夜に自転車をこいでいると手が凍えて手袋必須になってしまったこのころ、魔法を・・・早く魔法を・・・と書いてみたくて仕方ないです。
それにしても私たちの世界でも世界的に気温が下がったらそれこそ万々歳。あ、でも戦争ががが・・・
学校生活初日ーーーー
「フッ・・・・フッ・・・・フッ・・・・。」
朝5時30分、少しずつ日の出の時間が早くなる。
今日も5時に起き、街に慣れるためにランニングを行なっている。元々九州の施設にいる時も家事の合間を縫って2つ下の弟の自主練や体づくりに付き合ったり、友人の頼みで部活の大会に助っ人として出たり、しがみ付いてくる下の3人の弟たちと戯れてある程度の運動はしていた。
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街の観光を兼ねたランニングを終えた私は現自宅に帰ってきた。時刻は6時前。まず帰ってシャワーを浴びる。
ご飯は寝る前に3合セット、6時に出来上がるように設定。シャワーを浴びて出てきた時には炊ける。後はご飯のおかず、ぬかに漬けておいた漬物とインスタントの味噌汁を用意すれば完了だ。ついでにテレビもつけてニュースや天気予報をチェックする。
「いただきます。」
あ○げの香りが鼻腔を煽る。
・・・
朝食を済ませると洗濯。
1日に出る洗濯物は以前と比べれば圧倒的に少ない。だから上京してからは下着をお風呂に入ったついでに洗う事にして、寝ている間に干しておくのである。学校指定のワイシャツも3着買うことで洗濯を水、金、日に分けて出来るだけ出費を抑える。だが、一応光熱費と家賃はタダ。食費などは月に送金される分で不自由することはない。節約する必要は問題ないのだが、本人の中学生で部活動に入らず家事に従事していた時の、国の支給範囲内に抑える術が、経験が身に染み付いているのである。
ケ…節約のため洗濯をしない日は食後すぐに制服に着替える。
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私は制服のポケットに入れている
鏡の前を離れリビングの北側の本棚へ。その上に立てかけられた写真。隆はその向こうで微笑む女性に対面する。その笑みにつられるように隆も微笑み返す。そして兄弟に餞別でもらった扇子を制服裏のポケットに、クローバーデザインのついたヘアピンを淡いピンクの肩掛けバッグの小物入れに仕舞う。この二つは大事なものとして外出時は肌身離さず、家に帰ればこの本棚の上の写真の前においている。そして
「行ってきます。」
再度微笑み続ける女性に微笑み返し、部屋を後にした。
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うーん、早く来たつもりだったけど。登校完了時刻より20分ほど早く学校へとやって来た隆は、1年教室のある階が賑わっていることに少し驚きを見せる。これが中学との差なのかそれとも母校の同輩が不真面目だったのか・・・「同じ教室だね」、「あー別々かー。」、「よろしくね」、「じゃあまたあとでね。」そんな声を横に流し、私は教室へと進んでいく。背中の会話の中で「あの人ちょとよくない?!」とか聞こえたんだけど、え?誰?ちょっと気になる。(・・・チラり)さっき廊下で話してた女子2人と目があっちゃった。このまま無視すると気まずいから微笑んでおこうかしら。
・・・ニコッ
「「キャーー!」」・・・はぁ。
校舎内を少し遠回り。元々は道を間違えた結果なのだけど、、、階段を上がると二科生の教室の近くかな?少し廊下を進むとH組と書かれた表札。視線を下に戻すと教室内のH組の子達からよくわからないけど嫌悪の視線を浴びせられていた。一科生と二科生の制度の所為かな。こう言うのは優等生クラスみたいな感じで今年頑張れば来年のクラス替えでそっちへ行けるようなものだろうに。羨ましがるのいいけど、あんな視線を送らないでほしいなぁーー
「っと、わり。」
「いやいや、こちらこそ。」
そうこう考えながら階段を降りてたら折り返しで男子生徒とぶつかってしまった。背も高いし体つきもガッチリ、髪も短いからザ・体育会系って感じね。
顔もなかなか・・・おっとヨダレが
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その後二転三転歩いて自分の所属するクラスにやっと着いた。A組ーーどの子も頭が良さそうな子ばかりね。教室も新しい生活に期待を寄せてみんなウキウキとした顔で、言葉る言葉も地を跳ねるような雰囲気。その雰囲気を目で耳で堪能しながら自分の席へ。席に着くと早速入学式で貰ったIDカードを使って色々弄っていく。大丈夫。爆発するのは隣国製だけだから。そんな言葉を自分に言い聞かせながらスクリーンに浮かんだキーボードを叩いて必要な処理を進めていく。行事や学校の施設、業績。目に付いた情報を片っ端から読み込んでいく。そして校則のとある文に目が止まる。
風紀委員会よりーー
二科生をウィー「靏さん!おはようございます。」 「おはよー」
ふと後ろから声を掛けられる。振り返ると入学式に隣の席にいた光井ほのかと北山雫が隆ににこやかに立っていた。
「おや、おはよう光井さん、に、北山さん。入学式以来ね、まさかおんなじクラスになるとは思わなかったよ。」
「私も、靏さんと一緒になれるなんて嬉しいです。」
「同じく。」
雫はともかくほのかは少し緊張したように顔を少し赤らめちゃって、あんまり男の人と話したことはないのかな?私も一応男だけど、体だけ。
「隆でいいよ。それに同い年だから敬語もやめておくれよ」
「えぇ、まだ知り合ったばかりだから下に名前なん「わかった」・・・ちょっ、雫!?」
「だったら私は雫でいいよ。ほのか、男の人と思わなくていいんよ。だって隆くんは・・・。」
すっと右手を左頬に当てて示す。入学式に雫の見抜いた隆の本質。本人は否定していなかったからきっとそう。
「で、でも・・・」
恥ずかしい。という言葉が続くのが手に通るようにわかる雫は話題を変えようと思考を巡らせる。入学式で新入生総代を務めた司波さんが登校したようで教室の生徒は彼女を囲んで騒がしい。でもそんなことより気になることが、
「キーボードで直接打ち込んでいるの?」
誰もが音声入力を利用している中でキーボード使用者は随分と少ない。雫自身もあまり触ったことがない。
「ええ、何分こっちの方が慣れているからね。それにキーボードを叩いた方が何かしたっていう感覚がするんだよね。」
「ふうん。」
ここで担任らしき先生が入室する。
ほのかと雫は隆に一言ずつ別れを言って自分の席に戻る。
私は2人が離れた後に再び情報に目を落とす。
一科生をブルーム、二科生をウィードと呼ぶことを禁止する。
「(花と・・・雑草?)」
確認を終えると、終了してIDカードを取り出す。
・・・傲慢ね。
誰かが席を引く音によって隆の小さな感情の声は掻き消えた。
この時、どこかの背の低い生徒が悪寒を感じたのは偶然であろう。
図書館で原作借りてこなきゃ・・・(使命感)