Fate/Grand Order -The third choice-   作:スノウレッツ

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第六話 [零から壱へ]

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 目を覚ますと、白い部屋にいた。

 辺り一面が白で埋まっている。

 勢いよくペンキをぶちまけたとしてもこんな景色にはなかなかならないだろう。何しろ脚をついていることからしか上下を理解できないほどの異様だ、ここは。

 天は白く先が見えない。

 地は白く底が見えない。

 そして視界の果てすら真っ白で、集束点も見えやしない。

 遠近感覚までぐらつきそうで、その中に立っている私の肌色の躰が異端のようだった。

 

 ───歩いてみようか?

 

 いや、止めておこう。多分、その行為に意味はない。果てが見えないのに、そこに向かって歩くことに意味があるとは思えない。

 そうだ。先はないのだ。

 もう、私には何もない。

 思い出す。先程までの景色。

 燃え盛る森に投げ出され、亡き者達には懺悔をし、亡者に対して八つ当たり。

 走って走って転んで泣いて、腕を無くして気が狂った。

 それでも足は進んで、先が見えない森を泳いだ。独りではあまりに寂しくて、何かにつけて嗚咽を漏らすはめになる。

 道がなかったのに、既に私の道は終わっていたのに、私はずっと何かにすがっていた。

 生きたいのか、死にたいのか、それすらもわからなくなってしまっていて、自分を恨みそうになった。

 何故、自分には感情があるのか。

 最初は無かったじゃないか。そんなことは求められなかったじゃないか。

 どうして、どうしてだ?

 ロマニ・アーキマンはどうして私に『人』として接したのか。

 ラプソディア・ラケシードは何を思って私に世界の一端を教えていたのか。

 どうして、私は人になろうとしていたんだろう。

 どうあっても人形は人形のままだ。

 ヒトノカタチをしているだけの肉塊。

 感情が芽生えたことは奇跡に等しいだろう。

 

 ──ああ。

 

 喜びを知ったことは間違いだった。

 深き哀しみを覚えることになったから。

 怒りを遠ざけたのは間違いだった。

 何かを守ることの真意に気づけなかったから。

 日々を楽しんではいけなかったんだ。

 何故って、それは──

 

 ──もう、何もかもが分からない。

 

 ひどく眠い。頭が動かない。

 もういい、ここで終わりにしよう。

 だってもう何もない。

 私には何も出来ない。

 死んだ人間を蘇らせるなんて不可能だ。

 死にそうな心を焚き付けるなんて不可能だ。

 生きている意味を知ることすら不可能だ。

 

 そうだ、だって───

 

「……私は結局、人じゃなかったんだから」

 

 その結論に至った時、心が壊れる音がした。

 膝から崩れ落ちた。

 空間にヒビが入る。

 一面は白かったのに、視界の端には黒い亀裂が何本も走っている。

 崩壊している。今この瞬間、此処は──

 私の心は壊れ始めていた。

 本当はもっと前から壊れていたのかもしれない。生まれ落ちたその時から? 人に憧れたある時から? それとも、本当に今さっき、肉体が死亡した瞬間か。

 

 ──もう、いいや。

 

 眠りにつこう。そうすれば、もう何も気にすることはない。

 隣人の微笑みにつられて笑みを溢すことも、

 手と手の触れ合いで心情が昂ることも、

 誰かの死で心を軋ませることも、

 軋んだ、歪んだ心のまま、運命に呑み込まれることも、何もかもを気にしなくていい。

 

 音もなく砕けていく世界を眺めることも止め、私は横になった。無くした筈の右腕が残っていたりしていることも、理解に入れようともしなかった。

 もういい。きっと、もういいんだ。

 そう自分に言い聞かせる。

 だって、そうでもしないと、この足が、この躰が、この腕が。

 ひとりでに、動いてしまいそうだったから。

 私は自分で自分を強く抱き締め、これ以上動かないでくれと、そんなことを思いながら深い眠りに落ちていった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 眠っている。

 そう理解してしまった。そう思いもしなければ、永遠に起きるということから離れられそうだったのに。

 声が聞こえる。

 

「──」

 

 小さい声だ。 子供の声か。いや……違うな。

 横になってどれくらいだろう、もう数ヶ月はこうしていた気がする。

 ずっと眠っていたのだ。けれど、眠っていたということは、いつか起きねばならないということ。今、それの証明に付き合わされている。

 

「──御主人様」

 

 御主人様、と。

 小さく聞こえたそれは、実に無機質で、それでいて暖かみのあるような声だった。

 私にはまだ意識が残っている。

 何故かは知らない。

 ここは永劫の牢獄でもあったのだろうか。

 死ぬことすら、現世から離れることすら許されないのか。全てを諦め、歩むことすら止めたというのに。

 まだ聞こえる。ええい、鬱陶しい。

 何処かへ行ってくれ。

 

「それは難題です御主人様。何しろ此処は地獄の門前、三途のど真ん中ですから。あ、すいません比喩です。ここは地獄ではありません。

 どちらにせよ、こんなところで寝ていられても困ります」

 

 それは、何かを言っていた。

 困る、と。 もはや私は死ぬことすら他人の迷惑なのか。全く……もう、どうすればいい?

 

「とりあえず起きましょう、御主人様」

 

 言われた通りにしてみる。

 ぐったりとしていた肢体を起こし、いつもと同じように、へたりと足を曲げ。

 目を覚ますと、目の前には──

 

「──猫?」

「ノー。私は猫に見えますが、実際のところは猫らしきなにか、ですので。お間違えなきよう」

 

 黒い猫──らしき何かが、座っている私の前にちょこんと陣取っている。

 漆黒の毛並み、爛々と光る眼。

 その様相は美しい猫──らしき何かだった。

 

「……私は、死んだんじゃないんですか」

「イエス。御主人様──マシュ・キリエライト様はつい先ほど肉体の限界を迎えました」

「……っ! そんな……そんなはずは、ありません。もうここに来てからどれだけの時間が経ったのか──」

「外界標準時間と内界標準時間は非常に大きいずれが有りますので。此処では、外界より時間の進みは格段に遅いのです。仕組みそのものが違う空間と思ってください」

 

 何を言われたのか、ちょっとよく分からない。

 回りを見渡してみる。先ほどの風景だ。

 果てが見えない程の真っ白なカンバスには、数えきれない程の黒い亀裂が奔ったまま。

 それを見ていると、何だか心にまで亀裂が侵入してくるような───心臓にナイフが突き立てられ、浮き出た血管をなぞられているような感覚に陥る。

 

「バッド。あれを視認するのは良くありません。出来れば私だけを見ていてください」

「人間の恋人のようなことを言いますね、あなたは」

「御主人様が、それを欲していたようなので」

「……っ? そんな、こと、は……」

「状況の確認を致しましょう。御主人様は、此所に来るまで何をどのようにお過ごしだったか、正確に思い起こすことは可能ですか?」

 

 此処までの経歴を思い返せ、だって?

 何を……もう、そんなことは何度もやった。

 嫌だ、やりたくない。思い出したくない。

 

「グッド。良いでしょう。思い出したくないのなら、それはそれで構いません。覚えていらっしゃれば良いのです」

「……私は、どうなるんですか。このまま死ぬんですか?」

「御主人様がそれを望むなら。ですがしかし、その選択では私の存在意義が消滅します」

「あなたの……存在、意義」

「イエス。 私の存在意義は御主人様──マシュ・キリエライトへの祝福。この場合ですと、御主人様を生存させることです」

 

 また、か。いい加減うんざりしてきた。

 何だって、皆でよってたかって助けようとする?

 

「あなたも、ですか……」

「不服ですか?」

「……当たり前でしょうっ! なんです? どうして皆で私を生かそうとするんですか!? どうして私みたいな出来損ないを助けるのに、命まで張るんですか!? 私のような愚か者には分からない! いくら考えても、欠片も答えなんて出てきやしないっ!」

 

 一気に、溜め込んだものを吐き出す。

 息が詰まりそうになる。自分の叫んだ一言一言にすら罪悪感でプレス機の如く圧迫され、いつ潰れるかなんて分かったものじゃない。

 気がつけば、枯れた筈の涙が再び頬を伝っていた。止まらない、全身で泣いている。

 ただ悲しかったのだ。こんな結論しか出せない自分があまりにも愚かに思えたのだ。

 

「果てには! 猫にすら助けを差し伸べられる! いくらなんでも滑稽ですよこれじゃあ! 人間は自分自身が一番大切なんじゃあないんですか!?」

「イエス。ヒトという種は、常に自分を世界の中心に置くものです。そう設計されているからです。故に自己保存は人の常となります」

「だったらどうしてあの人達は!先生は、先輩は、私を助けたんです!? 私なんて何も出来やしない、あの英霊と戦った時も、私からは何も出来なかった! ……私には助けられる理由なんて一つだって無いじゃないですか!」

「ノー。 貴女には、貴女を助けた人間の行動を無為にすることは出来ません。 御主人様の選択は、貴女を生かそうとした人間達を否定する行為です」

「ッ! そんな……あなたに何が分かるんですか!?  目の前でたくさんの人間が死んだ! 何もかもが消えた! 挙げ句の果てに自暴自棄になって死んでちゃあ……わけない、じゃないですか……」

「それでも貴女には、貴女を助けた者達の命を背負って生きる義務があります」

「……えぐっ………勝手、です……重すぎますよ……私みたいな造り物の体じゃあ、支えきれません……」

「イエス。一人では無理でしょう」

 

 もう、無理だ。これ以上私は抵抗できない。

 生存から離れられない。もう地上に帰れるかも、カルデアに帰れるかも分からないのに。

 まだ、生きようとしている。

 死んでしまっているのに。

 無意味。すべてが、後の祭りだ。

 

「だったら、どうすれば……」

 

 キラリと。反射する光も見当たらないこの空間にあって、猫らしきなにかの眼光は一段と鋭くなった。

 無機質な声だった。

 暖かみのある声だった。

 そもそもどうして猫が人の言葉を喋っているのかという根本的な問題とかは気にもならない。

 私はこの猫から、少しでも言葉を聴いていたかった。

 

「願うことを諦めてはいけません。生きましょう。生きていれば、何時かは背負いきれます。人の思いは、それを覚えている者が一人でもいれば繋がっていくものです。それに、貴女は一つ勘違いをしているようです」

「勘違い……?」

「イエス。先ほどから貴女は、自分がまるで人ではないという意見を持っているようですね」

「だって、私は、まともに生まれてきた訳じゃない……機械の部品の、たった一部として造られた───」

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「え──?」

「願われて産まれてきたのなら、どんなモノであれそれは人間です。惑い、悩み、悔い、進む。それが人間の根底の一部です」

「あ、え……?」

 

 その猫は目を細めた。

 全てを見通したようなその目は、なんとなく先生を思い起こさせてくれるような、そんな気がする。

 

「──貴女は人間です。他の誰が何と言おうと、私は貴女を肯定します。それが私という存在が貴女の生存を支持する根拠です」

「……猫さんは、私の、味方なんですか……?」

「イエス。けれどもノーです。私は猫らしきなにかですので」

 

 稲妻が走ったような心地だった。

 私は人間だと。ちゃんとした人間なんだと。

 そう、叩き込まれたような気分だった。

 この白地の最果てで、新しく自分の味方を得たことに、私は言い様のない嬉しさがあったのだ。

 私はもう自分を偽れない。

 一つ一つ、心に欲が浮かんでくる。

 

「……教えて下さい猫さん、私には、生きる価値は在りますか?」

「イエス。貴女にはそれだけの力が存在します。人類にとって、貴女はかけがえのない存在となることでしょう」

 

 大袈裟な。いや、でも、いい。

 肯定されることが心地よい。

 ズタズタの私の心には、そんな簡単な世辞すら甘露のように染み渡る。

 

「私の、生きる意味って、何でしょうか」

「それは私にはわかり得ないことです。生きる意味とは、当人ごとに設定が異なるものです。我欲にまみれた意味を持つものもいれば、聖人のように高潔な意味を持つものもいます。そして大抵は手元に隠されているものです」

 

 そう、初めから分かっていた。生きる意味は、他人に貰うものではなく、自分で掴み取るものだ。

 今まで誰かにすがっていたから、甘えていたから、分からないふりをしていたんだ。

 他人に使われている方が楽だ。でも、それは人としては間違ってる。

 今さら、そんな当たり前なことに気づいた。

 でも、もう遅い。誰かに使われることが当たり前だった私には、従来の存在意義などとうの昔に棄てられた自分が生きていていいのかすらが分からない。

 ドクターは言った、諦めることは許されないと。何故だろう? どうして私は諦めていないんだろう。

 心がきちんと折れてくれてさえいれば、こんな悩みは無かったのに。

 

「私は……私は誰のために生きることが許されるのでしょうか?」

「言うまでもありません。貴女は貴女の為だけに生きることが出来ます。別段、それは何ら不思議でもありません」

「でも、もう生きる意味が無いんです。

 何もない、何も残っていないから」

「そんなものは最初から誰も持ち合わせていません。生きる意味を探す為に人は生きるのですから。人生の末路に己の一端を理解することが出来れば、その人は十分に天命を全うしたと言えるのではないでしょうか」

 

 これも当たり前のことだった。

 ああ、私にはその当然の理屈が欠けている。

 誰にも教えられなかったから知らなかったのか、私の理解が無かっただけか。

 どちらにせよ、自分の悩んでいる問題はあまりにか細いことが分かった。

 

「それじゃあ……私が、生きたいと思っても、構いません、か?」

「イエス。それは全人類が持つ共通理念です。誰もが無意識のうちにそう願って止みません」

 

 全く迷う素振りなどなく、その猫らしきなにかは私にそう言いきった。

 どうしようもなく、救われた。その猫らしきなにかは、実に簡潔に私を救っていった。

 ヒトとしての当たり前は、簡単なこと過ぎて、感情を途中から持ち始めた私には難しすぎたんだ。

 それでも、私は人間のようだ。

 ひびが、亀裂が塞がっていく音を聞いた。

 

「でも……私は死んでしまっているんですよね…… どうすればいいんでしょう、冥界の王(ラダマンティス)に会ってくるとか……」

「ノープロです。その心配はありません。

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「──は?」

 

 黒猫は衝撃の発言を始めた。

 

「肉体の限界点、即ち器の破損は最も容易く修繕が効くカテゴリーです。今ならフルスペックとはいきませんが、十分な霊格で現界をサポート出来るでしょう」

「ちょ、ちょっと、待ってください!

 いま、なんと?」

「ですから。貴女を再び現世まで還します。

 私はその為に起動し、人格を持ったのですから」

「そんなことが、可能なんですか……?」

「イエス。たかだか地上に発生している肉への再召還など、私にとっては造作もありません」

 

 つまり、私を生き返らせると。

 その黒猫は、自然の摂理、神の規定を破ると言い出した。

 

「あなたは……一体、なんですか?

 どうして、私を助けるんですか?」

 

 にゃふ、と。猫らしきなにかは一息つくと、自慢気な雰囲気をまとい、正体を教えてくれた。

 

「私はアトラス院が誇る七大超兵器番外録(ロストウィズダム)

 巨人の穴蔵が産み出した究極の頭脳、神域に到達した自己革新型人工知能(シンギュラリティ・ブレイン)

 存在意義は貴女へ祝福を授けること。

 執行手段は十四までの未来選択。

 私は零から壱への無限の旅で、貴女に寄り添うスーツです」

 

 それは自らの出自を明かした。

 その殆どは理解できない単語だったけど、最後のそれにだけは引っかかるものがあった。

 

「寄り添う……スーツ……って、もしかしてレイシフトスーツのことですか!?」

「イエス。正確にはその中身ですが。

 正式型番名称は

 『Assistant Personality Xi Handler』

 頭文字を取ってA.P.X.H(アルケー)

 よって私は『システム・アルケー』、

 もしくは真題十三層(ラストコード)、と申します」

 

 アルケー。それは大昔、何処かの哲学者達が求めた概念。

 その言葉は『始め・原初・根源』を意味する。

 

「……だから今、裸なんですか、私? あなたがそこにいるから?」

「イエス。元の形状に戻りますか?」

「……お願いします」

 

 黒猫らしき何かは、端から影のように薄っぺらくなっていき、私にまとわりついていく。

 黒い何かは、すぐに見覚えのある、色々な箇所を強調したスーツになった。

 

「んぁ……ひぅ……っ! これ、は、どうにかならないんですっ……かっ?」

「これと言うと?」

「……気持ちいいんです。あなたが私に触れる瞬間が、とても」

「そうなるようにプログラムされておりますので。全身を慰撫するようにと」

「誰ですか無機物にそんなプログラム組み込んだ変態さんは!?」

 

 目の前に、ちょこんと最後に残った影が小人を模して、私の話し相手になる。

 

「エセル・サイレンという人物です。彼女は私の作製者にして、アトラス院の禁忌違反者の一人です」

「エセル……? エセルって……確か……」

 

『────ラプソディア……いや、エセルは死んだぞ!』

 

 思い起こした、あの惨状を。

 そうだ。確かにレフは先生のことをエセルと呼んでいた。

 

「先生が、あなたを作った……?」

「イエス。御主人様が先生と呼ぶ人物、即ち『ラプソディア・F・ラケシード』と『エセル・サイレン』という二人は同一人物です」

「そうなんですか……って、どうして名前が二つもあるんです? 偽名を使う意味でも……」

「記録によるならば、彼女には実に千以上の名称がつけられています。彼女は数年、数百年毎に、名前を新しくして人生を過ごしているとも記録されています」

 

 さらりと、その黒い小人は信じがたいことを言い出した。

 

「え? 何を……言ってるんです?

 数百年? じゃあ現在、先生が生きているとしたら何歳ですか?」

「推測ですが、恐らく二千歳は越しております」

「は──? え、っと、その、アルケー、さん」

「アルで構いません」

「……じゃあ、アル。その、先生は……

 ラプソディア・ラケシードは、人ですか?」

 

 小人──アルは一切を気にせず、機械的にこちらの問いに答えを用意し続ける。

 そして、私の問いに衝撃の答えが返ってきた。

 

「ノー。彼女は人ではなく獣です。限りなく神に近い位置にまでたどり着いた幻獣となります」

「人じゃあ、ない? では、今まで見てきた先生は一体なんなんですか?」

「人に化けた妖……と言いましょうか。彼女は人という動物が好きだったので、なるべく人に近い形をとろうと尽力していました。それでも、あの眼だけは巧く隠すことは能わなかったようですが」

 

 人じゃない? 私は人だったのに、彼女は人じゃない? あ、ははーそうだったのかー。

 天を仰ぐ。気がつけば、そこに黒い亀裂は無くなっていた。代わりに、渇いた笑いが込み上げてくる。

 

「あ、はは……ははは……そう、そうですか……

 全然、気づきもしませんでした……よ」

 

 真実なんてまともに見えやしない。よっぽど、私には特に、だろうか。

 ぴと、と。私の手に何がしっとりしたものがくっつく。天を向いていた頭を元に戻すと、小人が首をかしげていた。

 

「失礼ながら。御主人様は今ほど、エセルが死亡したと思わしき発言をしていたようですが、それの撤回を要求します」

「先生は……彼女は死にましたよ。

 私を、助けて──」

「いえ、それはあり得ません。

 彼女は死にません。生が与えられていませんので、死も同様に彼女には存在しません」

「え───じゃ、あ。世界の何処かに、先生は生きてるんですか?」

 

 あり得ない問いだったかもしれない。

 けれどもう私には、あり得ないということがあり得なかったんだ。

 たとえ先生が人じゃないとしても、あんまり気にならなかった。

 

「ノー。しかし本質的にはイエスです。彼女は太陽系が滅びても死ぬことはありません。今頃は世界の隅っこでいじけていることでしょう」

「……もう一度会えますか。私は彼女に」

 

 アルを見つめる。

 黒い小人は、もしかしたら私の心の傷を請け負ってくれたのかもしれない。

 顔のない黒い影は、何故か微笑んでいるような気がした。

 

「イエス。御主人様が生存を──或いは救済を望むのなら、貴女達の出逢いは必然的なものです」

「……ほんとう、ラブソングのような言い回しをしますね、アルは」

「愛は最も強い縁なので。良くも悪くも」

「どうして、先生は私にあなたを託したんでしょうか……」

「恐らくは単なる依怙贔屓です。随分と貴女のことが気に入ったのでしょう」

「私を……?」

 

 どうして、だろう。

 それについては、アルも知らないようだった。

 

「───ひと先ず、御主人様に問いましょう」

 

 黒い小人は一歩離れて、私を見上げて尋ねた。

 

「すべては貴女次第です。

 貴女は全項に於いての選択権があります。

 選択は貴女の全てを確定する要素です」

 

 それはどうなんだろう。どうしようもない事態もあるんじゃないだろうか。

 けれども、私にはあるらしい。

 全てを失った気でいたのだが、私には、選択できる権利があるらしい。

 

 そして、問われた。

 

「貴女は、生存を望みますか?」

 

 今なら言える。

 そう、自分が紛れもない人間なのだとするのなら、きっと私の選択は間違いじゃない。

 

 ───もちろん。

 

「私は、生きたいです。生きてもう一度先生に会いたいです。何かを諦めるなんて、そんな資格は私にはありません。だって、自分に何が出来ないのかも分からないんですから。

 だから、私は……生きていたい。生きて、自分に出来ることを知りたい。

 そんな理由でも……構いませんでしょうか?」

「グッド。貴女の願望は人として間違いはありません。大切なものを求める欲求、飽くなき好奇心はあまりに人間らしいと思われます」

 

 その肯定がとても嬉しかった。

 だから、もうちょっと欲が出た。

 

「……先輩も生き返らせたり出来ますか?」

「不明です。肉体が現存していれば或いは可能ですが。魂の所在と精神の構造は問いません。器が形成されれば相応しい中身が降霊します。

 貴女が地上へ召還出来るのは、奇跡的に条件が満たされているからだと承知しておいて下さい」

「そう、ですか。じゃあ、先輩の分も、私は生きなくちゃいけませんね」

「グッド。そういう思考を私は喜ばしいものだと推定します」

 

 再び。アルの言葉には熱も人らしさも何もなかったけど、彼は私に微笑みかけていた。

 それが分かったのだ。だからちょっとだけ気になった。

 

「その機械みたいな喋り方はどうにかなりませんか? 昔の私に近しいものを感じて複雑な気持ちなんですけど……」

「私は一から十まで機械ですので。ですが、そうですね……善処はします」

 

 お願いします、と。

 せっかくの新しい隣人だ、どうせならいい付き合いをしていきたい。

 そして、そうだ。

 意思表明はした。ならば次は行動だ。

 

「私は、何をすればいいですか?」

「目を瞑って頂ければそれで十分です。

 魂の再構築、及び精神構造の安定化、肉体の修繕、召還工程はこちらで全て行います。

 準備は、宜しいですか?」

 

 直ぐに出来るらしい。

 それはありがたい。私には無駄に出来る時間がない。

 

「……はい。 お願いします」

「グッド。素早い判断に感謝します。

 では私と御主人様で、思う存分世界を変革してやりましょう」

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

 巻き起こる風を感じる。

 凛と冷えた夜風を肌に。

 流星が熱と爆音とを運んできている。

 それは身を裂くような感覚と同時に、生きている実感をどうしようもなく理解した。

 

 碧の月光が私を照らす。

 何かを食い止め、大地に脚が根のように食い込んでいる。

 生命の鼓動を理解した。

 どくんどくんと、世界に響く音がする。

 私だけの、音がする。

 

 

「───」

 

 

 全身を血液が奔っている。

 黒い衣(スーツ)に包まれた胸が温かい。

 生命が放熱しているのだ。

 全身に雷撃が迸る。

 私には全てが見えると確信できる。

 魔術回路の調子も上々だ。

 身体の中に、黄金の樹が生い茂っているよう。

 

 よし、これなら、私は生きていける───

 

「───娘ェ! 前を見ろッ!!」

「え?」

 

 誰かの声が聞こえた。聞き覚えのある声だった。首を声のした方に向けると──

 

「アサシン、さん?」

「貴様……どういう……生き返ったのか!?」

「ええ、何とかなりました。続きでもやりますか?」

「馬鹿者! いいから前を見ろ!」

「なんですか、いきなり……」

 

 首を戻すと、なんだ。

 黒いような赤いような壁があった。

 なんだろう、これは。

 視線を上に流していく───

 

「え───っと……!? な、え」

「■■■■■■──ッ!!」

 

 理解した。

 悪魔のように禍々しい腕を見た。

 天使のように神々しい腕を見た。

 自分の腕、人のように醜い腕を見た。

 形容し難い何かの右手が、何者かの得物───巨大な剣斧──を受け止めていた。

 

「あ──が、ぁあああッッ!」

 

 そのことを理解した瞬間、発破。

 我が身に降り注ぐ、地球の重力と、物理的な圧力と、精神的なプレッシャー。

 全身が軋んでいる。全身の関節が悲鳴を上げている。

 生き返って、直ぐに、こんな───

 

 

「死んで、たまりますかぁ!!

 こな────くそぉッ!!」

 

 何かを支えている右腕に魔力を流す。

 挫けそうな膝に渇をいれる。

 全霊を懸けろ、全力で抗え──

 死を否定した現実を証明してみせろ──!

 

「■■ッ──! ■■■ァアアア!」

「う………がはッ──」

 

 腹部に鈍痛。

 瞬間、視界が吹き飛んだ。

 蹴り飛ばされたらしい。よく上下くっついていたままでいてくれたな、私の体。

 

「げ、ぇ──はッ! なんですか──」

 

 体の感覚は鋭敏だ、なんとか受け身をとれた。

 間合いが開く。見上げる先には、黒い巨人。

 けして人とは相容れぬ威容、禍々しくかつ神々しいそれは、あまりにも人間離れした畏怖を撒き散らす。

 

「なんですか、あれはァ!?」

『英雄ヘラクレスです。随分伝承通りの状態で定着しているようですが、英霊召喚の折に狂化を付加されたのでしょう』

 

 耳元で声がした。どうやら、遠隔通信用スピーカーを利用しているらしい。

 

「アル! すいません、状況が飲み込めません!!」

『あれは敵性体です。打倒しましょう。

 アサシンは味方なのでは?』

「え───アサシン、さん!? いつ私の味方になったんですか!」

「なんだ覚えていないのか! 左手を見ろ!」

 

 左手には紅き紋。それは令呪──サーヴァントとマスターを繋ぐ契約を表すモノ。

 訳が分からない。先程まで戦っていたアサシンとの間に何故これが発生した?

 というか、これ、本当に令呪(ソレ)か?

 

「……なるほど、了解……出来ませんよーっ!

 逃げます! 逃げましょう! 無理です! どうやっても人は英霊に敵う道理はありませんッ」

 

 ───心臓が鳴っている。

 

『ノー。ここでヘラクレスを打倒すれば、御主人様に自信がつきます。やってやりましょう』

「何言ってるんですかぁ!?

 勝てる見込みなんて無いですよ!」

『現在のこちらの勝率は2.6%も存在しますよ』

「その数値にその表現は普通じゃありませんからッ」

 

 ───心臓が強く鳴っている。

 

『ノープロです。我々は普通ではありません。それに残念ですが、我々の逃走成功確率は本当にきっかり0%です。戦闘以外には生存が見込めません』

「そんな……どうしろっていうんです!?」

『先ずは戦ってみましょう。大丈夫です。致死的な攻撃でも当たらなければ問題ありません』

「前提が問題だらけですッ!!」

 

 ───心臓が、魂が言っている。

 立て、立って、立ち向かえ。

 私の中の誰かが、剣を摂れと言っている。

 

「■■■■■ッ!!」

「くっ……動けぇ───ッ!」

 

 ヘラクレス、優に2mは超しているであろうその巨体から、信じられない速度が繰り出される。

 一足にて間合いは詰められた。

 無骨にして堅牢、鉛のような大斧が振りかぶる──その速度すら、尋常ではない。

 私の体に電撃が奔る。直感に任せてそれを避ける。

 連撃が来る。その得物、どう扱えばそういう軌道を描くのか、私にはさっぱり分からない。

 けれど、見える。

 見えるなら──

 

「避けッられるっ、はず、です!」

「■■■■──ッ!!」

 

 身体はするする滑らかに動き。

 頭は鋭く研ぎ澄まされる。

 避けられる。しかも無理がかかっていない。

 気持ちいい。思う存分に動けることが。

 これが私のフルスペックということか。

 

『正確には、御主人様の中に存在した英霊の動きです』

 

 そんなことを耳にした──けれど、それを理解する前に、迫る軌跡を避けるので精一杯だ。

 このままでは埒があかない。

 何か、何か打開策は──

 

「■■■■■ァアアア!!」

「──ッ! 一か、八かッッ!」

 

 目の前の巨人には、隙なんて一分も存在しなかった。ならば、作ってやるまでだ。

 斧が振りかぶる。それに合わせて、前進。

 

 ───空間を裂けるのを間近で見れた。

 寸前で体をよじり、無意識の内に右腕に力を込める。そして───

 

「これでっ!!」

 

 存在しなかった隙、けれど必ず発生する隙。

 武器を振るっている間にコンマ数秒。

 その隙間を縫うように、拳を捩じ込む。

 

「■■■■──ッッ!?」

 

 右拳に堅い感触が感ぜられ、黒い巨体が吹き飛んだ。軽い。感触が。

 

『完全に受けられましたね』

「今の一瞬で……当たった瞬間に後ろに跳べますか、普通……!」

『いい加減普通という固定観念は捨て去ってもらって問題ありません。先入観は死を招きます』

「……今の、ダメージはありましたか」

『ノー。対象への損害は見受けられません。ヘラクレスは宝具〈十二の試練(ゴッド・ハンド)〉により、Bランク以下の攻撃を無効化します』

 

 自ら間合いを取ったヘラクレスは、何故か注意深くこちらを観察している。

 ──全く。

 何だって、そりゃあ。

 おかしいだろう、何だってそんなに強いんだ、貴方は。

 

「そんな……私のステータスとかってあったりします?」

『御主人様は英霊と同化しているので、一応ですがカタログはありますよ。どうぞ』

 

 (まぶた)の裏、頭のなかに自分の能力が並べられる。

 今、撃ち込んだ右腕は……ランクE/B だって?

 どういうことなんだ、というかなんだこの右腕?

 気づくのが遅いというか理解する時間も無かったというか。

 

『その異形の鎧は、貴女と融合した英霊の一部です。その右腕のみ、貴女の筋力はBランクです』

「それじゃあ、私には──」

『イエス。私たちにはヘラクレスの宝具を破る手段は現時点で存在しません』

 

 思考の先読みまでされて、勝てないという事実を教えられる。

 ただ、そんなことで絶望するほど、もう私は脆くない。怖い、恐ろしいけど、私は諦めない。

 生きたい、そう願って生き返ったのだ、そう易々と諦められない。命を(なげう)つなど出来ない。

 

 考えろ。考えれば、窮地を覆す手が何処かにあるはずだ。

 

「───アサシンさんっ!」

 

 呼んでみる。貴方が私の味方なら、きっと貴方は助けを聞いてくれる。

 そこには何の根拠もなく──

 

 いや。あった。根拠。

 

「──どうした、マスター。 もう諦めるか?」

 

 そうだ。令呪があるなら、貴方はきっと私の仲間。随分身勝手な意見だし、どうして貴方が私のサーヴァントになっているのか分からないけど、今は力を貸してほしい。

 

「諦めない! 何か、何かあるはずです!」

「……何故抗う、貴様はもう終わっているぞ」

 

 いつか聞いた。諦めろとそいつは言った。

 いつか言われた。生きろ、生きて歩めと誰かは言った。

 そうだ。何度も死地に陥った、けれど私は生きている。

 だったら、どっちを信じるかなんて、息をするより簡単じゃないか。

 

「……終わってなんか、ないッ!」

「令呪の拘束は絶対ではない。今すぐにでも私は縛りを振りほどいて貴様を殺せる」

「私は死にません! 絶対にこんなところじゃあ死ねない! 生きて世界を進みます! だから知恵を貸してください!」

 

 視線は常に目の前の敵へ注がれて、私は思いの丈を叫ぶことしか出来ないで。

 でも、それでも、少しでも。

 勝利の為の、布石を整える。

 隣からは諦めに似た、それでいて頼もしく聞こえる声があった。

 

「はっ……なんと、頑固な娘か。

 いいのか? あれに勝つなど不可能に近いぞ」

「大丈夫です。不可能なんてないってこと、今から私たちで証明してみせます──」

 

 視界の隅、突然の光が流星となって大地に刺さる。

 それはヘラクレスの胴を直撃したが、かすり傷程度しか与えられていなかった。

 

「あれは……?」

「アーチャーの矢だ。敵味方関係なく一定時間ごとに三本前後飛来する……直撃すれば痛手は免れんが、あの化け物には効かん」

「……了解しました。ええ、三対一なら、きっと綻びが見えるはずです、あの……ギリシャ最大の英雄、ヘラクレスにも」

 

 その時、耳元からとんでもない助言が飛んできた。

 

『あの矢を有効活用しましょう。

 矢が対象に接触する前に奪ってください』

「……は、え? 何を……言ってるんです?」

『武器の調達は重要です。分析によれば、あれの元は剣であると推察できます。聖剣級のモノを掴めれば、勝率はぐんと上昇します』

「もしかして……とてつもなく低い勝率はそれのせいですか……」

『イエス』

 

 この、似非究極頭脳……無理難題を放るにも限度があるってものだ。

 でも、いい。その賭けに乗りました。

 分の悪い賭けはさっきまで延々とやってきた、今さら躊躇なんてしない。

 

「アサシンさん、良いですか?」

「──ハサンでいい」

「え?」

 

 思わずとなりに視線をやる。

 大きな黒い影は、前をしかと向いたまま。

 その言葉は、私の心に刻まれる。

 

「ハサン。ハサン・サッバーハ。それが私の名だ」

「……分かりました! それじゃあハサン、頼みたいことがあります」

「仰せのままに」

 

 前を向く。眼前の巨人から視線は離せない。

 ハサンは共に戦おうとしてくれる。ならば勝利の布石を動かしてくれ──

 

「今すぐに逃げて下さい」

「は……なんです、と?」

「ここから逃げて下さい。貴方は多分アレに敵うモノを持っていません」

「そ、れは……」

 

 狼狽えている。それは真実からくる絶望か、私に対する心配か。

 ありがとう、貴方とはいい付き合いが出来そうです。だから。

 更に、願いを追加する。

 

「そして離脱した後、出来ればアーチャーに伝えて下さい。とびきりの得物を寄越してくれと」

「──! そうか……了解、した」

 

 理解してくれたらしい。影が遠のく。

 代わりにと月が私が照らしてくれる。

 

「ああ、そうだ、ちょっと聞きたいんですけど」

「……?」

「どうして私を殺さなかったんです?

 あのまま、身を引き裂いていれば、貴方はきっと今も私の敵だった」

 

 軽い含み笑いと共に答えは返ってきた。

 

「気の迷いだ。きっと……それは。

 所詮は今宵のみの契約と、貴様の口車に乗っただけよ」

「そう、ですか。ふふふ……

 ありがとうございます。貴方がいなければ私は死んでました。多分」

 

 感謝を伝える。けれど。

 また、貴方の口調は厳しいそれに戻っていた。

 

「礼を貰う筋はない。……私は行くぞ」

「はい、また会えることを望みます」

 

「──死ぬなよ。我がマスター」

 

「……! ええ、分かってます。それくらいはやってみせますよ」

 

 風が巻き起こる音がした。

 旅人は再び風に乗っていった。

 月光は地に降り注ぎ、眼光が互いを貫く。

 

「さぁ……もう少し、戦いましょうか?」

「■■■────」

 

 静かに、その怪物は息巻いた。

 律儀に待っていることなんて無かったのに、彼は、私たちの別れを見届けた。

 その不動は、結局そんなことは何の意味もないのだと実力を自負しているからか、それとも武人の矜持がそれをさせたのか。

 私には分からないけれど、でも。

 

 楽しい。生きていることが、恐怖を感じてそびえていることが。

 きっと、これは貴方がいなければ感じることができなかった心。

 感謝する。貴方は私に『勇壮』、勇気を教えてくれる。

 

「そう、だから、私は勇気を以て貴方という恐怖に打ち勝ちます……!」

「■■■■■■───っ!」

 

 “良いだろう”。そんなニュアンスの叫びか。

 いや、これはさすがに考えすぎだ。自分の勝手に流され過ぎだ。

 でも。

 そう思ってみるのも、きっと悪くない。

 さあ──

 

 純白の異形を構える。

 天昇の咆哮が轟く。

 それだけで、空気が痛い。

 先に大地を蹴った。

 後には大地が割れた。

 

 今、少女は遥かなる伝説へと挑む───

 

 

 

 

 

 





新年初投稿。
いろいろ季節ネタを考えたりしましたが、まあ稚拙な上遅筆では台無しです。間に合わねえんだもの。
そして年末アニメで頭を抱えた勢。情報過多でパンクしそうだよ!
うーむ。ちょっと速度上げて序章書かねば、そして一区切りつけねば。
次回、マシュvsヘラクレス(?)
二戦目がギリシャ最強って……やっぱちょっと無理あったかも、インフレが……

あ、あと、今回開放されたマシュの宝具。
彼の宝具ではなく、マシュの宝具ですので。
あしからず。以下宝具概略。

『真題十三層・根源接続』
ラストコード・システム・アルケー
ランク A+++ 種別???
レンジ 0~1 最大捕捉 1
英霊との同一化促進、及び所有者の思考補助。
始めに「腕」として発現した、聖人の右手。
触れた物の状態を改竄することが出来、
「壊れているものの修繕」か、「魔力を概念変換して同化対象英霊の武具、宝具を再現する」かのどちらかを発現する。

水晶のように半透明な装甲、ということで元ネタは『ファイブスター物語』より「L.E.Dミラージュ」だったり。てかアルがまんまファティマじゃねーか、とか言ってはいけない。

インフェルノ・ナパーム実装はまだ遠い。

最終的にはアレになるね。
星を灰にするつもりなんです。

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