忙しいため、返信はまとめて前書きに書くこともあると思います。
その辺はご理解いただけたらなぁ と思う今日この頃です。
とは言っても、今のところ数が少ないので一人一人返していくつもりですが・・
あと、「魔力」の存在は公式なものではありません。
原作にそれらしき発言が出てきたことはあるのですが・・・
ともかく、いくらなんでも魔法の回数制限なしではいろいろ困る。
ということで、この作品ではざっくりした「MP」制度のようなものを使うことにしました。
注)説明回です。文章の読みにくさに注意しましょう。
時は飛んで、今俺は11歳である。
時間が飛びすぎだと思う諸君。
よく考えて欲しい。
前世は高校一年生なので、精神年齢は最初から15歳である。
果たしてあなたは、15歳にして幼児と同じような扱いを受けたいだろうか。
いや、その前に幼児のふりを10年間も演じることができるだろうか。
そして、そんな生活を送っている最中の話を赤裸々に話したいと思うだろうか。
もちろん俺は思わない。
とは言っても、説明なしじゃあ辛いだろう。
ということで、ダイジェスト版でお伝えするとしよう。
まずは転生したての頃だ。
つまり、乳児期だ。
とはいっても、このころについて語ることはそう多くない。
まだ脳みそが発達していない時に、前世と同じ思考ができるわけではない。
確かに記憶と意識はあって、自分の現状から目をそらしたくなる程度の思考はできた。
この世界がハリーポッターの世界だとわかったのもすぐである。
しかし、基本的には本能に従うしかないのだ。
つまり、魔法を飛び交わし「ハリーポッター」と言って騒いでいる両親が自分を赤ちゃん扱いして何から何まで世話してくれるような現実から見事な逃避行を成し遂げる程度の意識はあっても、結局は赤ちゃんと同じ行動しかできなかったということである。
もっとも演じやすい時期ではあったが。
唯一の救いがあるとすれば、赤ちゃんとしての本能のせいか恥ずかしさ等々はだいぶ軽減されていたことぐらいのものである。
ほとんど前世と同じように考えられるようになったのは3歳の頃からである。
人間は3歳の頃までに脳が80パーセント発達し終えると家庭科か何かで習ったので、まあ妥当なところだと思う。
この脳の発達のスピードと前世からの自我の合わせ技により、俺が完璧に英語を話せるようになるまでおよそ一年半である。
英語が苦手だったはずなのにこれだ。
恐るべし、子供の力・・・ということだろう。
この頃になるとある程度自由に体を動かせたので、両親に聞いてみると物の見事にハリーポッターと同じ学年である。
正直言って面倒ではあったが、ファンタジー好きな本の虫である俺のやけに詳しい原作知識が生かせるので、まんざらではなかったりもする。
なにせ前世の記憶は転生する際に強力に定着させられたらしく、それこそ「あ」の書き方なんてもんと同じくらいにまったくもって忘れる気配はない。
そして5歳の頃、英文がほとんど読めるようになったのである。
これがどう重要なのか。
英文が読めるということはつまり・・・
本が読めるということなのである!!
別に、娯楽目的だけではない。
原作では描かれていなかった細かいことを調べられるようになったことは大きな前進だったのだ。
ということで、この頃から図書館に引きこもるようになった。
別に俺がコミュ障で引きこもりなわけではない。
魔法が使えるからといって義務教育レベルのことも知らないようじゃやっていけないのだから、当然11歳までは普通の教育をうけるのだ。
実際、俺も3歳から幼稚園に通っていた。
もっと単純に考えて欲しい。
5歳の皮被った中身20歳の俺に、5歳の仲間などできるはずもないのである。
ということで、学校で仲間外れにされたと両親に行って幼稚園を中退した。
そもそも、純血の魔法使いがマグルの学校に行くこと自体がレアケースなのだ。
普通の純血の家系は家庭教師を雇うことが多い。
その後は図書館で本を読みふけり、両親から被害が出ない魔法を教わり、今に至る。
ちなみに、自分の杖はまだなく、使っているのは癖のない教育用の杖である。
杖が忠誠を誓わないので、威力もそこそこに抑えられるという優れものらしい。
なんでこんな回想をしているか分かるだろうか。
今日は7月31日、そしてホグワーツには11歳から入学する。
ホグワーツの入学式は9月1日
そう、今日はダイアゴン横丁で入学準備をするのだ。
実は、俺の一家はロンドンに住んでいないため、ダイアゴン横丁など行ったことがない。
もちろん両親はダイアゴン横丁に行ったことがある。
そもそもホグワーツ出身である。
それに「死喰い人に追いかけられた事もある」なんて二人して自慢げに話してくるのだから、当然「姿くらまし」と「姿あらわし」だって使えるはずなのに。
ちなみに、「姿くらまし」と「姿あらわし」は本来別の魔法なのだ。
今はそれを一つにまとめた呪文が使われているので、まとめて「転移」とか「瞬間移動」とかいうのが普通らしい。
それはともかく、そう思って瞬間移動について本で調べてみると、どうやら消費魔力と移動距離が4次関数になっているということだった。
消費魔力と移動距離の4乗が比例するのだ。
平均的な魔法使いなら、
家の中の移動程度なら消費など今の技術力では計れない。
同じ都市の中なら消費魔力より自然回復する分の魔力の方が大きいので、魔力消費は実質0。
50㎞までなら何往復かできるらしい。
それを超えていくと、
「急激な消費魔力の増加による転移難易度の爆発的な上昇及び転移成功時の事故率の急上昇」
とかなんとかいう理由で、魔法省の試験に合格しないと使えないらしい。
乗用車の運転免許とトラックの運転免許が別物なのと同じようなものだ。
それでも実用に耐えるのはせいぜい200㎞まで。
それ以上になると魔力が足りず片道切符になる。
ダンブルドアさんやその他数人いる世界有数の魔法使い、昔の凄腕魔法使いなんかは1000㎞以上移動できるそうなのだが、この辺になってくると、そもそも使っている魔法自体が別物だと推測されている。
ちなみに複数の人を一度に移動させるのは「バラけ」に注意すれば難しくないということである。
ということで、家からロンドンに瞬間移動するには少々遠すぎたらしい。
実は、このことについてはいろいろ深く考察できるのだが、使えないものをずっと考えても仕方がないのでひとまず置いておくとしよう。
だって・・・
「アルー。そろそろ出発するわよー。」
もう出発の時間だからだ。
そして車で揺られて3時間。
魔法など一切使わず、今は漏れ鍋前。
これからとうとう初ダイアゴン横丁である。
漏れ鍋に入ると、そこの主人のような人が話しかけてきた。
確かトムとかいう名前だったと思う。
「おお、これはこれは。ダウズウェル夫婦がご来店とは珍しい。そこにいるのが息子さんですか。」
「ああ。今年ホグワーツに入学するんでな。ダイアゴン横丁で買い物だ。」
「そういえば、アルがここにきたのは初めてだったわね。アル、挨拶挨拶。」
そう母に言われたので、仕方なく挨拶をする。
演技力がないのでそんなに年相応にはできないが、中身だってまだ25歳である。
ついでに子供扱いされすぎたせいで、中身はあまり成長していない。
精神年齢15歳以上には見えないようにできていると信じたい。
「こんにちは。アルフォス・ダウズウェルです。あまり会う機会はないかもしれませんが、よろしくお願いします。」
とりあえず無難に挨拶を交わしておく。
「無愛想な子ですみませんね。」
「そんなことはないですよ、マルティナさん。11歳で人見知りもせずにちゃんと挨拶できる子は大抵礼儀を知らないやんちゃ坊主です。礼儀正しい上で人見知りのしない子というのは、親御さんがいい教育をしている証拠です。」
「おいおい。お世辞が過ぎるぞトム爺。実際、こいつは興味のない奴にはそのことを隠そうともしないからな。」
「あなたと初めて会った時は私もまだ若かったんですがね、ラディスさん。それは私がアル君に興味を持たれないような人間だと言いたいのですか。」
「それは邪推だぞトム爺。被害妄想ってのは自覚があるからこそのものなんだぜ。」
「ラディー。あんまりトムさんをからかわないの。いい歳して何やってるのよ。」
その後も旧交をあたためる両親とトムさん。
俺がいつまで待たせられるのか危惧し始めた頃、やっと話はひと段落ついた。
「あら、もうこんな時間じゃない。少しアルを待たせすぎたわね。」
「そうみたいだな。おいアル、そろそろダイアゴン横丁に入るぞ。」
父はそういうと、漏れ鍋の奥にあったレンガの壁に一人で向かってしまった。
「本当に身勝手なんだから。アルは女性に気遣いのできる男になりなさいね。」
「はいはい、わかってるよ母さん。何回母さんの愚痴を聞いてると思うの。」
そんなことを話しながら父に追いついた頃には、もう杖で最後のレンガを叩き終えていた。
レンガの壁が動き始める。
「やっと来たのかアル、ティナ。」
父がそう言っている間にレンガは完全に動きを止める。
そしてその向こう側には・・・
「どうだ。これがダイアゴン横丁だ。すごいだろう。」
魔法使いで溢れた通りが開けていた。
「別にあなたが作ったわけでもないでしょうに、ラディー。」
1話使ってまだダイアゴン横丁に入れないのは大丈夫なのでしょうか・・・
漏れ鍋トムさんの口調はオリジナルですのであしからず。
次回は買い物会です。