これからも完結目指して頑張ります!!
遅刻した二人に制裁を加えた千冬は授業を始めた
千冬
「本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する!まずはオルコット、八神妹、後は凰…お前達に模擬戦をして貰う。」
千冬に呼ばれた3人は前に出て来たが…
鈴
「何で私がやるの?」
セシリア
「見世物みたいになるのは…」
マドカ
「同じく…」
不満を愚痴っていた
千冬
「そうか…ならこれならやる気が出るか?八神!!」
マドカ&セシリア&鈴
「え?」
太一
「ん?俺か?」
千冬
「ああ、この3人を相手に試合をしてくれ。」
マドカ&セシリア&鈴
「え!?」
千冬
「それから使う機体なんだがまだ見せていない奴で頼む。」
マドカ&セシリア&鈴
「ええっ!?」
太一
「ふむ………まあいいだろう…どれで行くかな…」
太一は【デジヴァイス】を取り出すとどの聖騎士を使うのか選び始めた
セシリア
「新しい聖騎士ですの!?」
鈴
「一体どんなの!?」
それを見たセシリアと鈴は興奮しだした
マドカ
「オイ…言っておくがどれが相手でも私達は勝てないぞ?」
セシリア
「そんな事分かってますわ!」
鈴
「それでも今までのと違って他の聖騎士なら一撃くらい当てられるかもしれないでしょ!」
千冬
「どうだ?やる気になったか?」
セシリア&鈴
「はい!!」
二人はやる気になった
マドカ
「…一体どの聖騎士が相手なんだ…」
マドカは自分達が戦う相手がどの聖騎士なのか不安だった
太一
「…これにするか…」
マドカ&セシリア&鈴
「!?」
太一
「<デジタル・セレクト>…【モード:クレニアムモン】!!」
【ロイヤルナイツ】を展開し光に包まれる太一
光が消え現れたその姿は…
全員
「!?」
マドカ
「げ!?【ク、クレニアムモン】だと!?」
鈴
「これも…聖騎士なの!?」
セシリア
「確かに今までのと比べると一番騎士の様な姿ですけど…顔が…」
全身を紫の西洋甲冑に身を包んだ騎士だったが…その顔は髑髏の様な顔をしていた
千冬
「コレが4体目…【クレニアムモン】か…八神…その…そいつの顔は…」
太一
「顔は別にいいでしょう?大体外見なら【ガンクゥモン】も似たようなものですが?」
千冬
「た、確かに…」
ラウラ
「教官!!」
外見の事を注意された千冬にそれまで黙っていたラウラが話しかけて来た
千冬
「何だボーデヴィッヒ?」
ラウラ
「先程仰った4体目と言うのはどう言う事ですか!?まさかコイツはISを複数所持しているんですか!?」
千冬
「そう言えばお前とデュノアはまだ知らなかったな?八神のISは1機だけだ。だがコイツのISは複数の姿を持つ機体でな、状況に合わせて使い分ける事が出来る。」
ラウラ
「複数の…姿だと!?」
シャルル
「あの…全部でいくつの姿があるんですか?」
千冬
「生憎といくつあるのかは私も知らない。この学園で本人以外に知ってるのはオータムと八神妹の二人だけだ。」
ラウラ
「オイ!いくつあるんだ!!」
千冬がそう言うとラウラは隣にいたオータムに問い質した
オータム
「教えねえよ。」
ラウラ
「何だと!いいから答えろ!!」
オータム
「嫌だね!教えねえのはその方が面白いからだ。」
シャルル
「面白いって…そんな理由で…」
オータム
「どうしても知りたきゃ太一本人に聞くんだな。まあ、アイツが自分の機体の機密をアッサリばらす訳ねえけどな。専用機を持ってるお前等ならその意味は分かるよな?俺が言わないのもそれが本来の理由だ。」
シャルル&ラウラ
「………」
二人はそう言われては何も言えなかった
専用機を持つ事の意味はこの二人にも良く分かっていたからだ
オータム
「それからボーデヴィッヒ…お前何教師にタメ口聞いてる上に命令してんだ?」
ラウラ
「何ッ!?」
オータム
「言っとくがココは軍隊じゃなくて学園だ。ココでのお前は軍人じゃなくて只の学生だ。学生なら学生らしい態度で教師に接しろ。それが嫌なら国に帰れ。」
ラウラ
「なっ!?」
オータム
「俺は別に喋り方一つでどうこう言うほど神経質じゃねえよ。だがお前のその千冬以外は完全に見下した態度と話し方は問題あり過ぎだ。そいつを改めねえと後で後悔するぞ。」
千冬
「オータムの言う通りだ。ボーデヴィッヒ…お前の今の話し方は明らかに問題だ!」
ラウラ
「きょ、教官!?…ですが!」
千冬
「ですが何だ?オータムの言う通りココでのお前は只の学生だ。お前が軍人で私が向こうでのかつての教官だからと言って私以外を見下していい理由にはならんぞ。」
ラウラ
「!?」
千冬
「私は何も全員に敬語で話せとも愛想を良くしろとも言っていない。ただその態度を直せと言ってるんだ。分かったらすぐに直せ!!」
ラウラ
「………分かり…ました…」
千冬&オータム
「………(絶対に分かって無いな…)」
ラウラは分かったと言うが本当に直せるとは千冬もオータムも思っていなかった
千冬
「…さて、無駄話をしたな…八神達を残して全員観客席に移動するぞ!」
全員
「はい!」
千冬がそう言うと太一、マドカ、セシリア、鈴の4人を残して全員が観客席に移動した
全員が移動すると…
千冬
「…始めろ!!」
ドンッ!
千冬の合図と共に4人は上空に飛び上がった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
飛び上がったマドカ、セシリア、鈴は太一を囲むような位置に着いた
そして、太一は3人の準備が出来たのを確認すると…
太一
「…来い!《魔槍クラウ・ソラス》《魔楯アヴァロン》!!!」
マドカ&セシリア&鈴
「!?」
【クレニアムモン】の武器を呼び出した
それは巨大な槍と盾だった
セシリア
「アレが…」
鈴
「【クレニアムモン】の武器…」
マドカ
「お前達!気をしっかり持てよ!!相手は【クレニアムモン】だからな!!」
セシリア
「分かってますわ!!」
鈴
「太一相手に油断も慢心も出来る訳無いでしょ!!」
マドカ
「では行くぞ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
千冬
「さて【クレニアムモン】か…オータム…アレはどんな聖騎士だ?」
観客席では戦い始めた太一を見て千冬がオータムに【クレニアムモン】の事を聞いて来た
オータム
「一言で言えばある言葉を体現した聖騎士だ。」
千冬
「ある言葉?」
オータム
「見てればそれも分かるぜ。…ああそうだ、今更だけどよ、俺もマドカも【ロイヤルナイツ】の事を何でも知ってる訳じゃねえぞ。」
千冬
「…ではどの程度までなら知ってるんだ?」
オータム
「せいぜい名前と武装、後は簡単なスペックくらいだ。それぞれの聖騎士の持つ細かい能力や技については知らねえよ。」
真耶
「そう言えば【アルフォースブイドラモン】がちょ…じゃなくてモードチェンジした事も知りませんでしたね。」
真耶は危うく『超究極体』と言おうとしたが他の生徒達の前でその単語を言う訳にはいかずすぐに言い直した
オータム
「まあそう言う事だ。そんな訳で何でも俺に聞くなよ。」
千冬
「ああ、分かった。」
そして千冬達は再び視線を上空で戦う太一達に戻した
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴
「はぁはぁ…何て頑丈な盾なのよ!!」
一方、鈴たちの攻撃は全て太一の持つ盾《アヴァロン》によって防がれていた
セシリア
「あれだけの攻撃を受けて傷一つ付かないなんて…いくら何でも硬すぎますわ!?」
マドカ
「…最強の盾…《アヴァロン》…」
セシリア&鈴
「え?」
鈴
「マドカ…今なんて言ったの?」
マドカ
「最強の盾と言ったんだ!【クレニアムモン】の盾《アヴァロン》は【ロイヤルナイツ】の中でも最強の防御力を持つと言われる盾だ!!」
セシリア&鈴
「な!?」
マドカから語られた《アヴァロン》の強度に二人は驚愕した
太一
「それだけではない…」
そこに太一も話しかけて来た
セシリア
「どう言う事ですか?」
太一
「…鈴…中国出身のお前に聞くが『矛盾』と言う言葉を知っているか?」
鈴
「『矛盾』?まあ知ってる、け…ど………まさか!?その盾と槍って!!」
鈴は太一の『矛盾』と言う言葉から【クレニアムモン】の武器がどう言うものか分かった
セシリア
「鈴さん…何ですかその『矛盾』と言うのは?」
太一
「説明してやれ。」
鈴
「分かった…いいセシリア…『矛盾』って言うのはね?最強の盾と最強の矛の事よ。」
セシリア
「…最強の…盾と矛?」
鈴
「昔話にあるのよ。…昔、ある商人が盾と矛の二つを売りに出していたのよ。その商人は『この盾はあらゆる攻撃を防ぐ最強の盾』と『この矛はいかなる防具も貫く最強の矛』と言って宣伝していたのよ。」
マドカ&セシリア
「………」
鈴
「そこに客の一人が『全てを貫く矛で全てを防ぐ盾を突けばどうなる?』って聞いたの…そう言われた商人はその二つをぶつけたのよ。」
セシリア
「…それで…どうなったんですか…」
鈴
「…どちらも粉々に砕け散ったわ!」
セシリア
「え?」
鈴
「コレが『矛盾』…同じ強さを持つ物同士がぶつかったら互いに潰れてしまうって言う意味よ…会話や行動でも食い違ったり辻褄が合わない時なんかにも使われている単語よ。」
セシリア
「食い違う…辻褄が合わない…ですか?」
鈴
「分かり易い例えは一夏よ!アイツの言ってる事とやってる事がその『矛盾』そのものなのよ!」
セシリア
「…織斑さん?…あぁなるほど!」
鈴は例え話として一夏を引き合いに出した
それを聞いてセシリアも『矛盾』の意味が良く分かった
鈴の言う通り一夏は口では『皆を守る』と言っておきながら、無自覚に自分に好意を寄せる少女達を傷つける行動をしていた
『矛盾』を例えるのに一番身近にいる人間だったのだ
マドカ
「…まぁ確かに兄さんの行動と言動は『矛盾』してたからな…」
鈴の例えにマドカまでもが納得してしまっていた
鈴
「そう言う事よ…多分…【クレニアムモン】のあの槍と盾はその『矛盾』と同じなのよ!」
セシリア
「最強の盾と…最強の槍…」
マドカ
「【矛盾の…クレニアムモン】…」
太一
「その通り!それが【クレニアムモン】の最強の槍《魔槍クラウ・ソラス》と最強の盾《魔楯アヴァロン》だ!!」
鈴
「『矛盾』と同じ意味の武器なんて…どうやれば勝てるのよ…」
太一
「…ではこうしよう…この最強の槍の斬撃を掻い潜り、最強の盾を越え、俺に一撃当てて見ろ!!それが出来ればお前達の勝ちにしてやる!!」
太一はこの模擬戦の勝利条件を提示したが…
セシリア
「それが出来れば苦労しませんわ!!」
鈴
「そうよ!!」
マドカ
「もう少し勝利条件を緩くしてくれ!!」
弱音を吐く三人にだった
太一
「………お前達…何の為に毎日俺と訓練してるんだ!!少しは頭を捻れ!!!」
マドカ&セシリア&鈴
「すみません!!」
太一
「分かったらかかって来い!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一方、観客席にいる千冬達は…
千冬
「…まさかお前の言っていた言葉が『矛盾』とはな…だとしたらあの盾はかなり厄介だな…」
オータム
「ああ、あの盾の強度はマドカも言ってたが【ロイヤルナイツ】の中でも最強だ。《アヴァロン》を壊せるとしたら対になっている《クラウソラス》で同士討ちにするか、他の【ロイヤルナイツ】でしか破壊は出来ねえだろうな。それも各聖騎士の最強の必殺技じゃねえと無理だ。」
千冬
「最強の必殺技…【オメガモン】の《オールデリート》とかの事か?」
オータム
「そうだな、アレなら《アヴァロン》を破壊出来るかもな。」
千冬
「あの技でなければ破壊出来んとは…つまりあの盾を破壊出来るのは八神自身だけで他の誰も破壊出来ないという事か…4体目もとんでもない聖騎士だな…」
オータム
「まだまだあるぜ♪」
千冬
「まだまだって…なあオータム…一つだけ教えてくれ。今回の【クレニアムモン】で4体目だが…全聖騎士の半分を超えたのか?」
オータム
「…まあそのくらいなら教えてやってもいいか…半分もいってねえぞ。」
全員
「えっ!?」
オータムのその言葉に全員が言葉を失った
半分を超えていない…それはつまり、まだ倍以上の数があるという事だからだ
実際太一は3分の1しか出してはいない
千冬
「半分も出てなかったのか………これから私はどれだけ驚くんだろうな…」
真耶
「織斑先生…私…体が持つ自信がありません…」
千冬
「それは私の台詞だ…」
千冬と真耶はこれからどれだけリアクションを取る事になるのかと思うと気が重くなっていた
千冬
「…それにしても凰の奴…『矛盾』の説明に織斑を使うとは…」
一夏
「………」
鈴の例え話を聞いた一夏は自分がやって来た事と言っている事が今話に上がっている『矛盾』していると言われ俯いていた
千冬
「その通りだから何も言えんな…」
一夏
「!?」
そして鈴の例えをマドカだけでなく千冬までもが認めていた
姉と妹から揃って『矛盾』していると言われ更に落ち込む一夏だった
シャルル
「あの…織斑先生…」
そんな一夏の心情を気にせずシャルルが千冬に質問してきた
千冬
「何だ?」
シャルル
「先生達の会話から八神君の機体が凄いって言うのは分かったんですけど…八神君自身はどのくらい強いんですか?」
千冬
「そうだな…今の戦いでも八神は半分も実力を出していない。」
シャルル
「は、半分以下ですか!?」
千冬
「オルコット達3人は本気で戦ってるが、それでもアイツの足元にも及ばん。」
シャルル
「そ、そんなに強いんですか!?」
千冬
「そうだ。もっとも足元にも及ばないのは私にも言える事だがな。八神の強さはそもそも次元が違う。私でさえアイツには手も足も出ないのだからな。」
ラウラ
「きょ、教官が!?」
千冬
「八神は私よりも遥かに強い。私は以前アイツに勝負を挑んだが掠らせる事も出来ずにいい様にあしらわれてアッサリ負けた。」
ラウラ
「教官が…負けた!?」
千冬が負けた事にラウラは信じられない表情をしていた
千冬
「そうだ。私では一生かかってもアイツに勝つ事は出来ないだろうな…」
一夏
「な、何言ってるんだよ!?一生勝てないってそんな事あるはずないだろ!太一に負けたのだって偶々…」
一生勝てないと言う千冬の言葉に一夏は俯いていた顔を上げ否定し、太一が千冬に勝てたのは偶然だと言って来た
千冬
「馬鹿者!!戦った相手と自分の力量差を比べるくらいは私にも出来る!八神が私に勝ったのは偶然でも何でもない、アイツが私より遥かに強かったからだ!!決して運などではない!!!」
一夏
「で、でも一生なんて…」
千冬
「アイツと私では見ている世界が違う!私では決して手の届かない高みに八神は立っている!それは本当の強さを持つ者だけが立つ事の出来る場所だ!…それが違いだ!」
一夏
「そ、そんな…」
ラウラ
「…アイツが教官以上だと…馬鹿な!そんな事があって堪るか!!」
千冬の言葉に一夏は言葉を失い、ラウラは頑なに信じようとはせず、上空で戦う太一を睨みつけていた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガキィン!
マドカ
「くっ!?」
マドカは《ジオグレイソード》で斬りかかったが太一の《クラウソラス》で弾き飛ばされた
セシリア
「やはり接近戦はこちらが不利ですわね!」
鈴
「でもいくら撃ってもあの盾に防がれるわよ!」
マドカ
「どうする!?」
セシリア
「………あ!…そうですわ!砲撃が防がれるのなら防げない砲撃をすればいいのですわ!!」
マドカ&鈴
「え?」
セシリア
「《アヴァロン》を超える事しか考えていなかったので気づきませんでしたわ…」
鈴
「何を?」
セシリア
「…太一様は『槍を掻い潜り、盾を越えて自分に一撃を当てろ』と言いましたわ。つまり、太一様の体に一撃当てればこちらの勝ち、槍を躱す必要も盾を壊す必要も無いという事ですわ。」
マドカ&鈴
「あ!?」
セシリア
「あの盾は確かに恐ろしい程の強度を持っていますけど防げるのは一方向だけですわ。」
マドカ&鈴
「ああっ!?」
セシリア
「こちらは3人…全方位から撃てば誰かの攻撃は当たる筈ですわ!!」
マドカ
「………ま…また引っかかったあああぁぁぁ―――っ!!!」
鈴
「た~い~ち~…アンタそう言って私達に正面から攻撃するように誘導したのね!!」
セシリアの言った事に二人は本気で悔しがっていた
太一
「フッ…それにしてもセシリア…よく気付いたな。」
セシリア
「はい!これも言葉の駆け引きという事ですね?危うく気付かずに負けてしまう所でしたわ!」
太一
「ならばどうする?」
鈴
「決まってるでしょ!!アンタの望み通り全方位から仕掛けてやるわよ!!」
鈴がそう言うと3人は最初と同じように太一を取り囲む位置に着いた
マドカ
「行くぞ!!」
[BGM:Believer]
マドカ
「《ライジングデストロイヤー》!!!」
セシリア
「《ギガデストロイヤー》!!!」
鈴
「《アトミックブラスター》!!!」
そしてそれぞれの機体の必殺技を太一に向かって放った
3人の砲撃は太一を完全に囲んでおり、《アヴァロン》では全てを防ぐ事は誰が見ても不可能と言う状態だった
模擬戦を見ていた千冬達もそう思っていた
だが…
太一
「甘い!!《ゴッドブレス》!!!」
太一は《アヴァロン》を頭上に掲げると、【クレニアムモン】の技を発動した
ドガガガガガガガァァァァァ―――――ンッ!!!!
それと同時に3人の砲撃が全て太一に命中した
鈴
「…やったの?」
太一
「………残念だがまだだな。」
マドカ&セシリア&鈴
「!?」
太一の声がすると煙が晴れ、そこには無傷の【クレニアムモン】がいた
マドカ
「まさか!あれだけの砲撃を受けて無傷だと!?」
セシリア
「例え無傷でも一発くらいは当たった筈です!!」
太一
「残念だが俺はお前達の一斉砲火を喰らってはいない。」
マドカ&セシリア&鈴
「え!?」
太一
「嘘だと思うなら俺のSEの残りを聞いてみろ。」
太一にそう言われマドカ達はすぐに観客席にいる千冬達に確認した
真耶
『ほ、本当に減ってません…八神さんは今の攻撃を受けてません!』
マドカ&セシリア&鈴
「なっ!?」
それを聞いて3人は驚きの声を上げて太一を見た
鈴
「アンタ何したのよ!!」
太一
「【クレニアムモン】の技…《ゴッドブレス》を使っただけだ。」
マドカ&セシリア&鈴
「《ゴッドブレス》!?」
太一
「《ゴッドブレス》は《魔楯アヴァロン》で発動する全方位防御技。3秒間だけだがあらゆる攻撃を無効化する事が出来る。」
セシリア
「無効化!?」
マドカ
「全方位だと!?」
鈴
「じゃあ…私達の攻撃は…」
太一
「《ゴッドブレス》で無効化したという訳だ。」
セシリア
「そ、そんな!?」
自分達の一斉攻撃をいとも容易く防いだ太一の【クレニアムモン】の力にマドカ達は驚愕した
マドカ
「だが《ゴッドブレス》の効力は3秒!!今度は時間差で仕掛ければ…」
太一
「生憎と次は無い。」
マドカ&セシリア&鈴
「!?」
太一はそう言うと《クラウソラス》を両手で持って頭上に掲げた
そして、そのまま回し始めた
マドカ
「な、何をする気だ!?」
回し続ける《クラウソラス》は次第に回転速度が上がって行き、それは巨大な竜巻の様になっていった
鈴
「た、竜巻!?」
セシリア
「コレは!?引きずり込まれ…」
太一
「さあ踊るがいい!!…《エンド・ワルツ》!!!」
【クレニアムモン】の必殺技…《エンド・ワルツ》によって発生した超高速の竜巻に3人は引きずり込まれてしまった
マドカ&セシリア&鈴
「キャアアアアアアアアァァァァァァァァァ―――――――――――ッ!!!!!!」
暫くすると太一は《エンド・ワルツ》を止めた
そして巻き込まれた3人が地上に落ちて来た
ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!
マドカ&セシリア&鈴
「きゅううう~~~~~………」
落ちてきた3人はSEが0になっており、完全に目を回していた
その後、太一も地上に降りて来た
太一
「大丈夫か?」
セシリア
「だ、大丈夫ではありませんわ~~~…」
鈴
「何なのよあの技~~~…」
マドカ
「ま、まだ…目が回る~~~…」
マドカ達は何とか上半身だけ起き上がるが未だに目を回しているのかふら付いていた
太一
「目を回す程度に抑えておいたんだ。そのくらいは我慢しろ。」
鈴
「そのくらいって…じゃあ本気のあの技を喰らったらどうなるのよ~…」
目を回しながらも太一の使った《エンド・ワルツ》の事を聞いて来た
太一
「《エンド・ワルツ》を喰らった者は完全に粉砕されるまで『踊り』続ける。つまりお前達のISを粉々に破壊して全身が切り刻まれる事になる。」
マドカ&セシリア&鈴
「ええっ!?」
全力の《エンド・ワルツ》の力を聞いて、3人は回っていた目が元に戻るほどに驚き、太一が手加減してくれた事に本気で感謝していた
それから暫くして観客席にいた千冬達もアリーナに戻って来たのだった
<予告>
クレニアムモンとの模擬戦も終わりISの実習を始める生徒達
だが、そこでもまた問題が起きてしまう
そして、その日の夜、太一達はシャルルを呼び出しその正体と目的を問い質すのだった
次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》
金の正体と目的
今、冒険が進化する!