申し訳ありませんが次回までお待ちください。
セルゲームが終わりZ戦士はそれぞれの生活に戻っていった。今回はどのように過ごしているのか見ていきたい。
まずは、悟空であるが、いつも通りの通常運転、カーシを目指して修行に明け暮れていた。
「なあ、チチ悟飯とも修行してえんだが。」
「なにいってるだ悟空さ。セルとの戦いが終わったら悟飯ちゃんは学者目指して勉強ささせるって約束したべ。悟空さもしかして忘れただか?」
「はい。忘れていません。」
チチのあまりにも鬼気迫る恐ろしい表情と威圧により悟空は逆らうことができず、今日も一人でパオズ山で修行をするのであった。
もう一人のサイヤ人ベジータはというと、重力制御室に引きこもり悟空を目指してこちらも苛酷な修行に明け暮れていた。
「なあブルマ重力を上げることはできんのか。」
「あんた働きもせずよく言えたものね。掃除でもしてくれない?」
「サイヤ人の王子の俺に掃除をしろだと。」
「ご飯いらないの。」
「ふざけやがって」
ベジータはそう吐き捨てるとおもむろに掃除機を取りだし掃除を始めた。
というふうに両サイヤ人は妻に尻にしかれていた。
最強の民族も妻には勝てないようだ。
ヤムチャは野球選手のアルバイトをこなしながら、様々な女性と交遊関係を広げていた。ある意味一番のリア充である。
クリリンはカメハウスに居候しているようだ。仕事もしているようだが何をしているのかは不明、また休日は何かを求めるように街に行き続けている。
ピッコロは天界に住、たまに下界に行き悟飯に会いに行ったり、ついでに悟空と手合わせをしている。
セルゲームから見事生還した16号は、カプセルコーポレーションに住み込んで、ブリーフ博士のペットを面倒を見ている。
ペットの世話をしている16号は本当にいい顔をしており、天職のようであるらしい。
17号はドラゴンボールでいい者と認められ生き返り、今でも自由に狩人などをし生活をしているらしい。
18号は不明。何年後にかはクリリンの妻になっているわけだが。
そして我らがサタンやカーシはというと、セルゲーム直後は至るところで引っ張りだこであり、睡眠すらも取れない状態であったが。約2ヶ月ほど経過して落ち着いてきた為に修行をしていた。サタンは武道家を志した時の想いを再び思いだし、修行も熱心に行っていた。「おーい。サタンー修行に行くぞー。」
「はーい、少し待っていてくださーい。」
「ほーい、わかったぞー。」
とより仲睦まじい関係を深めていた。
そしてサタンとカーシは修行の場に訪れる。
赤い壁に囲まれたあまりにも広い部屋に、急に現れる修行相手。
かなりガタイがよく、どこかで見たような山吹色の胴着、何か刺さりそうな地面につくほどの黄金の髪、眉のない顔、体全体から溢れでる、とてつもない質量の黄金のオーラ、という人物である。
「いつ見ても怖い顔だな。」
「……」
噛み合うどころか、話になることもない。まあ理由があるのだが、そして始まる超絶バトル、拳と拳がぶつかり合うたびに、巻き起こる突風、気弾と気弾がぶつかり合えば歪みができる空間と壁、互角の戦いで、約二時間ほど経過した。
「ふう、いい戦いだったな。そろそろおやつの時間だな。」
カーシが呟くと対戦相手はケーキに変わる。
「カーシさんー。修行相手の天津飯さんがドーナッツに。」
となりの部屋からサタンの声が聞こえる。サタンも壁を隔てた場で修行を行っているのだ。
「おーい。サタンー。おやつの時間だよー。」
「ああ、そういえば今日のおやつはケーキみたいですよー。」
サタンの声にカーシは喜色満面に顔を緩めて喜びを表す。
そしてサタンはカーシに急かされながら帰途についた。
「ふうおっやつだおっやつだ。」
カーシは部屋を出ていく。
カーシは戻ってきたというより目を覚ましたというほうが正しい。
サタンとカーシの修行の場はなんとカーシの体内である。
カーシの体内には、今までカーシが戦ったことのある者がそのままの力で現れるという、修行にもってこいの場所なのだ。しかもいくら暴れてもOK。
カーシは悪のブウに囚われていた時の記憶も残っており、そのために修行相手には事欠かない状況である。
超3悟空以外にも、超3ゴテンクス、アルティメット悟飯、果てはベジットとそうそうたるメンバーである。
サタンの相手の天津飯は、カーシが天下一武道会の唯一残っていた映像を見たことにより生み出すことができた相手である。
第二十二回時点の天津飯である。
というように皆各々が充実した日々を送っていた。
しかしその日々を脅かす者達がこの地球に迫っていることに気付く者はまだいなかった。