ISアドベンチャー 聖騎士伝説   作:イナビカリ

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第085話:もう1つのインフィニット・ストラトス

 

 ブォォォン…

 

全員

「わあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 束のアジトに現れた【パラレルモン】の《アブソーベント・バン》の光を受けた太一達は次の瞬間、全員が空中に投げ出されていた

 

千冬

「く、空中だと!?」

 

鈴

「ア、ISを…って!?私の預けてたあああああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 突然の事に全員がパニックになる中…

 

太一

「アグモン!!!」

 

アグモン

「うん!!!」

 

 太一は【デジヴァイス】をアグモンに向けた

 

 カッ!!

 

アグモン

「アグモン進化ぁぁぁっ!!グレイモン!!グレイモン超進化っ!!!メタルグレイモン!!!」

 

 アグモンは一気に完全体のメタルグレイモンにまで進化すると落下中の全員をキャッチした

 

全員

「ホッ…」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 一先ず、周囲を見渡すと辺り一面が海だったのでメタルグレイモンに近くの島に降ろして貰った

 そして、自分達の今の現状の確認を始めたのだが…

 

鈴

「…この場所…見覚えがあるわね…」

 

 鈴は自分達の今いる場所に見覚えがある様子だった

 

マドカ

「そうか?ただの海だろ?」

 

鈴

「まあそうなんだけど…どこかで…え~っと…あ!思い出した!!ココって【ルーチェモン】と戦った海よ!!!」

 

全員(マドカ以外)

「あっ!?」

 

 鈴の言葉にマドカ以外も思い出した

 今、太一達のいる場所は太一とアグモンが【ルーチェモン】と激しい戦いを繰り広げた海域だった

 ただし、意識を失っていたマドカはそれが分からなかった

 

束

「そう言えばそうだね…ってアレ?だとしたらおかしくない?」

 

千冬

「何がだ?」

 

束

「束さんの隠れ家からココまで一瞬で移動した事もおかしいけど…『時間』が変なんだよ?」

 

クロエ

「時間ですか?」

 

 束の口にした時間について千冬達は首を傾げた

 束が何を言いたいのかまだ分かっていないからだ

 

束

「うん、あのデジモンが現れたのは日本時間で言えばまだ昼過ぎの筈なんだよ。でも今は…」

 

全員

「!?」

 

 束がそう言うと全員が現状の違和感に気付いた

 ココが臨海学校で来た場所なら本来はまだ昼過ぎの筈

 だが、今はどう見ても『夜』、いや、海の向こうが明るくなりだしているので『日の出』の時間になっていた

 

スコール

「確かにおかしいわ…でも何で?」

 

 自分達の今の状況に千冬達は更に混乱して行った

 その時…

 

太一

「落ち着け!今の状況なら分かってる!」

 

全員

「え!?」

 

 今まで黙っていた太一が口を開いた

 

太一

「単刀直入に言うぞ?ココは『平行世界』だ。」

 

全員

「平行世界!?」

 

 自分達が何処にいるのかを聞き、全員が驚きの声をあげた

 

千冬

「平行世界とはどういう事だ!?」

 

束

「たっくん、やっぱりさっきのデジモンの仕業?」

 

鈴

「あ!そっか!?私達あのデジモンの光を浴びてココに来たんだった!!」

 

オータム

「確か…【パラレルモン】って言ってたよな?」

 

太一

「そうだ、あのデジモンの名前は【パラレルモン】…突然変異(ミュータント)型のウイルス種で究極体デジモンだ。」

 

鈴

「ミュータント…突然変異、か…」

 

太一

「【パラレルモン】はその名前の通り、パラレルワールド…平行世界を自由に行き来出来る能力を持っている。」

 

スコール

「平行世界の移動って…無茶苦茶な能力ね…」

 

オータム

「全くだ!!」

 

 【パラレルモン】の説明を受け、その脅威の能力に全員が驚愕した

 だが、同時に自分達の今の状況も理解できた

 何故、場所だけでなく時間までズレているのかも並行世界に移動した為だったのだ

 

千冬

「それで八神、元の世界に戻る方法はあるのか?」

 

太一

「ある、【パラレルモン】を倒せば奴に転移させられた者は全て元の世界に戻る筈だ。」

 

鈴

「【パラレルモン】を倒す、か…じゃあ先ずはアイツを探さないといけない訳ね?」

 

太一

「そう言う事だ。」

 

 並行世界に転移した事に全員が混乱していたが帰還方法があると知り安堵した

 しかし、問題もあった

 

マドカ

「だが奴がこの世界にいるのか?」

 

クロエ

「あ!そうですね…別の世界にいては私達には手が出せませんね…」

 

全員

「………」

 

 それは肝心の【パラレルモン】の居場所が分からないという事だった

 その為、行き成り手詰まりになってしまった

 

束

「う~ん…とりあえずさ?この世界の事を少し調べておかない?もしかしたら【パラレルモン】の目撃情報みたいなのがあるかもしれないよ?」

 

太一

「そうだな…束の言う通りだ。」

 

 束の提案に全員が頷いた

 

束

「ならクーちゃん、預かってる鈴ちゃんのISを返しといて。」

 

クロエ

「分かりました。鈴様、どうぞ。」

 

鈴

「ありがとうございます。」

 

 そして、行動を起こす為、まずは預かっていた鈴のISを返却した

 

マドカ

「それじゃあ、私は周辺の確認をしてくる。鈴、行くぞ!」

 

鈴

「ええ!太一とアグモンは此処で待機していて。何かあったらすぐに連絡するから後詰めをお願い。」

 

太一

「分かった。」

 

アグモン

「気を付けてね!」

 

マドカ&鈴

「ああ(うん)!」

 

 2人はISを展開すると別々の方向に飛んで行った

 そして…

 

束

「そいじゃ、束さんも色々調べて見るよ。」

 

 束も調査を開始した…

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

鈴

「…平行世界か…」

 

 調査に出た鈴は自分の今の状況を改めて考えていた

 

鈴

「まさかそんな所に来るとは思わなかったわね…普通は出来ない経験が出来て喜ぶべきか困るべきか判断に迷うわね…」

 

 そんな事を考えながら周辺を警戒していた

 すると…

 

 ビーッ!ビーッ!

 

鈴

「え!?…ロックオンされた!?」

 

 アラートが突然鳴り響き自分が何者かに狙われている事に気付いた

 鈴は慌てて回避行動を取ろうとしたが…

 

?1

『そこの未確認機!!』

 

鈴

「…え?」

 

 鈴に向かって通信が送られてきた

 だが… 

 

鈴

「今の声…まさか!?」

 

 通信の声に鈴はとても聞き覚えがあった

 何故なら今の声は…

 

?1

『こちらはI(・)S(・)学(・)園(・)教(・)師(・)『織(・)斑(・)千(・)冬(・)』だ!!所属と姓名を言え!!』

 

鈴

「ち、千冬さん!?」

 

 何と千冬だったのだ

 突然の事に鈴は混乱し始めたが…

 

 ビーッ!ビーッ!

 

鈴

「!?」

 

 再びアラートが鳴り響いた

 だが、そのお陰で混乱しかけていた鈴は正気に戻った

 そして、鈴はすぐにレーダーを確認すると…

 

鈴

「…数は…6機…ISね…」

 

 自分に向かって来る6機の飛行物体を確認した

 移動速度から鈴はそれがISと判断した

 

鈴

「…さっきの通信…アレが本当に千冬さんなら…今こっちに向かって来ているのは…多分…」

 

 鈴は今の通信で自分に向かって来ているのが誰なのか予想が付いた

 そして、鈴がその場を動かず暫く待っていると、接近してくるISが視認出来る位置にまで来た

 それを見て…

 

鈴

(やっぱりか…)

 

?2

「…え!?」

 

 やってきたISの操縦者達は鈴の予想通りの人間達だった

 一方でそのIS操縦者達は自分達の目的である未確認機の操縦者の顔を見て驚きの声をあげた

 

?2

「ど、どういう事だよ!?」

 

?3

「コ、コイツは…」

 

?4

「嘘、ですわよね…」

 

?5

「一体どうなってる!?」

 

?6

「な、何で…」

 

 鈴を見て思い思いの事を言う平行世界のIS操縦者達

 それもその筈…

 何故なら、今、鈴の前に現れた6人のIS操縦者は…

 『織斑一夏』『篠ノ之箒』『セシリア・オルコット』『ラウラ・ボーデヴィッヒ』『シャルロット・デュノア』そして…

 

?7

「どうして…どうして『私』が目の前にいるのよ!!!」

 

 『凰鈴音』の6人だったからだ

 

鈴

「(はぁ、やっぱりこう言う世界か…【パラレルモン】の奴!一番面倒臭そうな世界に飛ばしたわね!!…でも、ま、挨拶くらいはしておくか…あ~あ、まさか平行世界に来て最初のコンタクトをするのが私になるなんてな~…)私は中(・)国(・)の(・)代(・)表(・)候(・)補(・)生(・)、凰(・)鈴(・)音(・)…初めまして、平(・)行(・)世(・)界(・)の私達…」

 

平行世界組

「!?」

 

 鈴の名乗りを聞いて平行世界の鈴達は驚愕した

 【パラレルモン】によって送られたこの世界は…鈴達のいた世界と限りなく近い、もう一つの『IS世界』だった…

 

 





 <予告>

 太一達が飛ばされたのは平行世界のIS世界だった

 一先ず平行世界の千冬達とのコンタクトに成功した鈴は太一達と合流する為に戻って行った

 だが、平行世界の面々は突然の遭遇に混乱するのだった



 次回!!

 ISアドベンチャー 聖騎士伝説

 大混乱の出会い!?

 今、冒険が進化する!

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