そして、プロローグなので短いです。
本当に申し訳ないです。
辺り一面は空が雲で覆い尽くされているために、暗闇に支配されている。
そんな中でひときわ明るく輝いている所が存在している。
荒野のど真ん中、よく戦闘が行われるような所だ。
そんな所に二人の男、カーシとサタンがいる。カーシとサタンの前には、透明の中心に赤い星が浮かんでいる、オレンジ色の玉が、そしてその七つの玉から巨大な龍が現れている。
「その願いは叶えることができない。」
「!!!」
神龍は重々しく、威厳がある声で、カーシとサタンの願いを粉々に打ち砕いた。
まさかの神龍の答えに、カーシとサタンは茫然自失といった様で立ち尽くしている。
呆気に取られた後に、神龍の言った答えを頭の中で反芻したサタンの顔には絶望の色が色濃く現れている。
カーシもまたどうしたらという困惑の表情を浮かべている。
だがこのまま黙って手をこまねいていても埒が開かないと思ったカーシが神龍に尋ねる。
「なぜサタンは元の未来に戻れないんだ?」
そうカーシとサタンの願いは、サタンの憂いが無くなり悔いがなくなったために元の未来に戻り、それと同時にこの世界のサタンをここに呼び出し、カーシが裏で手を回しながら元の未来と同じようにサタンとブウが仲良く、そして問題を起こさないように収めようと考えていたのだ。
「簡単なことだ。この世界はお前のいた未来の世界とは別の未来を歩み始めているからだ。
例をあげると、この世界では孫悟空が死ぬことはなく存在し、ベジータは覚醒し、この両者共に未来とは違い計り知れない程の力を持っている。
これらがお前のいた未来の世界との大きな異なりだ。
その為にお前は元の世界に戻ることはできないのだ。」
神龍は淡々とサタンが未来に戻ることが出来なくなった理由を説明した。
「そうか……」
「どうしようカーシさん?」
カーシはなにかを考え込むように俯いて沈黙し、サタンはうろたえるしかなかった。
二人はその状態のまま何も手につかず、ただただその場にたたずむしかなかった。
「あのう、他の願いは?ずっと待っているんだけど…」
途方にくれる二人の前で、他の願いが言われないことで神龍も二人と同じように途方にくれていた。
◇◆◇◆
ということで最終章のプロローグです。
ここで物語は大きく分岐します。
本当は片方だけを書くつもりだったんですが、未来はいくつもあるんだということで両方を書くつもりです。
で内容なんですが、
1、この物語の主人公であるカーシが一人でことを運び、物語を完結させた上に、とんでもないパワーアップをして完結。
2、この物語だろうと、原作はドラゴンボールだろということで、せっかくパワーアップをした悟空とベジータを使わないわけにわいかない。ということでこの二人が大暴れして物語が進み完結する。
という二つの構想があります。
どちらを先にすればよいか、または1、2どちらかいらんだろ等々意見を頂けたら嬉しいです。