ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第025話:竜騎兵、その名はドラグナー!

 太一と【デーモン】の戦いから数日が経過した

 クラス対抗戦は中止となり、学園内の動揺も落ち着いていた

 鈴も次の日には回復し、動ける様になっていた

 そして太一の周辺ではある変化が起きていた

 

「太一~♪」

 

太一

「ん?」

 

 鈴が一夏ではなく太一と行動する様になった

 

「今日もこれから訓練?」

 

太一

「ああ、マドカとセシリアを鍛えてやらないとな。」

 

「…私も【甲龍(シェンロン)】があれば一緒に鍛えて欲しいんだけど…」

 

 鈴の専用機…【甲龍(シェンロン)】はまだ束の元から戻っていなかった

 

太一

「戻ってきたら一緒に相手をしてやる。それまでは見学していろ。それだけでも色々と勉強になるぞ?」

 

「そうね♪」

 

 そう言うと鈴は太一に着いて行った

 

一夏

「………」

 

 そんな二人の背中を一夏はただ見つめる事しか出来なかった

 鈴は一夏をフッた日を境に赤の他人のように接する様になっていた

 顔を合わせても軽い会釈をする程度で会話すらせず、せいぜい挨拶をする程度であった

 実際、今も鈴と太一の間に一夏がいたのだが、鈴は手を上げ呼びかけた一夏を無視し、横を素通りして太一の所に向かったのだ

 

一夏

「…何でだよ鈴…何で…そんな態度を…」

 

 肝心の一夏は何故自分が鈴にフラれたのかを未だに分かっていなかった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 その日の放課後も太一を相手にマドカとセシリアが実戦さながらの模擬戦をしていた

 ちなみにこの日の太一は【ガンクゥモン】で相手をしていた

 

太一

「《地神!神鳴!神馳!親父!!》」

 

マドカ&セシリア

「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!!!!」

 

 アリーナでは【ガンクゥモン】の必殺技を受けて吹き飛ばされる二人の姿が何度か見られた

 そんな訓練を鈴が観客席から見学しているのだった

 そして…

 

「皆お疲れ様♪はいコレ!」

 

 …訓練を終えた太一とマドカ、セシリアに鈴が差し入れのドリンクを持ってきた

 

マドカ

「助かる。」

 

セシリア

「ありがとうございます♪」

 

太一

「悪いな。………そう言えば鈴…お前国に帰るとか言ってたが結局どうするんだ?」

 

 鈴の差し入れを受け取りながら太一が思い出したように聞いて来た

 

セシリア

「え!そうなのですか!?」

 

「あ~それね…最初はそれでもいいかなって思ったんだけど…よく考えたら編入してすぐに帰るのはいくら何でも不味いのよ………それに…」

 

 鈴はそう言うと頬を染めながら太一に視線を移した

 それを見たマドカとセシリアは鈴が帰るのをやめた理由が分かった

 

セシリア

「鈴さん…貴方もですか?」

 

「…えへっ♪」///

 

マドカ

「お前結構惚れっぽいんだな…」

 

太一

「は?………まさか…」

 

 彼女達の会話から太一も気づいた

 

「…そ、その…アンタの事が…好きに…なったみたい…」///

 

 普段の活発な雰囲気とは違い、俯き頬を染めながらしおらしく太一に自分の気持ちを伝える鈴

 

太一

「………お前本気か?」

 

「うん…」///

 

太一

「この間も言ったが俺はこの世界の人間じゃ無いぞ?」

 

「分かってる…」///

 

太一

「外見こそお前と同い年だが中身は95のジジイだぞ?」

 

「知ってる…」///

 

太一

「【七大魔王】を倒せばこの世界から消えるかもしれない人間だぞ?」

 

「それも分かって………え?…どう言う事?」

 

 太一のその言葉を聞き俯いていた顔を上げた

 

太一

「俺がこの世界に来たのはあくまで【七大魔王】を倒す為だ。それが終わればこの世界に俺がいる必要は無くなる。」

 

 それを聞いた鈴は太一と初めて会った時の会話を思い出しセシリアの方を見た

 

「…まさか…前に言ってたすぐに返事が出来ない訳って…」

 

セシリア

「そう言う事です。…ですが、わたくしは太一様が【七大魔王】を倒してもこの世界に残る可能性に賭け、今の気持ちを持ち続けているのです。そして太一様の使命が終わった時、この世界に残られるのなら改めてお返事をして下さるように約束したのです。」

 

「そっか………なら…私も待ってる!!」

 

太一

「…鈴…」

 

「セシリアに便乗するみたいだけど…私もアンタの返事を待つ!!」

 

太一

「…セシリアといい…お前といい…俺のどこがいいんだ?」

 

「…駄目…なの?」

 

 鈴は上目づかいで潤んだ目で太一に聞いて来た

 

太一

「…セシリアの時に諦めている…」

 

「じゃあ♪」

 

太一

「…好きにしろ…」

 

「うん♪」///

 

 こうして太一はセシリアだけでなく鈴にも好意を持たれ、全てが終わった後、返事をする事になった

 

太一

「まさかセシリアだけじゃなく鈴にまで告白されるとは…」

 

「何よ!女の子にモテるのがそんなに嫌なの!!」

 

太一

「そうじゃない…この年になって80も下の娘から好意を持たれた事に混乱しているんだ…しかも二人だぞ…」

 

「あ!そう言う事…まあ、普通はそんな事無いもんね…」

 

セシリア

「この様な状況は太一様にしか起きませんもの…」

 

マドカ

「だよな…」

 

 太一が動揺している理由を聞き3人とも納得するのだった

 

「そう言えばマドカ…アンタは太一にそう言う感情無いの?」

 

マドカ

「私か?…ん~…なんだかんだで兄妹として過ごして来たからそう言った感情は今の所無いな。」

 

「そうなんだ。(良かった…)」

 

 太一の一番近くにいるマドカがそう言った感情が無いと聞いて安心する鈴だった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

オータム

「太一、マドカ…今日の放課後空けておけ。」

 

 数日後の朝、教室に来たオータムが開口一番にそう言って来た

 

太一

「今度は何だ?」

 

オータム

「束から凰の【Dシリーズ】が届くから模擬戦をしてくれだとよ。」

 

 ザワザワ…

 

千冬

「オルコットの時と同じようにまた勝手に改造したのか…面倒な仕事を増やしおって…」

 

 千冬はセシリアと一緒にイギリス政府に説明した時の事を思い出した

 セシリアが【ブルー・ドレイク】を受け取った後、千冬はセシリアと一緒にイギリス政府に連絡し、事情を説明したのだ

 デジモンや【七大魔王】の事は誤魔化したが、イギリス政府も束の吐いた【SINウイルス】と言う嘘をすぐに信じると言う訳にもいかなかった

 だが、束が【ブルー・ティアーズ】を改造したという事は事実なので政府はセシリアの機体の改造を事後と言う形で許可をする事にした

 その為セシリアは【ブルー・ドレイク】の正式な所有者となり今に至っている

 

真耶

「ご愁傷様です…」

 

千冬

「…山田先生…変わって「無理です!」…だよな…はぁ…」

 

 そのような事があった為、千冬はまたあの時と同じような事をしなければならないのかと思うと気が重くなるのだった

 

マドカ

「オータム、そこに何で私も必要なんだ?」

 

オータム

「束からの連絡で《トライデントリボルバー》の欠点を直す方法を見つけたそうだ。だからその調整もするってよ。後、予備の砲身も持ってくるそうだ。」

 

マドカ

「《トライデントリボルバー》の?…やっとか…」

 

セシリア

「良かったですね♪」

 

マドカ

「ああ、砲身のストックも少なくなっていたからな…」

 

セシリア

「…太一様との訓練でかなり消費しましたからね…」

 

マドカ

「…そうだな…ははっ…はははっ…」

 

全員

「………」

 

 乾いた笑いを上げるマドカにクラスの全員が何も言えなかった

 

オータム

「それから千冬と山田、後はオルコットは来ていいぞ。他の奴等は前回同様駄目だからな。」

 

全員

「えええええええぇぇぇぇぇぇぇ―――――――っ!!!!」

 

オータム

「うるせえ!!織斑!さっさと号令かけろ!!」

 

一夏

「は、はい!!」

 

 オータムは一夏にHRの号令をかけさせ無理矢理話を打ち切った

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 放課後になり、アリーナの一つには太一とマドカ、セシリア、鈴、オータム、千冬に真耶が集まっていた

 前回同様立ち入り禁止の状態にしてある

 

「………【Dシリーズ】か…私の【甲龍(シェンロン)】…どんな姿になってるのかな?」

 

セシリア

「さあ…わたくしの【ブルー・ティアーズ】も今はこの様な姿になってしまいましたから…」

 

マドカ

「一つ言えるのは確実にパワーアップしている事だ!」

 

「それはありがたいんだけど…コアのパワーアップって本当なの?」

 

 鈴はココに呼ばれた後、太一達からセシリアの機体が変わっていた事の経緯を話し、それが自分の機体にもされている事に驚いていた

 

千冬

「ISのコアを唯一作れる束が言うんだから間違いないだろう。」

 

「…【七大魔王】に取り込まれた事によるコアの能力の底上げか…未だに信じられないわね…」

 

真耶

「そうですね~…だからこの事は私達しか知らないんですよ。デジモンの事を知らない他の人達には言えませんからね~…」

 

オータム

「そう言う事だ。………ん?」

 

太一

「来たか…」

 

 ドゴオオオオオォォォォォ―――――ンッ!!!

 

 太一達が話をしている間に上空から前回同様人参ロケットが落ちてきた

 

クロエ

「お待たせしました―――っ!!」

 

 こちらも同じ様にクロエが中から出てきた

 

「あの…この人は?」

 

マドカ

「こいつはクロエ・クロニクル。束の助手だ。」

 

「篠ノ之博士の助手!?」

 

クロエ

「はい♪クロエ・クロニクルです。よろしくお願いしますね。凰鈴音様。」

 

「あ、こちらこそ…凰鈴音…です…鈴でいいです…」

 

クロエ

「分かりました。鈴様。」

 

セシリア

「あのクロエさん…今更遅いと思うのですがわたくしも名前で呼んでほしいのですが…」

 

クロエ

「そうですか?ではこれからはセシリア様で。」

 

セシリア

「ありがとうございます♪」

 

オータム

「それでクロエ?凰の機体は?」

 

クロエ

「はい!こちらになります!」

 

 クロエがそう言った瞬間、上空からコンテナが1機落ちてきた

 そしてコンテナが開くとそこには…

 

「これが…【甲龍(シェンロン)】なの?」

 

 セシリアの【ブルー・ティアーズ】の時と同じ様に元の原形を留めないほどに改造されたISが出てきた

 

クロエ

「そうです!名前を【甲龍(シェンロン)】改め【Dシリーズ:メガロ・ドラグナー】です!!」

 

「【メガロ・ドラグナー】…」

 

 その姿は両肩に巨大なバーニアが取り付けられており、両腕には巨大なブレードが装備されている

 背部の浮遊ユニットも【甲龍(シェンロン)】の【龍咆】が装備されていた場所には大口径の砲身が取り付けられていた

 更に背中には尻尾の様なブレードが装備されていた

 その上、【ブルー・ティアーズ】と違い色も変えられており、黒と紫の【甲龍(シェンロン)】のカラーリングから黒と赤の2色になっていた

 

太一

「…この機体…モデルは【メガログラウモン】か?」

 

 その外見から太一はどのデジモンがモデルになっているのかを言い当てた

 

「【メガログラウモン】?もしかしてそれデジモン?」

 

クロエ

「そうですよ!この機体は完全体の【メガログラウモン】のデータを元に開発しました!」

 

「完全体?究極体って言うのじゃないの?」

 

 究極体をモデルにしていない事に不満を言う鈴だった

 

千冬

「究極体は無理だ。」

 

「え?無理って何でですか?」

 

クロエ

「それはですね………」

 

 クロエは前回の時に千冬達にも話した完全体までの機体しか造れなかった理由を話した

 

クロエ

「………と言う訳で、強度や出力、その他もろもろの理由で完全体までが精一杯なんですよ…」

 

「そうなんだ…究極体ってそんなに強いんだ…」

 

オータム

「そうだな…太一の戦いを見れば嫌でも分かるぞ?デジモンの前じゃIS何てガラクタ同然だってな。」

 

「ガ、ガラクタですか!?」

 

セシリア

「流石にガラクタは言い過ぎですけど…歯が立たないのは本当です。デジモンの力はISを遥かに上回っていますから。」

 

「そっか…ねえ、セシリアとマドカの機体も【Dシリーズ】ならどんなデジモンをモデルにしてるの?」

 

セシリア

「わたくしの【ブルー・ドレイク】は【メタルグレイモン】と言うデジモンですわ。ちなみにアグモンさんの完全体も【メタルグレイモン】何ですけど…」

 

「けど?」

 

太一

「【メタルグレイモン】は2種類いる。セシリアの機体のモデルになっているのはアグモンの完全体とは別の【メタルグレイモン】だ。」

 

「そうなんだ。じゃあマドカは?」

 

マドカ

「私のは【ライズグレイモン】がモデルになっている。」

 

「どっちも【グレイモン】がモデルなんだ。………もしかして二人の機体が同じ名前なのって…」

 

マドカ

「【グレイモン】系がモデルだからだ。」

 

「…て事は【メガログラウモン】は【グレイモン】系じゃないから…名前が【ドラグナー】になってるって事ね…」

 

クロエ

「その通りです。では鈴様、そろそろこの機体の説明をしたいのですが?」

 

「あ!ごめんなさい!お願いします!」

 

 それからクロエは鈴に【メガロ・ドラグナー】の説明を始めた

 

クロエ

「まずこの機体はパワーと防御力を重点を置いています。更に武装も近接武器の方を主体にしてます。」

 

「パワーと防御重視の近接型…そこは【甲龍(シェンロン)】とほぼ同じね。」

 

クロエ

「はい。マドカ様とセシリア様の機体は砲撃と機動力を重視した遠距離型ですからお二人の機体とは真逆の設計ですね。」

 

セシリア

「そうですわね。」

 

クロエ

「次に武装ですが…まず両腕に大型のブレード《ペンデュラムブレイド》を装備してます。これは取り外して使う事も出来ます。次に背中から伸びているのは《アサルトバランサー》と言う武器です。こちらは鞭の様に伸縮自在に伸ばして槍の様に突き刺す事が出来ます。」

 

「《ペンデュラムブレイド》と《アサルトバランサー》…」

 

クロエ

「最後に左右の浮遊ユニットには【メガロ・ドラグナー】最強の火力武装…《アトミックブラスター》が搭載されています。その威力はマドカ様の《トライデントリボルバー》を上回ります。」

 

マドカ

「《トライデントリボルバー》以上だと!?」

 

クロエ

「はい、その代わり連射は出来ませんし射程も短いです。その上《トライデントリボルバー》以上に威力が強すぎるので一度撃つと暫くの間冷却しなければなりません。」

 

「使い所の難しい武器ね…これなら【甲龍(シェンロン)】の衝撃砲の方が使い易い様な…」

 

クロエ

「そう思って衝撃砲も引き続き使える様にしてありますよ。」

 

「ホント!?」

 

クロエ

「はい、ただし《アトミックブラスター》を撃った直後は使えません。ある程度冷やせば使えますが、その状態で衝撃砲を使えばその分冷却が遅くなるので次弾発射が更に遅くなります。ですから《アトミックブラスター》には2つのリスクがあります。」

 

「発射直後は衝撃砲も使えない事と冷却中に使えば次弾発射が遅くなるって事ね…分かったわ!」

 

クロエ

「以上で【メガロ・ドラグナー】の説明は終わりです。では鈴様、初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)を行うので乗って下さい。それからマドカ様も【ライズ・ドレイク】を展開して下さい。同時に《トライデントリボルバー》の調整をします。」

 

マドカ

「分かった。」

 

 クロエに言われ鈴は【メガロ・ドラグナー】に乗り込み、マドカは【ライズ・ドレイク】を展開した

 

マドカ

「それでクロエ…《トライデントリボルバー》の欠点をどうやって直すんだ?」

 

クロエ

「ヒントは【零落白夜】です。」

 

千冬

「【零落白夜】だと?」

 

クロエ

「はい!アレは自分のSEを使って発動しますよね?そこからヒントを得て機体本体とは別に《トライデントリボルバー》にも絶対防御を展開する様にするんです。」

 

オータム

「なるほど…そうすれば撃っても砲身にダメージが通らない訳か…だがそうなると…」

 

クロエ

「撃つ度にSEが減ります。それでも発動しているだけでSEが減り続ける【零落白夜】と違って撃つ時しか減らないですから燃費は遥かにいいですよ。」

 

真耶

「確かにそうですね…」

 

クロエ

「一応マドカ様の意思で砲身への絶対防御を使うかどうかの切り替えは出来る様にしておきます。SEが少なくなった時は切り替えてください。それから反動も絶対防御が中和してくれていますので今までより楽に撃てますよ。」

 

マドカ

「分かった。」

 

 それからクロエは二人の機体の調整を始めた

 

「ねえ太一、【メガログラウモン】ってどんなデジモンなの?」

 

 その間、鈴は太一に【メガログラウモン】の事を聞いて来た

 

太一

「少し待て。」

 

 太一は【デジヴァイス】を取り出すと【メガログラウモン】のデータを表示した

 

「コレが【メガログラウモン】…まるで恐竜をサイボーグにしたみたいなデジモンね?」

 

太一

「まるでもなにも【メガログラウモン】はサイボーグ型デジモンだ。進化前の成熟期の【グラウモン】は魔竜型だが恐竜と大して変わらん。」

 

「そ、そうなんだ…魔竜のサイボーグ…」

 

太一

「ちなみにだが、マドカとセシリアの機体の元になった【メタルグレイモン】と【ライズグレイモン】もサイボーグ型だ。」

 

「そうだったんだ………ん?…《ダブルエッジ》?…《ペンデュラムブレイド》で斬り裂く技?こんな技があったんだ………使えそうね!」

 

 【メガログラウモン】のデータの中から自分にも出来そうな技がある事を発見した鈴は後で試そうと考えた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

クロエ

「終わりました!」

 

 暫くするとクロエは、鈴の【メガロ・ドラグナー】の初期化(フォーマット)最適化(フィッティング)、マドカの【ライズ・ドレイク】の《トライデントリボルバー》の調整を終えた

 

千冬

「では八神…凰の相手を頼む。」

 

太一

「分かった…<デジタル・セレクト>…【モード:アルフォースブイドラモン】!!」

 

「コレが【アルフォースブイドラモン】!?…生で見ると更にカッコいいわね!!」

 

 その後、【アルフォースブイドラモン】を纏った太一を相手に鈴は新型で模擬戦をするのだが…

 

「何よその速さあああぁぁぁ―――っ!!!」

 

 【アルフォースブイドラモン】のスピードを捉える事が出来ず翻弄されていた

 

「少しは手加減しなさいよおおおぉぉぉ―――っ!!!」

 

 その後も太一に掠らせる事も出来ずにマドカとセシリアの時と同様、ぼろ負けするのだった

 

「新型のお披露目なんだから少しは花を持たせなさいよおおおぉぉぉ―――っ!!!」

 

 鈴のそんな叫びがアリーナに木霊するのだった………

 

 




 <予告>

 太一の訓練は鈴も加わり更に激しくなっていく

 そんな中、千冬は太一に師事する様に一夏に再び持ち掛けた

 それが切っ掛けとなり一夏と箒の本質が露になるのだった



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 告げられた本質

 今、冒険が進化する!


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