勇者と魔王、あらゆる物語には欠かせない人物、だが結末は様々だろう、ではこの話の魔王と勇者はどんな結末なのか?

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誤字、脱字あるかも知れません

暖かい目で読んでもらえたら幸いです。


魔王と勇者

歩いていた、ずっと歩いていた

いつ終わるかも解らないこの不気味な通路を………、

ここはとある城の通路だ、この先にはこの城、いやこの世界の支配者が座っている部屋に辿り着くだろう。

支配者とは何か、それは誰もがその名前を聞けばどんな存在かは解るだろう、その存在の名前は『魔王』だ。

魔王とは魔族の王でありRPGなんかではラスボス扱いまでされて居たり基本的には悪の権化だったりする、『勇者』である彼………いや彼女はその魔王を討つべく長い長い廊下を歩いていた。

 

「この廊下を抜ければ魔王の部屋まで辿り着くんだ………やっと魔王を討てる」

 

彼女は勇者の一族の末裔であり幼き時から勇者と魔王は世界の為に戦う運命と聞かされてきたのだ。

彼女は国の領主つまりは国王からの命により魔王を討つことを頼まれこうして魔王の城まで一人で来たのだ。

 

「勇者よ、この世界は魔族との争いで滅びを迎えようとしている…悲しいことに国の土地は魔族の侵略により奪われ人々は飢えと疫病により苦しんでおる、そなたの力でこの国を救ってくれないか?」

 

国王は勇者に頼もうとする

 

「はい!国王様、この勇者の名に賭けて魔王を討ち平和にして見せます!」

 

栗色の髪を揺らし返事をする、そんな彼女を見て国王は懐かしむ様に語り出す

 

「もしもお前の父と母が今も居たならばこんな事にはなって無かったのだろうな」

 

勇者の父と母は魔族との戦いで命を落としたと聞かされていた、聞かされていたと言うのも物心付く前に両親を亡くしており

 

「お前は勇者の血を受け継ぐ最後の人間だ、何かあってはいけないから城で暮らし絶対に外へ出てはならん!」

 

と国王に聞かされてそれを守り今までずっと城の地下で隠れて暮らしていたのだ、外に出ようものなら国王やその側近から

 

「お前はまだ外に出るのは早い!もしも魔族に殺されれば人間界は終わるのだぞ!」

 

と聞かされて中々出ることは出来なかった、だが城で鍛え上げ戦える様にはなり、此度の魔王討伐の命により外に出ることが許されたのだ

 

「国王様………今までありがとうございます、今まで育てて貰い教育まで受けさせて貰ってそれだけではなく剣の稽古も着けて貰って」

 

勇者は国王に感謝の念を込める、すると国王は急に後ろを振り返り

 

「いや………構わんぞ、そなたが立派に成長してくれただけでもありがたい、だが悲しいぞ………まるで娘の様に育てたそなたが旅立つなど本来なら止めるべきだがこれも勇者の使命なのだな、ここは笑顔で送り出さねばならないのに涙が………」

 

泣いてるのだろうか?体を震わせて泣いてる姿を見せたく無いのだろう

 

「国王様………解りました、勇者として魔王を討つべく行きます!」

 

そう言えば国王の城を出て魔王城に向かおうとする、そして初めての城の外、つまりは城下町に出た勇者

 

「こ、これが城の外……城下町?」

 

城下町は活気に満ちていた、世界は混沌に包まれている筈なのに

 

「この国はまだ大丈夫なんだな………流石は国王様だな」

 

その様子を目に焼き付けて、世界をもっと良くする事を心に誓う勇者、そして城下町を出て様々な村を訪れは出てを繰り返し魔族の世界へと辿り着く

 

「ここが魔族の世界………全ての元凶が居るんだな」

 

道中訪れた村では飢えと疫病に苦しんでる村もあり勇者はそれを助ける力はなくただ去るしか無かった。

自分の力は戦うだけにしか使えず誰かを助ける事は出来ないそれが悔しくて堪らなかった。

魔族の世界に入る勇者、入り口は今まで感じたことのないオーラで満ちていた。

 

「これが………魔族の世界、魔界…」

 

勇者としてここで臆してはいけない、そう思い突入するだが

 

「な、なんだここは………」

 

目の前に広がるのは未知のものばかりだった。

 

畑や家などは解る、だが魔法でもないのに水が出る謎のもの、謎の板を耳に当てて会話している魔族、すたばぁ?と書かれた謎の店、見たことも無いような料理を出す店等今まで見たことの無い世界だった

 

「こ、これが魔界………異国だな、な、なんだあれは?箱の中に人が居るぞ!?」

 

もはや脳が理解出来ていない、何か幻術でもかけられたのかと思えてくる、そうしているとローブを被った少女だろうか?それが近づいてくる

 

「旅の者よ?そちはもしや魔王城を探しておるのか?」

 

勇者の思考を読んだの様に少女は答える

 

「な、なんだ?あなたは、もしかして………魔族だな?」

 

勇者は恐る恐る聞いてみる

 

「もしかしなくても魔王だが?この魔界に今は魔族しか居ないしのぅ?」

 

やはりか………ここが魔界なのか、勇者は安堵と同時に不安が増していく

 

「聞いても良いか?あの魔族は板を耳に当ててなんで独り言を言ってるんだ?」

 

疑問に答えてくれるのではないかと期待し質問する

 

「なんじゃ?お主携帯電話も知らんのか?」

 

「け、けーたい?」

 

魔法の呪文なのだろうか?他にも気になることはあるので深くは聞かず他の質問をする

 

「あの巨大な箱に人が入ってるが………あれはなんだ?」

 

巨大なスクリーンを指を指す

 

「モニターがどうかしたかの?」 

 

「も、もにたぁ?………また魔法の呪文の類いか?」

 

勇者がそう口にすると少女は怪訝そうな顔をし

 

「やはり………そろそろなんとかせねばならないか」

 

勇者はその言葉の真意が解らない、

 

「そ、そうだ!魔王城の場所を聞くんだった!何処にあるか知らないか?」

 

解らないことは魔王を倒してから考える事にし魔王城の場所を聞き出そうとする

 

「ん?そりゃ知っておるよ?なんなら一緒に来るかのぅ"勇者"?」

 

「ほ、本当なのか?それは助かる!ちょっと用事があって探していたんだ!」

 

そうか、と少女は軽く答えると勇者に案内すると言えば魔王城まで歩いていく

勇者はこれは直ぐに魔王を討つ事が出来るだろうと喜んでいた、だが喜びのあまり勇者は気づいて居なかった。

何故勇者と解ったのかを

 

そして今に至る、少女は魔王城まで案内するとふらっと何処かへ消えてしまった、何か用事があったのだろう、そう思い城へと入った勇者、道中には迷宮なり罠だらけの部屋があったりと苦労したが今は魔王が居るであろう部屋の扉の前だ

 

「これでやっと………魔王を殺して世界を平和に出来る」

 

そして扉を開けるとその奥に椅子がありそこに誰かが座っていたそれはローブを被っており顔は見えずだが解るのは魔王と言うこと

 

「魔王!!!この世界を滅ぼそうとするお前を討つべく勇者が参上した!流石に大人しく殺される訳はないが倒させてもらう!」

 

勇者がそう叫び魔王がローブを取る、魔王の顔を初めて見た瞬間だった

 

「おっはー!」

 

勇者はその一言に固まってしまった

 

「ん?なんじゃ…何故固まっておる?もしかして死語なのか!?むむっ、ならば仕切り直してヘーイ!」

 

勇者は驚きのあまり声が出なかった何故なら

 

「お前は………魔界に来た時に最初に出会った…少女?」

 

そう、魔界に来て困惑して居た勇者を魔王城まで案内した少女である

 

「そうじゃが?だってお主戦国時代の人間が平成の世にタイムスリップしたかの様な顔をしていたからのぅ面白そうだから絡んだのじゃが?」

 

そう言われて、もしかしたら他の人にはそう見えていたのかと恥ずかしさのあまり軽く赤面してしまう

 

「ちょっと待て!!お前私と一緒に来て何故お前のが先に居るんだ!?魔法か!?魔法なのか!?」

 

疑問を口にする勇者

 

「そりゃだってエレベーターを使ったらそりゃ早めに着くじゃろ?」

 

またよく解らない言葉が出てきた

 

「え、えれべたー?…なんだそれ魔法か何か?」

 

「は?城の客間に魔法で来る馬鹿は居ないじゃろう?……むむっ、お主もしや城の中を歩いて来たのか?」

 

「普通はそうだろう…?」

 

「ぷくく、あっはははははは!!!お主馬鹿じゃのう?あんな数百年前にほったらかしにしてメンテすらしてなくて、わしも全く使ってない仕掛けのオンパレードをわざわざ通ったのかのぅ!?道中にエレベーターの入り口あったじゃろう!」

 

腹を抱えて笑う魔王、もうファンタジーもへったくれもない

 

「な、なら魔王はいつもどうやって此処まで来たんだ!?」

 

恥ずかしさのあまり真っ赤になりながら問う

 

「普通にエレベーターじゃが?いやだって魔王でもあそこ通ると死ぬかも知れんからのぅ?と言うか毎度面倒じゃろ?」

 

ファンタジーの欠片も無い答えだった

 

「………ま、まぁ良い、だがお前が人間世界に侵略して人間を苦しめてるのは確かだ!!大人しくは無理でもお前を討たせてもらおう!!」

 

気持ちを切り替えて勇者は魔王に剣を向ける魔王はそれに対し

 

「え?嫌じゃ?何故面倒なことをせねばならん?」

 

その返答に勇者はポカーンとしたが魔王を殺さなければ世界は救われないそう思い切り替えるがここで魔王から予想外の台詞が飛び出す

 

「わし………人間界なんて侵略しておらんのじゃが?」

 

勇者はその言葉を聞いて時が止まった

 

「ま、まて!?………ならなんで飢えと疫病が止まないんだ!?」

 

「そもそもじゃが、人間界など侵略して何か得があるのかのぅ?畑で作物は取れて毎年毎年、困らんし、通信も携帯電話があるしWi-Fiも完備しておる上にスタバやおしゃれなカフェに洋服屋にゲーム………全く人間界なぞ侵略しなくても大丈夫なんじゃが?」

 

勇者は理解出来なかった、じゃあ元凶はなんだ?

 

「だが私の父と母を殺したのは魔族なんだそれは間違いない!!国王様からそう聞いたぞ!?」

 

「確かにお前の父と母とは関わりがあるが殺しておらんぞ?そもそも友達じゃからのぅ?」

 

予想外の答えが帰ってきた

 

「な、…え?……」

 

理解すら出来なかった、そこに魔王は決定的な事を言う

 

「全部国王が言ったのじゃろう?本当にその通りなのか疑わなかったのかのぅ?」

 

国王様を疑う?その考えすら無かった

 

「そやつの言う事が本当なら、何故そやつの国だけ豊かなのじゃ?どうしてお主を地下で住まわせていた?勇者の一族は子供でも魔族と戦えるのじゃが?………どうして周りの村が苦しんでもそやつはなにもしない?」

 

その問いから出る答えは

 

「全ての元凶は………国王だった?」

 

結論が出た

 

「それに勇者の一族は忌々しいのだろうな国王からすればだから魔王に殺されても構わない上にわしを殺して来て帰ったらお主を殺すぞ?そっちのが都合が良いからのぅ、欲部外人間からすれば」

 

つまり国王は勇者と魔王もろとも滅ぼす算段だったのだ、自分だけが利益を手に入れる為に

 

「そうそう、人間界は機械などがないじゃろう?予め盗聴機を使い魔に仕込ませたんじゃが?聞くかのう?多分現実が解るぞ?」

 

まだ信じられない国王が元凶だったなんて、魔王から機械を受けとると声が聞こえてくる、国王の声が

 

『ふん、勇者はもう魔王を倒してる頃だな』

 

聞き慣れた声やはり国王の声だ

 

『それにしても………勇者が魔王討伐に行く時は少しだけ悲しいと言うべきだったか…』

 

やはり国王様は私を心配してるのかと少し安堵した、だが

 

『そう言った方がチョロい勇者は動いてくれるだろうからなぁ!!!』 

 

その言葉で勇者の思考が止まった

 

『おい!!!お前ら聞いたかよ!!!勇者の名を賭けてだってよぉ!!!可笑しくて可笑しくて笑いを堪えるのに必死だったぞ!!!』

 

悪魔の声を聞いてるのかと思った、魔王の魔法か何かで

 

『しかも育ててくれて感謝だとよ?だって育てたらくそみたいな魔王を暗殺してくれる道具に育てられるだろうが!』

 

ゲラゲラ笑う声が聞こえてくる

 

『それによぉ!飢えと疫病なんて、わしの国が税をどんどん上げてむしり取った結果なんだからよぉ!疫病も魔法で村を滅ぼして逆らえなくした結果なんだからよぉ!あー笑える』 

 

もう何が正しくて何が間違ってるのか解らなかった

 

『一番笑えるのはよぉ?あいつの親を殺したのはこの国なのを知らねぇってのが笑えるよな?、何が魔族と人間は手を取り合えるだ………そんなことされたら困るんだよ此方はよぉ、まぁ魔王暗殺に成功したら勇者の食事に毒でも仕込んで殺しておこう、そうすれば全ては闇の中だ』

 

その一言で勇者は目が覚めた、全て騙されていたのだと

 

「勇者よ?魔界はどうじゃ………皆笑って居ったじゃろ?」

 

案内されてる間様々な村を見てきたが誰一人飢えても居ないし疫病所か病に苦しんでなかった"人間界"と比べると

 

「お主の父と母はのぅ………こんな魔界みたいな世界と人間界を同じにしたい誰もが笑って暮らせて誰もが不幸にならない世界にしたい、そんな話をしていたのじゃ」

 

「そうか………そうなんだ、魔王………勇者としてやるべき事が解った、確かに勇者ってのは暗殺者かも知れない」

 

「お主………やるのか?」

 

その問いにまっすぐに魔王の目を見つめ答える

 

「勇者はね、誰かが苦しんでるなら応えないとだから」

 

「そうか………」

 

勇者は魔王城を飛び出して魔界から出ていくある場所を目指して

 

国王は暗殺が成功した知らせを待っていたそうすれば全ては自分達の物に出来るそう思っていた

 

「国王様!!勇者が魔王の元から戻ってきました!!」

 

兵達から知らせを受けて国王は勇者が戻った事を知ると、どうやって殺そうか考えていると勇者がやってきた

 

「国王様………魔王を倒し戻って参りました」

 

それを聞くと国王は邪悪な笑みを浮かべ

 

「よくぞ戻った勇者よ!さぁ長旅で疲れただろう?食事を用意した、今宵は宴じゃ!」

 

「いえ……国王様、実はまだ世界を破滅させる元凶が居りましてそれの報告が」

 

「む?詳しく聞かせて貰えないか?」

 

国王はそれを聞いて怪訝な顔をして

 

(……まだ面倒なのが居るのか、まだ勇者は殺さないでおこうか便利な道具だしな)

 

「ええ、それはですね?」

 

勇者は国王に近づく

 

「む、それは誰なんだ?教えてくれ」

 

勇者は国王の前に立つと笑顔で答える

 

「テメェだよ……国王」

 

その瞬間勇者は国王の肩を刺す国王は自分が何をされたのか理解出来なかった

 

「ゆ、勇者!?………な、何を!?」

 

「全部聞いたよ……お前が母さんと父さんを殺したことも私を道具に仕立てたのも全部なぁ!!!」

 

何故バレた、それだけで頭はいっぱいだった

 

「こ、近衛兵!?この勇者……暗殺者を殺せ!!!!」

 

これが普通の暗殺者ならば簡単に殺せていただろう、だが相手は勇者だ、並の人間では勝てない、勇者は国王から剣を抜くと兵の首を斬り落としていくお前達も同罪だと言わんばかりに

 

「ばッ……化け物!!!消えろ化け物!!!」

 

剣を抜かれて国王は逃げれると思い逃げようとするが勇者はそれさえも計算していた

勇者が勇者足る由縁は魔法が強いから?ではなく魔王を倒せるから?でもない、人間以上の反射神経と身体能力だけが勇者を勇者足らしめるのだ、つまりはだ………剣の速さと剣にかかる力は並の人間では勝てない

 

「国王………何か言うことはないか?」

 

最後に育てて貰った恩義からか殺すのを止める

 

「こんのッ……くそ化け物がッッ!?テメェは勇者って化け物なんだよ!?女の癖に化け物みたいな力使いやがってこのクソ女がッッ!!テメェは魔王や魔族と変わらない化け物なんだよ!?テメェの親もお前の先祖もなあああああッッ!!!」

 

そうかそれだけか?と言えば勇者は国王の首を斬り落とす城の中は静寂に包まれる

彼女は血塗れのまま城下町を歩いて外に出る通行人は彼女の姿を見て怯えるが城で何が起きたのかは知らないだろうそう遠くない内にこの国は滅ぶだろうそう確信していた。

 

 

城から出て森の中へ入り勇者はそのまま死のうか悩んで居た、だが

 

「なんじゃなんじゃ、勇者よ?血塗れで臭いのぅ?」

 

魔王がひょっこり顔を覗かせる

 

「うるさい………ほっといてくれ」

 

「まぁ、人間が腐ってるのなんて基本じゃぞ?特に国王みたいなのはのぅ?」

 

苦笑いを浮かべどんどん近づく

 

「うるさい……うるさいうるさい!」

 

勇者は魔王に怒鳴り散らす

 

「お前が余計な事を教えるからだろう!!もしも知らなければ苦しまずに死ねたかも知れないのに!!!」

 

「そんなもの先に真実を知るか後に知るかの違いじゃ」

 

「私は!!!………勇者じゃなくなった化け物なんだ……」

 

勇者は涙を流していた、子供の様に泣きじゃくり誰かにぶつけていないと自分を保てない

 

「私は勇者でもない!!!でも化け物じゃない!!いったい私は誰なんだあああああ!!!!!!!!」

 

心の底から叫ぶ勇者、この叫びは誰かには届かないだろうでも叫ばずにはいられない、その時だった、魔王が勇者を優しくそっと抱きしめて

 

「お主は人間じゃよ………勇者でも化け物でもない一人の少女じゃよ」

 

抱きしめられて勇者は戸惑っていた私を人間と言ってくれる魔王を信用して良いのかまた裏切られるのではないかそう考えてる内に

 

「お主は此からわしと一緒に暮らそう………わしはお主を見捨てはせんよ、ずっと一緒じゃ」

 

その一言に勇者は戸惑い………そして

 

「お主はこれから家族じゃ!だからもう寂しくもないし、誰もお主に辛いことはさせぬ、だからわしと共に来い!」

 

その一言は勇者の心を救ったのかも知れないもしかしたら違うのかも知れない、でも勇者はそれを甘んじて受け入れる

 

「魔王………ありがとう」

 

照れ臭そうに笑う勇者、涙はもう止まりそして手を繋ぎ歩んでいく

 

「そうじゃそうじゃ、勇者なんて呼ぶのはよそよそしいのぅ?名前を付けてやろう!」

 

「え?いや魔王……でも勇者って名前しかないぞ?」

 

「こら!お主………今日から家族じゃから魔王と呼ぶではない!!!わしの名前は○○○じゃ!!」

 

「それがお前の名前なのか?……」

 

「うむ!じゃあお主の名前は………」

 

此れからも二人で生きていくだろう、元勇者と魔王っぽくない魔王二人のその後は……また別の機会に




はい、ちょっと筆休めに書きました、
元々はTwitterに元ネタ書いてまして、今回物語にしてみました、面白いと思われたら幸いです。
続編は書きたいと思いますが感想次第ですね
では

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