MrサタンZ 真の英雄   作:寅好き

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終業式終わったー。
夏休みだー。ということでこんな時間に更新です。


天下一大武道会後

天下一大武道会そして、地球に訪れていた危機も去り、また平和な日常が戻っていた。

今回もその後の平和な一幕を見ていくことになる。

――――

「ハァハァ…」

サタンが息をきらして疲労困憊の様子で延びていた。

天下一大武道会が終わった後にもブウ編に向けて修行かといえばそうではない。

「サタン様、これぐらいで疲れてもらっては困ります。

まだ目を通してもらわなくてはならない書類が山のようにあるのですから。

まったくこれだから地球人は…」

サタンの横にいるのは優しいカーシではない。

カーシがサタンの秘書にと捕らえたザンギャであった。

最初に連れてきた時には、ボージャックが容易く退治されたのを目の当たりにし、恐れおののきしぶしぶ言われた仕事を嫌々行っていたのだが、仕事をしてみると意外と面白く、仕事の虜となり、敏腕秘書となっていたのだ。

「あのぉ、ザンギャさん、少し休憩が欲しいかなあと…」

サタンは恐る恐る自分の望みを切々と訴える。

「何かおっしゃいましたか?サ·タ·ン·様」

それに対してザンギャはとびきりの笑顔でそうかえす。その笑顔は誰もが魅了されるほどのものであるが、その笑顔の裏に隠されたなにやら恐ろしいものを第六感でサタンは感じたのか

「ヒィッ、いえ、仕事は楽しいなあ。」

と素直に仕事に戻るのだった。ザンギャはかなりのドSであったとさ。

 

――――

「ねえ、カーシさん、今度はいつ悟飯君の家に連れていってくれるの?」

 

ビーデルはあれから悟飯の家によく遊びに行く仲になっていた。

そしてビーデルと共にカーシもついていき、悟空と修行をするというのが習慣となっていた。

以前のサタンであれば「パパより強いやつじゃないとダメだー!!」と猛烈に反対していたのだろうが、すでに未来でのビーデルと悟飯の仲睦まじい姿を見ていたので、許していた。

ただし、何かあってはいけないとカーシにはついていくようにお願いはしていたが。

以前一度仕事をサボってビーデルについていき、その後ザンギャに地獄を見せられたので自重するようになっていた。

 

「来週行こうな。

今悟空達は温泉旅行に行っているからな。」

カーシが優しくビーデルを慰める。

「うん、そうだったね。

じゃあカーシさん、舞空術の練習に付き合ってよ。」

「ああいいぞ。」

すでにカーシがビーデルの師匠となり修行をつけるのも日課になっていた。

数年後いや、下手すると一年以内にはサタンを越えるのではないかとカーシが感じ始めるほどに、ビーデルは素質に溢れていた。

 

――――

 

「おっうめえなあ。

悟飯おめえももっと食えよ。」

「はっ、はい…///」

 

「………」

集中して食べ物を掻き込むベジータ。

すでに戦場である。

豪華温泉旅館の厨房VSサイヤ人二人という様相である。

大会の副賞であった温泉旅行もこっそりもらっていたために悟空一家とベジータ一家が共に旅行に来ていた。

あのベジータがあり得ない。と思うだろうが。

「温泉で戦ってやっから」

という悟空と、

「あんた一人で留守番できるの?

食事とかも。」

と有無も言わせぬブルマに押されてついてきたのである。

 

「お客様申し訳ありません。

食材がきれてしまいましたので、もうお出しできません。」

厨房から支配人が泣きながらやってきて謝罪し始める。

「なんだと、俺はまだ腹八分目にも至らんぞ。ふざけやがって!」

「お父さん押さえて押さえて。」

怒り心頭のベジータをトランクスが押さえる。

「まあいいじゃねえかベジータ。

おらもまだ腹いっぺえじゃねえがうまかったしよお。」

悟空もベジータをなだめ始める。

そして

「よっし、温泉に行くぞ。」

さっさと納めて温泉に向かう一行。

支配人達はほっと胸を撫で下ろすが、サイヤ人達が、悟空とベジータが共に行ってなにも起こらないはずはなかった。

 

「カカロット!!俺はお前と戦えるというから来てやったんだぞ。

のんびりと温泉なんかに入っていられるか!!」

「分かったってベジータ。

風呂入る前に一汗かくか。」

「それでこそ戦闘民族サイヤ人だ。」

何を思ったか二人は浴衣のまま戦闘を始めようとする。

「悟空さ!!」

「ベジータ!!」

 

『戦うなら外でやりなさい。』

二人に一喝されて静かに外に出て戦闘を始めたが、二人の戦闘は激しく、温泉街は大惨事になった。

1ヶ月分の食材はなくなり、温泉街は大惨事。世界旅行のはずが、一泊半で終えることとなった。

その大惨事の傷痕と観光客の記憶は後に神龍によって丸く納められました。

チチとブルマは疲れを癒すはずが、余計に疲れることとなった。

 

 




次回は批判殺到するかもしれない3についての話にしたいと思います。
怖いが避けては通れない道ですので。

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