ハリーポッターと元現代日本人   作:ぶちょーちゃん

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予告通り、買い物回です。というか、杖回です

サブタイトルを考えるのが面倒なので、すべて数字に統一させていただきます。


第2話

ダイアゴン横丁に入った俺たち一家は、今オリバンダーの店を目指して歩いている。

というのも、

 

「何はともあれ魔法使いなら杖を買わなきゃ」

 

と言う母の熱烈な猛プッシュを受けたからである。

 

もちろん俺自身も、杖は早く買いたいと思っていた。

これがあれば今までと比較にならないほど魔法が使いやすくなる。

威力というよりは制御がしやすいとは、父の言葉である。

 

と言うことで、現在俺は一人っきりで店に向かっているのさ。

 

え、なんで一人かって。

よく考えてみろ。

これから丸々一年分の物資を揃えるのだ。

家族三人で手分けしないと1日じゃどうにもならない。

魔法使いが溢れているせいか、こんなところで犯罪なんて誰もしないしな。

 

と、誰に話しているのかわからない脳内解説を繰り広げながら地図に従って歩いていくと、やけに古ぼけた店の前に到着。

そう、オリバンダーの店である。

創業が紀元前382年というわけのわからん店だ。

もう、入るのがためらわれるほどの外観である。

 

まあ、入学シーズンにこんなにすいているのなんて朝の七時ぐらいなものらしい。

何せ、高級杖といえばオリバンダーというのはイギリスならどこでも常識で、基本的に一生使うものなのだから、ここは少し奮発して・・・と言う家族が多いとか。

それこそこのダイアゴン通り、というかロンドン中の高級杖の顧客を軒並み奪っていて、他の店なんてほとんどないそうだ。

早起きは三文の徳というのがしみじみと感じられる。

 

と、あんまり店の前で立ち尽くして考え込むのもどうかと思い、早速店に入る。

 

「ごめんくださーい」

 

中は埃っぽくて薄暗く、カウンターに老人が一人座っていた。

どことなく映画の俳優さんに似ているので、これがオリバンダーさんなのだろう。

そのオリバンダーさんが話しかけてきた。

 

「おお。これはダウズウェルさんの息子さんかな。杖がご入用で。」

 

まさか一目で自分の正体が暴かれるとは驚きである。

いったいどういう勘してるんだこの老人は。

 

「まあ、そう驚きなさんな。あんたほど両親にそっくりな息子さんはそういるもんでもない。」

 

しかも、ナチュラルに人の心を読んでくる。

俺はオリバンダーさんが開心術の名手でもちっとも驚かないぜ。

 

とはいえ、黙っていても失礼なので杖を買いに来たという旨を伝える。

この老人は、本当にこちらが黙っていても会話が成立しそうで怖い。

 

そんなことを考えていると、いつの間にか身体中のサイズを測られ、オリバンダーさんが幾つか杖を持ってきた。

 

「クルミに一角獣のたてがみ、25センチ、しなやか。杖腕で振ってみなされ。」

 

そう言って杖を手渡したきたので左手で振ってみると、杖から花火のように火花が出る。

だが、妙に魔力の伝達がうまくいっていないように感じる。

それはオリバンダーさんにも伝わったらしく、すぐに違う杖を渡される。

 

「ふむ、ナナカマドに不死鳥の尾羽、23センチ、降りやすい。防衛呪文に最適じゃ。」

 

これも先ほどと同じ反応である。

幾つか試すが、特に変わった反応を示すものはない。

 

「難しいのう。どんな杖でも使えるというのはある種の才能かもしれんが・・・。おお、そうだ、あの杖があった。」

 

そう言うと、オリバンダーさんは棚の奥から杖を引っ張り出した。

 

「ブナノキにドラゴンの心臓の琴線、27センチ。とてもしなやかだが芯は強い。振ってみなされ」

 

そう言われて杖を持つと、持った瞬間から何か温かいものが感じられた。

そのまま振ると、今までよりも繊細で大きな花火が杖から出た

 

「おお。やはりその杖だったか。ブナノキは繊細で美しい魔法にぴったり。ドラゴンの心臓の琴線は力が強い。本来ブナノキはドラゴンの心臓の琴線の力に耐えられんのじゃが、それをコントロールできるほどの魔力コントロールがあれば別じゃ。ダウズウェルさん、あなたはいい魔法使いになるじゃろうて。」

 

そう言うと、オリバンダーさんは次の客に対応した。

 

 

これが俺の杖が決まった瞬間であった。

 

 

 

 

 




原作に忠実に描いているわけではありませんので、口調やらなんやらが微妙に違っても許してください。
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