シケットエクスカベーションは炎の中に沈んでいく。
北部の
彼らがおこなっていた採石場最低部にあったマイアラークの養殖場の中では。育てられたマイアラーク達が迫ってくる周囲の炎に耐えようと水たまりの中でじっと火の勢いが弱まる時を待っている。だがおそらく彼らの願いはかなうことはないだろう。このまま火に巻かれて最後の時を迎えることは避けられない。
そんな地底の底から、何かを引きずって炎の中をすすむ人の姿がある。
死神のふたつ名をもつ空想上のヒーロー、シルバーシュラウドに扮したアキラであった。
ヌカ・ワールドでポーター・ゲイジからコベナントの変事の噂を耳にするなり激怒した彼は。
その怒りを抑えないまま連邦へと戻り、直接事件を起こした張本人たちの元へと向かう。その怒りはいつになく激しく、そしてまたオーバーボスとしての彼の特権が。あのレイダーのひらくマーケットに置かれた最悪の武器――ヌカ・ランチャーとミニ・ニュークが差し出されてしまった。
偉大なる未来のリーダーとなるはずだったサリー・マティスの最後の日、最後の時は近づいている。
地底部から炎の中を力強く引きずられた結果。全身は火傷を負って助かる見込みはないのに。投薬されたスティムパックとRADアウェイの効果が、苦痛に震えても感覚は鈍くさせ。意識を断つことを許さない。
そしてすでに自分の命をどう終わらせるかを彼の考えで決められる立場ではなくなっていた。
あの地底部で死神が姿を現す前。あと少し、ほんの少しだけ早くに諦めて。ただ楽に死ぬことだけに集中していれば――こんな目に合うこともなかったのに。
ヌカ・ランチャーを投げ捨てて降りてきたあの死神を殺せるなどとどうして自分は考えてしまったのだろう。
愛用のオートマチックショットガンなど放り出し。マイアラークのプールへと飛び込んでいけば、それだけでよかったのに。
「話がある。話をするぞ」
立って逃げるなどできなくなったサリーをコンクリートの上に放り出すと、シルバーシュラウドは一方的に宣言する。
この死にかけとお話がしたいだ?ふざけやがって。
「ふ、ふふ。しゅらうど、だってよ。まさか、おれのところに、くるなんてな」
グッドネイバーにいるおかしなグールが今も流している過去のラジオ番組で、現実にシュラウドと騒いだ事件は知っている。
「おまえ、みにっつめん。つながってたんだな、そうなんだろ?」
「……コベナントを襲ったそうだな。全部話せ」
「あはぁ~~~~~!」
正解だった、その喜びで思わず絶頂してしまいそうなくらい快感を感じる。
だがそれは間違いだ。正しくはそれは苦痛と感情の爆発で神経がイカレかかってるだけだ。
「ていあん、されただけだ。あそこにいま、しりあいがいて。てびきできるってな。
ほんとうだった。あっさり、やれた。
ぶきもしょくりょうもあったがっ……だれもいなかったからな!」
帽子と髑髏のバンダナの間に輝く目から、火を噴きだしそうな感情の激流を見た。
こいつ、怒ってやがる。そう思うと何やら愉快で本当にすべてを話してやりたくなった。
「だからうばったっ!いしゃ、びょうにん、クソみたいなやつら、全員なァ!」
「殺したのか?」
「ああ殺したさ、みな、ごろしだ。ぐふっ、うふっ、あいつら。はやくしてくれって、あきらめてた」
「――それで?」
「おわりだ……ああ、ああ、そうだ。おれたち、ひきいれたやつら。あいつら、べつだ」
「なに?」
「くそ、ども、ぶち、ころしたらすっかり、びびっちまって。みにっつめん、こわいってよ。さそったが、わかれたぜ」
「どこにいった?」
「しらねーよっ……しらねぇ、どうでもいいだろ」
同じ無法者の側にいるくせに、妙な良心でも持っていたのか。死体ができると怯え切ったアイツらの様子ではこの先、使い物になると思えなかった。
だがこの答えは意外なものだったようで、シュラウドにわずかな驚きと戸惑いのようなものを感じる。
――あっ
そこでサリーは気持ちよく意識が途切れそうになるが。シュラウドはそれを許さず、針を刺して容赦なく薬品をサリーの体内に流し込んでいく。
懇願しても無駄と知っているから「チクショウ」と叫ぶことしかできなかった。
「続けて質問だ。ヌカ・ワールド。ポーター・ゲイジ。聞いたことがあるな?」
「ああ、ああっ!」
「では答えろ――お前はそいつから”なにを聞かされていた”のかな?」
「……」
確かに知っていた。
あれはいつだったか。商人のふりをしてここを訪れ、サリーを知っていて自分の正体も明かしてきた。
ヌカ・ワールド。レイダーの天国。
「ゲイジは何を話した?お前は何を約束した?」
「……」
「サリー。サリー・マティス」
相変わらずの感情のない声だったが。怒りに燃える目が近づいてきた。
「お前にひとつだけ約束しよう。聞かれたことに答えろ。お前がホラ話をしていると思ったら何度でも聞く。
だが――それが真実であれば」
「あ?」
「わかっているな?全身火傷、ここには医者も施設もない。お前は助からないが、無駄に苦しむ必要もない」
「うるせぇ」
「ゲイジと何を話した。奴がコベナントを襲う手はずを整えたのか?」
「ちがう」
つい、思わず事実を教えてしまった。
シュラウドは――アキラは「なに?」と再び声を上げ、動きを止めた。痛みにのたうちながらもサリーの喉の奥から笑い声があがる。
「もんだい、あったか?くうそう、と、ちがうから、たいへんだな。シュラウド」
「……」
「おれたち、やった。そうだ、おれたちできめた。うそ、じゃない」
「かばうのか?」
「へへっ、それか。けっきょくは、そうだよな。おまえはヒーロー、じゃない。
だれもがおもってるような、そういう、やつじゃない」
「……」
「てめぇのつごうだ。それだ、それで、おれたち。カモにしてるだけ。わかってるぞ」
「ゲイジと何を話した」
「せけん、ばなしさ。おれたちがきめて、うばった。なんどきいてもいいが。ふひひ、かわりゃ、しねーぞ。ヒーロー!!」
アキラの手が動く。背中に担いでいたひと振りの刀。愛用のシシケバブは握られると炎を吹き上げた。
「ここにも、かぞくがいた。おんなたち、女房やガキもいた。みへはんだよなっ!
それをおまえ、ころしたんだぞ。いかれてやがふっ、正義ヅラして、みんなふっとばしやがって!」
死神は片手でそのまま刀を担ぐ。
サリーの最後の言葉を振り絞ってはきだしながら。ふと、なぜこの男はあの炎の中に自分と抜け出たのに火傷に苦しんでないのだろうと思った。
それが答えかどうかはわからないが――光をうまく見分けられなくなった視界の中の死神に。その体から模様のような緑光がみえていることが関係しているような気がした。
「おまえはモンスターだ。まがいもの、ヒーロー様だ。
それでおまえ、しょうさんされるだと!?やってみろ、でてきてみろよ。シルバーシュラウドだと、正義だって!」
地の底の岩場の間から、ついに迫ってきた火に耐えられぬマイアラーク達の断末魔が響く。
――皆に示してみろ。ヒーローだと。
繰り返し、そして最後の言葉を出す前に炎が一閃する。
冷たい床の上で燃える苦痛にのたうっていた体から首が消えた。
シケットエクスカベーションはこうして連邦から再び忘れ去られる場所となる――。
―――――――――
オーバーボスの再びの留守に、ポーター・ゲイジは表面上はなんでもないように今日もそれぞれのレイダー・ボスを巡り。彼らの不満のケアと状況の進行具合を確認する。
「――オーバーボスには困ったものね」
そうつぶやくのはマグス。ちょうど今は彼女の相手をしているところだった。
かなりあいまいに同意を示してやると。マグスはディサイプルズへ不満の矛先を向けようとする。甘やかせるのはここまでだった。
「おおっと、そこまでだ」
「何よゲイジ。ディサイプルズを、あのニシャを守ってやるの?」
「そうじゃない。ただ公平に考えてやるべきだと、そう思うだけだ」
「なによそれ」
鼻で笑うマグスに対し、ゲイジは許さない。
「むしろ感謝するべきじゃないか?オーバーボスはニシャに激怒したが、本来であればあの時の怒りの矛先は客人たちをもてなしたオペレーターズであって不思議じゃなかった」
「……どうかしら」
「いやいや、そこを誤魔化してもな。あの時、実際に何もしていなかったばかりか。ボスの帰還から特に何も示してこなかったパックスに対してボスがお前たちを同列として扱ったこと。不満を口にする前にアンタもその理由は考えておいた方がいい」
「あいつらと私たちが、同じですって!?」
「結果から見ればそうだ。皆がその手にようやく望むもののひとつを手にできた。ボスが与えてくれた」
「――私のやり方が空回りしていると言ってるのかしら?」
教えてやる必要も、答える理由もゲイジにはない。それもうはっきりと明らかな事なのだから。
「それよりも暗殺者の雇い主はどうだ?手掛かりは?」
「まだわからないわ。まだ、ね」
ゲイジは頷く――まァ、いまはそれでもいいだろう。留守の間、ボスの宿題を必死にやることが今の彼らには必要だ。
だが「なにもわかりませんでした」と報告するわけにもいかないので、そのうち適当な話と犯人を用意する必要があるかもしれない。
マグスと別れると珍しくゲイジは主のいないフィズトップマウンテンの最上階の部屋へと向かった。
そこにいる支配者はことのほかヌカ・コーラ狂いで。ゲイジも気を利かしてここで手に入るヌカ・コーラ社のラインナップを冷蔵庫に詰めていた。
彼は今は無人となって使われていないそこからヌカ・コーラ・ダークを一本取りだしてキャップを外す。
――ふゥ
一息つくと、視線を左右に動かす。
おかしな話だがなにやら今朝は誰かの視線を感じて落ち着けない。
「――ポーターゲイジ、話がある」
「おお!……なんだやっぱりいたんだな。あんたか」
”小さな宝物”の観測者。そう呼ばれているガスマスク姿の小さな人影がいつの間にかゲイジの背後に立って話しかけていた。ゲイジは驚くも、すぐに平常心を取り戻す。この怪人とは以前にも面会していたのだ。
「特に緊急で話すようなことはなかったはずだが?」
「聞きたいことがある。答えろ」
「――なんなりと」
「シケット・エクスカベーションズで何を話した?」
「ああ、あそこか。ボスの名前は……サリー・マティスだったか」
「何を話した。重要なことだ」
ゲイジは考える。なぜこいつらはいきなりそんな話を?
ある程度想像はつく、オーバーボスだ。彼が何かを知ることを気にしているのか。
「特に大した話はしていない。実際、俺はちょっとした自己紹介をしにいっただけだしな」
「アキラはそこへむかった」
「だろうな。俺が教えた。きっと――いや、滅茶苦茶怒っていたから八つ裂きにされちまうだろうな」
「アキラは貴様にも疑問を持つはず。お前が連中をそそのかしたのだと」
苦笑いしてしまう。この連中、焦っているのか余裕がないのか。この俺も含めてやきもきさせてしまったようだ。
「なるほどあんたらが気にしているのはそこか。
なら心配はいらない……あそこにいたサリーとかいう穴倉の王様が真実をいえば、そうなるさ」
「アキラも信じると?」
「ああ、俺のオーバーボスならわかるだろう。
それに実際の話。本当に俺はなにも襲撃をけしかけるようなことは言わなかった。その代わり――」
「なんだ?」
「ひとつだけだ。「今のミニッツメンは厄介だ。コベナントの奴らには手を出すな」とあいつらを心配してやった」
そう、確かにそう言ってやった。
サリーとかいう奴以外はニヤニヤ笑いを浮かべてたし。サリーとかいう奴も微妙な表情を浮かべていたもんだ。
「そそのかしたか」
「まぁ、実際にそうなったな。俺はただ、真心を込めて連中に理由を飛ばして忠告しただけだったがね。レイダーってのは欲深で本当に馬鹿が多い」
「アキラもそう考えると?」
「そう願うね――俺は正直言うとアンタらに感謝しているよ。あんな良いボス、俺達みたいなやつらの中にはなかなかいないんでね」
「……」
「冗談じゃないが。本当のところ今の関係がこのまま続くか自信がない。とても疑い深いんだ、いいことだがね。
だから俺は必死になってもいるのさ。ボスに、アキラに賭けてる。あいつはいい悪党になる」
「好きにしろ。帰る」
一方的に会話を打ち切ろうとする観察者に、今度はゲイジから声を投げかけた。
「そりゃ構わないが、あんたこいつを欲しがっていたんじゃないのかい?」
そういうとゲイジはポケットから2本のアンプルを取り出す。観測者は目の端でそれを確認すると、次の瞬間にはゲイジの前に立ってアンプルをあっさりと取り上げて見せた。
「手に入ったのか?本物か?」
「中身は知らないな、アンタが教えてくれないからな。
だがあんたが言った連中が、バンカーヒルを経由して運び屋に運ばせていたのはそれに間違いはないぜ」
「どうやった?」
「それもあんたの指示通りに。そういう注文だったろ?」
「話せ」
やれやれ帰ると言ったかと思えば今度は話せ、か。勝手なものだ、ゲイジは鼻を鳴らす。
「あんたが言った運び屋はレイダーに襲わせた。後ろ盾が欲しいというからな」
「そいつらは?」
「死んださ。アンタの言う通り、例の一家。傭兵団を雇った。で、仕事を始める前に俺達もそいつらとお話をしたってわけだ」
「問題はないのだろうな?」
「言ったろ、問題はないさ」
「傭兵は?始末したのか?」
そんなわけがないだろう。まさか、といってゲイジが否定すると観測者は明らかに不満そうだ。
「傭兵は無事にそいつを取り戻したがってる奴に報告させないと、また誰かを雇って探し出そうとされるのはごめんだ。だから連中に戻って品物らしいものは持ってなかったと言う手はずになってる。雇い主は素直にそいつについてはあきらめると思うね」
「それのどこが安心できる?」
「傭兵も雇い主から品物の中身については聞かされてなかった。それに連中はバンカーヒルで商売する傭兵だ。
自分たちが引き受けた仕事で2重契約で儲けた、なんて自慢をすると思うかね?あそこにいる傭兵は大抵は商人たちを嫌っちゃいるが、噂で信用できないなんて思われたら商売できなくなるくらいは知ってる。そんなバカはやらないさ」
「だが――」
「もちろん、あんたが完璧を望むなら誰なのか名前を教える。気のすむようにしていいが、ただそれは全部アンタがやってくれ。俺はもうごめんだ」
「断ることができると思うのか?」
脅す姿勢を見せるが、このくらいでゲイジはびびったりはしない。それに今は少し立場がこちらが有利だ。
「オーバーボスの命令で忙しいんだよ。色々とやることがあって、すまんね」
「――」
「そういえばオーバーボスと話していると、時々感じてたんだ。
あの人はどうもアンタらの話、それを俺の口から聞き出そうとしているんじゃないかってな。おいおい、もちろん何も言ってはないさ。それがあんたらとの約束だし。それに――」
「なんだ?」
「匂うんだよ。とんでもなく強烈な、あれはヤバい匂いだ。俺の命にかかわるトラブルになる奴だ。
だから俺からのお漏らしについてあんたらに心配してもらう必要はないぜ」
「どうだかな」
「それよりアンタらの方が心配だ。これが本物のトラブルで、この先でオーバーボスとの関係に深刻な影響を出すかもしれないと思ったりすると。なんだろうな――あんたらとの約束って奴も検討が必要じゃないかって話になりそうだ。もちろんそうはなりたくはないがね」
「賢くありたいならそうするべきだろう。我らの敵になればお前は終わる」
「そうかもな。だが、恐怖は同じようでも並べてみるとその大きさはだいぶ違うってことも理解するべきじゃないか?」
「我らの怒りを小さいというのか」
「いや、どうだろうね。ただ、とにかくそんなことがないといい。ただそうあんたに伝えたかっただけさ」
飲みかけのビンを持ったままゲイジは会話を打ち切って部屋を出ていく。
どうせ相手はすぐに消える。ならばそこに置いて行かれる前に自分から出ていくだけだ。
―――――――――
おかしな気分だった。
コベナントに向かって歩き出すと、一歩ごとに体が動かなくなっていく気がした。
体が何かにからめとられていくようだ。次第にそれは意識にも手を伸ばすと、現実の中で夢の世界へと足を踏みいれた。
無人の宵時のグッドネイバー。
そのなかにここでもシュラウドとなってアキラは、酔ってるわけでもないのにフラフラと千鳥足になっている。
――酔うならサードレールにいかないと
そんなことを思うが。もちろん考えるだけで、そうやって自分を嗤うことが今は不思議に心地よい。
イエローマンだったか。おかしな自分を兄弟と呼ぶ奴には会いたくなかった。この夢の町に来て会いたいと言ったら――。
「無様な姿ね」
「ファーレンハイト、また会えた」
いつもの彼女が。記憶の中で覚えている彼女がそのまま目の前に立っていた。
僕は彼女からやさしさをもらいたかったが、今の彼女の目にそんなものはなかった。
「甘えたいのね」「辛いんだ、キツイよ」
「それを私が与える?」「それくらい、いいだろ?」
「誰に言ってるの?」「これは夢なんだろ?ならちょっとくらい」
厳しい彼女の目が輝く。怒りだ、わずかな期間。でもぶつけ合った感情はいつも激しかった記憶しかない。
「ならそうしたら?ほら、夢は自分の好きに変えられる」
いきなり街の雰囲気が一変する。
薄暗かった空は太陽の輝きを取り戻し。通りには紙吹雪が舞って、『おめでとう!』などの称賛がノボリとなって建物に据え付けられていた。
「派手な方がいいでしょ?音楽は必要ね」
どこからか素っ頓狂な調子のピアノが聞こえてくると、複数の弦の音色がそこに合わせられた。
明るく、楽しいが、それがとても不愉快にも感じる。逆になぜか心休まる気もする。
「女がいる?なら、用意してあげるわ」
幻影の彼女が地面を払いのけるように腕を振るうと、地下のサードレールで歌姫から顔も名も知らない女たちを侍らせ。意味不明に下品な大笑いをする自分の姿が映った。
「違う。そこまで頼んでないよ」
「あら違った?なら、この”私”を変えれば満足だったの?」
止める暇もなかった――。
ファーレンハイトは目の前で己の顔をその両手で覆ってみせ。体に沿って手を下へとおろしていく。
その下から現れたのは別の……僕の知らない彼女がいた。
特に特徴のない短い髪、火傷はなく、表情には見たこともない、普通の女性が愛する相手に見せるはにかむような笑顔。
薄い朱色のワンピースは彼女は決して着なかったし。その下にある体には、あんなに誇っていた刺し傷も銃創もきっと消えているのだろう。
実際に肩からあらわにする腕には傷どころかタトゥーもない。綺麗で日に焼けてもいない。服に良く似合う可愛らしい同じ色の帽子を握っている。
「この私なら満足?この女をどうしたいの?」
「違う。そんなこと。望んじゃいない」
「でもね。ここにいる私は本来こういう女なのよ。元の姿を残す気がないなら、いつでも望み通りにふるまってあげられるわ。望むように優しくもしてあげる」
「やめろ。やめろ……」
世界は再び変わる。元の町が、記憶通りのあの情景が戻ってきた。彼女の姿にも。
「それでいいの。負け犬は簡単なのよ。望むだけで一緒にあなたを私は笑ってあげられるから」
「……違う」
「やせ我慢は体に悪いわね」
「違うんだよ、ファーレンハイト」
出ていきなさい。冷たい声が町の中に響く。
僕はうなだれてそれを聞くしかない。間違いたくなかった、誤魔化したくなかった。
だけどそのせいで僕は自分の中に逃げ込むことすらできなくなってしまった――。
コベナントのそばにできた新しい墓の前に立つ。
これが何かはすぐに理解できた。そして何も考えられない。
これが僕がしたかったことなのか?
病院と呼べるものを用意し、キュリーが手にする研究結果をいちはやく人々へと還元する場所に。人造人間となった彼女の帰れる場所になるように。
連邦にある病院の町――そう呼ばれる日が来れば僕の目的は果たされる。そう考え、信じて実行した。
だがそれは始まって、まだよちよち歩きをしたところで終わってしまった。
心を砕いて注意を払っていたのに、ミニッツメンの失敗リストにここも加えられてしまった。これではもう医術に心得のある人々を一か所に集めるなんてことは出来なくなった。
キュリーになんと言えばいい?喜んでくれた彼女にあわせる顔は?
ヌカ・ワールドでは近づいても互いを他人のように振る舞う必要があるため、嫌だったろうに。僕はただレイダーのボスを演じただけ。
その間に連邦ではこんな無残なことが起きてしまった。
――でも復讐はしたろ?
怒りに燃えていた自分が、満足して引っ込んでいた奴がでてきそれを口にする。
その通りだ、感情のまま。すべてを破壊しつくしてやった。
ゲイジから聞き出したシケット・エクスカベーションの場所と情報。奴らが何かを始める前に終わらせるに十分な重火器も手に入れた。
レイダーの情報は正しく。そして僕はシュラウドでは――ヒーローでは決してなかった。
あそこには確かにレイダーはいた。飼育場をやっていて、そこにはそいつらの家族もいた。
僕が構えたヌカ・ランチャーの先がそこだった。抱えていったザック一杯の弾頭は全て使い果たしていた。惨劇を、地獄を作ってしまった。
――お前の都合のいい正義だ
どうだろう?僕にはそれが分からない。
思えばそもそも、僕に正義なんてわかるのだろうか?理解しているのか?
コベナントの方角から声が聞こえた。
振り向くと、こちらに気がついて走ってくる友人たちを見た。
僕は歩き出す。彼らはとにかくヌカ・ワールドでは無事だった。連邦にだれ一人かけることなく帰ってこれた、それで良しとするべきでは?
理性的に考えれば、そう考えることが前向きなことだと思う。まったく足りないが、それでも――。
先頭にパイパー、続いてケイトにマクレディ、キュリーもいる。
なんかおかしな話だが、みんな顔が必死だ。僕は髑髏のマスクを外し、帽子をとった。
「アキラ!」
僕の名を繰り返し叫びながら一番に到着したパイパーは、その勢いのまま僕を殴った。
大した抵抗もせずに吹っ飛ばされた。
地面に倒されると、さらに飛び乗ってきて殴られ続けた。
「おい、ふざけんなこのバカ女!」「冷静になりなさいよ、ヒステリー!?」「アキラ、アキラッ」
数発殴られただけだったが、火花が散った。
自分が何で空を見上げているのか、後から来た皆が自分の上から何かがどかされた後で思い出した。
「あんたっ、あんたねぇ!ふざけるんじゃないよ!」
「おい、やめろって」
「レオが、あの人が知ったらどんなに悲しむか!このクソガキの化け物。とんだモンスターじゃないのさっ」
「落ち着きなって。何熱くなってんだよ」
何かが壊れた。いや、壊した気になりたかった。
――やめたら?なんでこうなると思うんだ?
ああ、その通りだ。
利口なふりをしたって無駄なんだ。僕は完璧じゃない、出来ないくせに何を考えてやってることにしてたんだ?
「アキラ、怪我はありませんか?!教えてください」
「……」
「意識は?大丈夫ですか?お願いです、答えて」
「大丈夫だ、キュリー」
言葉では問題ないというが、何かが違うのは明らかだった。押しのけるキュリーの腕は、はっきりと拒絶の意志が込められていた。それを感じてしまい、ショックのあまりキュリーの補油場が凍って動けなくなったが、気にもしなかった。立ち上がるとしっかりとした足取りで歩きだし。シュラウドの衣装を構わずにそこらに脱ぎ散らかしていく。
その間にも背後からパイパーは口汚くののしる声を上げていたが。
ようやくこのころにはアキラの様子が変だと周りも気が付き始めるも――もう手遅れだった。
このお出迎えの騒ぎを結局は門の前から見ているだけで動かなかったハンコックは驚きに両眼を見開く。
彼の希望が、相棒が戻ってくるまでのたった数十歩。その間にシュラウドの姿と同じように負け犬へと変貌していく無残な悪党の様を見ていた。
なんて声をかけたらいいというのか。グッドネイバーの市長であってもまったく思いつくことができない。
「おい、おい、坊主……」
「終わりだ。僕に期待なんかされたって――」
それだけを言い残すと若者は横を通ってコベナントへ入っていった。
まだ興奮するパイパーは除いて全員があっけにとられていた。
なにがどうしたら、こんなことになる?それにあの言葉の意味は?
しばらくしてアキラが秘密のエリアへと。そこにあるもう使われていない牢の中へと入ったことを知った。
―――――――――
いつものようにキャプテン・ケルズの進行でB.O.S.の会議が続いている。
「……というように、北部の調査においては存外にその進捗は予定から後れを生んではいるものの……」
正直に言えばあまり愉快な話はそこにはない。
キャピタル・ウェイストランドから意気揚々とやってきたはいいものの。マクソンが繰り返し「簡単な事ではない」と口にしていたとはいえ、誰の目にもその調査の進行状況が喜べないことは明らかであった。改善に次ぐ改善を重ね、状況をよくするための努力を重ねているというのに、だ。
救いがあるとするならば。任務から帰還すれば、その過酷さから仲間内で愚痴めいたことを口にすることもあるが。それで任務を放棄したりなど考えることは、まだいない。
「続いて。新たな被害報告が確認された――」
パラディンたちの顔色がさらに曇りを増す。
部隊の機材、ベルチバード、パワーアーマーの状況。兵士の怪我、病気、死亡などによる人員配置の変更。そのあたりになるといくら厳格で知られるこの武装組織と言えども「仕事が増えた」という思いから舌打ちなどする不埒な奴がでるものだ。
さすがにここにいるマクソンの目の前でそれを実行するパラディンはいないらしいが。
会議の終盤、ケルズはかつてキャピタル・ウェイストランドの混乱を思い出せ。そこでエンクレイヴとの戦いに勝利し、一転してすべてのB.O.S.の中でもひときわ栄光に輝く地位へと昇りつめたのは過去の事だけではない。
今、自分たちはこの連邦の新たな伝説を作り上げるのだと檄を飛ばす。
一旦全員が退出し、ケルズは会議室へ戻るとまだマクソンはそこに立って。自身の背後の壁に掲げられたB.O.S.の旗をじっと見つめていた。良くないものを感じる。
「エルダー、まだこちらに――」
「……」
「大丈夫ですか?」
「ああ」
どうやらこれはなにかありそうだ。
「出ましょうか?」
「いや、いい。それより――」
「わかりました。聞きましょう、アーサー」
ケルズは帽子を脱ぐと、近くの席に腰を下ろした。
キャピタルでは若くして数々の偉業を成し遂げたとはいえ、やはりエルダー・マクソンは若者なのだ。
自分の役目を知り、自分の運命すら動かそうとする野心家でもある彼だが。その大望がすでに彼を恐ろしく孤独な存在へと押し上げていってしまった。
今や彼がリオンズからその役目を譲られる前日、ひとりになって涙を流していたあの幼い姿を今の彼に見ることは難しい。
この組織に長くいる者であっても、彼を前にするだけでも緊張する今。もはや彼に友人と呼べる存在は本当に少なくなってしまった。彼が任命し、信用するパラディンたちであっても、彼と対等に話せるのは何人もいない。
孤独は人に悪いものを近づけさせる。
そのことを人生の先輩として知っているからこそ、ケルズは心配している。
このマクソンはあまりにもB.O.S.設立の立役者、初代ロジャーの気概をあまりにも強くその身に宿していた。
それが彼を嗜好品から遠ざけ、それは大変良い事ではあるのだが。息抜きも出来ず、人を寄せ付けないのはさすがにマズイ。
「皆疲れている、それが私にはわかるんだ」
「問題ではありません、全て想定内です。そもそもこの計画は数年どころか10年、20年がかりの大仕事なのですから」
「それじゃダメなんだ!そんなに時間はかけられない!」
「――焦ってはいけません、アーサー。話してください、抱え込まないで」
マクソンはようやく視線を逸らすと、再び自身の席へと戻って腰を下ろす。
机の上に手を組み、それでもすぐに話すことはなく。しばらくしてようやく重い口を開いた。
「B.O.S.は今、危機に瀕している。ロジャー・マクソンの意思を理解しない者たちが総本部で舵を取り。そのせいで支部はそれぞれに断絶の苦しみにもがいでいる」
「本部と言えども物資の援助は無限ではありません。わかっているでしょう?」
「だがこのままではいけない。頼るべき味方が、自分のあげた救援の声を無視するようになっては繋がりを失う。ロジャーの意思もまたなかったことにできてしまう」
「それはそうですが――」
「NCRとの決戦に敗れ、そこから本部は一向に変わっていない。手にしているはずの力は、技術は零れ落ちていくように。年々その勢いは悪くなる一方だ」
「ですがNCRとて最近ではその勢いを弱めていると聞きます」
「だから安心しろというのか?戦うべき相手の弱みを見て自らの弱さを心配しすぎだと?本当にそうなのか?」
「……」
かつてはアメリカと呼ばれた国の西海岸は、NCRによってほぼ掌握されてしまっている。
彼らの動きは確かに緩慢なものになっているかもしれないが。それが同じ西海岸で姿を隠し、声を小さくしてやっと活動している小さな支部の仲間達の絶望は変わらない。
それなのに本部は彼らにわずかばかりの繋がりと、途方もない要求だけを送りつけている。もちろん彼らの全滅など、論外だとしながらだ。
「私はマクソンだ。この名前がある限り、私はこのB.O.S.とともに歩く宿命にある。だがそれは別にこのまま息絶える日を待ち続けるということではない」
「もちろんです」
「だが――」
押し殺しても隠せないほどの感情のこもった言葉だが、ケルズはそれを受け止めてやろうとする。
若者がこれほどの強い失望、そして絶望を抱えることがないように。
「だが希望は我々にもある。
そう、キャピタルだ。オーウェン・リオンズがそれを示してくれた」
「――はい」
「わかってる、ケルズ。善人のリオンズを、私の部下たちも快くは思っていなかったことは。私も理解する。
だが彼も、彼の娘のサラも。間違いなく戦士だった。自ら傷つき、血を流すことを恐れない勇気を持っていたことを見ていたはずだ。
だが、その彼がいたからこそキャピタルは我々によって存在し。人々はB.O.S.の威光を信じるようになった」
ケルズは彼の言葉を黙って聞いている。
本人としては前任者の評価はかなり厳しくしたい上司であったが。驚いたことにこのマクソンはそのリオンズとその娘を強く尊敬し、評価している。
「しかし時代は変わりました。今はあなたの時代です、あなたはついに彼をこえるのです」
「そうだ。それが必要だ――。
連邦は長く不可侵のエリアだと考えられていた。インスティチュートの脅威は凄まじく、ここでは我々は常に後手を踏むことになって戦うことが出来ないと」
「実際に誰も出来ないことでした。本部の考えは間違ってはない」
「だが変化の時が来たのだ!
キャピタルは長く平和と安定の時を手に入れ。我らはどの支部よりも有利な立場に立った。それに満足するつもりはない。
我々は――私はもっと高くを求めなくてはならない」
「そうです。あなたはマクソンだ」
「そうだ!私はマクソンだ。
弛緩した本部の奴らに正しいB.O.S.の未来へと私が導いてやる。それが可能なのはもう私しかいない。私はそれを証明せねばならない」
「できます。あなたなら――我々はその未来を信じています」
隠そうという気持ちと、押し殺せない興奮を同居させていたエルダーだったが。そこまで口にすると目を閉じ、ゆっくりと落ち着きをへと転換する。そうして冷静になると短く「ありがとう、ケルズ」と友人に礼を言った。ひとまずは収まったようだ。
「そのためにまずはこの連邦をあなたの手に」
「ああ、そうだ……予定は遅れているが。北部の方は順調のようにも見える」
「はい」
「例の民兵。なんだったかな?」
「ミニッツメンです。彼らとは互いに距離をとってますが――」
「装備は自作のレーザー・マスケット。わずかにパワーアーマーはT-45を使っているらしいが、我々と敵対はするつもりはないようだ」
「恐らくダンスが連れてきた。あのレオとやらが自制させているのかもしれません。やはり彼を呼びだして話をしますか?」
「彼と何を話す?」
「所持するテクノロジーなどを渡して我々に協力せよと。後々、連邦が平和となれば部隊に加えてやってもよいと。こんなところでしょうか」
「兵士の補充の問題が解決するな」
そう言うが、すぐにエルダーは首を左右に振った。
「いや、よそう。彼らがこちらに近づかないなら、我々からも手を出させるな」
「任務の支障となる場合がありますが?」
「それも回避させよう」
「それでは弱腰とみられるのではありませんか?そもそも彼らは我々の相手ではありません」
「だが問題は増やさない方がいいだろう。巷では今、彼らの人気が再び高まりを見せていると聞く。反対に我々のことを未だに疑っているとも。騒ぎを起こして我々が悪者だと思われてはここに来た意味も大儀も失う。民衆に笑顔を見せるキャンペーンはしたくはないだろう?私もそうだ、徹底させろ」
「わかりました」
「――先日のウィスキーの部隊壊滅の問題も終わらせたいな。あれは南部に送ったのだったな」
「アンドリュー駅周辺でした」
ベルチバード、パワーアーマー、兵士たちの装備一式。情報を整理すると着陸しようとしたベルチバードと部隊に対し、いきなりアポミネーションやレイダー、傭兵たちがあらわれて大混乱に陥った。
結果すべてを奪われた。B.O.S.ではそうした装備、機材の流出を許す理由はない。
「場所はまだ追えているんだな?」
「もちろん」
「なら回収には2部隊を出す。」
「はい――誰をいかせますか?それに、どちらに指揮権を与えます?」
「考えていた。ダンスにやらせる。部隊も彼に選ばせようと思う」
「パラディン・ダンスですか」
まだどことなく不安を覚えさせる。
ここでパラディン・ブランディスといわなくて安心ではあったが、それでもダンス?
「今回は確実に。そして被害を出さずに帰ってもらう必要がある」
「それはわかりますが――」
「ケルズ、彼に任せたい。私に考えがあるんだ」
「わかりました、エルダー・マクソン」
話は終わりだろう。
さっそく立ち上がって帽子をかぶりなおすと、このままダンスを呼んでまいりますと言って会議室を出た。
(考えがあると言ってたな。さて、アーサーはダンスに何をさせるつもりだろう)
B.O.S.はその目的のために難しい悪路を歩んでいるが。しかしまだしっかりとその目は道の先を見て進んでいた。
――――――――――
海に囲まれたロングフェローの小屋の外で、もう日課となった目覚めの一服をニックは楽しんでいた。
「お、なんだ起きてたのか」
「やァ、おはよう」
「同じ爺ィでもあんたは毎日朝が早いな」
「そういうなら、あんたは毎日夜通し飲んで頑丈だな。これから寝るんだろ?」
「ああ、それが俺の予定だ。あんたは?」
小屋の主の問いにニックはふむ、というと煙をくゆらせる。
「あっちこっちは手詰まりになってきたが。そろそろこの海の向こうから友人が戻ってくる気がする」
「ほう、あの若いの。戻ってくるかい」
「おそらくね……そうなると、やっぱり色々とやっておかなきゃならないことがあるようだ。ひとりにした老人は怠けていたと笑われるわけにはいかないんでね」
「ははは、頑張ってくれ」
「ああ――おやすみ」
小屋に入っていきながらのお休みの声がする。
ニックは煙草に集中し、改めてもう少しここでの状況をよくせねばと色々と考えてみる。
小さな島だというがこのファーハーバーは本当に理解に苦しむ場所だ。その行きつくところは夜になると全てを覆い隠すあの霧ということになる。
人々の悩みを聞き、話を聞くとそれが一層強く思えてくる。
自然に発生する霧にただの人が、何かできることがあるだろうか?あるわけがない。
だが――。
彼らと一緒なら違うかもしれない。
あの連邦で久しく聞いたことのない騒ぎを起こしているあの若者達なら。
彼らは恐ろしいあの連邦で地震をおこし、川をせき止め、空を引き裂くようなことを平然とやってのけている。
時代が、本当に変化の時が彼らが中心に巻き起こしていることなら。
このファーハーバーはもうすぐ恐ろしく激しい嵐によってすべてをひっくり返されることになるだろう。その期待感に、機械の体が不思議とムズムズすることに。
ニックは苦笑した。
(設定・人物紹介)
・2本のアンプル
原作のロレンゾ家のクエストからの登場。
どうやら観測者は以前、レオとカールに投薬して失ったアンプルの代わりを見つけたようだ。
・例の一家
ロレンゾは父、母、息子、妹の4人。
驚くことに彼らもレオよりも古く4世紀以上も前から不死者となってこの世界を生きている。
息子はバンカーヒル近くの実家にいて、父を北にあるパーソンズ州立精神病院に閉じ込めていた。この病院の元ネタは、かのロボトミー手術をおこなっていたヤバいところで有名。
・傭兵
原作ではカボット家からの使いにより、ワンダラーは彼らの依頼を受ける一連のクエストがスタートする。
だが、ここではレオやアキラではなく。別の傭兵団がその依頼を引き受けたようだ。
・NCR
新カリフォルニア共和国、この時代で堂々と民主主義を掲げている。
FO2の頃、ミニッツメンのようにリーダーと主人公によって拡大。ついには最大規模の組織となった。
NVでは彼らとB.O.S.の現実がはっきりと見ることができる。
大きな存在となったことで身内に問題を多く抱えてしまっており、その影響がその勢いを失わせていると言われている。
ちなみに新生ミニッツメンのやり方はこのNCRが巨大化していった方法にかなり近いものである。