ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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投票結果を発表します。

イージスドラモン 2票

ギガシードラモン 1票

必要無し 8票

となりました。

よって、太一達への援軍は『無し』で進めていきます。

皆さんの投票ありがとうございました♪


第023話:激突!!超究極体(フューチャーモード)VS超究極体

 

 アグモン達が生徒達の避難活動をしている時…

 

太一

「うおおおおおぉぉぉぉぉ―――――っ!!!」

 

デーモン

『はあああああぁぁぁぁぁ―――――っ!!!』

 

 ドゴォーンッ!バゴォーンッ!ズドォーンッ! 

 

 太一は【デーモン】と激しい空中戦を繰り広げていた

 

デーモン

『喰らえっ!!《ケイオスフレア!!》

 

 【デーモン】は巨大な爆炎《ケイオスフレア》を太一に向かって放った

 だが…

 

太一

《アルフォースセイバー!!!》

 

 太一は腕に装備されている《Vブレスレット》から光の剣《アルフォースセイバー》で《ケイオスフレア》を斬り裂いた

 

 ドガアァンッ!

 

デーモン

『チッ!』

 

太一

「今度はこちらから行くぞおおぉぉ――っ!!」

 

 そう叫ぶと同時に太一は物凄いスピードで【デーモン】に向かって行った

 その速さは常人では影すら見る事が出来ず、ISを使っても姿が捉えられない速さだった

 

デーモン

『ぬぅぅ…小癪な!!』

 

 【デーモン】は【アルフォースブイドラモン】の速さに翻弄され、手をこまねいていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 管制室から太一の戦いをモニターしていた千冬達は、【アルフォースブイドラモン】の速度に目を見開いていた

 

千冬

「何だあの速さは!?」

 

真耶

「全く見えませんよ~!?」

 

オータム

「当たりめえだろ!【アルフォースブイドラモン】は【ロイヤルナイツ】の中でも最速!!神速のスピードを持つ聖騎士だぞ!!ISのハイパーセンサーでも捉えられねえよ!!!」

 

千冬&真耶

「神速!?」

 

 オータムから語られた【アルフォースブイドラモン】の力に二人はさらに驚いていた

 自分達の目の前でその圧倒的は速さと強さを目の当たりにしてしまってはオータムの言う事を信じるしかなかった

 

オータム

「【アルフォースブイドラモン】にスピード勝負で勝てる奴なんていねえよ!!」

 

千冬&真耶

「………」

 

 遂に二人は言葉を失ってしまった…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

マドカ

《ジオグレイソード!!》

 

セシリア

《トライデントアーム!!》

 

 一方、観客席で扉を破壊して回っているマドカとセシリアは…

 

マドカ

「これで最後だ!」

 

 最後の扉を破壊し終えた

 

セシリア

「後はアグモンさんが隔壁を開けるのを待つだけですわね!」

 

マドカ

「ああ!私達に出来る事はやった!」

 

セシリア

「はい!………それにしてもあれが太一様の3番目の聖騎士ですか…」

 

マドカ

「ああ…【アルフォースブイドラモン】…神速の聖騎士だ!」

 

セシリア

「神速…納得出来る速さですわ…ハイパーセンサーを使っても動きがまるで見えませんわ。」

 

マドカ

「そうだな…IS如きじゃ究極体同士の戦いに手出しは出来ないって事なんだろ…」

 

セシリア

「IS如き…ですか…以前のわたくしなら反論したでしょうけど…デジモンの事を聞かされた今なら分かりますわ。」

 

マドカ

「ほぉ…大分現実と言う物が分かるようになったようだな?」

 

セシリア

「…耳が痛いですわ…あの時はISを上回るものが存在するなど思っても見ませんでしたから…」

 

 セシリアはクラス代表を決める時の事を思い出し自嘲していた

 

マドカ

「それを言われたら私や束達だってそうだ。だが太一兄さんがこの世界に来た事で世界の外にはIS以上の物がいくらでもあるって事を知った。」

 

セシリア

「…そうですわね…」

 

 二人は上空で繰り広げられる戦いを見てそんな話をしていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

一夏

「………な…何だよ…これ…」

 

 一方、太一にピットに叩きつけられた一夏は初めて見る本気の太一の戦いと、その太一が戦う【デーモン】を見て恐怖で体を震わせていた

 それは誰が見ても分かる、あまりにも次元が違う戦いだったからだ

 

一夏

「…お、俺は…あんな化け物と戦おうとしてたのか…あんな怪物を倒すと言っていたのか…」

 

 一夏は自分が何をしようとしていたのかを思い起こし、それがどれだけ愚かの行為だったか改めて思い知らされていた

 

一夏

「何で…何でアイツは…あんな化け物と戦えるんだ!!…俺にもっと力があれば…鈴を助け出せるのに…何で俺じゃないんだ…何でアイツなんだよ!!!」

 

 それと同時に【デーモン】と戦える太一に嫉妬し、自分がその力を持たない事に怒り、より強い力を欲していた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

デーモン

『ええーいっ!ちょこまかと動きおって!!』

 

 太一の動きを捉える事が出来ない【デーモン】はある事を思いつき真下を見た

 

デーモン

『…ならばこうすればどうだ!!』

 

 【デーモン】はそう言うと左腕を真下に向けた

 その先にあるのは先程太一が【デーモン】と飛び出したIS学園のアリーナだった

 

太一

「まさか!?」

 

 それを見て太一も【デーモン】が何をしようとしているのかがすぐに分かった

 

デーモン

『クククッ!《フレイムインフェルノ!!!》

 

 太一の予想通り【デーモン】はアリーナに向かって最大の技…全てを焼き尽くす地獄の業火《フレイムインフェルノ》を撃ち込んだ

 

生徒達

「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――っ!!!!!」

 

 【デーモン】の撃ち出した巨大な炎の塊に避難を終えてない多数の生徒達が恐怖の悲鳴を上げていた

 だが、例え避難していようと《フレイムインフェルノ》が地上に直撃すれば学園は跡形もなく消滅するのだが

 

 ドガアアアアアァァァァァンッ!!!

 

生徒達

「?………!?」

 

 生徒達は爆発音がしても自分達が無事な事に不思議に思い上を見上げると

 そこにいたのは…

 

太一

《テンセグレートシールド!!!》

 

 自分達を庇うように【デーモン】との間に来ていた太一だった

 太一は《Vブレスレット》から球体上の光のバリア…《テンセグレートシールド》で【デーモン】の《フレイムインフェルノ》を防いでいた

 

太一

「…アリーナに向かって撃つとはな…」

 

デーモン

『クククッ!これなら貴様も動き回る事が出来まい!…《ケイオスフレア!!》

 

太一

「!?」

 

 ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

太一

「くっ!?」

 

 《テンセグレートシールド》を張った事で防戦に回り動きを止めてしまった太一に向かって【デーモン】は《ケイオスフレア》を連続して撃ちこんで来た

 

太一

「…ぬぅっ…俺を…舐めるなっ!!」

 

 だが、太一はバリアを張ったまま【デーモン】に向かって突撃して行った

 

デーモン

『何っ!!』

 

 太一は【デーモン】の眼前にまで来ると、バリアを解除し《アルフォースセイバー》で斬りかかった

 

 ガキィィン!!

 

 【デーモン】は自分の腕をクロスさせ太一の攻撃を受け止めていた

 

デーモン

『ぬううっ!!…ふんっ!!…《フレイムインフェルノ!!!》

 

 そこから、両腕を広げる事で太一を弾き飛ばすと、そのまま自分の必殺技を放った

 

太一

《シャイニングVフォ―――ス!!!》

 

 対する太一も胸のV字の装甲から【アルフォースブイドラモン】最強の技…《シャイニングVフォース》を放った

 

 ドガアアアアアアアァァァァァァァンッ!!!!!

 

 互いの必殺技の激突した事で大爆発が起こった

 

生徒達

「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!!!!」

 

 その爆発の余波はアリーナにいた生徒達にも襲い掛かり、その衝撃で吹き飛ばされかけていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

オータム

「派手にやってんな~…」

 

千冬

「何を呑気な事を言ってるんだ!!」

 

オータム

「わーってるよ!隔壁は上がったか?」

 

真耶

「…はい…校舎内はまだいくらか残ってますがアリーナ周辺の隔壁は殆ど上がっています!扉は既にオルコットさんと八神さんが壊してくれたので避難は順調に進んでいます!!」

 

オータム

「ま、避難しても意味は無いだろうけどな…」

 

 アグモンとマドカ、セシリアのお陰で避難は進んでいるが、オータムはその行動が意味は無いと分かっていた

 

千冬

「何を言って…」

 

オータム

「あの戦いを見てもそう言えんのか?」

 

千冬

「ぐっ!…それは…」

 

 オータムの言葉の意味を千冬も真耶も分かっていた

 太一と【デーモン】の攻撃が1発でも地上に命中すれば学園は消滅すると、上空の戦いを見れば誰にだって分かる事だからだ

 

オータム

「避難なんてただの気休めだ…アイツ等の力なら学園地下の避難シェルターも簡単に破壊出来るからな…」

 

千冬

「………そうだな…コレがデジモンの最終進化形…究極体同士の戦いなのか…」

 

オータム

「あんな馬鹿気た戦いが出来るのはやり合ってるのが聖騎士と魔王だからだろうけどな…」

 

千冬

「確かにな…ぶつかり合う度に空気が震えている…アイツらが戦っているのが今は空中だからこの程度で済んでいるが…」

 

真耶

「ち、地上だったらもっと酷くなるって言うんですか!?」

 

千冬

「恐らくな…」

 

オータム

「そう言えば以前太一に聞いた話だと、東京のお台場が闇のデジモン達との戦いで廃墟になったって言ってたな。」

 

千冬&真耶

「廃墟!?」

 

オータム

「ああ、アイツが11歳の時に東京の各所でデジモンと戦ったそうだ。確か…東京タワーは曲がって…レインボーブリッジは半分落とされて…フジテレビも完全に破壊されたそうだぞ。」

 

千冬&真耶

「………」

 

 千冬と真耶はオータムの言う事に目を見開き、顎が外れる勢いで口を開けていた

 

真耶

「と、東京タワーにレインボーブリッジ、フジテレビって…東京のシンボルのような施設が三つも破壊されたんですか!?究極体の戦いってそんなに凄いんですか!?」

 

オータム

「いや、その戦いは成熟期と完全体でやり合ったそうだ。その時点でもうお台場はあちこちぶっ壊しちまったってよ。究極体で戦ったのは最後だけだったそうだぞ。」

 

千冬

「成熟期と完全体の戦いだけでお台場が廃墟にされたのか!!」

 

オータム

「ああ、特にフジテレビ周辺は戦争の後みたいに瓦礫だらけの状態になったって言ってたぞ。」

 

千冬

「じゃあ死傷者は!?」

 

オータム

「死人は0だったそうだ。敵対していたデジモンがお台場中の人間を一か所に集めていたお陰で逆に全員助かったそうだ。」

 

千冬

「そ、そうなのか…アイツ…その年でなんて戦いをしているんだ!?」

 

 オータムの話から二人は改めて太一の生前の凄まじさを知ったのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

太一

「………」

 

デーモン

『………』

 

 互いの必殺技を撃ち合った後、太一と【デーモン】は睨み合ったまま動かなくなった

 

デーモン

『…ふんっ!やるではないか人間!!』

 

 先に沈黙を破ったのは【デーモン】だった

 

太一

「…【デーモン】…聞きたい事がある。」

 

デーモン

『ん?』

 

太一

「【亡国機業】と言う組織を潰したのはお前達だな?それはつまりお前の依り代がやったと言う事か?」

 

デーモン

『違う!ワシがこの小娘を選んだのはその組織を消した後だ!』

 

太一

「ん?…なら何故人間に憑りついた?わざわざ自分を封印する様な事をしてまで?」

 

デーモン

『フン!簡単な事よ!この世界に来たワシ等は力の大半を失っていた。その中で比較的力が残っていたワシと【バルバモン】がその組織を力試しを兼ねて消したのだ!!!』

 

太一

「…そう言う事か…その後は力を回復させる為、お前達の力の源でもあるそれぞれの大罪を持つ人間を探し出して憑りついたという事か…」

 

デーモン

『その通りだ!!…さあ無駄話は終わりだ!!…人間よ!!この【デーモン】をココまで追い詰めた事は褒めてやる!!だが、これで終わりだ!!!』

 

太一

「?」

 

デーモン

『グオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォ―――――――――――ッ!!!!!!!』

 

 【デーモン】は突然凄まじいエネルギーを発し始めた

 そのエネルギーは黒い光となって【デーモン】を包み込んだ

 

太一

「………まさか!?」

 

 光が消え、姿を現したのは…

 

デーモン

『【デーモン超究極体】!!!』

 

 超究極体へと更に進化した【デーモン】だった

 

太一

「…超…究極体…」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

千冬

「何だあの姿は!?」

 

オータム

「超究極体だと!?馬鹿な!?究極体の更に上の進化形態があったのかよ!!」

 

真耶

「究極体を超えたって…そんなのまでいるんですか!?」

 

オータム

「知るか!!俺だって初めて知ったんだ!!」

 

真耶

「す、すみません!!」

 

 超究極体を見てそんなやり取りをしていると…

 

セシリア

「織斑先生!!!」

 

 管制室にセシリアがマドカと共に駆けこんで来た

 

千冬

「お前達!!避難はどうなった!!」

 

マドカ

「そっちはもう終わった!ココに残ったのは私達だけだ!一夏兄さんも避難させた!!」

 

千冬

「アイツも避難したか…」

 

セシリア

「ごねてましたが何とか避難させました。」

 

千冬

「ごねただと!?…あの馬鹿…アレを見てもまだそんな事をしていたのか!!」

 

マドカ

「あの戦いに乱入出来るかと言ったら大人しく避難したぞ。それに【白式】もガス欠で動かす事は出来なくなっていたからな。」

 

オータム

「そうだろうな…あんな戦いに乱入したら速攻で死ぬくらい馬鹿でも分かる事だ…」

 

千冬

「そうだな………ん?」

 

 カッ!

 

全員

「!?」

 

 突然ディスプレイの一つが光り出し、管制室にいた全員が目を瞑ってしまった

 目を開けるとそこにいたのは…

 

全員

「アグモン(さん)!!」

 

 学園のシステムに侵入していたアグモンが現れたのだ

 

アグモン

「隔壁は全部開けたよ!」

 

 アグモンもまたマドカとセシリアと同じように自分のすべきことを終えたので管制室にやって来たのだ

 

千冬

「そうか!ご苦労だった!!」

 

アグモン

「うん!」

 

オータム

「アグモン…超究極体って知ってるか?」

 

アグモン

「僕も詳しくは知らないよ。ただ、デジモンの中でも超究極体にまで進化出来るのはほんの一握りだけって聞いた事があるよ。」

 

マドカ

「一握り…よりにもよって【七大魔王】の1体がその超究極体になれるとは…」

 

真耶

「…はい………八神君…勝てるのでしょうか…」

 

アグモン

「太一は負けないよ!!」

 

セシリア

「そうです!!太一様は負けません!!」

 

真耶

「す、すみません…」

 

 真耶の弱音を聞いたアグモンとセシリアは太一が負けないと言って信じていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

太一

「うおおおおおぉぉぉっ!!!」

 

デーモン

『ぬんっ!!』

 

 ガギィッ!

 

 太一の拳を【デーモン】は受け止める

 太一と【デーモン】はそのまま互いに押し合い、その場で膠着状態となった

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!

 

 だが、互いの力の衝突により周囲には凄まじい衝撃とエネルギーが発生していた

 

太一

「おおおっ!!」

 

 膠着状態を太一が破ると、続け様にラッシュを仕掛けた

 

デーモン

『はっ!!』

 

 そこに【デーモン】は長い左腕を更に伸ばしてきたが太一はその腕を掴んだ

 だが、今度は指と爪も伸びていき太一を包み込むように襲い掛かってきた

 

太一

「くっ!?」

 

 太一は《アルフォースセイバー》で【デーモン】の指と爪を切り裂いた

 だが、斬り落とされた指は【デーモン】が左腕を元の長さに戻すとすぐに生えてきた

 

デーモン

『クククッ!』

 

太一

「チッ!」

 

 太一はすぐさま【デーモン】の後ろに回り込むと《アルフォースセイバー》で斬りかかった

 そして間髪入れず…

 

太一

《シャイニングVフォ―――ス!!!》

 

 《シャイニングVフォース》を放った

 

 ドガアアアアアアァァァァァンッ!!!!!

 

太一

「………!?」

 

 だが、爆煙から出て来た【デーモン】は《シャイニングVフォース》を受けたにもかかわらず全くの無傷だった

 

デーモン

『クククッ!この程度か?』

 

太一

「………やはり効かないか…」

 

デーモン

『クククッ!当り前だ!超究極体の前に【ロイヤルナイツ】など敵ではないわ!!!』

 

 【アルフォースブイドラモン】最強の技が効かない…

 その光景を管制室から見ていた千冬達は騒然となったが…

 そのような状況であっても太一からは自分が追い詰められていると言う気配は微塵も感じなかった

 

デーモン

『チッ!いい加減くたばれ!!』

 

 尚も向かって来る太一に対して…

 

《アルゴルズフレイム!!!》

 

 業を煮やした【デーモン】は超究極体最強の技…暗黒の火球《アルゴルズフレイム》を撃ち込んだ

 

太一

「!?」

 

 ドゴオオオォォォンッ!!!

 

太一

「ぐあああああぁぁぁぁぁ―――――っ!!!」

 

 《アルゴルズフレイム》の直撃を受け吹き飛ばされる太一

 

デーモン

『ハハハハハハハハッ!!どうだ我が力は!!』

 

太一

「…まだだ…」

 

デーモン

『ハハハ…何!』

 

 【デーモン】が笑い声をあげる中、太一の声が聞こえてきた

 そこには傷付きながらも立っている【アルフォースブイドラモン】がいた

 

太一

「…まだ…俺は倒れてはいない!!」

 

デーモン

『貴様!まだ抗うか!!』

 

太一

「当然だ!!………【デーモン】…今度はこちらが見せてやろう!!」

 

デーモン

『何?』

 

太一

「【アルフォースブイドラモン】の更なる力をな!!!」

 

デーモン

『まさか…貴様も!?』

 

 [BGM:brave heart]

 

太一

「【アルフォースブイドラモン】!!…モードチェンジ!!」

 

 太一の叫びと同時に【アルフォースブイドラモン】は眩い光に包まれた

 

太一

「【アルフォースブイドラモン:超究極体(フューチャーモード)】!!!」

 

 光から現れたのは【アルフォースブイドラモン】の更なる進化形…超究極体…【フューチャーモード】だった

 

デーモン

『貴様も超究極体になっただとっ!!』

 

太一

「決着をつけるぞ!!【デーモン】!!!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

全員(アグモン以外)

「超究極体!!」

 

 管制室に残っていた千冬達は太一の【アルフォースブイドラモン】が超究極体に姿を変えた事に驚いていた

 

マドカ

「太一兄さんも超究極体に!?」

 

オータム

「【アルフォースブイドラモン】も超究極体に進化出来るデジモンだったのか!?」

 

セシリア

「…【フューチャーモード】…何て美しい姿なんでしょう…」

 

真耶

「そうですね~…」

 

アグモン

「だから言ったでしょ?太一は負けないって!」

 

千冬

「こう言う事だったのか…」

 

 超究極体になった【アルフォースブイドラモン】の姿に管制室にいる者達は思い思いの感想を言っていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 【アルフォースブイドラモン】と【デーモン】…2体の超究極体が現れた事で、戦いは最終局面へと移った

 

デーモン

『ふざけるなああぁぁっ!!!』

 

 ドンッ!!

 

 【デーモン】は太一に向かって《アルゴルズフレイム》を撃つが…

 

太一

「ぬんっ!!」

 

 太一は腕の一振りで《アルゴルズフレイム》を掻き消した

 

デーモン

『何っ!!うおおおおおぉぉぉぉぉ―――――っ!!!』

 

 ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!

 

 【デーモン】は《アルゴルズフレイム》を立て続けに撃つが全て太一の前に掻き消されていった

 そして太一はそのまま【デーモン】の懐まで来ると《アルフォースセイバー》で【デーモン】の腹部を切り裂いた

 

デーモン

『ぐはっ!!』

 

太一

「そこだあああぁぁぁ―――っ!!!」

 

デーモン

『何ぃ!げはっ!?』

 

 すると太一はその斬り口に左腕を突っ込んだのだ

 

太一

「…ぐぐっ………!?…見つけたあああぁぁぁ―――っ!!!」

 

 そして太一が傷口から腕を引き抜くと、何と【デーモン】に取り込まれた鈴を掴んでいた

 太一は鈴を救い出す為に腕を突っ込み【デーモン】の腹の中から引き摺り出したのだ

 

デーモン

『ゴハッ!…き、貴様!ワシの依り代を!!』

 

太一

「コレでお前を気兼ねなく倒せる!!」

 

デーモン

『ぬかせえええぇぇぇ―――っ!!!』

 

 【デーモン】はそのまま太一に向かって行った

 太一は鈴を抱え直すと全てのエネルギーを胸部に集め…

 

太一

「消えろ!!《シャイニングVフォ―――――スッ!!!》

 

 最大パワーの《シャイニングVフォース》を放った

 

デーモン

『ギャアアアアアアアァァァァァァァ―――――――ッ!!!!!』

 

 《シャイニングVフォース》を受けた【デーモン】は後方も無く消し飛ばされた

 

 




 <予告>

 デーモンとの戦いを終えた太一

 目を覚ました鈴に太一はデーモンが目覚める程の怒りの理由を問い質した

 その理由に太一は勿論、マドカやセシリア、千冬も呆れ果てた

 そしてその原因となった少年に鈴はどのような言葉をかけるのか



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 冷めきった怒り

 今、冒険が進化する!


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