一章「幻想入り」
耳元でバイクがうるさい。と思ったが、5秒ほどでバイクは過ぎ去っていった。僕は光川炎。ひかりがわ、ほむらだ。そこから5分ほど歩くと、何かを踏んだ。足元を見ると、魔法陣らしきものを踏んだ。ここから僕の物語が始まる。
魔法陣らしきものを踏むと、青い光に包まれた。
目が覚めると、紅い空が見えた。ここは....どこだ。急な爆発音。訳がわからない。起き上がると、誰かが戦っている。
「あ、起きたのね。」
優しく高い声。
「私はアリス。アリス・マーガロイド。よろしく。」
「それより......」
アリスさんの視線の先には、二人の少女。紅い剣を持った少女と、紫の槍を持った少女。二人の少女の目は、紅く光っている。そしてその二人を抑える、数人の少女達。
「あなた、特別な能力を持っているわよ。」
アリスさんが、僕に向かってつぶやいた。
「特別な.....力?」
今まで、人間界でもそれらしいことがあった。僕がいじめられている時。もちろん、心の中は怒りに満ちていた。そして、完全に怒りの感情に支配された時、目を見開くと、いじめていた人たちが、急に動きが遅くなった。いじめていた人たちは、
「なんだ?こいつこえーぞ!!」
と逃げていったことがあった。それか?
その事をアリスさんに話すと、それだと言ってくれた。
言い忘れたが、僕は中学生だ。運動は苦手だ。
二章「突然変異する幻想郷」
劣勢だった戦いは、一度退散し、作戦を練ることにした。の前に自己紹介することになった。
「僕は光川炎です。」
何人も人がいる上、ほとんどが女性。どうも固まってしまう。
「俺は霧雨魔理沙。ただの魔法使いだぜ」
男らしい話し方だが、女性だ。黒い三角帽子が特徴的だ。なんだか頼りがいがある。
「私は十六夜咲夜。時間や空間を操る程度の能力を持つ人間です。」
に、人間?人間にそんなことができるのか?って、僕も能力を持つ人間だった。
「そういえば、能力って、どうやって使うんですか?そして、僕の能力って、なんなんですか?」
するとアリスさんが答えた。
「あなたには、速度と気流を操る程度の能力があるわ。使おうと強く念じれば、簡単に使えるわよ。」
すると咲夜さんがひとつ提案をした。
「私が今からナイフを投げるから、そのナイフにスピードが遅くなれと強く念じてみて。強ければ強いほど、能力は強くなり、ピンチになるほど、能力は強くなるのよ。あ、あと、スペルカードという物を使うと、もっとすごいパワーが出るわよ。」
へーそうなんだ。としか言えない。スペルカードか、僕にも使えるのかな。
「そういえば、他に人いませんでしたっけ。」
僕がきいてみると、
「他にもたくさんいるけど、みんなで固まっていると危険だからって。戦っていた二人は、フランドール・スカーレットとレミリア・スカーレット。紅魔館っていう建物のお嬢様とその妹。吸血鬼の姉妹。フランドール・スカーレットの方が、妹よ。」
アリスさんが説明してくれた。で、ナイフのスピードを操る実験をやることになった。
やってみたら、意外と簡単。
「これなら僕も力になれますか?」
質問しようとするとスカーレット姉妹が建物に攻撃をしてきた。急いで建物から出ようとする。天井から大きながれきが落ちてきた。このままじゃ、潰れてしまう。僕の能力を使おう。いくぜ!!
スペルカード発動!速府「NEXT・エキシビション」
自分でも、速くなったのが分かる。
外に出た。スカーレット姉妹がいる。どうにかしないと。よし。
僕の心の中で何かが目覚めた。
スペルカード発動!!斬府「高速カマイタチ」
一刻を争う。ヒット。フランが倒れた。あとはレミリアだけだ。とは言っても、俺はもう攻撃はできそうにない。なんでコイツ...。もう一人の俺、いや、俺の主というべきか。仲間のピンチに俺が現れる。でも、人間界では一人ぼっちで俺はあまり出てくることもないし、運動も苦手だから今は体が限界で、動かねぇ。ここで援護するか。個人的にはもっと戦いてぇが。
「みんな、頼んだ!俺の主は運動が苦手で体が動かねぇ。」
皆のスピードを上げた。今俺にできることはこれだけか。面白くねぇ。
恋符「マスタースパーク」!!
魔理沙のマスタースパークがヒット。レミリアが倒れた。
「さて、自己紹介の続きだ。」
もういい。これからずっとこのまま。というわけにはいかねぇ。よし!人間界に俺の主を転生しておくか。
「ちょっと待ってくれ。俺の主を転生してくる。」
そして俺の主を転生した。
「さて、自己紹介の続きね。私は博麗霊夢。博麗神社の巫女。」
赤い大きなリボンが特徴的だ。服装も赤で統一している。
「あ、私は魂魄妖夢です。よろしくお願いします。」
妖夢さんか。白い髪に黒い大きなリボン。
「そういえば、あなたはこの異変がおさまったらどうするの?」
霊夢さんがいきなり質問してきた。
「いっそここに住もうと思う。戻り方も分かんねぇし、そもそもこんな強い奴がいるこの世界が気に入った。一人だけの寂しい生活だがな。」
これを言った瞬間、みんな悩んでいるように下を向いていた。なんかマズイことでも言ったか?俺。
なんか話そうとしたその時、どこからか声が。
「諸君。僕は光川 帝(ヒカリガワ ミカド)だ。スカーレット姉妹は僕が操っていた。僕には人の肉体を変異させ、操る程度の能力を持っている。と言っても、あの2人は正直言って失敗作だ。ふっ。これからが楽しみだなぁ。それでは。」
光寺?俺と同じ苗字。偶然?いや、この苗字がそんなあるわけない。血の繋がりがあんのか?
謎のまま、その場を離れる。
後にしようと決めた頃には、7キロほど歩いていた。顔を上げると、 遠くに紅い塔。どうやらあそこの最上階にあいつがいるらしい。
三章「凍てつく世界と氷の覇者」
建物内に入る。目の前に扉が一つ。もちろん入る。
扉の先には凍った部屋。その中にはとても人間とは思えない、水色の肌に青い髪、背には氷の刃のようなものが左右3つずつ。
「やっと来たか。待ちわびていたぞ。俺はチルノ。さっさと一人前に出ろ。1対1で勝負。負けたら次の奴が出る。援護はOKだ。攻撃するのは戦う奴1人。援護する奴は強化魔法などだけだ。この塔ではこのルールで進んでいく。わかったか?まあ、ここで最強の俺に潰されるがな。」
なるほど。面白くなりそうだ。
「誰が行く?」
アリスが聞く。
「じゃあ俺が行く。」
相手の強さを見てみたい。最初は俺だ。さっさと終わらせてやる。
貫符「邪弾蹴」!
自分のスピードを上げて相手のど真ん中に蹴りを入れる。その間、相手のスピードをできる限り下げれば、大ダメージを与えられるはずだ。
あと50センチ。当たってくれ。
あと30センチ。
あと10センチ。
当たった!このスペルカードは使ったことがねぇから、少し不安だったが。まあいい。倒したんだ。以外と弱いのか。
グサッ!!
後ろを振り返る。地面にしたたり落ちる血。そこに倒れたのは、アリスさん。心臓部付近を氷の刃で貫かれている。
「ケッ。意外と強えんだな。だがな、俺は周囲の氷を吸収して蘇ることができるのさ。」
チルノは笑いながらこちらを向く。そして言った。
「もういい。全員でかかってきな。その方が面白い。」
俺は心が怒りに満ちた。その時、俺は瞬時に回復魔法を使った。
早速アリスさんに使う。ゆっくりではあるが、徐々に傷がふさがっていく。
アリスさんが命を取り戻した。しかし魔力的に、戦うのも考えてあと「2回」だろう。
かなり時間がたった。チルノのことを忘れかけていた。勝負の続きといこう。
チルノは瞬時に俺の背後に回り、俺に氷の刃を刺そうとした。速い。前回とは比べ物にならない。
長い戦いの末、俺達は勝利を収めた。戦う中のことは一切覚えてない。俺の心は怒りに支配されていた。そして次の階に進んだ。必ずこの世界を救ってみせる。
今考えて見れば、体が冷えている。するとみんな、俺の心を読んだかのように、みんな俺に寄りついてきた。なんか恥ずかしいが、まあいいだろう。体があたたまる。
四章「第三の目を持つ二匹の邪竜」
階段を登る。そして次の階に着いた。扉を開ける。とても広い部屋に二匹の竜。赤い竜と青い竜。胸のあたりに球体、そこにはもう一つの眼。
「次は誰が行く。俺が行ってもいいんだが。」
聞いてみるが、返事がない。また俺か?まあいいだろう。ある程度推理した。待ち伏せている奴らはもとはこの世界の住人。帝の能力で肉体が変異して、操られているんだろう。みんなは仲間を傷つけたくないんだろう。大丈夫。気絶させておくだけだ。あとでもとに戻るだろう。
まずは一体に蹴りを入れる。と思ったが、赤い竜がものすごいスピードで突進してくる。ギリかわしたが、青い竜が突進。
「ヤベェ!空中では自由がきかねぇ。」
みんなはおどろいた顔をしている。だが、これは嘘だ。対策方法はある。
「冗談。」
みんなにこれを告げたら、自分周辺の気流を下向きにする。かわしたが、下で赤い竜が口を開けて待っていた。
「なぜ作戦が気付かれた!!」
「赤い竜、古明地さとりは人の心をよめるのよ!」
妖夢さんは叫んだ。なんだ。さきに言えよ......。まあいい。ここからだ。俺は一度、さとりの口の中に入った。もちろん、意図的にだ。
口の中に入ったら、まずは周辺の気流の循環をはやめる。胃の中に入ったら、2,3発ほど蹴りを入れる。あとは逃げて、寄ってきた瞬間に青い竜も蹴る。これが上手く行くか。
なんとか成功。倒すことができた。
喜んでいると、あいつの声がした。
「へー。予想以上に強いじゃないか。ふっ。おもしろい。褒美をあげよう。ワープゾーンを作っておく。いっきにここまで上がってこい。おもしろいものが準備してある。それじゃあ。」
これで手間が省ける。
ワープゾーンが出てきた。みんなで乗る。あっという間に青い光に包まれる。この感覚、どこかで........。そうか!あのときだ。俺がここに来たときと全く同じ感覚。だが、何かがひっかかる。
考えていると最上階に着いた。
五章「怒りの炎と破壊の帝王」
扉を開ける。目の前には1人の男。こいつが「帝」か。帝が喋り出す。
「やあ、やっと来たか。それじゃあ.....」
「俺たちの幻想郷を返せーーー!!!!」
魔理沙さんが箒で殴りにかかる。
「残念。その程度じゃあ僕には傷一つつけられないよ。」
そう言って帝は魔理沙さんの腹を一発殴った。一瞬で魔理沙は吹っ飛ぶ。魔理沙さんがぶつかった壁には、広い範囲にひび。
「これでも5%くらいの力さ。早く皆でかかってきな。」
一瞬の迷いもなく、帝に一斉攻撃。スピードを上げても、帝は見えないようなスピードでひらりとかわす。
「まずは1人。」
そう言った瞬間、アリスさんが倒れた。俺は瞬時にアリスさんに回復魔法を使った。あと「一回」。これをどう使うか。
考えていたら、急に力が抜けた。いつの間にか、心臓部を刺されていた。みんなの声がかすれてきこえる。
体が倒れかけた時、誰かが俺の体を支えた。ぼやけて見える視界。精一杯目をこらしてみると、俺がいる。なんだ、もう1人の......「僕」か。その瞬間、俺の視界は戻り、起き上がることもできた。すると、もう1人の俺が倒れた。そういうことか。主の命と引き換えに、俺の「命」を救ったってわけか。ふっ、余計なことを。
ありがとな。主。
俺は帝の方を向く。さっきよりも気が軽い。俺は一度死んだ男。もう死ぬのなんて怖くない。今度こそ。
気が軽い。動きも早くなっている。帝も驚いているように遅い。蹴りが入った。ふっ飛ぶ。帝は壁にぶつかり、倒れる。
帝は起き上がらない。気を失っているようだ。
フハハハハハハハハハハハ!
どこからか笑い声。あたりを見渡すが、声の主らしい影どこにもない。
「ここだ。」
後ろから何かが飛んでいく。アリスさんだ。壁にぶつかる直前に立ち上がり、俺たちに襲いかかってくる。抵抗しようとすると、少しのダメージで倒れる。アリスさんはそのまま息を引き取っていった。
「今のは俺が操った。君たちが戦った帝もだ。姿を現そう。そしていいニュースを教えてやろう。この世界の住人は元に戻しておいた。が、反動で今は身体が動かない。一日ほどで回復する。おっと、自己紹介が遅れた。僕は「炎帝」人間界の君と帝の邪念から生まれた悪の化身。
僕には「思考を操る程度の能力」と「筋力や体力を操る程度の能力」がある。だから、ほら。」
一瞬で天井が砕ける。そこには俺より10センチほど身長の高いシルエット。
「君は僕には勝てない。みんなでかかってこい。君たちの思考は操らないから。」
六章「気まぐれなる帝王の理想郷」
スペルカード発動!粉砕「破壊の鉄槌 トールハンマー」!
炎帝がスペルカードを使う。直接攻撃は避けたが、衝撃波で吹き飛ぶ。壁にぶつかると、壁が粉々に砕けた。
「この程度か。この世界はもう、僕が消す。」
スペルカード発動!!!破壊「獄炎のレクイエム」!!
炎帝がものすごい光を放つ。これだけはわかる。これをもろに食らったら、俺どころかこの幻想郷まで跡形も無くなる。止めなければ!
すぐに炎帝の方へ。しかし近づけない。どうしよう。
悩んだ末、一つ思い浮かんだ。俺が死にさえすれば、あいつの半分の力は消えるはず。あとはこいつらでも出来る。
俺は最後の力を振り絞る。出来るだけは被害を小さく。炎帝にもダメージを与えて行こう。
スペルカード発動!無法「アウトレイジグラビティ」!!
俺と一緒に炎帝を押しつぶす。炎帝が死んだのが分かった。俺もだんだんと意識が薄れて.....。
「おい、起きろ!おい!」魔理沙の声。俺は眼を開く。魔理沙が泣いているのが分かった。どうやら目覚めたのに気づいてないようだ。俺は気を失っただけだったようだ。
魔理沙がやっと気づいた。魔理沙は俺を抱きしめて、みんなを呼びに行った。まさかここで、それも魔理沙とファーストキスだとは思わなかった。そして俺は、ここに住むと決めた。
「ありがとう」
ありがとうございます。どうなったのかは、続編的な物で説明させていただきます。