ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第011話:聖騎士VS魔王 発動!Xモード!!

 

 現在管制室ではセシリアが変質した【リヴァイアモン】の出現によって観客席同様混乱していた

 

千冬

「何だあの化け物は!?」

 

真耶

「きょきょきょ巨大なワニ!!!!」

 

オータム

「………【リヴァイアモン】…チッ!いくら探しても見つからない筈だ…オルコットに憑りついてやがったのか!!」

 

千冬

「【リヴァイアモン】だと!?…オータム!?お前アレが何か知ってるのか!?」

 

オータム

「ああ、アレが俺達が探していたものだ…」

 

千冬

「何だと!?」

 

オータム

「今はその事はいい!!オイ千冬!すぐに学園全体に避難命令を出せ!!」

 

千冬

「学園全体だと!?」

 

オータム

「そうだ!アイツが暴れ出したらこの学園は一瞬で沈んじまうぞ!!」

 

真耶

「そんな!?ならあのワニはどうするんですか!?」

 

オータム

「アイツは太一に任せておけ!太一以外にあのワニと戦える奴はいねえ!!」

 

千冬

「お前、八神一人を戦わせる気か!?」

 

オータム

「他のISじゃ役に立たねえんだ!太一のISだけがあの化け物と戦えるんだよ!!学園の教員部隊は全生徒の避難に回せ!!いいか、絶対に奴と戦うな!!戦えば死ぬぞ!!!」

 

千冬

「死ぬだと!?」

 

オータム

「そうだ!事情は後で話してやる!!今は急げ!!!」

 

千冬

「…分かった!…山田先生、すぐに避難命令を!!」

 

真耶

「は、はい!………!?…織斑先生!?アレを!!!」

 

 真耶が指さした方向には【リヴァイアモン】に向かって行く一夏の姿があった

 

千冬

「何をしてるんだアイツは!!すぐに呼び戻せ!!」

 

真耶

「は、はい!!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ピットから飛び出した一夏は【リヴァイアモン】に向かっていた

 しかし、その前に太一が立ちふさがった

 

太一

「一夏、何をする気だ?」

 

一夏

「何ってアイツを倒すんだ!!このままじゃ学園が破壊されちまう!!」

 

太一

「奴を倒すのは俺がやる。お前は避難していろ。」

 

一夏

「な、何言ってんだ!?お前一人で倒せるわけ…『一夏!!』…ち、千冬姉!?」

 

 突然、一夏に怒鳴り声を上げた千冬の通信が入った

 

千冬

『お前、そこで何をしている?』

 

一夏

「お、俺はアイツを倒そうと…」

 

千冬

『誰がそんな事をしろと言った!今学園の全生徒に避難命令を出した、お前もさっさと避難しろ!あのワニの相手は八神がする!!』

 

一夏

「そんな!?なんで太一はよくて俺はダメなんだよ!!」

 

千冬

『馬鹿かお前!?一次移行が済んだばかりの機体でISに碌に乗った事も無いお前に何が出来ると言うんだ!!それにオータムが言うには奴を倒せるのは八神だけらしい、だから今はそれを信じるしかない!!分かったらお前はすぐに戻れ!!』

 

一夏

「そ、そんな…い、嫌だ!!俺も戦うぞ!!………なあ太一、俺も一緒に戦わせてくれ!!」

 

太一

「………」

 

 太一は未だに戻ろうとしない一夏に《ガルルキャノン》を向けると…

 

一夏

「た、太一?」

 

太一

《ガルルキャノン!!》

 

 ドガァン!

 

一夏

「ぐああああぁぁぁぁ――――っ!!」

 

 《ガルルキャノン》で一夏を撃ち落とした

 

千冬

『八神何をする!!』

 

太一

「アイツは邪魔だ。何を言っても戻りそうになかったから実力行使をさせて貰った。さっさと回収してアンタも下がれ。」

 

千冬

『お前…』

 

 千冬が何かを言おうとしたがその前に太一は通信を強制的に切った

 そして、目の前の【リヴァイアモン】を再び見据えた

 

太一

「さて…邪魔者は消えた…行くかアグモン!!」

 

アグモン

「うん!!」

 

 太一がそう言うと【オメガモン】の胸の宝玉が光り、中からアグモンが出て来た

 

 [BGM:brave heart]

 

太一

「行くぞアグモン!!…進化だ!!!」

 

アグモン

「アグモン!ワープ進化ァァァッ!………ウォ――グレイモ――ンッ!!!

 

 アグモンが光り輝くとそこには黄色い肌と全身に鎧を纏った竜の姿をした戦士【ウォーグレイモン】が立っていた

 

ウォーグレイモン

「行こう!!太一!!!」

 

太一

「ああ!!行こうぜ!!ウォーグレイモン!!!」

 

 二人は互いにそう言い合うと【リヴァイアモン】に向かって行った

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方、管制室では突然現れたアグモンとアグモンの進化を見て千冬達は更に混乱していた

 

真耶

「何ですかあの生き物!?」

 

千冬

「黄色いトカゲが…人型になっただと!?…オータム!お前あの生物の事も知っているのか!?」

 

オータム

「ああ、知ってるぜ。」

 

千冬

「なら教えろ!!」

 

オータム

「その前にお前らも避難した方がいいんじゃねえか?あいつらが戦い出したらココもどうなるか分からねえぜ?」

 

千冬

「…お前はどうするんだ?」

 

オータム

「俺は残るぜ。今後の為にもアイツ等の戦いを見ておきたいからな。」

 

千冬

「………」

 

オータム

「それに太一に吹っ飛ばされたお前の弟はどうするんだ?目を覚ましたらまた太一の所に行くぞ?そうなったら、今度は吹き飛ばされる程度じゃ済まないだろうな…それ以前にアイツ等の戦いに巻き込まれてあの世行きだろうな。」

 

真耶

「お、織斑先生…」

 

千冬

「…真耶…お前は一夏を回収して避難しろ。私は残る。」

 

真耶

「そんな!危険ですよ!?」

 

千冬

「分かっている!だが、私もこの戦いを見届けたいんだ!!だから真耶…一夏を頼む!!」

 

真耶

「………分かりました…織斑君は任せて下さい!ですが、お二人とも無事でいて下さいね!!」

 

千冬

「ああ、ありがとう…」

 

 千冬がそう言うと、真耶は管制室から出て行った

 

マドカ

「へぇ~…残ってたんだ?お前にそんな度胸があるとは思わなかったな。」

 

 真耶と入れ替わる形で管制室に避難したと思われていたマドカが入って来た

 

千冬

「マドカ!?何故ココに来た!!お前も避難しろ!!」

 

マドカ

「私がお前の指示を聞くと思ってるのか?」

 

千冬

「今は緊急事態だ!!そんな事を言ってる場合じゃない!!」

 

マドカ

「冗談だ。…私もオータムと同じ理由だ。太一兄さんの戦いを見ておきたいんだよ。」

 

千冬

「………お前もあの巨大なワニの正体を知ってるのか?」

 

マドカ

「知ってるよ。だが、お前に言う必要は無いな。」

 

千冬

「マ、マドカ…」

 

マドカ

「フンッ!それも冗談だ。だが、お前に言うべきかどうかはこの戦いの後に決めさせてもらう。今は、太一兄さんの戦いを見ていろ。自分との力の差と言う物を知るんだな。」

 

千冬

「力の差…」

 

 マドカがそう言うと、3人は上空で戦いを始めた太一とウォーグレイモンを見つめていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 上空に佇んでいた【リヴァイアモン】と同じ高さまで来た太一とウォーグレイモンは上がってきた

 

リヴァイアモン

『キタカ…【オメガモン】ト【ウォーグレイモン】…マサカコノセカイニワレライガイニデジモンガイルトハオモワナカッタゾ!』

 

太一

「フッ…お前達がココに来なければ俺もゆっくり眠れたんだがな…」

 

リヴァイアモン

『ナラバ、スグニマタネムラセテヤル!』

 

太一

「そうは行くか!折角またアグモンに会えたんだ…そう簡単に眠ってたまるかよ!!」

 

ウォーグレイモン

「その通りだ!眠るのはお前の方だ!!」

 

リヴァイアモン

『オモシロイ!ヤッテミセルガイイ!!』

 

 太一とウォーグレイモンは【リヴァイアモン】に向かっていった

 

太一

「ウォーグレイモン!まずは奴を学園から引き離す!」

 

ウォーグレイモン

「分かった!」

 

 太一はそう言って渾身の力を込めた《グレイソード》で斬りかかった

 

太一

《グレイソ―――ド!!!》

 

リヴァイアモン

『ヌゥ!!』

 

 《グレイソード》の剣圧によって【リヴァイアモン】の巨体は押され、そこにウォーグレイモンが追撃を仕掛けた

 

ウォーグレイモン

《ガイアフォ―――ス!!!》

 

リヴァイアモン

『アマイワ!!』

 

 ウォーグレイモンの放った巨大な火球《ガイアフォース》を【リヴァイアモン】はその巨大な口で飲み込んでしまった

 

ウォーグレイモン

「《ガイアフォース》が!?」

 

リヴァイアモン

『フン!ハラノタシニモナランナ!!』

 

太一

「ならこれでどうだ!!《ガルルキャノン!!!》

 

 太一は今度は最大出力の《ガルルキャノン》で砲撃した

 

 ドガアアアァァァンッ!!!

 

 巨大な爆発が起こり【リヴァイアモン】はIS学園から離されてしまった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方管制室では、太一達の戦いに千冬達は驚愕していた

 

オータム

「これが太一達の戦いか!?」

 

マドカ

「こんな戦いを見せられたらISなんてただの玩具にしか見えないな…」

 

オータム

「ハハハッ…違いねえ…」

 

千冬

「な、何だコレは…何なんだこの戦いは!!」

 

 何も事情を知らない千冬は、太一達に恐怖すら感じ始めていた

 

千冬

「…あの剣も大砲も…オルコットとの戦いの時より遥かに威力が高い…」

 

マドカ

「当たり前だろ?太一兄さんがあんな雑魚相手にフルパワーで攻撃するわけないだろ?第一あの威力で撃ったら普通のISなんて塵一つ残さず消し飛ばされるぞ?」

 

千冬

「………」

 

 マドカの言葉に千冬は何も言えなかった

 【オメガモン】の力を見てマドカの言う事が事実だと認めてしまったからだ

 

千冬

「…誰が…誰があんな物を造ったんだ…あんなIS…束にだって造れない…いや、あれは本当にISなのか!?」

 

オータム

「ISだぜ…一応な。」

 

千冬

「………」

 

 オータムの一言に千冬は再び言葉を失った

 そのまま太一達の戦いを見始めた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 《ガルルキャノン》によって【リヴァイアモン】は学園から離れた海上へと移動していた

 

リヴァイアモン

『オノレ!オレヲフキトバストハナカナカヤルナ!!』

 

太一

「…フルパワーの《ガルルキャノン》でも、ダメージを与えられる程度か…それに、この程度しか動かせないとはな…流石は【リヴァイアモン】…【七大魔王】の…いや、全デジモンの中でも最大クラスの大きさを誇る事だけはあるな…」

 

リヴァイアモン

『コンドハコチラノバンダ!!』

 

太一&ウォーグレイモン

「!?」

 

リヴァイアモン

『クラエ!!《カウダ!!!》

 

 【リヴァイアモン】の長大な尾による薙ぎ払い《カウダ》が、太一とウォーグレイモンに襲い掛かってきた

 だが、二人は紙一重で躱す事が出来たが…

 

 ザバアアアアアアアァァァァァァァッ!!!!

 

 《カウダ》の余波により巨大な津波が起きてしまった

 幸い、津波の進行方向は陸地ではなかったが、それを見た太一達は改めて【リヴァイアモン】の強さに驚いていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 再び管制室では【リヴァイアモン】の放った《カウダ》を見た千冬達は太一以上に驚き、恐怖すら感じていた

 

オータム

「なんつう力だよ!?尻尾の一振りで大津波を起こしやがったぜ!?」

 

マドカ

「これが【リヴァイアモン】の力…あの一撃がこちらに来ていたらと思うとゾッとするな…」

 

オータム

「確かにな…あんなの喰らったら確実にあの世行きだ!?ISの絶対防御すら紙くずみてぇなもんだぞ!」

 

マドカ

「そうだな…オータム…私は改めて分かった…ISは絶対じゃない…奴らの前じゃ何の役にも立たないガラクタだと言う事がな…」

 

オータム

「同感だ!」

 

千冬

「ぁ…ぁ…ぁぁ…」

 

 マドカとオータムは【リヴァイアモン】に恐れながらも話し合っていたが、千冬は恐怖から声すら出せない状態になっていた

 

マドカ

「…それにしても、これがあのブリュンヒルデなのか?完全に怖気づいてるな。」

 

オータム

「まあそう言うな。俺達だって太一の戦いを事前に見ていなかったらこうなっていただろうぜ。」

 

マドカ

「………それもそうだな。」

 

 二人のそんな会話も今の千冬には聞こえていなかった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方、海上では《カウダ》を放った【リヴァイアモン】が余裕の笑みを浮かべて笑っていた

 

リヴァイアモン

『クククッ!ハハハハハハハッ!ドウダ!オレノチカラハ!!』

 

太一

「…尻尾の一振りでこれ程とはな…」

 

ウォーグレイモン

「…太一…どうする…」

 

太一

「…このまま戦えば陸地にも被害が起こる。ならやる事は一つだ!!」

 

ウォーグレイモン

「太一!!」

 

太一

「一気にケリをつける!!」

 

リヴァイアモン

『クククッ!ワラワセテクレル!コノオレヲタオセルトオモッテイルノカ!!』

 

 太一の言葉に尚も余裕の表情を見せる【リヴァイアモン】だったが…

 次の瞬間…その表情が一変した

 

太一

「…なら見せてやるぜ!【オメガモン】の更なる力をな!!」

 

リヴァイアモン

『ナニ?』

 

 [BGM:brave heart]

 

太一

「【オメガモン】!!モードチェンジ!!」

 

 太一が叫ぶと【オメガモン】を光が包み込んだ

 

太一

【オメガモンXモ―――ド】!!!

 

 そして、光の中から現れた【オメガモン】は今迄の丸味を帯びたフォルムから全体が鋭角的な外見へと変わっていた

 これが【オメガモン】の強化形態…【オメガモンX】の姿だった

 

リヴァイアモン

『Xモードダト!?』

 

太一

「いくぞ!!」

 

 【オメガモンX】となった太一は《グレイソード》《ガルルキャノン》を展開し【リヴァイアモン】に向かっていった

 

リヴァイアモン

『コザカシイ!!《カウダ!!!》

 

 【リヴァイアモン】は再び《カウダ》を太一に叩きつけようとしたが…

 

太一

《グレイソ―――ド!!!》

 

 ザシュゥッ!!

 

 太一は迫ってくる二本の尾の内の一本を《グレイソード》で斬り落とした

 

リヴァイアモン

『グギャアアアアアアアァァァァァァァ―――――――ッ!!!!!』

 

 尾を斬り落とされた事で【リヴァイアモン】は苦悶の声を上げるが…

 

太一

《ガルルキャノン!!!》

 

 間髪入れず太一は【リヴァイアモン】の横腹に《ガルルキャノン》を撃ち込んだ

 

リヴァイアモン

『ガアアアアアァァァァァ―――――ッ!!!』

 

 『ガルルキャノン』の直撃を受け【リヴァイアモン】は大きく仰け反った

 

ウォーグレイモン

「太一!今の内に止めを!!」

 

太一

「…いや…中にいるオルコットを助けるのが先だ!!」

 

ウォーグレイモン

「あっ!?…そうだった…だがどうする?」

 

太一

「こう言う場合はやる事は決まってるだろ?」

 

ウォーグレイモン

「………まさか…太一?」

 

太一

「奴の腹の中に入るんだよ!!」

 

ウォーグレイモン

「それしか無いか…」

 

太一

「と言う訳で行ってくるぜ!!バックアップを頼む!!」

 

ウォーグレイモン

「分かった!!」

 

 太一はそう言って【リヴァイアモン】の正面に向かって飛んで行った

 

リヴァイアモン

『グウウウッ…チョウシニノルナニンゲンゴトキガ!!』

 

太一

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ―――――――っ!!!!!」

 

リヴァイアモン

『カミクダイテクレルワ!!!《ロストルム!!!》

 

 【リヴァイアモン】はその巨大な口を空け、全てを嚙み砕き破壊する技…《ロストルム》で太一を噛み砕こうとしたが…

 

太一

「やれるものならやってみろおおおおおぉぉぁぉぉ―――――っ!!!」

 

リヴァイアモン

『ナニィッ!!!』

 

 【リヴァイアモン】が噛み砕くより早く太一は【リヴァイアモン】の口の中に突入した

 

リヴァイアモン

『オレノハラノナカニハイッタダト!?ナカカラタオスツモリカ!コシャクナコトヲ…コノママトカシテヤル!!』

 

 中に入った太一を【リヴァイアモン】は中からの攻撃と思い、胃液で溶かそうと考えた…だが、それは大きな間違いだった

 太一の目的は【リヴァイアモン】が取り込んだセシリアの救出だからだ

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 【リヴァイアモン】の体内に入った太一はセシリアを探していた

 

太一

「…どこにいるんだ?………ん?」

 

 暫くすると太一の目の前に水色の球体が現れた

 

太一

「これは…」

 

 太一はすぐにその球体を【オメガモン】のセンサーでスキャンした

 すると…

 

太一

「…生体反応アリ!…この中か!!」

 

 太一は《グレイソード》でその球体を斬り裂くと中からセシリアが出て来た

 

太一

「オルコット…よし!後はココから出るだけだな!!」

 

 太一は《ガルルキャノン》を真上に向けると…

 

太一

《ガルルキャノン!!!》

 

 ドギュゥゥンッ!!!

 

 【リヴァイアモン】の腹の中で最大パワーの《ガルルキャノン》を撃ち込んだ

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

リヴァイアモン

『グッ!?ナ、ナンダァ!!グゥッ!ガアアアアアアアアッ!!』

 

 背中が突然盛り上がり苦しみだした【リヴァイアモン】を見てウォーグレイモンに太一が脱出しようとしている事が伝わった

 

ウォーグレイモン

「上手く行ったようだな!よしっ!!」

 

 ウォーグレイモンは【リヴァイアモン】の真下に潜り込むと、両腕に装備されている大型の爪付き手甲《ドラモンキラー》を頭上で合わせると高速で回転しだした

 

ウォーグレイモン

「オオオオオォォォ―――ッ!!《ブレイブトルネ―――ド!!!》

 

 そのまま真上の【リヴァイアモン】に突っ込んでいった

 

リヴァイアモン

『ゴアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!』

 

 ドゴオオォォンッ!!バゴオオォォンッ!!

 

 ウォーグレイモンが《ブレイブトルネード》で【リヴァイアモン】の腹を突き破ると間髪入れずに太一が《ガルルキャノン》でウォーグレイモンと共に【リヴァイアモン】の腹の中から背中を突き破って出て来た

 

ウォーグレイモン

「太一!無事に助け出せたんだな!」

 

太一

「ああ!」

 

リヴァイアモン

『オ、オノレエエエェェェ―――ッ!?オレノヨリシロヲタスケダスノガモクテキダッタノカ!』

 

 【リヴァイアモン】は太一が抱えているセシリアを見て漸く太一の狙いに気付いた

 

太一

「腹にそんなにデカい穴が開いてまだ動けるとはな!」

 

リヴァイアモン

『マ、マダダ!!マダコノクライデコノオレガ!!!』

 

太一

「コレで止めだ!!」

 

 太一はセシリアを右手で抱え直すと左腕を頭上に掲げた

 

 ジャキンッ!!

 

 出て来た《グレイソード》が輝きだし、太一はそのまま【リヴァイアモン】に向かって斬りかかった

 

太一

《オ――――――ル…デリ――――――ト!!!!!》

 

リヴァイアモン

『グギャアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ――――――――――ッ!!!!!!』

 

 振り下ろされた《グレイソード》によって【リヴァイアモン】は真っ二つにされた

 【オメガモンX】最強の必殺技…《オールデリート》…《グレイソード》に触れたものを全て消滅させる斬撃を受け、両断され断末魔の悲鳴を上げた【リヴァイアモン】はそのまま《オールデリート》により消滅していった

 

セシリア

「…うっ…あ…」

 

 その時、取り込まれていたセシリアが目を覚ました

 自分を抱き上げている太一の姿を見てセシリアは…

 

セシリア

「………聖…騎士…様…」

 

 そう呟くと再び意識を失った

 

 




 <予告>

 セシリアを救い出し、リヴァイアモンを倒した太一

 だが、安心するのも束の間、アリーナに戻った二人を千冬が待ち構えていた

 連れていかれた先で太一達は学園の理事長と出会い、説明を求められる

 太一は理事長や千冬、取り込まれていたセシリアに七大魔王と自分の正体を話し始める



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 世界を覆う闇!その名は七大魔王!!

 今、冒険が進化する!


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