と言っても処女作ではないです。
なんとか完結にまで持ち込みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
死んだ。
確かにそう思っていた。
目の前に迫る乗用車。
交通事故なんて初めてのことだった。
あるいは、軽い怪我で済むかもしれない。
そう思える余裕もあった。
所詮は、時速30キロ程度の乗用車。
トラックのように大きくはなく、かと言ってスピード違反をしていたわけでもない、ごく普通の車だった。
意識が薄れそうになった時も、別に死ぬとは思っていなかった。
特に走馬灯など流れない。
頭でも打ったか、次に目覚めたら病院だろう。
そう思っていた。
いや、そう思おうとしていただけかもしれない。
別にどちらでも構わなかった。
そんなことは、あの時考えていなかったのだから。
だが、あの時。
そう、意識が消え去る直前。
死ぬんだと思った。
なんで急にそう思ったのかなんてわからない。
あるいは、生物としての生存本能のせいなのか。
とにかく、心からそう思った。
恐怖したのだ。
痛みなど感じない、感じる余裕も暇もない。
あるいは絶望するわけでもない。
ましてや名残惜しかったわけでもない。
あるのは、ただただ圧倒的な恐怖心だけ。
人は死の恐怖から逃れることはできない。
ああ、確かにそうだろう。
人は、というより生物は、皆死ぬのだ。
形あるものは全て崩れ去る。
人の世は儚いもの。
いったい今までどのくらいの人が、こんなことを言ってきたのだろう。感じてきたのだろう。
あるいは教わってきたのだろうか。
きっと、たかが肉眼で見られる夜空の星の数などとは比べ物にならない数だろう。
だが、果たしてその言葉の意味とは何であろう。
それは、生きている者が生きているうちに死に抱く恐怖。
それは、持つ者が持たぬ者に向ける憐れみ。
持つものが持たざる者に転落するのを恐れる者。
それは・・・
持つ者の傲慢であったのだ。
あの時、そう気付かされたのだ。
あるいは、今俺が気づいたのも同じことかもしれない。
同じ傲慢であるかもしれない。
だが、そんなことなどどうでもいい。
今思ったことは、比較対象から自らの抱いた気持ちまで、全て憶測に過ぎないのだから。
憶測でものを言うのは本来間違ったことだし、そんなことをいちいち気にしていたら何も始まらない。
全てはある意味現実逃避であり、そこまで深く考え、気にしていることでもないのである。
ああ、なんて幸運なことなのだろう。
今、俺は再び始められるのだ。
再び始められるチャンスを得たのだ。
それも、何の犠牲も対価もなく。
自分の望む形で。
そう・・・
あのハリーポッターの世界に転生したのだ。
感想、評価待ってまーす。
すいません(汗。
感想、評価を書く余裕のある方はどうか書いてくださると大変ありがたいので、よろしくお願いします。