分かたぬ衣と往く先は   作:白縫綾

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ささくれだった心を撫で付けるのももうお手の物だった。
ぐるりと一回、辺りを一周見渡す。そういえば、この男と話す時に近くに人が居た試しがない。……今更ながら問うことは藪蛇になりそうだった。
改めて、向かい合う。

「頼みがあるんだろう?」──解っているよとでも、云うように。

死が、ぞろぞろと生を舐め貪っている。その怖気が走る感覚を、果してこの男は識っているだろうか。……どこか人知を越えた存在だという感想になるのもしばしばなので、そのように感じることすら見抜かれているのかもと思う。
何しろ、裏社会にお互い居るにしてもその年季と濃さは桁違いだ。

一つため息。
用件を云うのは、自分が無力であることを自ら晒すようで好かないが、所詮自分はただの人だ。
ただの人は無力だが、けれども普通であることを認められる。それはきっと、倖せなことだ。──自分の考えを、勝手にあの()に押し付けることを、けれども朧は許してくれるのだろう。

「お前の鎖が一つ欲しい。生き延びる手段でなく、俺が死に瀕した時、あの子の元へこの足で行くには遠すぎる時。俺の足として連れていって欲しい」
「……報酬は?」
「差し出せる物はもうあまり無い。金なんて要らないだろう」
「冗談だよ。もう死に逝く君に、搾り取るような真似をするほど鬼畜じゃないからね」
「……よく云うよ、『告死(死神)』が」

形だけでもと、酒瓶とか持ってくれば善かったかな、と思う。
──云おうと思っていて、今回を逃してしまえばもうそれを伝えることも叶わなくなる、云いたいことを、それでもこの時まで口にするべきか迷っていた。

人外の空気を漂わせる男は、懐に入れた者には頗る甘い。
「何かあるんだろう」と促されるのに、どうせ隠し通せる訳もないかと、躊躇いながらも詞にした。


「『告死』」
「なんだい?」
「俺はお前のことを少しも理解できたことは無かった。だが、ある一点に於いては割と共感してたのかも」
「…………」
「お前が大事にしている子供のことを俺は識らないけど…………朧と関わりがあるんだろう。ならば、一人の人として。……その子が倖せであることを祈っている」

血の繋がり無くとも、家族のように護ってやりたいと感じる相手には、そう思うものだろう。

「────、」

それを聞いた男は、『告死』にしては珍しく瞠目して、それからゆるゆると笑みを浮かべて、声をあげて笑いさえした。
何が可笑しいのか、嬉しいのか。この男が笑ってしまった理由を、少しだけ理解しているからこそ、『告死』の示した反応に自然と仏頂面となる。

「十分以上だよ」

互いに大切にする子が居るからか、よく解ってるよね──いいよ、君の頼みを受けようじゃないか。





「鎖を千切ってくれれば、回収するよ。死出の旅路の手前まで、それまでならば何処までも」







第四〇話 少女は名探偵にはなれない(前編)

 

 

 朧は、自分が決して強くはないことを自覚している。天稟がどうとか、といった話ではなく、単純に気概、心の持ちよう。そういう類の話だ。

 

 争い事は好かない。小さな揉め事すらも同様に。

 もし仮に、自分の死だけで他の諸々の犠牲を払わずに済むような状態に置かれたなら、──もちろんそんな、ご大層な身分になれるなんて露程も思ったことはないのだが、あくまでも仮定としてである──朧は自らの命を対価に平穏を差し出すことくらいはするかもしれない。

 周囲が全く識らない人ばかりであるなら分からないけれど、近くに大切な誰かが居て、その彼か彼女かに泣いて引き留められても、彼らのそれから続く道程(人生)が己だけの犠牲だけで幸福たりえるのなら、そう思って。

 それから、躊躇はするかもしれないけれど、彼らの為を思うなればこそ、すがり付いた人を振り払うくらいはするだろう。

 

 少なくとも少女には、いざとなったら惜しくない命であると考える、そんなところがある。──終わりを恐れる人は、けれども自分の身より大切なものが存在する。それが酷く矛盾していることに、彼女は気づいているだろうか。

 それが、一度既に生を経験していた嘗ての前世ゆえに……彼らからすれば唯一たる人生ではないからこそ疎かになるのだと、流石の夏目でもそこまでは理解しえないことだ。

 そういうものが、彼女でも識らぬ内に、朧の心の、根底に根付いている。

 

 ────そして、当の本人は、というと。

 

 

「…………」

 

 

 朝。

 未だ明るくなる前の空気の涼やかさに少し眉間に皺を寄せる。眠りが浅くなった丁度に、それまで図太く知覚していなかった空気の冷たさに晒されていることに意識を引き上げられた。

 目を覚ます。ふるりと身体を震わせて、もう夏も過ぎて秋めいてきたとぼんやり天井を見上げながら考える。

 薄い毛布を今更口元まで引き上げて、そこでふと何だか自分以外の体温を感じて頭を傾けると、案の定その生き物を枕の横に発見して、思わず嘆かわしいとため息を漏らしていた。

 

 朧は起き上がる。寝台が揺れた。背中がひんやりとする。

 眠気を振り払うように頭を振って、けれども目蓋は未だ少し重い。

 

 三毛猫がゆるりと目蓋を開けて、ひとつ欠伸をする。

 朧が咎める視線を向けているのにさらりと受け流して、素知らぬ振りをしているものだから、罰でも与えようと朧はその温い毛並みの背中をもふもふした。

 滅多にしないことをしている辺り、やっぱり未だ頭がうまく動いていない証左である。

 

 まぁ、それでも何も考えられない、なんて訳じゃないので。

 

「先生」

 ── 一体何時から、忍び込んでいたの。

 

 

 確かに窓を開けてはいたけれど、真逆本物の野良猫じゃああるまいし、この()は人間の、自分の自宅を持っている筈であった。

 夜までも猫のままで、態々この家にやって来るのは、彼を嫌う自分の養い親が居ないにしても、中々大胆なことではなかろうか。

 

 ついでに朝食の御相伴に預かろう、なんてことも考えていそうだ、そう思っている朧は、矢張りその程度の平和な思考の持ち主である。

 多かれ少なかれ、何処かしら歪みを抱えていることがある異能者にしては格段に普通に近い、けれどもだからといって普通に成りきれるわけでもないということが、いっそ皮肉であった。

 ──だから。治安が悪いことが元々である街で、自身が狙われているというのは、きっと自分が対処出来ている程度の脅威しかない限りは、きちんと事実として認識することはないのだろう。

 

 手櫛で髪を解かしながら勝手へと向かっていった薄い背中を見送り、寝台上の猫はゆらりと輪郭を揺らがせる。

 

 猫──夏目の方はといえば、ずっと浅い眠りを続けていて、猫の姿であったのは、そちらの方が人間の時よりも感覚が鋭敏だからである。

 夏目にも、蛇蝎の如く嫌われているという自覚はあるけれど、それが己が旧知である男の、やや危機感の足りない義娘をそのまま放置しておく理由には出来なかったのだ。

 少女が、そういう庇護欲を懐かせやすい、というのもあるのだが、どちらにしても矢張り過保護の部類になることは理解している。

 

 

「…………全く暢気なものだなぁ?朧よ」

 

 だがそれが悪い訳ではないのだろう。

 そう、呟いた。

 

 

 

 

 

 **

 

 

 

 

 夏目もまた、身なりを整えてから移動することにした。

 勝手の方からは既に、朝食の準備に勤しんでいるだろう気配と薫りがやって来ている。

 

 細々と動いているのを覗き込んで……猫に変じる異能持ちではあるけれど、何も人形(ひとがた)の時でも魚ばかりを好んで食している訳ではなのだがなぁ、と呟くだけはしてみる──まあ、かといって食べる頻度が少ないという訳でもないのだから、ある意味では事実なのだろう。

 

 貧乏舌というか、そもそもに関心が薄いのか、味に頓着せず腹に貯まればいいだろうという考えのこの娘が横浜という街に出て来て──早くも数ヵ月が経つ。

 季節は二度変わり、初秋の涼しげな気候。

 それまでにこの少女にどれだけの変容が起こったか、夏目はひっそりと考える。

 

 

 

 朧という少女は、家族愛という、限りなく脆い親愛によってのみ己を確立させることを揺るぎなく己に課している、幼い時分からそれはずっと変わってはいないらしかった。

 一本、揺るぎないものを持っていると云えばいいのか、けれども、悪い方へとるのならば進歩していないとしてしまえばよいのか。

 

 その身を血の繋がらない他人へ──孤児院で生活を共にした幼子、兄姉たちへ向けてならば自ら磨り潰すことも厭わないような。純度が高く、自己愛を限りなく含まない、その一方で自己中心的なものだった。

 身勝手な犠牲は、他者に止めるよう求められても拒絶される。全く関係のない他者からすれば尊い献身は、される方からしたら堪ったものではない。けれど幼い子からすれば止め方なんて識る由もなく、結局上の姉に倣い同じようなことを繰り返す。

 この娘から引き離して、一般的な大人を見て育っている今の孤児院の子どもたちが、何もかもとは云わないが、そういう振る舞いを風化させて忘れてくれれば善いのだが、そう思う。……あの男の成果故に黙って見ているしかなかったとはいっても、政府はきちんと制限をつけるべきだったろうに、と。

 院長、と呼ばれはしても、あれ程にその肩書きが似合わない男を、夏目は識らなかったから──識る中では最も子育てに向かない者であると断じているから、あの男が何をどうしたら、見方によれば人間的な蹴落としあいなどよりも遥かに惨い、共喰いのような思い遣りを持つようにしてしまったのだろうかと思うのだ。

 ……解っては、いるのだが。何時だって小さな切っ掛けが弾みになるに過ぎないということは。確かにその時は些末事に過ぎなかったのだろう。

 

 この目の前の娘に云ったことはないが、実は夏目は数度、猫の姿として孤児院を覗いたことがある。

 だから解る。朧と、それに近しい者は特にそれが顕著だ。

 何も大人では珍しくはないだろう。けれどそれが歪なまでに早熟な子供であり、特に朧は既に澱のように降り積もっている諦念を下地として持っている。誰からの影響でもなく、独自の要素として──それは矢張り、端から見ても普通ではないのだ。

 

 日々に楽しむものとして特筆するようなことがなく、強いて云うならば大切な誰かとの関わりを保つためだけに。まだまだ幼い癖に私的な欲の介在する余地が極端に少なく、これまでそうやって命を繋げてきたというのだから、驚きを通り越していっそ哀れにも思う。…………何か、その価値観を完膚なきまでに叩き壊すような場面に出逢うのなら、また変わるのかもしれないが。

 

 ──彼女の養い親となる男は、少女を『自己犠牲のきらいがある娘』であると称していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ことり、と置かれた朝食は、白米に汁物、少し焦げた卵焼き。夏目の方にだけ魚の煮付けがついていた。

 実はこれまでにも朝食の御相伴にあずかったことがある。その度に魚であるのは、それとなく尋ねた夏目に対して少女が云った「けれど、異能の発露はその人の根源たるものなのでしょう」という発言に上手い返しが出来なかったからである。余談ではあるが。

 

 燃費のよい、というよりは少食に過ぎる──しかしこれでも、この少女は肉付きが良くなってきた方だ──娘が、静かに手を合わせた。同じように食前の挨拶をして、夏目は食事に箸を伸ばす。

 

 二人の口数はお世辞にも多いとは云えない。

 むしろ猫と人との一方的な語り掛けや、もふもふによる意思疎通(コミュニケーション)の方が主である。

 しかし夏目だって話し掛けることがあれば自ら口を開くし、その時は正に少女に云わなければならない忠告があるのだった。

 

 

「朧」

「──?」

 

 口の中に卵焼きを含みながら、ことりと首を傾げた。

 どうかしたのかと問う少女は、矢張り危機感やらが足らない、少女自身と養父(おや)の有用性を正確に理解していない。

 ……否、体感していないからそもそも実感が出来ないのか。あの男が懐へ入れた者に頗る甘いからか、或いはこの少女がどこか放っておけない雰囲気であるのか、はたまたその両方であるかもしれないが、さて。

 

 

「仕事が有っても無くとも、今日は一日喫茶に居た方が良いだろう」

 

 そう云えば、もごもごと口を動かしていたのをごくりと呑み込んで、「どうしてでしょうか」と問うのだから。

 

「裏で御前の養父の能力(ちから)を狙う者に対してのごたごた(・・・・)が詰めになっている……相手の間諜が本気を出してしまったということだ。姫を守る騎士(死神)は随分と物騒ではあるが、念のためと云おうか。あの喫茶は不可侵領域故、そう手出しは出来まい」

 

 完全に、と云わないのが味噌だ。

 可能性は零にはなりえないが、危険らしい危険に立ち会っても安全が保証されていることだってある。

 ──夏目がちらりと、本人に気付かれないような然り気無さで見やったのは少女の手首だ。

 そこには装身具めいた華奢な鎖が巻き付いていて、しゃらしゃらと音を立てている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かちゃり、ごく小さな音を立てて、箸を置く。

 生粋の甘党とはいえ食後の甘味をねだる程厚顔ではない夏目は、ぺろりと平らげた食器を重ねて手を合わせた。

 暫く黙々と口を動かしていた少女が、ぼんやりとした視線を不意に合わせて、「先生はどうなさるのですか」と云った。

 

 

「まぁ、先生があの人の弱味になるなんてことは無いのでしょうけれど」

「万に一つも、が抜けているぞ。儂があれの人質になり得る訳がなかろうに」

「本当に、一分一厘たりとも余地がないくらいに嫌っているのなら、院長先生は無関心を貫いてるでしょうね?」

「…………」

 

 口を閉じた夏目に容赦なく、「まぁ他の人が識ることなんて無いと思いますが」ときっちりととどめを刺したのはきっと偶然の筈だ。

 

 

「……まァ、ならば、儂は特に巻き込まれる予定は無いだろうな」

「私は一応身体を動かしていた方が善いのでしょうけれど」

「嗚呼、それがいい。──途中迄なら共に往こうか」

 

 夏目が立ちあがる。

 それを眺めて、朧は何か、ざわつくものがある心中に蓋をした。

 

 

 大抵の勘は当たらないけれど、時折根拠もなく妙に確信するような先見性が表れることがある。

 その予兆めいた、引っ掛かるような感覚が誰にとってのそれなのか、未だ少女は識らない。私自身か、または私に近しい誰かであることだけが、疑いようもないことだ。

 

「出る時間に成ったら呼びなさい。儂は風呂を使わせてもらう」と勝手に云って勝手に去っていった男の奔放さに、仄かに苦笑をこぼして。遅れて食べ終えた朧も食器を流しに置き、先ずは髪を解かさなければなぁ、と思った。

 よく考えれば、寝癖のついたまま夏目の前に居たのである。まあ同じ寝床に居た時点で(片方は一応自重したようで猫だったが)今更ではあるのだけれど。

 

 

 

 

 

 **

 

 

 

 

 

 赤みがかった髪の幼い少年とその庇護者のように現れた『告死』の男は、共に暗殺者で、かつ異能者である。後者はともかく、前者は明らかにされてはいない。しかし福沢はそう断じていた。

 

 ──不完全燃焼のように、犯人死亡として終結した事件であった。

 社長も亡くなり、その真なる下手人であった男も既に亡い。あの商事は頭目を失い倒れるのは疑いようもない──だからといって、福沢がどうにかしてやれる訳ではないのだが。

 

 あの鶏のように喧しい少年が横浜の死神、『告死』の男に見逃されたのは、果して善いことだったのか悪いことなのか。全くもって判然としないことであったが、少なくともこの少年が何処に住んでいるのか判らなかったから、福沢は駆けつけた市警相手にこの少年が語った推理と、そして己が犯人も取り逃がしたという失態を自ら説明しなければならなかった。

 

 社長室であった出来事、捕まった殺し屋、少年が明らかにしたその真実。捕らえようとした所に現れたもう一人の殺し屋…………一歩間違えれば生きて意識を保っている唯一たる福沢こそが犯人とされても仕方ない惨状であった。

 その駆けつけた市警が武道家としての福沢を識らなければ(まあ確かに、福沢自身は秘書の死因である銃殺を出来るような銃の腕前ではない。あくまでも剣客に過ぎないのだ)一分も信用されなかっただろう。これまでの功績のお陰だろうかと、福沢は己の之迄に深く安堵した。──ただ、後日また署にて話を伺いますが、という条件ではあったのだが。そこは殺し屋を取り逃した手前、仕方ないと思っている。

 後に聴取の際に聞いたことだが、現場を確かめたところ、秘書が着ていた外套の内ポケットには殺し屋の少年の指紋を現場に付着させるためのプラスチック鋳型が発見されたらしい。また、別班による家宅捜索ではサンプルから指紋を複製するための用具一式に殺し屋の両手の指紋を模った型があったようだ。……だから実際に少年の推理が裏付けされたことを識ったのは後のことで、これらが全て伝聞調であるのは、福沢が昏倒させられた少年に病院まで付き添っていくために早々に現場を辞したからである。

 

 少年はその日の夕方には目を覚ました。

 理解出来ないものを見た、あれは何なのだと目を輝かせて──……福沢は、識ってしまった以上は、この、どうにも人の心を逆撫でするのが上手い少年が余計なことに首を突っ込まないか見ているべきだろうな、とややげんなりしながら考えた。

 異能は都市伝説めいている。秘匿されるべきものである。詳らかに公へ晒すことは罪ではないが非難されるべきことである──人は何時だって異端には厳しいのだ。

 

 あの商事で働く予定だったという少年を仕方なしに自らの住まいへ招いて──甘く見ていたらそのまま住み着かれてしまいそうな危機を感じた──可及的速やかに、少年の就職先の候補をまとめている。

 下手人は居らず、敵うか怪しい相手に対したとはいっても、あの出来事は福沢の過失を含んでいるのだと思っているからだ。

 

 数日、己ながらよくもった(・・・)方だと福沢は思う。この少年は今の時点で既に敵う人が居ないに等しいくらいに頭の出来が良く、それ故に情緒が幼い。何かを教える側である大人が大体においてその教える筈の子供よりも劣っているのだから、その子供が云うことを聞く筈がないのだ。

 むしろ乱歩の両親が乱歩をここまで育て上げたことに福沢は感服すらしている。

 

 異能について識ってしまった子供は目を離せず、見るからに黙っていられなさそうな少年をどうしたものかと思いながら、ずるずると数日が経つ。

 

 そして、その日の福沢へ寄せられた依頼。

 殺人の予告を出され、未だ目処もつかないその脅迫者に対する用心棒────或る演劇場が場所になる。当然のように少年も着いてきて、福沢はこっそりと蟀谷(こめかみ)を揉んだ。

 

 

 

 『天使が演者を、真の意味で死に至らしめるでしょう──V』

 

 

 

 

 

 

 




天使事件の開幕前まで。
更新遅れました。難産でした(白目)

場面切り替えが多過ぎ……院長先生は多分ポートマフィアに待機、白木はどっかの抗争の前線辺り、朧ちゃんは喫茶店、そして福沢さん夏目先生は演劇場…………これが同時平行ってすっごい。
院長先生を巡る抗争と原作の元々あったなんやかんやとついでに織田作、どうしてここまで大事になってるんですかね……(頭抱え)

長過ぎて分けました。多分中編か後編かはそう時間かからない、と思います。多分。もう一つやってる文ストの連載(https://syosetu.org/novel/167648/)の進捗次第です。




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