MrサタンZ 真の英雄   作:寅好き

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夏休みの宿題やらなんやらで更新がかなり延びました、申し訳ないです。


各々の思惑

「悟天選手場外!よってトランクス選手の優勝です!!」

 少年の部での悟天とトランクスの激闘が終わり、高らかにアナウンサーがトランクスを優勝と発表した。

「ハッハッハッハ、俺の息子のほうが血統が良かったようだな」

「ああ、そうみたいだな」

ベジータはドヤ顔で悟空に話しかけている。

その嬉しそうな表情は今までベジータが見せたことが無いほどのものである。

そのベジータの様子を見て青年トランクスもこの時代の自分がベジータに深く愛されていることを再確認し、心の中は嬉しさで満たされていた。

ただ、この未来のトランクスに少し羨望の思いがあるのも事実である。

(この時代の俺は幸せだな。競いあい、高めあう親友がいて、深い愛をくれる父親がいる)

そのようにぼんやりと少年トランクスを眺めていると

「トランクス行くぞ。次は俺達の番だ!」

大人の部へ早々と向かおうとするベジータに声を掛けられた。

「え、父さん、ミスターサタンとの戦いは見なくていいのですか?」

「トランクスが負けるはずがない。行くぞ!」

それだけ言うとベジータは足早に去っていった。

「そうだな、俺たちも行こうぜ」

「ああ、そうだな」

クリリンに促され悟空、ピッコロが続いていった。

「悟飯君、たしかにトランクス君は強いけどあれはないんじゃない」

「ご、ごめんなさいビーデルさん」

皆の態度に憤るビーデルを宥めるのに悟飯はその後苦労をしたという。

 その後のミスターサタンVSトランクスはミスターサタンがトランクスに殴られわざと倒れてトランクスに勝ちを譲ったらしい。

驚くことにミスターサタンは無傷であった。

前の世界では純粋悪のブウに顔面を殴られ、この世界ではボージャックの全力のパンチ、他にも数百のパンチを浴びた。そのためただでさえ凄かった打たれ強さに磨きがかかっていたためである。

 悟空一向が武道会会場で、なにやらにやついたモヒカンで青い小さな男と、無表情な赤くデカイ男となにやら話をしたのだがそれはどうでもいい話である。

 

――――

 

 その頃、カーシは遂に目的を見つけ出していた。

「よし、見つけたぞ。中に入るか」

カーシはそう呟くと目の前の扉を軽く破壊した。

そこから入り地下に降りていく。

少し広い所に出ると、そこには宇宙人のような男が待ち構えていた。

「貴様何者だ!ここがバビディ様―」

「うるさい邪魔だ!」

セリフをすべてしゃべる前に宇宙人プイプイはカーシのパンチ一発で消し飛んだ。

 その様子を見て恐怖に震える者がいた。

「なんなんだいアイツは」

その宇宙船の主で小さくしわしわの男バビディは、恐怖に戸惑いながら、隣の男ダーブラに問い掛けるが、答えはない。

この世界では敵になるものなどいないので思い付かないのも当然である。

「ご安心くださいバビディ様。次にいるヤコンならば恐れることは―」

「グギャーーッッ!!」

『……………』水晶玉にはまたもや何もできずに、一発の気弾で断末魔をあげながら消し飛ぶヤコンの姿が浮かんでいた。

「わ、私が参りますのでご安心ください」

「た、頼んだよダーブラ」

青ざめるダーブラと涙目のバビディであった。

 

――――

 

天下一武道会会場では本選の対戦相手がアナウンサーによって読み上げられていた。

「第一試合

クリリン選手VSプンター選手

第二試合

マジュニア選手VSシン選手

 

第三試合

スポポビッチ選手VSビーデル選手

 

第四試合

グレートサイヤマン選手VSキビト選手

 

第五試合

18号選手VSザンギャ選手

 

第六試合

悟空選手VSベジータ選手

 

第七試合

マイティマスク選手VSトランクス選手

 

第八試合

ヤムー選手VSミスターサタン選手

以上のようになりました。

五分後に第一試合に入ります。皆さんもうしばらくお待ちください」

アナウンサーが話終わると会場は大いに沸き立っていた。

 しかし、観客以上に舞台裏は熱気に包まれ、そして恐ろしいことが起こった。

「よーーーーし!!やるぞカカロット!!!」

「待てってベジータ、試合になったらやってやっから」

喜びからすでに超3化するベジータをなんとか宥める悟空、その時だった、ヤムーと呼ばれていた男が狂気の笑みを浮かべてベジータになにやらポットのような物を持ち襲いかかった。

「そのエネルギー頂いた!!」

「なんだ俺の邪魔をするつもりか貴様、死にたいのか?」

「!!」

ベジータの一睨みでヤムーは腰を抜かしていた。

(や、ヤバイぞアイツは他のヤツにしよい…)

這いつくばって逃げていくヤムーを見て、シンと呼ばれていた男もホッと胸を撫で下ろしていた。

「俺はあんなやつか(18号の相手はかなりの美人だな)」

クリリンは自分の相手を一瞥すると18号の相手のザンギャに視線を送る。

「あら、私に何か御用かしら?」

クリリンの視線に気づいたザンギャが試合を目前に控え、頬を紅潮させながらウットリした表情でやって来た。

「い、い、い、いや、美人だなーと思って」

かなり吃りながら返すクリリン

「あら、ありがとう」

「あんた!!!」

ザンギャのウィンクを受ける前にクリリンとザンギャの間に18号が乱入した。

「クリリンあんたのお仕置きは大会が終わった後だ。

うちのクリリンに色目使うとはいい根性してるわね。お前は試合で始末してやるよ」

「楽しみにしてますわ」

腰を抜かしてガタガタ震えるクリリンの前で18号とザンギャは火花を散らしていた。

 

 会場の隅ではマイティーマスクと呼ばれていた男がモゾモゾと蠢いていた。「おいヤバイぞ悟天、俺達の相手は兄ちゃんだ。メチャクチャ強いぞ!!」

「どうしようトランクス君」

「まあ、兄ちゃんは優しいから手は抜いてもらえるとは思うから、少し戦って降参するか」

「そうだねトランクス君」

マイティーマスクこと悟天とトランクスも覚悟を決めたようである。

 悟飯とビーデルが話をしているところに大男がやって来た。

「ビーデルさん、よろしくお願いします」

「あなたはたしか、スポポビッチさん?」

大男に向かってビーデルは笑顔で答える。

「はい、ミスターサタンに前回は負けてしまいましたが、今回こそはと修行をつんできました。ミスターサタンの娘さんなので挨拶をしたくて」

スポポビッチも笑顔で答える。

「試合では全力でいきますね。よろしくお願いしますスポポビッチさん」

「こちらこそよろしくお願いします」

ビーデルとスポポビッチは握手をしてお互いの健闘を誓いあった。

 ついに天下一武道会の幕が上がる。


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