ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第036話:覚悟の出撃!!インフィニット・ストラトスVS闇の完全体

マドカ

「…に、兄さん…」

 

セシリア

「…太一様が…」

 

「…吸い込まれた…」

 

 太一が【バルバモン】の作りだした空間の穴に吸い込まれたのを見て呆然となる3人だった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方、未だに避難せずアリーナに残っているこの3人は…

 

一夏

「…太一が…消えた…」

 

箒&シャルル

「………」

 

 太一が消えた事に一夏は目を見開いて驚いていた

 だが、一夏と違い箒とシャルルはそれを見た瞬間、口角が僅かに上がった

 そんな二人に一夏も誰も気づかなかった…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

バルバモン

『フォッフォッフォッ!』

 

ウォーグレイモン

「【バルバモン】!!太一に何をした!!!」

 

 太一を消した事で笑い声を上げる【バルバモン】をウォーグレイモンが睨みつけながら問い質した

 

バルバモン

『フォッフォッフォッ…あの人間はワシの魔力で作り出した異空間に封じてやったわ!』

 

ウォーグレイモン

「異空間?封じただと?ならまだ生きてるんだな!!」

 

バルバモン

『確かに生きてはおるわい!じゃがすぐに死ぬ事になるのぉ!』

 

ウォーグレイモン

「何だと!!」

 

バルバモン

『あの中は光も音も無い永遠の闇の空間…人間如きでは正気を保つ事も出来んわい!…フォッフォッフォッ…フォ―――ッフォッフォ「ハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」…ん?』

 

 【バルバモン】が太一の現状を語り終え再び笑い出すとウォーグレイモンも笑い出した

 

バルバモン

『何が可笑しい?自分のパートナーが戻って来ないと知って気がふれたかのぉ?』

 

ウォーグレイモン

「クククッ…いや、オレは正常だよ。」

 

バルバモン

『ならば何を笑う?』

 

ウォーグレイモン

「大した事じゃない。永遠の闇?光も音も無い?その程度の所に閉じ込めた位で太一を倒せたと思っているお前が余りにも滑稽だっただけだ。」

 

バルバモン

『何じゃと…』

 

ウォーグレイモン

「オレの相棒を舐めるな!!太一はそのくらいで心が折れるような軟な男じゃない!!あの程度の封印、すぐに破って来る!!!」

 

 ウォーグレイモンは太一が戻って来ると確信して笑っていたのだ

 だが、それが【バルバモン】の琴線に触れた

 

バルバモン

『面白い…ならば貴様の相棒が戻って来る間に始末してやるわ!!』

 

ウォーグレイモン

「それはこちらの台詞だ!!!」

 

バルバモン

『ぬかせ!!』

 

 そう言うと《デスルアー》を掲げた

 すると3つの魔方陣と一際大きな魔法陣が一つ展開された

 

ウォーグレイモン

「ぬっ!!」

 

バルバモン

『ワシと戦いたければこやつらを倒してみせい!!』

 

 そして魔法陣から現れたのは…

 

?1

『カカカカッ!!』

 

 杖を持った黒い骸骨の姿をしたアンデット型の【スカルサタモン】

 

?2

『ホホホホッ!!』

 

 黒いボンテージの様なスーツに身を包んだ女性の姿をした堕天使型の【レディーデビモン】

 

?3

『ゲゲゲゲッ!!』

 

 先の2体の数倍の大きさを持つ悪魔とイカを合わせたような水棲獣人型の【マリンデビモン】

 

?4

『!!!!!』

 

 巨大な魔法陣からは一つ目の巨大なデジモン…魔王型の【デスモン】

 闇の3体の完全体と1体の究極体が呼び出された

 

ウォーグレイモン

「【スカルサタモン】【レディーデビモン】【マリンデビモン】それに【デスモン】か!!」

 

バルバモン

『フォッフォッフォッ!その通り!今度はこの3体の完全体と貴様と同じ究極体が相手じゃ!…かかれ!!』

 

 【バルバモン】の掛け声と同時に4体のデジモンがウォーグレイモンに襲い掛かった

 

ウォーグレイモン

「邪魔だあああぁぁぁっ!!!」

 

 対するウォーグレイモンも迎え撃つ為に飛び出した

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

マドカ

「…ウォーグレイモン…アイツ…」

 

セシリア

「太一様が戻って来ると信じてますわ…」

 

「うん、全く迷いが無いわ…」

 

 太一がいない状態で戦いを再開したウォーグレイモンを見て3人は2人の絆の強さを思い知っていた

 

セシリア

「ですが今度は完全体と究極体が相手です…いくらウォーグレイモンさんでも…一人では…」

 

マドカ

「あぁ…明らかに不利だ…」

 

「………完全体だけでも私達が抑えられれば…」

 

セシリア

「鈴さんそれは!!」

 

「分かってる!デジモンと戦うって事でしょ!!アグモンの同族を殺すって事なんでしょ!!!…でも…」

 

マドカ&セシリア

「………」

 

 鈴の言葉に二人は黙り込んでしまう

 今、ウォーグレイモンの援護に行けるとしたら自分達しかいない

 だが、事前に太一に言われた事が3人を動けなくしてしまっているのだ

 

マドカ

「………セシリア、鈴…お前達は避難活動をしてくれ…私は…ウォーグレイモンと共に戦う!!」

 

セシリア&鈴

「マドカ(さん)!!」

 

マドカ

「兄さんもウォーグレイモンも怒るだろう…だが私は…目の前でたった一人で戦う仲間を放ってはおけない!!」

 

 マドカはそう言ってピットからアリーナに向かおうとした

 セシリアと鈴はそれを見て目配せをすると…

 

セシリア

「待って下さい!」

 

マドカ

「止めるなセシリア!!」

 

「いいから少しだけ待ってて!………もしもし千冬さん?…鈴です!」

 

 セシリアがマドカを止め、鈴が管制室の千冬に連絡を入れた

 

マドカ

「?」

 

「…はい…私は今からマドカとセシリアとウォーグレイモンの援護に向かいます。避難の方はそちらでお願いします。…では後は頼みます。」

 

マドカ

「…どう言う事だ鈴…それにセシリアも…」

 

「私達も行くって事よ!」

 

セシリア

「マドカさんの言葉を聞いてわたくし達も『覚悟』を決めました!」

 

マドカ

「お前達…」

 

セシリア&鈴

「………」

 

 二人の眼を見てマドカも改めて『覚悟』を決めた

 

マドカ

「…一緒に怒られるか?」

 

セシリア&鈴

「はい(ええ)!!!」

 

 3人は互いに笑い合うとISを展開した

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 アリーナの上空ではウォーグレイモンが【デスモン】と3体の完全体との戦闘を繰り広げていたが…

 

 ドガァンッ!

 

ウォーグレイモン

「クッ!」

 

 いくらウォーグレイモンでもこの4体を同時に相手にしては苦戦を強いられていた

 

スカルサタモン

「ケケケッ!貰ったあああぁぁぁっ!!」

 

 その時、【レディーデビモン】と【マリンデビモン】の攻撃を受け止めているウォーグレイモンの背後から【スカルサタモン】が攻撃を仕掛けて来た

 

ウォーグレイモン

「しまった!?」

 

 だが…

 

 ガキィンッ!

 

ウォーグレイモン

「なっ!?…マ、マドカ!?」

 

 【スカルサタモン】の振り下ろした杖をマドカが《ジオグレイソード》で受け止めていた

 

マドカ

「ぐっ…ぐううっ…」

 

 更に…

 

 ドガァンッ!

 

ウォーグレイモン

「!?」

 

 後方からセシリアが【レディーデビモン】を狙撃し…

 

「どりゃあああっ!!」

 

 バキッ!

 

 【マリンデビモン】を鈴が殴り飛ばした

 

ウォーグレイモン

「………くっ!」

 

 突然現れた3人に驚きつつもすぐに態勢を立て直しマドカと鍔迫り合いをしている【スカルサタモン】を蹴り飛ばした

 3体の完全体が離れた事でマドカ達はウォーグレイモンの周りに集まった

 

ウォーグレイモン

「…何故来た!」

 

セシリア

「共に戦う為です!」

 

ウォーグレイモン

「さっきも言った筈だ!君達にデジモンを殺させる訳にはいかない!」

 

マドカ

「それも『覚悟』の上で来た!」

 

ウォーグレイモン

「!?」

 

「ウォーグレイモン…私達はアンタ一人を戦わせてただ見ているだけなんて出来ない!」

 

マドカ

「私達の為を思ってくれたのは分かってる。お前も太一兄さんも怒る事も…」

 

セシリア

「わたくし達の力では足手纏いかもしれません…」

 

「それでも、あの究極体は無理でも完全体くらいなら私達でも相手に出来る筈よ!」

 

ウォーグレイモン

「………いいんだな?」

 

マドカ&セシリア&鈴

「はい!!!」

 

 力強く返事をする3人にウォーグレイモンの方が折れた

 

ウォーグレイモン

「………分かったよ…太一にはオレからも口添えをしておくよ。」

 

マドカ&セシリア&鈴

「ウォーグレイモン(さん)!!!」

 

ウォーグレイモン

「【デスモン】と他の成熟期はオレが引き受ける!皆は完全体を頼む!」

 

マドカ&セシリア&鈴

「了解!!!」

 

 ウォーグレイモンの指示を受け3人は頷いた

 マドカは【スカルサタモン】に、セシリアは【レディーデビモン】、そして鈴は【マリンデビモン】へと向かって行った

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ウォーグレイモンから完全体の相手を任されたマドカ、セシリア、鈴の3人はそれぞれのデジモンと相対していた

 IS学園から離れた上空ではマドカが【スカルサタモン】と睨み合っていた

 

マドカ

「【スカルサタモン】だったな?お前の相手はこの私だ!」

 

スカルサタモン

『ケケケッ!人間如きがこの俺の相手が務まるのか?』

 

マドカ

「その台詞そのまま返してやる!お前如きにウォーグレイモンが相手をする必要などない!!」

 

スカルサタモン

『人間が!!くたばれ!!』

 

 マドカの台詞が気に障った【スカルサタモン】はマドカに襲い掛かった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 アリーナ近くの上空ではセシリアが【レディーデビモン】に《サイバーランチャー》を向けていた

 

セシリア

「………」

 

レディーデビモン

『アラアラ?随分怖い顔だ事?』

 

セシリア

「…貴方程ではありませんわ!」

 

レディーデビモン

『…何ですって!』

 

セシリア

「アラ?聞こえませんでしたか?貴方の顔の方が怖いと言ったのですわ。」

 

レディーデビモン

『…小娘が!誰にそんな口を聞いているのか分かっているのかしら…』

 

セシリア

「えぇ、わたくしの目の前にいる顔の怖いおばさまですわ♪」

 

レディーデビモン

『おば!…小娘が…誰がおばさんだあああぁぁぁッ!!!』

 

 セシリアの挑発にキレた【レディーデビモン】が向かって来た

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 最後に鈴は海から上半身を出している【マリンデビモン】を相手に臨戦態勢を取っていた

 

「…デカいわね…」

 

マリンデビモン

『ゲゲゲゲッ!人間ナド俺様ノ敵デハ無イ!!』

 

「やれるものならやってみなさいよ!!図体だけのデカ物の相手なんか私一人で十分よ!!」

 

マリンデビモン

『ナラバ死ネエエエェェェッ!!!』

 

 鈴と【マリンデビモン】も戦いを始めた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 その頃、管制室では戦い始めたマドカ達を見ながら先程のウォーグレイモン達の会話を聞いて千冬達は茫然となっていた

 

千冬

「…デジモンを…殺す…だと…」

 

オータム

「…クソッ!何で気付かなかったんだ!…アイツ等と戦うって事は…アグモンの同族を殺すって事じゃねえか!!」

 

真耶

「そ、そんな…じゃあ、あの子達…」

 

 マドカと同じ様にオータム達も気付いた

 【七大魔王】と戦う…それはアグモンの同族と戦うと言う事になる事に…

 

千冬

「…それを覚悟で行ったのか…」

 

真耶

「で、でも、あの八神さんとアグモンさんがそんな事をさせるとは思えないですけど…」

 

オータム

「その通りだ!だからあいつ等は今出て来たんだ!恐らく太一とアグモンが事前に今と同じ事を言ってあいつ等を抑えていたんだ!だが太一が封印状態にされて、一人で戦ってるウォーグレイモンを見て我慢出来なくなったんだろ!」

 

千冬

「それなのに私は………何で許可を出してしまったんだ…2人の気遣いを…無駄にしてしまうなんて…」

 

 千冬はマドカ達に出撃許可を出した事を後悔していた

 

真耶

「…先輩…」

 

オータム

「自分を責めるな!気付かなかったのは俺も同じだ!」

 

真耶

「そ、そうです!私だって同罪です!」

 

千冬

「…スマナイ…」

 

 自分達も同じだと言う二人に千冬は少しではあるが気が軽くなるのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 管制室で千冬達がデジモンとの戦いの意味を知った頃、アリーナにいる一夏は上空で戦うウォーグレイモンの姿をただ見つめる事しか出来なかった

 そこにマドカ、セシリア、鈴が加わった事で呆然となっていた

 

一夏

「…マドカ…鈴…」

 

 デジモンと戦っているマドカ達に対して自分はただ見ている事しか出来ない事に一夏は悔しさから拳を握り締めていた

 【白式】は現在SEが殆ど残っておらず補給しようとしても千冬達がそれを許さない事は今迄の事から流石の一夏にも分かっていた

 

一夏

「クソッ…【白式】が動けば俺にだって…」

 

 だが、一夏にはマドカ達3人の戦う覚悟が分かっていなかった

 何も知らない一夏にはデジモンと言う生物を殺すという覚悟がある訳無かった

 それ以前に、未だに自分が足手纏いだという自覚の無い一夏では覚悟が有ろうと無かろうとアッサリ返り討ちに会うだけなのだが…

 

一夏

「…いや…もっと強い機体が…【Dシリーズ】があれば…」

 

 自分の手首にある待機状態の【白式】を睨みつけながらそんな事を呟いていた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

マドカ

「はあああああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 ガキンッ!

 

 マドカは《ジオグレイソード》を斬りかかり【スカルサタモン】も手に持つ杖を振り上げた

 そのまま互いに鍔迫り合いとなったが…

 

マドカ

「ぐぐぐっ…」

 

スカルサタモン

『ケケケッ!そ~ら!』

 

マドカ

「!?…な、何っ!」

 

 全力で押し込むマドカを【スカルサタモン】は軽く押し返してきた

 

マドカ

「(くっ!押し負ける!…力は向こうが上か!!)だったら!!」

 

 マドカは【スカルサタモン】から離れると《トライデントリボルバー》を向けた

 

マドカ

「《トライデントリボルバー》!!!」

 

 ドンドンドンッ!!!

 

 ドガアアアァァァ―――ンッ!!!

 

マドカ

「…どうだ!」

 

 《トライデントリボルバー》の高速3連射を【スカルサタモン】は避けずにそのまま受けた

 そして煙が晴れると…

 

スカルサタモン

『その程度か?』

 

 無傷の【スカルサタモン】がそこにはいた

 

マドカ

「馬鹿な!《トライデントリボルバー》が効かないだと!?」

 

スカルサタモン

『今度はこちらの番だ!…《ネイルボーン》!!

 

 【スカルサタモン】が杖の先をマドカに向けると先端に取り付けてある宝玉から強力な光放たれた

 そして、その光を浴びたマドカは…

 

マドカ

「ぐっ!ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!!!!」

 

 突如【ライズ・ドレイク】が放電し始めた

 マドカはその電撃を受け悲鳴を上げた

 更に【ライズ・ドレイク】の各所が放電の影響のせいか装甲がひび割れ剥がれ落ち破損していた

 

マドカ

「ぐぅぅっ…貴様…何をした…」

 

スカルサタモン

『ケケケッ!俺の《ネイルボーン》を受けた奴はデータに異常を起こし破壊される。人間には効かないがお前のそのISとか言うガラクタには有効だ!異常が起きてそうなったって事だ!』

 

マドカ

「な!?」

 

 【スカルサタモン】の説明を聞いてマドカは言葉を失った

 実際に【ライズ・ドレイク】には異常が発生しており絶対防御も機能しなくなっていた

 そんな状態で【スカルサタモン】は杖を振り上げた

 

 ガキィィンッ!

 

マドカ

「ぐっ!?」

 

 マドカは咄嗟に《ジオグレイソード》と《トライデントリボルバー》で受け止めたが…

 

 ピシッ!…バキイィィィンッ!!

 

マドカ

「!?」

 

 《ジオグレイソード》と《トライデントリボルバー》がどちらも砕かれてしまった

 

マドカ

「ぐわああああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!!!!」

 

 そしてそのままの勢いで地面に叩きつけられた

 絶対防御が機能しなかったので衝撃をもろに受けたマドカは肺の中の空気を一気に吐き出した

 だが、二つの武器を盾にしたお陰でこの程度で済んだようなものでもあった

 もし、マドカがあの二つを盾にせずにそのまま【スカルサタモン】の杖を受ければIS諸共体は粉砕されていた

 

マドカ

「ぐっ…ぐうぅぅ…」

 

スカルサタモン

『ケケケッ!』

 

 地面に叩き落とされたマドカの前に【スカルサタモン】が下りて来た

 

マドカ

「…ま、まだだ…まだ私は…」

 

 【スカルサタモン】を睨みつけながらマドカは尚も戦おうと立ち上がろうとするのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 ドガアアァァンッ!!!

 

 アリーナの上空ではセシリアが《サイバーランチャー》で【レディーデビモン】に射撃を行っていたのだが…

 

レディーデビモン

『何かしたかしら?』

 

セシリア

「くっ!」

 

 【レディーデビモン】には全く効いていなかった

 

レディーデビモン

『お返しよ!《ダークネスウェーブ》!!

 

セシリア

「!?…《ギガデストロイヤー》!!

 

 【レディーデビモン】は蝙蝠のような無数の飛翔体《ダークネスウェーブ》を放ってきた

 対するセシリアもビットも合わせた機体の全砲門による一斉掃射《ギガデストロイヤー》で応戦した

 

 ドガガガガガガガァァァァァァァンッ!!!!!

 

 《ギガデストロイヤー》と《ダークネスウェーブ》の激突で巨大な爆発が起きた

 だが…

 

セシリア

「!?…キャアアアアアァァァァァ―――――ッ!!!」

 

 《ギガデストロイヤー》では全てを相殺することが出来ず爆煙の中から《ダークネスウェーブ》の残りの飛翔体がセシリアに向かって来た

 そして、その直撃を受けたセシリアはそのままアリーナへと落下していった

 

セシリア

「ぐっ…くぅぅっ…」

 

 アリーナに墜落したセシリアはすぐに立ち上がろうとした

 

観客

「!?」

 

 その時、観客席に残っていた生徒達は墜落したセシリアを見て絶句した

 彼女の【ブルー・ドレイク】は全身が破損し所々が放電していたからだ

 世界最強と言われているISが突然現れた謎の生物相手に手も足も出ない…

 しかも、セシリアの機体はISの生みの親…篠ノ之束が作り上げた最新型…

 彼女達のISは絶対と言う自分達の信じていたものが瓦解して行ったのだ

 

レディーデビモン

『アラアラ?随分みすぼらしくなったわね?』

 

 アリーナに降りてきた【レディーデビモン】が皮肉を言って来た

 

セシリア

「(完全体がココまでの力を持っているなんて…ですが!)まだ…まだですわ!!」

 

 セシリアは《トライデントアーム》を構え【レディーデビモン】に向かって突っ込んだ

 

セシリア

「《トライデントアーム》!!!」

 

 ガシッ!

 

セシリア

「!?」

 

 だが【レディーデビモン】は《トライデントアーム》を片手で軽々と受け止めた

 

レディーデビモン

『ホホホホッ!!』

 

 バキッ!…バキバキッ!!…グシャッ!!!

 

セシリア

「《トライデントアーム》が!?」

 

 【レディーデビモン】はそのまま《トライデントアーム》を握りつぶした

  そしてそのままセシリアを壁に叩きつけた

 

セシリア

「ガハッ!」

 

 壁に叩きつけられたセシリアを【レディーデビモン】は首を掴み持ち上げた

 

セシリア

「ぐっ…かはっ…」

 

レディーデビモン

『どうかしら小娘?私の力は?私をおばさん呼ばわりした事を取り消してもらおうかしら?そうすれば苦しまずに殺してあげるわよ?』

 

セシリア

「…フ…フフッ…お断りですわ…」

 

レディーデビモン

『何?』

 

セシリア

「…おばさまは…おばさま…ですわ…取り消す必要など…ありません…」

 

レディーデビモン

『貴様っ!!』

 

生徒達

「………」

 

 セシリアの言葉に観客席の生徒達は言葉を失った

 今にも殺されそうだと言うのにセシリアは笑いながら言葉を撤回しなかった

 

セシリア

「………これだけ近ければ効きますでしょう…」

 

 ガシャッ!

 

レディーデビモン

『何っ!?』

 

 ドギュゥンッ!…ドカァァンッ!!

 

 セシリアは背中に装備されているビーム砲を前面に向け、ほぼ0距離で【レディーデビモン】を撃った

 爆発の衝撃で【レディーデビモン】はセシリアを手放した

 

セシリア

「ゲホッゲホッ…ど、どうです…」

 

 首を絞められていた為、せき込みながら立ち上がったセシリアだが…

 

セシリア

「!?」

 

レディーデビモン

『…今のは少し痛かったわよ?』

 

セシリア

「クッ!!」

 

 【レディーデビモン】には僅かなダメージしか与えられなかった

 だが、それを見てもセシリアの闘志は消えてはいなかった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「うおりゃあああぁぁぁっ!!!」

 

 ガキィンッ!

 

 学園近くの海上では鈴が【マリンデビモン】と戦っていた

 鈴は《ペンデュラムブレイド》で斬りかかったが…

 

マリンデビモン

『ゲゲゲッ!何カシタカ?』

 

 掠り傷一つ付けられなかった

 

「チッ!頑丈な奴ね!!(まさか《ペンデュラムブレイド》で傷一つ付かないなんて…コレが本物のデジモン…太一の言う通りISの力を完全に上回ってる…こんな生物が本当にいたなんて…)」

 

 舌打ちをする鈴だが、内心ではかなり焦っていた

 

(一気に《アトミックブラスター》でケリを…いや駄目ね…《ペンデュラムブレイド》が効かない相手じゃアレを撃ち込んでも確実に倒せない…撃つならアイツの内側に向かって最大出力しかないわ!!)

 

マリンデビモン

『ゲゲゲゲッ!!』

 

 【マリンデビモン】は触手を鈴に向かって振り下ろしていた

 鈴は対処法を考えながら躱していた

 

「クッ!(内側となると………口に向かって撃つしかない!!)」

 

 鈴はそう結論付けると《アトミックブラスター》をチャージし始めた

 そしてそのまま【マリンデビモン】の触手を躱しながら頭部に向かって行った

 

マリンデビモン

『馬鹿メッ!!』

 

 自分の眼前に向かってきた鈴を【マリンデビモン】は多方から触手で襲って来た

 

「《アサルトバランサー》!!」

 

 だが、鈴は触手を躱しながら背中に装備された《アサルトバランサー》で触手を全て一まとめに縛り上げた

 

マリンデビモン

『ヌオッ!!』

 

「よしっ!!(でも長くは持たない!)」

 

 そして鈴は【マリンデビモン】の眼前に着いた

 

マリンデビモン

『ゲゲゲッ!ヤルナ小娘!!』

 

「そこだあああぁぁぁっ!!!」

 

 ドギュウウウゥゥゥンッ!!

 

マリンデビモン

『ムゴオオォォッ!?』

 

 【マリンデビモン】が笑い声をあげたのを見て鈴は既にフルチャージされていた《アトミックブラスター》を口の中めがけて撃ち込んだ

 だが…

 

マリンデビモン

『効カンワァァッ!!』

 

「なっ!?」

 

 《アトミックブラスター》を呑み込んだにもかかわらず【マリンデビモン】には効かなかった

 

 バキィィンッ!

 

「《アサルトバランサー》が!?」

 

 さらに今まで触手を縛り上げていた《アサルトバランサー》も引きちぎられ破壊されてしまった

 

マリンデビモン

『《ギルティブラック》!!』

 

 ブシャアアアアアァァァァァ―――――ッ!!!

 

「!?…キャアアアアアアアアァァァァァァァァッ!!!!」

 

 追い打ちをかけるように【マリンデビモン】は口から猛毒の墨《ギルティブラック》を鈴に向かって吐き出した

 《ギルティブラック》を受けた鈴はかろうじてISの絶対防御のお陰で体には影響が無かったが【メガロ・ドラグナー】の各所が猛毒の墨の影響で溶けてしまっていた

 

「ぐっ…《アトミックブラスター》が…《ペンデュラムブレイド》まで…」

 

 【メガロ・ドラグナー】は《ギルティブラック》によって、《アトミックブラスター》の砲身と《ペンデュラムブレイド》の刃が溶かされてしまっていた

 更に絶対防御も一度防いで機能を失ってしまっていた

 

「…どうすれば………はっ!?」

 

 ビュンッ!

 

「がっ!?ぐっ!あああああぁぁぁぁぁ―――――っ!!」

 

 ISが半壊した状態の鈴に追い打ちをかけるように【マリンデビモン】は触手で締め上げた

 

マリンデビモン

『ゲゲゲゲッ!ゲゲゲゲゲゲゲゲッ!!』

 

(まだ…こんな所で…)

 

 武器を失い【マリンデビモン】に締め上げられても鈴はまだ諦めてはいなかった

 

 




 <予告>

 デジモンの力を再現したISでも本物のデジモンの前には敵わず追い詰められる3人

 だが彼女達は諦めない

 太一の仲間として、そして人間の意地を見せる為に立ち上がるマドカ達

 その時、彼女達の想いを受けISがその真の力を解放する



 次回!《ISアドベンチャー 聖騎士伝説》

 単一仕様(ワンオフ・アビリティー)!エヴォリューションプログラム発動!!

 今、冒険が進化する!

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