ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

59 / 131
第055話:コロモンの怒り!スカルグレイモン咆哮!!

 コロモンと本音は世間話をしながらのんびり歩いていた

 そして学園の中庭にやって来た時…

 

「待ちなさい!!」

 

コロモン&本音

「ん?」

 

 突然かけられた声に二人は振り向くとそこには数人の女生徒が立っていた

 

本音

「何の用ですか~?」

 

リーダー格の生徒

「用があるのはあんたじゃないわ!」

 

 先頭に立つリーダー格の生徒が用があるのは本音ではないと言った

 それはつまり彼女達の用があるのは…

 

コロモン

「僕?」

 

 コロモンという事になる

 

リーダー格の生徒

「そうよ!あんた、私のペットになりなさい!!」

 

コロモン

「…へ?」

 

 その生徒はいきなりコロモンにペットになれと言い出した

 

本音

「何でコロモンちゃんがそんな物にならないといけないんですか~!それにコロモンちゃんに手を出せば篠ノ之博士が黙って無いって言ってましたよ~!!」

 

 すると本音がコロモンを庇いだした

 本音が束の名前を出すとその生徒達も顔をしかめるが…

 

リーダー格の生徒

「ふんっ!そんなものバレなければいいのよ!そいつに自分からペットになりましたって言わせれば博士は何も出来ないわ!!分かったら私のペットになるって言いなさい!!」

 

 等と楽観視していた

 だがこの生徒達はコロモンと束を舐めていた

 そもそもコロモンに太一を裏切らせるという事自体が間違っているのだ

 コロモンは太一を裏切らないし、太一もコロモンを裏切る事は無い

 それは何十年と一緒にいたこの二人の絆が確固たる証となっていた

 そしてそれは束を始めとした太一とコロモンの関係を知る者全員がよく知っている事だった

 なのでこの生徒の言う様にしても束はその言葉を信じる事は無かった

 

コロモン

「悪いけど僕のパートナーは太一だけだよ!それにペットになれって事は僕と君の関係は対等にならないって事だろ?」

 

 コロモンはアッサリと断った

 何よりこの生徒達は太一とコロモンの関係を勘違いしていた

 2人の関係は主従関係ではなく対等なコンビなのだ

 どっちかが上などと言う考えはこの2人の間には存在しないのだ

 だが…

 

リーダー格の生徒

「対等?何言ってるの?デジモンだか何だか知らないけど人間に逆らうんじゃないわよ!!あんたは私のペットとして飼うって決まってるのよ!!」

 

 と、完全にコロモンを見下していた

 しかも周りにいる取り巻きと思われる生徒までも頷いていた

 それを見てコロモンは呆れた

 

コロモン

「…君達みたいな考えの人間がいるからこの世界は【七大魔王】に目を付けられたんだよ!束の言葉は君達に届かなかったの!!」

 

 コロモンは束の言葉が聞こえなかったのかと問いかけるが…

 

女生徒リーダー格の生徒

「ふんっ!博士は大袈裟なのよ!魔王なんてあの男が始末すればいいだけじゃない!それがアイツの役目なんだし、終わったらあんな異物は排除してやるわ!だからその前に私の物になれって言ってるのよ!!」

 

 残念な事にコイツ等には束の声は届いていなかった

 しかも【七大魔王】との戦いが終われば太一を始末するとまで言って来た

 

コロモン

「…君達は…」

 

リーダー格の生徒

「分かったら私の元に来なさい!これは命令よ!!」

 

コロモン

「フンッ!ヤダね!!僕の相棒は太一だけだ!!お前なんかのペットになるくらいなら死んだ方がマシだ!!!」

 

リーダー格の生徒

「何ですって!!…だったら望み通りにしてやるわ!!かかれ!!!」

 

 コロモンの完全な拒絶にリーダー格の生徒はプライドが傷付けられたのか激高した

 そして取り巻きと一緒にコロモンに襲い掛かった

 コロモンも迎え撃とうと身構えたのだが…

 

本音

「!!」

 

コロモン

「え!?」

 

 その時、本音がコロモンを抱えて反対方向に走り出した

 

コロモン

「ほ、本音ちゃん!?放して!!このままじゃ君まで!!」

 

 自分を放す様にコロモンを言うが…

 

本音

「駄目!!コロモンちゃんとやがみんは今のこの世界に必要なの!!どっちかがかける事も出来ないの!!」

 

コロモン

「本音ちゃん…」

 

 本音はコロモンを放そうとしなかった

 本音はコロモンを守る為に逃げたのだ

 

リーダー格の生徒

「待ちなさいっ!!」

 

 追いかけてくる女達と違い、本音には束の言葉がしっかりと届いていた

 それがコロモンには嬉しかった

 恐らく太一も今の本音の台詞を聞けば笑顔で喜んでくれるだろうと思う程だった

 まだこの世界には本音の様な人間がいると改めて知る事が出来て嬉しかったのだ

 だが…

 

本音

「あ!?」

 

 必死に走っていた本音は躓いて転んでしまった

 慌てて起き上がろうとするが既に女達が追いつき取り囲まれてしまった

 だが、そんな状況でも本音はコロモンを守ろうと胸に抱えて自分の体を盾にしようとした

 そんな本音の行動が気に入らなかった女達は…

 

リーダー格の生徒

「そいつを放せ!!」

 

 ゲシッ!

 

本音

「がっ!?」

 

 本音を足蹴にし始めた

 

 ゲシッ!ゲシッ!ゲシッ!

 

コロモン

「本音ちゃん!!僕を放して!!」

 

本音

「い、いや!!…ぐっ…絶対…放さない!!!」

 

 自分を放すように言うコロモンだが本音はどれだけ痛めつけられても放そうとしなかった

 むしろコロモンを掴む手に力を更に込めていた

 

リーダー格の生徒

「コイツ!!…いい加減放せぇぇっ!!!」

 

 女が拳を振り上げ殴りかかろうとした時…

 

コロモン

「太一いいいいいぃぃぃぃっ!!!本音ちゃんを助けてええええええぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

 

 コロモンが太一の名を大声で叫んだ

 

 ガシッ!

 

 それと同時にリーダー格の生徒の腕が何者かに捕まれ止められた

 

太一

「任せろ!!」

 

 全員がその声に振り向くとそこにいたのはリーダー格の生徒の腕を掴んだ太一だった

 

女達

「!?」

 

 太一の姿を確認すると取り巻きの女達が下がった

 

コロモン

「太一…」

 

太一

「悪いコロモン、寝すぎた…」

 

 太一はコロモンに簡単に謝るとコロモンを抱えて蹲っている本音を見た

 本音は既にボロボロになっており傍目にもかなりの怪我を負っていた

 

太一

「布仏………貴様等!!」

 

 傷だらけの本音を見て太一はすぐに状況を理解し、後ろに下がった取り巻き達を睨みつけ、掴んでいるリーダー格の女の腕を掴む力を強めた

 

リーダー格の生徒

「がっ!?は、放して…放しなさいよ!!」

 

 力を強められた為、リーダー格の生徒は苦悶の声をあげるが太一が力を緩める事は無かった

 この状況に太一は完全に怒っていたのだ

 だがその時…

 

本音

「やがみん…」

 

太一

「布仏!!」

 

本音

「コロモンちゃんは…無事だよ~…」

 

 本音がコロモンは無事だと笑顔で答えた

 

太一

「確かに無事だ!…ありがとう布仏…コロモンを守ってくれて…」

 

 そんな本音に太一は怒りを必死に抑え込み精一杯の笑顔でお礼を伝えた

 

本音

「うん~…」

 

 そして本音はそのまま気を失ってしまった

 

太一

「布仏!?」

 

コロモン

「本音ちゃん!?」

 

 それを見て太一はリーダー格の生徒の手を放し本音の元に駆け寄った

 コロモンも本音が気を失ったので腕の中から出て来た

 

太一

「大丈夫だコロモン!気を失っただけだ…」

 

 そう言って太一は本音を抱き上げると近くのベンチに寝かせて、自分の着ていた上着をかけてあげた

 そして太一は本音を襲っていた女達に向き直ると…

 

太一

「貴様等…一応言い分は聞いてやる…何故こんな事をした…」

 

 怒りを抑えながら本音を痛めつけた理由を問い質した

 だが、完全には抑えきれず太一の怒りに当てられた女達は完全に怯えていた

 

女達

「あ、う、あ…」

 

 その為、先程までの強気の姿勢が今は見る影もなくなっており、言い訳を言えずにいた

 

コロモン

「太一、コイツ等は僕をペットにするって言ってたよ!」

 

太一

「…ペットだと…コロモンを…ペットにするだと!!」

 

 コロモンをペットにすると聞いて太一は更に強く睨みつけた

 

女達

「ヒッ!?」

 

 太一の視線を受け全員が顔を青褪めた

 

コロモン

「それに束の忠告もコイツ等には届いてないよ!」

 

太一

「そうか…それは残念だ…」

 

 それを聞いて太一は心底がっかりした

 本音の様にこの世界の危機を理解してくれた人間もいれば、今目の前にいる女達のように自分の欲望のままに振舞う輩もいたのだ

 その事に太一は落胆した

 

太一

「だが布仏には届いたんだな…」

 

コロモン

「うん!」

 

太一

「そうか、本当に良かった…まだ彼女の様な人間がいるって言うのは本当に喜ばしい事だな………だが…貴様等は違ったか!!」

 

女達

「ヒッ!?」

 

太一

「言い訳を言う時間は与えた…これ以上は聞く気は無い…」

 

 その瞬間、太一は時間切れを言い渡すと同時に抑えていた怒りを殺気と共に解き放った

 

太一

「覚悟は出来てるだろうな…コロモンに手を出した事…布仏を傷付けた事…俺が許すと思うなよ!!」

 

 太一の怒りを受け、全員が全身を震わせ青褪めていた

 だが、怒っていたのは何も太一だけでは無かった

 

コロモン

「太一…コイツ等は僕がやるよ!!」

 

 一番怒っていたのは本音に守られていたコロモンだった

 

太一

「…分かった…」

 

 コロモンの心情を察した太一は【デジヴァイス】を取り出すと…

 

太一

「コロモン!進化だ!!」

 

 【デジヴァイス】から放たれた光がコロモンを包み込んだ

 

コロモン

「コロモン進化ぁぁぁっ!!…アグモン!!!

 

 そして光が消えるとコロモンから成長期のアグモンへと進化した

 だが、太一もアグモンもこれで終わらせる訳では無かった

 

太一

「次だ!!!」

 

 そして再び輝きだす【デジヴァイス】…

 

アグモン

「アグモン進化ぁぁぁっ!!…グレイモン!!!

 

 今度は成熟期の恐竜型デジモン…グレイモンへと進化させた

 

グレイモン

「グルオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!」

 

女達

「ヒイイイイイィィィィィッ!!!」

 

 グレイモンの咆哮に女達は腰を抜かしてしまった

 小学生程度のサイズだったアグモンがいきなり巨大な恐竜へと姿を変えたのだからそれも仕方のない事だった

 だが…

 

太一

「まだだ!!」

 

女達

「え!?」

 

 太一は成熟期で終わらせるつもりは無かった

 次は完全体のメタルグレイモンに進化させようとしたのだが…

 

グレイモン

「待て太一!()()()じゃない!!」

 

太一

「ん?…()()()で行く気か?」

 

グレイモン

「ああ、コイツ等には()()()の方がいい!!」

 

 グレイモンがそれを止めた

 太一のパートナー…グレイモンの完全体は二つの進化形態に分かれていた

 メタルグレイモンはグレイモンの正しい進化と言われているがグレイモンは今回、もう一つの進化形にするように言って来たのだ

 

太一

「暴走するなよ!!行くぞ!!」

 

 グレイモンの頼みを聞き太一は【デジヴァイス】をグレイモンに向けた

 三度【デジヴァイス】が輝きだしたが今度は黒い光を発していた

 黒い光がグレイモンを包み込むと…

 

グレイモン

「グレイモン暗黒進化ぁぁぁっ!!…スカルグレイモンッ!!!

 

 現れたのは全身が恐竜の骨だけとなったデジモン…

 胴体のあばらの中にはデジモンの心臓【デジコア】が剥き出しの状態となっていた…

 これがグレイモンの言わば間違った進化形…アンデット型のスカルグレイモンの姿だった

 

スカルグレイモン

「ギシャアアアアアアアァァァァァァァァッ!!!!」

 

女達

「ギャアアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!!」

 

 グレイモンの時以上の迫力、威圧感、殺気、何よりもその異形の姿により女達は我先にと逃げ出そうとした

 だが、腰が抜けているのでまともに立つ事すら出来なくなっていた

 その為、騒ぎを聞きつけてやって来た他の生徒達に助けを求めるが彼女達の中に助けようと動く者は誰一人としていなかった

 それも当然だった…

 目の前にいる骨の怪物を前に女達を助ける勇気など彼女達には無かった

 だが、例え世界最強と言われる織斑千冬でもスカルグレイモンの前に立つ事など出来ないので助けなかったと言っても彼女達を責める事は出来なかった

 もしスカルグレイモンの前に立てる人間がいるとしたらそれは太一一人しかいなかった

 

リーダー格の生徒

「た、たす、助けて!!お、お願い!!コイツを止めて!!」

 

 逃げられないと悟ると女達はスカルグレイモンの後ろにいる太一に必死に命乞いを始めた

 その表情は涙や鼻水でぐしゃぐしゃになっており、少し前までの高圧的な姿とは比べ物にならない姿となっていた

 だが…

 

太一

「無駄だ、スカルグレイモンに知性は無い。コイツにあるのは闘争本能のみ、俺の言葉も聞こえねえよ。」

 

女達

「!?」

 

 太一でも止められないと言われ女達の心を絶望が支配した

 そんな女達にトドメを刺さんとするようにスカルグレイモンは右腕を振り上げた

 

女達

「………」

 

 その右腕を女達はただ見上げる事しか出来なかった

 逃げる事は不可能…太一でも止められない…知性の無いスカルグレイモンには言葉が通じない…もはや自分達に残された道は『死』しか残されていないのだと悟った

 そして…

 

 ブンッ!!

 

 スカルグレイモンは右腕を振り下ろした

 

 ズドンッ!!!

 

生徒達

「!?」

 

 周りの生徒達はスカルグレイモンが女達を叩き潰したように見えた

 だが…

 

生徒達

「…え?」

 

 煙が晴れるとそこにはスカルグレイモンの指の間で白目を剥いて泡を吹いた状態で気絶している女達が転がっていた

 全員が状況が分からずにいると…

 

スカルグレイモン

「………クククッ…ハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

生徒達

「え?」

 

 突然スカルグレイモンが笑い出した

 

スカルグレイモン

「俺ガオ前達相手二手ヲ汚ス訳無イダロ!」

 

生徒達

「ええっ!?」

 

 しかも気絶している女達を見ながら喋ったのだ

 太一はスカルグレイモンには知性が無いと言っていたが、言葉を話すその姿は明らかに知性がある様にしか見えなかった

 

太一

「気が済んだか?」

 

スカルグレイモン

「アア、コレデ十分ダ。後ハ教師達ニ任セレバイイダロ?」

 

太一

「そうか………と言う事だ…オータム、コイツ等の処罰は任せるぞ。」

 

オータム

「………」

 

 太一は振り向かず後ろにいたオータムに後を頼むと言って来た

 

オータム

「それは分かったが詳しく話せ。」

 

 だが、後から来たオータムも現状が分からずにいた

 太一が学園の生徒に自分の相棒をけしかける程の事があったのだと言うのは分かるが、何故そこまでしたのかは分からなかったのだ

 すると…

 

スカルグレイモン

「コイツラガ俺ヲペットニスルト言ッテキタ。【七大魔王】トノ戦イガ終ワレバ太一ヲ排除スルト言ッタ。」

 

オータム

「何だと!!」

 

 スカルグレイモンが説明してきた

 

スカルグレイモン

「俺ガ断ルトコイツラガ襲イ掛カッテ来タガ、本音チャンガ俺ヲ身ヲ挺シテ守ッテクレタ。」

 

オータム

「布仏が!?」

 

 オータムはそれを聞くとベンチに寝かせてある本音を見た

 傷だらけの本音を見てその時に何が起きたのかオータムも理解できた

 

オータム

「…お前、だからコロモンを進化させてコイツ等にけしかけたのか…」

 

スカルグレイモン

「違ウ、コレハ俺ガ太一ニ頼ンダ。コノ姿ヘノ進化モソウダ。」

 

オータム

「その姿か…そいつがメタルグレイモンと対になるもう一つの完全体…スカルグレイモンか…だが聞いた話だとスカルグレイモンには知性が無いんじゃないのか?」

 

太一

「それは昔の話だ。今のアグモンはスカルグレイモンに進化しても自我を保っている。もっとも聞いての通り口調が片言になるし、精神状態によっては暴走する危険性も残ってはいるがな。」

 

オータム

「暴走って…だとしたら今回は…」

 

太一

「ああ、その可能性はあった。まあ流石に《グラウンド・ゼロ》を撃とうとしたらその時は止めていた。」

 

オータム

「《グラウンド・ゼロ》?」

 

太一

「スカルグレイモンの背中についているアレだ。」

 

 太一にそう言われオータムはスカルグレイモンの背中を見た

 そこにはサメの頭の様な突起物があった

 

オータム

「アレが《グラウンド・ゼロ》?何だアレ?」

 

太一

「簡単に言えばミサイルだ。威力は『()()()()()』並みの破壊力がある」

 

オータム

「か、核ミサイルだと!?」

 

全員

「!?」

 

 《グラウンド・ゼロ》の破壊力にオータムだけでなく周りで話を聞いていた生徒達も絶句した

 自分達の目の前に核弾頭があると言われている様な物だからだ

 

太一

「まあ本当に撃とうとしたら俺が止めていた。…スカルグレイモン…そろそろアグモンに戻ったらどうだ?」

 

スカルグレイモン

「ソウダナ…」

 

 するとスカルグレイモンが輝きだし、小さくなっていった

 光が消えるとそこには成長期のアグモンが立っていた

 アグモンの姿に戻ると…

 

アグモン

「本音ちゃん!!」

 

 アグモンはベンチに寝かせてある本音の元に駆け寄った

 

太一

「オータム、処罰するなら俺が受ける。だが、今日一日は大目に見てくれ。」

 

オータム

「………何故だ?」

 

太一

「布仏が目を覚ますまで看てやりたい。それにアグモンを守ってくれたお礼も改めて言いたいんだ。だからそれまでは待って欲しい。」

 

オータム

「…分かった。お前への処遇が決まったら知らせる。コイツ等は俺が片付けておくからお前は布仏についてやれ。千冬への連絡もやっとく。」

 

太一

「悪いな…」

 

 オータムに礼を言うと太一も本音の元に向かった

 太一はそのまま本音を抱き上げるとアグモンと一緒に医務室に向かって行った

 残ったオータムはまず千冬に連絡を入れると、近くにいた生徒達と一緒に気絶している女達を懲罰房に放り込んだのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一方、本音を医務室に運び込んだ太一とアグモンは保険医に治療を頼むと外で待っていた

 

アグモン

「…本音ちゃん…」

 

太一

「大丈夫だアグモン。先生も後遺症の残るような酷い怪我は無いって言ってただろ?」

 

アグモン

「…うん…」

 

 本音を心配するアグモンを太一は落ち着かせていた

 その時…

 

太一

「…ん?」

 

 気配を感じた太一が振り返ったがそこには誰もいなかった

 

太一

「………気のせいか?」

 

 その為、太一は自分の勘違いだったと思い気に止めなかった

 太一はアグモンに視線を戻し再び慰め始めるのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

(あ、危なかった…もう少しで見つかる所だった…)

 

 実は太一の気のせいでは無かった

 一人の少女が太一とアグモンを覗いていたのだった

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 本音を医務室に運び込んでしばらく経つと…

 

保険医

「お待たせ、治療は終わったわ。もう入ってもいいわよ。」

 

 保険医から許可を貰うと二人は医務室に入って行った

 中に入るとそこには…

 

アグモン

「本音ちゃん…」

 

 包帯を巻いた本音が眠っていた

 2人はベッドの前に腰かけると本音が目を覚ますまで待つ事にしたのだった…

 

 




 <予告>

 連絡を受けて戻ってきた千冬が見た物はスカルグレイモンによって荒れ果てた学園の中庭だった

 事情を聞いた千冬は今回の騒動の原因となった生徒に怒りの声をあげる

 果たして彼女達に下される決断は? 



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 愚者の末路

 今、冒険が進化する!


 ▲ページの一番上に飛ぶ
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。