ある日拾った魔導書が、魔王の制作物!?しかもその魔王、世界中の人を幼女にしようと企ててるんだって!?なんてこったい、世界が滅んじまうよ!
ハジマリーノ村の少年、「村人くん」が、魔導書片手に色んな意味で無双していく前代未聞の最小規模での最高の暴言、じゃないや冒険が待っている!
次回!魔王、死す。
デュエルスタンバイ!!!!!

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初めまして!この度はヒクゼロリコンを見ていただきありがとうございます。
そしてこの話で完結です。ご覧くださりありがとうございました。
続編は、まぁ、うん。うん……。見たい人がいるなら、まぁ……でも……うん……。


第一話 始まりだよ、村人くん!

 

 

 昔むかし、あるところに村人くんと呼ばれた少年がおりました。

お父さんは山で狩りをしつつ家事全般を行い、お母さんは喫茶店で優雅に奥様方とティーパーティーを週3で行っていました。ある時、いつものようにスライムをクッション代わりに使おうと野原に出ると、いじめっ子達が何かをいじめていました。村人くんは無視してスライムを探し続けます。10分かその辺り経って少し興味がわいたので、いじめられているのが何かを確認しました。

 

『ちょっと!やめなさいよ!肌が汚れちゃうわ!』

「んだようっせぇよこの野郎!やんのかこの野郎」

「っべー。マジッっべーすわ。何口答えしてんですかこいつっべーっすわ」

「なんだよこいつ!ソシャゲだったら売却素材だぞこの形状!」

『やめて!売却しないで!古本と一緒なんていやよ!』

「こいつ!古本を差別しやがった!ぜってぇ許さねぇぞ!」

『やめてー!やめてー!』

 

村人くんが見たものは、何故か喋る一冊の本でした。

村人くんはひらめきました。

 

村人くん「あれスライムの下敷きにすれば高さ調節できそう」

村人くん「おーい!いじめっ子集団―!」

「うわ!村人くんだ!」「誰だ?」「知らないのか?最近闇金村人くんって有名だろ!」

「あぁ、めちゃくちゃ美少女の村のアイドル、アイドルちゃんの臓器を無断で売ろうとしたっていうあの!」

『やばいやつ来ちゃった!?』

村人くん「その本貰っていい?」

「いいぜ。その代わりアイドルちゃんに近づくなよ!」

村人くん「わかった!」

 

本『ふぅー。助かったわ!ありがとう。あなたのおかげで一息ついたわ』

村人くん「……。うーん、鍋敷きかな」

本『お前も敵か!!!』

 

村人くんに助けられた本は彼にお礼を言いました。

本『助けてくれてありがとう。私は魔導書よ!よろしくね!』

村人くん「僕は村人だよ。よろしく下敷きさん!」

魔導書『魔導書って言ってるでしょ!これでも世界初の喋る魔導書なんだから!』

村人くん「え、本当に?じゃあちょっといいかい?」

魔導書『ん?何よ』

村人くん「أنا موهوك. طعامي المفضل هو القلم.」

魔導書『え?』

村人くん「喋ってみてよ!」

魔導書『クソガキ!』

 

村人くんは喋る魔導書に大喜びしました。

家に持ち帰り、家族に自慢することにしたのです。

 

村人くん「ただいまー」

お父さん「おや、お帰り」

村人くん「ねぇお父さん。今日石焼き芋やろー」

お父さん「え?どうしてだい?」

村人くん「魔導書拾ったから燃やそうと思って」

魔導書『んぐぅううううううううう!!!!んごぅううううううううう!!!』

魔導書を紐で縛ると魔導書は喋れなくなりました。

そこに目を付けた村人くんは、自慢よりも焼却したほうが面白そうと考えたのです。

お父さん「へー魔導書か。中にどんな魔術が入ってるんだい?」

村人くん「わかんないや。なんか喋るし」

お父さん「へー最近の魔導書って喋るのかぁ。いいねぇ」

魔導書『ぷはぁ!んなわけないでしょ!私を誰だと思っているの!!』

村人くん「おっと話の流れが変わったぞ」

魔導書『―――私はね、この世界で初の喋る魔導書。そしてその製作者はね……』

お父さん「ごくり」

魔導書『……魔王よ!!!』

村人くん「へー」

お父さん「最近の魔導書は魔王が書いてるのかー。すごいなぁ」

魔導書『凄味が分かってもらえない!!!!』

魔導書『いいこと!私は魔王様が制作した最後の魔導書よ!中にはすごい魔法があるかもしれないっていうポテンシャルの塊よ!』

村人くん「可能性しかないじゃないか!」

魔導書『そうとも言うわ!!』

お父さん「あ、可能性だけなんだね」

 

 

かつて神々は世界を治めていた。すごい力でなんかこう、ふわっと。

ある日、神の中で反乱を起こす存在が現れた。その者は戦いの末敗れ、地上に落とされた。しかし力をつけて、再び神々に襲い掛からんとしていた。

その者の名を、魔王と呼ぶ。

 

魔導書『そして魔王様は私たち、魔導書シリーズを創って、世界を滅ぼそうとしたわ。―――でもね、二つ計算違いがあった』

村人くん「計算違い」

魔導書『一つはね、魔王様のことよ。魔王様は地上に降り立ち、世界を知ったわ。そして……目覚めてしまった』

お父さん「何に?」

魔導書『ロリコンに』

お父さん「え」

村人くん「は?」

魔導書『魔王様は神々に対する復讐としてではなく、実際は自分にとっての楽園、世界中の人々を幼女化させようと考えたの。魔導書の力も、幼女に何かする力が込められた魔法が基本載ってるわ』

村人くん「えー……。いやいやいや!え、何?世界を滅ぼすとかではなく?え、ロリコンが理想郷を創ろうとしてるの?え、キモ。なんかこう、言っちゃあ悪いと思うけど、キモ」

お父さん「ぶっちゃけお父さん吐きそう」

魔導書『そして第二の誤算。私はすごいスペックがあったから、沢山の魔法を書き写されたわ』

村人くん「え、いいことじゃん」

魔導書『だからメインの魔法じゃなくて、なんていうか、微妙な魔法ばかり書かれたの』

村人くん「微妙な魔法」

魔導書『火の魔法の中で最初に出来そうな下級魔法って何?』

村人くん「なんか火の玉出すやつ」

魔導書『そうね。私は提灯を出す魔法が使えるわ』

村人くん「ちょうちん」

魔導書『しかも微妙に使いづらい点があって、所有者のレベルが上がると魔法がどんどん使えるようになるっていうレベルアップ方式なのよ』

村人くん「レベルアップ方式」

魔導書『そんなことはどうでもいいわ!』

お父さん「いや結構深刻ぅ」

魔導書『魔王様がロリコンなるものに目覚めてしまってから、魔王様は可笑しくなってしまったわ。ご自身の名前も、変えてしまった』

村人くん「あんまり聞きたくないんだけど、なんて名前にしたの」

魔導書『……魔王、ペドフェリアン』

村人くん「ひっどい」

村人くん「くっそひっどい」

魔導書『そして私も名前を変えられたわ。私微妙な魔法覚えさせられてたけど、その中にアンチロリコン魔法なるものがあったの』

村人くん「アンチロリコン魔法」

魔導書『そのせいでひどい名前に……』

村人くん「どんな名前?」

魔導書『有名な魔導書をもじった感じよ』

村人くん「あぁ、ネクロ=ノミコンみたいな」

魔導書『ヒクゼ=ロリコン』

村人くん「え?」

魔導書『私の名前は、ヒクゼ=ロリコンに変えられたわ』

村人くん「かわいそう」

お父さん「ふぁーwwwwwwふぁーwwwwwwwwwwwwwwwwww」

魔導書『!?急にどうしたの!!』

村人くん「大変だ!お父さんの持病の引き笑いだ!一回ツボに入ると当分は元に戻らないぞ!」

魔導書『持病の引き笑い』

村人くん「くそ、お父さん……ごめん!その引き笑いは聞くに堪えないんだ!!」

 

ドスッ!うっ!?

 

お父さん「」

村人くん「……」

魔導書『……』

魔導書『そういうわけで私は魔王を倒して私の名前を変えてくれる人を探す旅に出たの』

村人くん「よくこの空気で話し続けれるね。メンタルすごいね」

魔導書『村人くん。あなたには才能があるわ。魔法の才能が、ね』

魔導書『だからお願い!私を使って、魔王を倒して!!』

村人くん「嫌だよ!微妙な魔法しか使えないのにどうやって倒すんだよ!」

魔導書『こうしてる間にも魔王の手は世界に侵食しているの!あなたが世界を救うのよ!あと私の名前も!』

村人「くそ、亀は竜宮城に連れてくのにこの魔導書僕を巻き込んで微妙な魔法使いへの道を示してくる……」

魔導書『お願い!魔王を倒して!』

村人くん「嫌だよ!なんかこう……魅力がない」

魔導書『魅力がない』

村人くん「別にこう、ね?ロリコンだかペドフェ?よくわかんないけど、そんな変態倒したってその、名誉がない」

魔導書『名誉』

村人くん「というかこのハジマリーノ村で困ってる人、いない」

魔導書『困ってる人いない』

村人くん「あ、そういえば隣に住んでる最強剣士志望の剣士くんがいるから、もしかしたら彼なら魔王を倒そうと頑張ってくれるかもしれない」

魔導書『たらいまわし』

村人くん「ただちょっと、彼は変なところあるから。まぁ君と相性ぴったりだよ」

魔導書『え、ちょっと怖い。怖い』

 

村の外

 

村人くん「あ、あそこで盗賊と戦ってるのが剣士くんだよ」

魔導書『へー。あれが』

 

盗賊「俺様は魔王様の手下の盗賊、ヒレーツ様だ!金目の物を置いていけ!!」

 

魔導書『いま聞き捨てならない言葉が聞こえたんですけどッッ!?!?』

村人くん「最近村の外で盗賊が待機してるからなんだと思ったんだけど、魔王の手下だったのか!」

魔導書『いやもうそこは入ろうよ!村の中入ろうよ!!!なんでスタンバってるの?村の外の危険性を示すため!!?』

村人くん「これは危ないな。ヒレーツは卑劣な盗賊だ。名前からそんな気がする」

魔導書『いや律儀に名乗ってる時点で!!!』

魔導書『律儀に名乗ってる時点でッ!!!』

村人くん「……あぁ、あれが剣士くんだよ」

魔導書『へーどれどれ』

 

剣士くん「……」

 

魔導書『へー無骨な感じでいいわね』

村人くん「剣士くんは村一番の剣術の使い手なんだけど……その、難点があって」

魔導書『難点?』

 

盗賊「じゃあ行くぜ!かかってこいオラぁ!!!」

剣士「待てッッッ!」

盗賊「!?……なんだぁ!!!」

剣士「すばやさは?」

盗賊「え」

剣士「俺のすばやさは村一番の12だ。お前のすばやさは?」

盗賊「え、ちょっとよくわかんないです」

剣士「ふざけるな!ステータスの数字の順番に行動を開始しなければダメだろ!!」

盗賊「あんた何言ってるの!!?普通に行動すればいいじゃねぇか!!!」

剣士「ちっ、まぁいい。じゃあ俺のターンからだ。俺は攻撃を選択する。いいな!」

盗賊「お、おう。やっとやる気になったか!じゃあ行くぜ!」

剣士「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

盗賊「ふん!」

剣士「ぐわっ!」

盗賊「へっ、ちょろいぜ」

剣士「待てッッッ!!!!」

盗賊「!……なんだよ!!!」

剣士「何故俺に攻撃した」

盗賊「ふえ?」

剣士「お前のターンでもないのに」

剣士「何故攻撃した!!言え!!!」

盗賊「いやだって、攻撃できたし」

剣士「ふざけるな!!己のターンごとに選択をしなければ戦闘が成り立たないだろ!お前だって自分のターン中に相手がことあるごとに攻撃してきたら嫌だろ!!!」

盗賊「あんたさっきから何言ってんの!?」

 

 

村人くん「剣士くんは戦闘に独特の感性を持ってるからこだわりが強い」

魔導書『いやいやいや!!?いやいやいやいや!!!!?』

魔導書『え、彼一体何を言ってるの!?ステータスってなに?この疲れ切った現代社会における社会的地位のこと?!』

村人くん「なんでも女神様からいろいろスキルを貰ったらしいんだけどスキルに行動を縛られて動きにくいらしい。というか生きにくいらしい」

魔導書『でしょうね!!!!そらそうでしょうね!!!!!』

 

盗賊「なんなんだよもう!!なんかすげぇめんどくせぇよ!!!」

 

村人くん「おっ、盗賊の心が折れて帰ってったぞ」

魔導書『むしろよく戦ったわ』

剣士くん「む。村人くんか」

村人くん「剣士くん。魔導書ほしくない?便利には程遠い魔導書」

魔導書『ポテンシャルは秘めてるわ!!!』

剣士「すまない、村人くん。俺は女神さまから最強剣士の称号を与えられてな。魔法は別に興味な―――うわこいつ喋ったキモッッ!!?うわキッモッッッ!!?」

魔導書『なんなのよもう!!!!なんかすごいめんどくさいっ!!!!』

 

村の真ん中らへん

 

村人くん「くそ、剣士くんに魔導書を押し付けるチャンスだったのに!」

魔導書『あんたどんだけ嫌なのよ魔王退治!!?お願い村人くん!あなただけが頼りなの!!私ストレスで人格変わりそう!!!』

村人くん「奇遇だね。僕も君を押し付ける候補を一人思いついたよ」

魔導書『嫌か!そんなに嫌か!!そんッなに魔王退治嫌か!!』

村人くん「ほら、あそこ、見えるかい?彼女が次の君のご主人様だ」

魔導書『奴隷商かっっ!!ったく。えーどれどれ』

 

 

少年「アイドルちゃん様、こちら本日のデザートのスライムゼリーでございます」

青年「アイドルちゃん様、本日は私が心を込めて制作したドレスがこちらになります。是非お召し上がってください」

老人「アイドルちゃん様、本日も素晴らしく後光が射しておいでです」

「「「「「「「アイドルちゃん様、アイドルちゃん様」」」」」」」」

 

魔導書『きっっっっっっっっっも!!!!!!!!!!!!!!』

魔導書『きっっっっっっっっっ―――――――――も!!!!!!!!!!!!!!』

村人くん「おっと、ここからじゃ見えないけど、あの男たちのど真ん中に僕と同い年のアイドルちゃんがいるよ。12歳なんだ」

魔導書『きっっっっ―――へーそうなんだ。てか村人くん若いね。村人くんはあのキモじゃなかったあの輪の中に入らないの?』

村人くん「いや、僕アイドルちゃんあそこまで好きになれないし。胸ないし大人っぽくないし」

魔導書『性的嗜好に素直だね村人くん』

 

ぞわっっ!!!

 

村人くん「はっ!?しまった、この覇王色の覇気は!!!見つかったか!!!」

魔導書『覇王色の覇気!!?』

「あれれぇ?村人くんだぁ。どうしたのぉ?」

魔導書『うわ、何このぶりっ子声。やっばい鳥肌まみれ』

村人くん「逃げるよ魔導書!僕はアイドルちゃんの臓器を売りさばこうとした前科があるからアイドルちゃんに殺されかねない!!」

魔導書『あんたホント今まで何やってきたの!!!?』

「あーん!行かないでぇ村人くぅん。みんなー!おねがぁい!」

 

しゅんしゅんしゅんしゅんっっっ!!!ザンッッ!!!

 

「「「「「「我ら名前をアイドルちゃん同盟!!!我らが主の玉音の聞き奉りて、信命を懸けてその令に従わん!!!!!」」」」」」

 

村人くん「うわっ!いつの間に目の前にこんな集団が!!!」

アイドルちゃん「うふふぅ。私の命令を聞いてくれる兵隊さんたちだよぉ。瞬間移動に近い歩行法で村人くんの目の前で壁を形成したのぉ」

村人くん「アイドルちゃん!!!」

魔導書『この村のメンツ本当に濃いなぁおいッッッッ!!!!』

魔導書『いい加減にしてよ!!何回原液のカルピス飲ませてくるの!!!濃すぎるわよこの村のメンツ!!!!!わけわかんない!!!!わけわかんない!!!!!!』

村人くん「一体何の用だいアイドルちゃん!僕が何かしたっていうのか!!」

魔導書『あんたさっき臓器売り渡そうとしたって言ったじゃない!!厚顔無恥にもほどがあるでしょ!!!』

アイドルちゃん「ねぇ村人くん。その喋る魔導書なぁに?」

魔導書『なによこの理解力の速さは』

村人くん「なんだよ!別にいいだろ!」

アイドルちゃん「えー、いいなぁ。アイドルちゃんもほしぃー」

魔導書『これはNo thank you.村人くん!絶対に渡しちゃだめよ!!』

村人くん「え、じゃあ渡すよ、はい」

魔導書『そんなに嫌か!!!!魔王とアイドルちゃんと戦うのはそんなに嫌か!!!』

アイドルちゃん「………」

魔導書『え、何この間。怖い』

アイドルちゃん「むぅー。村人くんが素直にくれるものって大体ゲテモノかヤバいものだからやっぱりいらないかなぁ」

魔導書『ナイスだ前科!!!いえーい!やったわ!!』

村人くん「ちぃッッッ!!!つっかえぇねぇ!!!」

魔導書『おいどさくさに紛れて何言った?おい。なんか言ったかおい?』

村人くん「いえ、別に……」

 

「フフフ、賑やかなことだなぁ魔導書ぉ」

 

魔導書『ッ!?そ、その声は!!!』

 

「そう、私だ。魔王様の命を受け、この村を襲撃しに来た……」

 

牛魔人「魔王様の四天王の一人、牛魔人だッッ!!!」

魔導書『嘘!!四天王であるあなた様が、何故この辺鄙なくせに濃厚な村に!!』

牛魔人「左遷だ」

魔導書『左遷』

牛魔人「私は武人だ……、だから全人類に対し戦争を仕掛けるべきだと何度も上申した……、なのにあの魔王、全人類幼女化計画なんて発動して……、反発したら左遷された……」

村人くん「かわいそう……。割かし常識人っぽいのにかわいそう……」

牛魔人「だが仕事は仕事だ!!!この村を乗っ取りに来てやったぞ!!」

魔導書『まさか、やめなさい牛魔人!!!それはダメよ!!!』

牛魔人「うるさい!こちとら自棄だ!!!出でよ、我が魔導書よ!!!」

 

赤黒いオーラが牛魔人の体を包みます。

その姿はまさに、左遷させられても四天王の一人であることが理解できました。

そして、オーラは牛魔人の右手に圧縮され、一冊の本になっ……、おや?

 

村人くん「魔導書。あれはなんだ?本っぽくないけど」

魔導書『くっ、あれは新型の魔導書よ。単語をキーボードで打ち込むとその時々で使えそうな魔法が検索できるの。あんなナリだけど辞書みたいなものよ。まさかもう完成していたなんて』

村人くん「辞書……」

牛魔人「ふははははは!見よこの魔導書を!!!キーボード打ち込みのみならずタッチペンでの操作も可能だ!!旧型のお前とは天と地ほどの差を持つわ!!」

魔導書『まさか、その魔導書も喋れるの!!!?』

牛魔人「フハハハハハ!!!聞くがよい。この魔導書の声をッッッ!あポチっとな」

 

・・・。ぴこーん。

『Apple(あーぽぅ)』

・・・。

 

魔導書『クッ!!!やってくれるじゃない、魔王!!!発音が無駄にいいわね!』

村人くん「いやあれすごいかな?!大分しょぼいでしょあれ!!!」

牛魔人「フハハハハハ!!!!茶番は終わりだ!!!!魔王様の命に従い、貴様らを幼女に変えてやる!!!」

村人くん「な、なんだってー!」

牛魔人「食らうがいい!!幼女化魔法!!!『ロリル』!!!!」

牛魔人「あ、やっべ手元狂った」

おばあちゃん「ぎやあああぁああああああああああ!!!!ぐえぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」

村人くん「あぁっ!その辺のおばあちゃんが!!!!!」

おばあちゃんに魔法が当たった瞬間モクモクと煙が立ち込めました。

煙がはれると、そこには!

おばあちゃん(幼女)「な。なんだいこの姿は!!!」

よぼよぼのおばあちゃんが幼女になっているではありませんか!!

魔導書『……牛魔人様』

牛魔人「……あー……、チェンジ。……したいけど、まぁ二、三人幼女にしてこいって言われてるだけだし……まぁ、うん。成功ってことで……」

村人くん「雑かよ」

牛魔人「ふーっはっはっは!!老女を幼女に変えてやったぞぉ!!恐ろしいだろぉ!!!恐ろしかったら魔王様への忠誠をささげるのだ!!」

村人くん「そんなことできるわけ、……ん?」

おばあちゃん(幼女)「一生魔王様についていくのですじゃ」土下座!!!!

村人くん「おばあちゃああああああああん!!!?」

牛魔人「いやその、なんっていうか、幼女になったからって自棄になるのは辞めておいた方が……」

村人くん「いい人かよ牛魔人」

おばあちゃん(幼女)「もうこの姿で一生を過ごしたいですじゃ。腰痛もなく肌も美しい、これ以上ない待遇ですじゃ。一生魔王様に忠誠を誓いますじゃ」

牛魔人「おっ、おう……。おう……」

魔導書『村人全員から嫌われる覚悟でここに来たのに思いのほか重たい忠誠を誓われて困惑してるわね』

村人くん「おっ、おう……。うん、うん……」

牛魔人「くそ、なんか絶望感が足りないぞ……次は貴様だ!!!喰らえ!!『ロリル』!!!」

アイドルちゃん「え、きゃああああああああああああああ!!!!」

「「「「「「「あ、アイドルちゃん!!!」」」」」」

煙が晴れるとそこには……!

アイドルちゃん(幼女)「ふえぇ……幼女になっちゃったよぉ……嫌だよぉ……」

牛魔人「フハハハハハハハ!!どうだ!!村の中でも影響力のありそうな人間を幼女にしてやったわ!!恐ろしいだろう!!貴様らもこうなりたくなければ魔王様に忠誠をだなぁ!!!」

「尊い……」

牛魔人「え」

「なんと尊い姿なのだろう……」「あれはもはや人の姿ではない……」

「アイドルちゃんは、天使だったんだ……」「エンジェル……アイドルちゃんイズエンジェルちゃん……」

「なぁ」「おう」「あぁ」「そうだな」

「「「「「「「「我らアイドルちゃん同盟一同、魔王様に忠誠を誓います」」」」」」」」」

牛魔人「なぁんか釈然としねぇんだよなぁああああああッッッッ!!!!!!!」

牛魔人「なんだよもう!!!幼女化だよ!?お前自分が喰らうとなったら嫌だろ!!!怖がれよ!!!一生幼女として過ごすかもしれないんだぞ!!!俺は嫌だよ!!!!」

「どうだ?」「アイドルちゃんがエンジェルちゃんになるだけなら、まぁ別に」

「あり寄りのありだな」「プラマイゼロ、むしろインフィニティ」

「「「「「「「「我らアイドルちゃん同盟一同、魔王様に忠誠を誓います」」」」」」」」」

牛魔人「なんなんだよお前らはさぁ!!!常識ないのかよ!!!!」

村人くん「村を襲い掛かった牛魔人が常識を説いたーッッッッッ!!!!!」

魔導書『ねぇ村人くん。唐突に申し訳ないのだけれど、私新しい魔法を覚えたみたいだわ』

村人くん「え待って思いのほか突然すぎてリアクションに困る。え、今言うことなのそれ?」

魔導書『これはすごい魔法よ。名前は『ロリザレクション』ね。ちょっとあのおばあちゃんに使ってみて』

村人くん「うんわかった。『ロリザレクション』」

おばあちゃん(幼女)「ん?ぎぃやぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!おろろろろろろろろろろろろろろろろろろおろろろろろろろろ」

おばあちゃんの鳩尾に突然座薬っぽい形の弾丸がぶつけられた。

するとみるみるおばあちゃんは元のおばあちゃんの姿に戻ったではないか!不思議!!

魔導書『やったわね。『ロリザレクション』はアンチロリコン魔法みたいよ。別名老化魔法ね。幼女化を阻止できるわ』

村人くん「いやまぁうん。すごいんだけどさ、微妙だよね、これ」

魔導書『……そんなことないもん』

村人くん「いやっ、微妙だよねこれ、うん。……なんかこう、生理的に微妙」

魔導書『生理的に微妙』

牛魔人「くっ!かくなる上は!」

アイドルちゃん(幼女)「え、ふあぁ!?」

「ふあぁ!って言った!!今ふあぁって言ったぞ」「あぁ、言ったな!!」

牛魔人「この娘は人質だ!!娘の命がほしくば、この村の住人全員魔王様に屈服せよ!」

魔導書『人質なんて卑怯だわ!!』

牛魔人「五月蠅い!戦の兵法よ!!返してほしくば明日の夜までに村長をこの場に連れてこい!!」

おばあちゃん「牛魔人さま!!ワシも!ワシも連れてって送れぇ!!」

牛魔人「お、おう。すまない、なんかこう、嫌」

おばあちゃん「そんな殺生な!!ワシの老後プランである魔法少女生活は一体どうなってしまうんです!!!」

牛魔人「打算的な計算早いなぁおい!!!?ねぇよ!!老後は安らかに過ごせよ!!!なんで更なる波乱万丈を求めるんだよ!!!」

おばあちゃん「せめて幼女に、幼女にだけさせて!!おねがぁい!!」

牛魔人「おい年考えて媚びろよババア!!!もう帰るから俺。残業嫌なんだよ。家族が待ってるし……」

おばあちゃん「ワシの今後の息子は!」

牛魔人「幼女化して子ども産む計画練ってんじゃねぇよ人生楽しい人かよ!!!寝ろ!入れ歯外して寝ろ!!あばよバアサン!長生きしろよ!!!」

村人くん「いい人なのか悪い人なのかわかんないな牛魔人」

「あぁ!アイドルちゃんの可愛さに釣られて見送ってしまった!!?」

「アイドルちゃんを助けるんだ」

牛魔人「ふんッッ!」指くいっ

どーん

「「「「「「「ぐわあああああああああああああああ、ここに来て物理攻撃ぃいいいいいいいいいいいいいいいいい」」」」」」」

村人くん「痛そう」

魔導書『あぁ!牛魔人が行ってしまうわ!追いかけないと!!』

村人くん「え、なんで?」

魔導書『え?』

村人くん「え?」

魔導書『いやいやいや!人質じゃん!助けなきゃダメじゃん!それが人道!!あダメだこの子に人道説いても意味なそう!!!』

村人くん「いや別に……アイドルちゃんが連れ去られたってなんていうか……魅力がない」

魔導書『利益追求に余念がない!!?』

村人くん「別にアイドルちゃん助けてもなぁ……。なんか昔から突っかかってくるから好きになれないっていうか、そこまで仲良くないしほかの人が助けてくれるっしょマジ。これ究極プラン。っべー、僕天才。っべー」

魔導書『この子トコトン外道!!!』

村人くん「じゃあ帰ろうよー。もうだるい。なんかめんどい」

魔導書『現代の子どもって活力なさすぎよ!!もっとこうロマンを求めて冒険に繰り出す勇気とか持ってよ!!』

村人くん「ゲームしたほうがいい」

魔導書『老後に足腰弱ってしまえ!!!』

村人くん「もう帰ろっと……ん?」

「おい大変だ!!薬屋の松村さんがいないぞ!牛魔人に連れ去られてしまったみたいだ!!」

「なんだって!!?あの爆乳のお姉さんが!!!」

村人くん「!!?」

「あぁ、名物店員のあの人だよ!くそ!なんてこったい。丁寧な接客で大人っぽいって評判だったあの人がいないと薬屋の売り上げ下がっちまうよ!!」「いい人だもんなぁ松村さん」

村人くん「……」

魔導書『?どうしたの村人く』

村人くん「行こう」

魔導書『え』

村人くん「牛魔人、いや魔王の言うことなんて聞く必要なんてない。薬屋の松村さんを助けなきゃ!!!ついでにアイドルちゃんも」

魔導書『え待ってなんでそんなにやる気出してるの?怖い』

村人くん「くそ、魔王め!!大人っぽくてちょっとエッチな巨乳のお姉さんを幼女にするなんて許せない!!!戦おう!!!徹底的に!!!魔導書、手伝ってくれ!!!」

魔導書『動機が明け透けすぎてモチベーション下がるわッッッ!!!!』

 

村人くんは牛魔人を倒すべく、真夜中、それっぽい雰囲気の洞窟にたどり着きました。

村人くんは一人では勝てないと考えて、仲間を呼んできました。

ではここで、村人くんの仲間を紹介しましょう。

村一番の窓際係長、鈴木宗春。

鈴木「最近娘の対応がつらくて……」

ホームレスキング、本名不詳の42歳童貞。ザビエル

ザビエル「神が見える……」

33歳、二児の父親でDJ。ミスターパパ。

パパ「息子と娘よ安心してくれ。パパ、ラップで稼ぐから。一山当てるから」

 

村人くん「完璧な布陣だ!」

魔導書『帰らせろッッッ!!!!!!!!』

 

一度仲間を解散させて、もう一度仲間を集めた村人くん。

ではここで、村人くんの仲間を紹介しましょう。

 

自称最強の盗賊、ヒレーツ。

盗賊「俺様は魔王様の手下の盗賊、ヒレーツ様だ!金目の物を置いていけ!!」

魔導書『なんで魔王様の手下呼んじゃうの!!!?馬鹿でしょ!!!チョイス考えなさいよ!!!!』

 

自称最強のおばあちゃん。

おばあちゃん「魔王様の手下になりに来たの」

魔導書『敵側に寝返る人材を呼ばないでよ!!!!完全にこの人牛魔人に会いたいだけでしょ!!!』

 

自称最強の剣士、剣士くん。

剣士くん「あれ?初期装備そろえるために他人の家からお金取らないの?」

魔導書『あんたもうなんか違う!!!生きてるシステムがなんか違う!!!』

 

村人くん「完璧な布陣だ!!!」

魔導書『いい加減にしなさいッッッッッッ!!!!!!』

 

十分後。(イケボ)

 

村人くん「とりあえず剣士くんだけ連れていくことにした」

剣士くん「任せてくれ。俺がとりあえず戦うから人質の救出を頼む」

村人くん「うん任せて。それにしてもこの提灯便利だなぁ。明るい」

魔導書『ねぇ村人くん。唐突に申し訳ないのだけれど、私また新しい魔法を覚えたみたいだわ』

村人くん「え、またくっそ微妙なやつ?」

魔導書『この呪文は凄そうよ。『フライ』って言うみたいね』

村人くん「よし早速使ってみよう。『フライ』」

・・・。

剣士くん「何も起きないな」

魔導書『すごいわ村人くん!これは幼女を高い高いする為だけの魔法みたいね!!』

村人くん「つッッッッッかえな!!つッッッッッ―――かえなッッッ!!!!!」

剣士くん「おい村人くん!そんなに叫んだら人が来―――」

 

「おっと!飛んで火にいる夏の虫とはこのことだなぁ!!」

 

剣士くん「何奴!!!」

 

「くっくっく、聞いて驚け。俺様は牛魔人様がしもべの一人」

銀二「よさこいソーラン節の達人、三丁目の銀二だ!!」

村人くん「お、おう……」

銀二「ここであったが百年目、俺様のソーラン節を喰らうがいい!!!」

銀二「あーどっこいしょーどっこいしょー!!!どっこいしょーどっこいしょー!!!」

剣士くん「ふんっ!!!」

銀二「ぐわあああああああああああああああああああ」

剣士くん「素晴らしいソーラン節だった。練度が違う」

魔導書『まぁ、だから何って話なんだけどね』

 

「おっと!飛んで火にいるアレとはこのことだなぁ!!!」

 

剣士くん「何奴!!!」

「くっくっく、効いて驚け、俺様は牛魔人様がしもべの一人」

サザンドラ「サザンドラ達彦だ!!ここを通りたければ、俺様を倒してからにするんだなぁ!!」

剣士くん「くっ、強そうなのか判断しかねる名前だ!!」

サザンドラ「行くぜ、俺のターンだ!!問題!!」

ででんッッ!!!

村人くん「え」

サザンドラ「たけしくんがお母さんにお使いを頼まれ、徒歩時速70kmでスーパーまで買い出しに行きました。2秒後、お母さんはたけしくんに財布を渡すのを忘れて徒歩時速100㎞でたけしくんを追いかけました。スーパーまでの距離が自宅から50mの時、お母さんはいつたけしくんと合流するでしょーか!!!シンキングターイム。カモン銀二!!」

銀二「おうよ!あーどっこいしょーどっこいしょー!!!」

剣士くん「ふんッッッ!!!!」

サザンドラ「ぐわあああああああああああああああ」

銀二「達彦!てめぇよくも!!」

剣士くん「ふんッッッ!!!!」

銀二「ぐわあああああああああああああああああ」

魔導書『というか問題のお母さんとたけしくん足早すぎるわよ!!!!!!!!世界記録狙える家族設定よそれ!!!!』

村人くん「というか牛魔人のしもべチョイスひど過ぎるよ。もうちょっとまともな人間居なかったの?」

 

「おっと!夏に虫が出るってぇのはこのことだ!!」

 

剣士くん「何奴!!!!」

魔導書『いやもうふわっと覚えてるやつになっちゃった!?頑張ろうよ!!!前の二人ちゃんと覚えてたんだから頑張ろうよ!!!』

 

「くっくっく。時給が良かったから転職したぜ」

盗賊「俺様は牛魔人様の手下の盗賊、ヒレーツ様だ!金目の物を置いていけ!!」

魔導書『帰れよッッッッッッッ!!!!!!!!!!!』

魔導書『なんで出てくんだよ帰れよッッッッッッッ!!!!!!!!!!!』

剣士くん「ふんッッッ!!!!」

盗賊「ぐわああああああああああああああああああ!!!!これで時給発生しましたひゃっほう!!!」

村人くん「なんて欲望に忠実な敵だったんだ」

魔導書『村人君も負けてないわよ』

 

「おっと!…………、おっと!!!」

 

魔導書『ちゃんとしろや!!!!!せめて登場セリフくらいちゃんとしてこいよ!!!!最低でも暗記しろや!!!!!』

 

牛魔人「すまない……」

魔導書『お前かーいッッッッッ!!!!!!!?』

剣士くん「現れたな牛魔人!!」

村人くん「松村さんを返せ!!!!」

魔導書『いやアイドルちゃんは!!?』

牛魔人「くっくっく。まさかこんな夜更けに提灯片手に潜入してくるとは私も思わなかったわ」

村人くん「うん僕もそう思う」

魔導書『この子達成長期だから寝なさいって言っても聞かないのよ……』

剣士くん「すまない。セーブポイントはどこだろうか」

村人くん「ないよ」

牛魔人「隙あり!『ロリル』!!!」

村人くん「なんの!!剣士くんガァアアアアッドゥ!!!」

剣士くん「うわ村人くん一体何をぎょえええええええええええええええええええ!!!?」

牛魔人「くっ、仲間を盾にするとは卑怯な!!!」

村人くん「はっはっは!僕が無事ならそれでいいのさ!!!」

魔導書『あんた本当に最低の屑ね!!!?』

 

「くっ、どういうことなのら……おれはいったいどうなってぃしまったのか?」

 

絶世の美ロリ剣士くん「むらびとキュン……おれ、どうなっちゃったのぉ?」

 

村人くん「……」

魔導書『……』

牛魔人「……」

村人くん「剣士くんそのままでも生きていけるよ」

魔導書『ポテンシャルは私並みにあるわね。可能性しかないわ』

牛魔人「ねぇこの子魔王様に献上すれば村はもう大丈夫なんじゃないかなこれ」

村人くん「でも僕、剣士くんのこんな姿見たくなかった」

絶世の美ロリ剣士くん「くしょぉ……このままでもじゅうぶんらもん!」

村人くん「なんか口調が変わってない?」

魔導書『しまった!!!『ロリル』の効果よ!!魔法を喰らった人間が自らが幼女でもいいなと思うこと、魔法の発動者がこいつ幼女でもいいなと思うこと、この二つが重なると強固な幼女化が始まるわ!!最悪二度と幼女から戻れない!!』

村人くん「なんてこったい!この剣士ロリの自分が通用すると踏んでるのか!打算的だ!」

牛魔人「よし、このまま追い打ちをかけてやる!!喰らえ、『フライ』!!!」

絶世の美ロリ剣士くん「ふああああああ、えへへへへへへ、きゃっきゃ!」タカイタカーイ

村人くん「すごいかわいい幼女なんだけど、あれが剣士くんだと思うと悲しい気持ちになるよ」

魔導書『こうなったら新たなアンチ=ロリコン魔法で対抗よ!『ローゲ』の魔法を使って』

村人くん「わかった、『ローゲ』!」

絶世の美ロリ剣士くん「わーいわーい!!!!わーいわーえ゛ぇ゛ぇ゛え゛う゛」

魔導書『すごいわ村人くん!幼女になった人間が唐突にゲロを吐く呪文よ!対象が吐いて冷静になるわ!』

村人くん「人んちにゲロをまき散らす感じで良心が咎める」

魔導書『畳みかけるわよ!!!『メイジ』の呪文を使って!!』

村人くん「お、おう。『メイジ』」

絶世の美ロリ剣士くん「ぁ゛ぁ゛、うごぁあああああああああ!!!?や、やめ、ぎぃいぃいいいいいいいいい!!!?」

魔導書『すごいわ村人くん!幼女になった後に起こりうる迫害の悪夢を追体験させる呪文のようね!このままいけばトラウマ待ったなしだわ!!』

村人くん「イジメじゃないか!!!!!」

牛魔人「くっ、何故人類幼女化計画を妨害する!!お前は一体何のために!!」

村人くん「いやお前が言えた義理じゃないだろ!!!」

魔導書『決まってるじゃない!もちろん正義の為よ!!』

村人くん「いや巨乳の為だけど」

 

・・・。

 

牛魔人「え、ちょっと、え?いや、え?ごめんよく聞こえなかった」

村人くん「大人っぽくってちょっとエッチなお姉さんを救うためだって言ってるだろうが!!!!!!!!!!」ドンッッッ!!!!!

魔導書『悪化したあああああああああああああああああああああ!!!!!?』

牛魔人「てかドンッッッ!!!!じゃねぇし!!!」

村人くん「僕は正義なんてそんなどうでもいいもののために動かない」

牛魔人「えー……」

村人くん「僕は自分の思いを貫くためにここにいるんだ」

魔導書『物は言いよう……』

村人くん「僕は大人っぽくってちょっとエッチなお姉さんを救って、パフパフをするッッッ!それ以外に望みはない!!!!」

牛魔人「いや欲望が爛れすぎぃ!!!!」

魔導書『あなた十二歳でしょ!?』

村人くん「僕は巨乳の為ならば、剣士くんだって捨てる。アイドルちゃんだって捨てる。パフパフの為ならば、是非もない!!!!!!」

魔導書『!?す、すごい!急激に私のレベルが上がってる!彼の感情エネルギーが私に影響してるんだわ!すっごい気に食わないけど!!!!今ならこの魔法が使えるわ!行きなさい村人くん!!!正義の為に!!!!』

牛魔人「あっこいつ最終的にいい感じな雰囲気にまとめようとしてる!!!」

村人くん「いっけぇ!!!!『ロリル』!!!」

牛魔人「え、マジで!?その呪文はあかんておほおぉおおぉぉぉおぉおおおおおおおおおぉおぉおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!」ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

 

 

牛魔人(ふっ、バカめ!その呪文は使用者以下の実力の持ち主にしか効かんのだ!!!だからその呪文は私には効かん!!)

 

ロリ牛魔人「ふははははは!わらちのしょうりなのらぁ!!!」

魔導書『うっわチョっロ』

ロリ牛魔人「なぜじゃああああああああああああああああああああああああ!!!?」

魔導書『最後まで納得いかない戦いだったわね』

ロリ牛魔人「くっ、せんりゃくてきゅい、戦略的撤退だ!」

魔導書『あ、噛んでる。かわいい』

村人くん「『フライ』」

ロリ牛魔人「ぐわあああああああああ、タカイタカイされて身動きがあああああ!!!」

村人くん「おい幼女。松村さんはどこだ!教えないならお前をそのまま魔王城に送り届けて永遠に幼女のまま魔王に愛でられる人生を送らせるぞ!!!!」

魔導書『外道か!!!牛魔人は生粋の武人で、幼女になりたくないから左遷喰らったのに幼女にさせられて魔王城にとんぼ返りとか絶望でしかないわ!』

村人くん「だからこそ、いい!!!」

魔導書『外道か!!!!!』

ロリ牛魔人「やめろぉ!教えるから!教えるからぁ!!!」

 

 

 

 

雰囲気のある地下牢

 

牛魔人「なんとか戻ったようだ」

剣士くん「あぁ、お互い苦労するな」

牛魔人「ホントな」

幼女「あ、あなた方は……!」

村人くん「あなたが薬屋の松村さんですね?お助けに参りました」

魔導書『なんだこのキャラ崩壊』

幼女「そんな……、待ってください。私のほかにも幼女にさせられた人がいて、その方たちも救っていただきたいのです!」

魔導書『やばいすごいいい人に見えるこの幼女』

村人くん「えぇ、あなた以外の方も必ず救います。まずはあなたを……救ってみせる!!!」

牛魔人「えぇ……何こいつ……。えー……。腑に落ちねぇ……」

魔導書『わかるわ』

村人くん「さぁ、松村さん。今助けます!!『ロリザレクション』!!!!」

幼女「あ、あぁ……何もかもが、戻っていく。お帰り、私……」

 

ごりっ、べきっ、ばりばりばりばり、どぷん、どぷん、どぷん。

 

オーク「助けていただきありがとうございます。なんとお礼を申し上げたら……」

剣士くん「ぼんっ、ぼんっ、ぼんっ!!!?」

魔導書『すっげぇここまでの巨乳というか巨漢?ふくよかな女性初めて見たわ!!!』

村人くん「」

オーク「あ、わたくしが薬屋の松村です。あなた方には救われました。是非、今度お礼させてください……。では、わたくしはそろそろ戻ります。お店の方も心配ですので。あ、牛魔人さん。手厚い待遇でしたが、今後はこんなことしちゃ、めっ、ですよ」

牛魔人「あ、はい。すいません」

 

オークは去っていきました。

するとどういうことでしょう。村人くんが叫んだのです。

 

村人くん「―――――――ぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!あぁ!!!!あぁああああああ!?!?!?!?ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?!!?ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

村人くん「ぐ、ぞぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!あぁああ!!!!!あぁああああ!?!?あああああああ!!!!ああ、ああぁああ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!ああああああああああああああああああああああああっ、ぁああああぁぁぁぁぁああああああ!!!?あああああああああああああああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああッッッッッ!!!!!!!!!!!!」

 

村人くん「っ、ぁ゛ぁ゛あ゛ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

村人くん「……」

 

村人くん「ぎぃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!な゛、んで、ぁんでぁだぁよぉおおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

どんどんと床を殴り、壁を蹴飛ばし、頭突きし、剣士くんの剣を奪い取って振り回したり、手近にあった日用品を投げつけたり、村人くんは暴れました。

彼の瞳には、涙―――――――。

それはとても悲しい涙だったそうです。

 

魔導書『かなしい』

牛魔人「あー。どんまい。人生長いって。ほら、俺も今嫁さんいるし、いつかこう、理想になる女性が現れるって」

剣士くん「そ、そうだな。なんならアイドルちゃんとかいるだろ。アタックしちまえよ」

魔導書『そ、そうよ。アタックしちゃいなさいよ!いけるいける!』

牛魔人「ほらやっぱいるんだってそういう人ってさぁ!前向いていこうぜ!!」

村人くん「『ロリル』」

牛魔人「んほぉおぉぉおぉおぉおぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉおおおおおお!!!!?」

魔導書『村人くん!?』

ロリ牛魔人「な、なにを!?」

村人くん「……っせぇよ」

剣士くん「え」

村人くん「うっせぇっつってんだよ!!!!!北海道の左側のフックっぽくなってるところでケツの穴引っかけるぞ!!!!!!」

ロリ牛魔人「いや色々待てや!!!」

ロリ牛魔人「世界観!!!!!」

ロリ牛魔人「世界観を無視してはいけないだろ!!!!北海道ってなんだよ!!!ちょっと考えて発言しようよ!!!」

魔導書『そうよ村人くん。北海道なんて言っちゃだめよ!!』

村人くん「行きたくないのか?」

ロリ牛魔人「え」

村人くん「行きたくないのか北海道」

ロリ牛魔人「いやそれとこれとは別っていうか……」

村人くん「行きたいんだろ?」

ロリ牛魔人「え」

村人くん「行きたいんだろ北海道」

ロリ牛魔人「いや、その……行きたくないかって言われたらまぁ行きますけど」

村人くん「行きたいって、言えよ!!!はっきりと言え!!!」

ロリ牛魔人「そら行きてぇよ!!!!!!北海道行きてぇよ!!!!!!カニ食って温泉行ってくつろぎてぇよ!!!!!!」

ロリ牛魔人「でもダメなんだよ!!!行けないんだよ!!!!」

村人くん「……行けるとしたら?」

ロリ牛魔人「え」

村人くん「お前が利用していた転移魔法陣、行き先を魔王城玉座の間から北海道の小樽に変えといたんだが、行かないのか……?」

ロリ牛魔人「なん。だと……だが仕事とか……」

魔導書『行きなさいよ、牛魔人。いえ、牛魔人様』

ロリ牛魔人「魔導書……」

剣士くん「今の君には、必要なのかもしれないな」

ロリ牛魔人「剣士くん……」

村人くん「―――グッドラック」

ロリ牛魔人「ありがてぇ……ありがてぇ……。わかった、行ってくる!!私、行ってくるよ」

ロリ牛魔人「今度会ったら、一緒にカニしゃぶしゃぶやろう―――」

 

魔法陣に光が包まれます。

牛魔人はどこに行くのでしょうか。

行き先はもちろん、北海道―――、ではなく。

 

ロリ牛魔人「ふぅ。ここが北海道か……あれ?」

魔王「……!?」

ロリ牛魔人「こ、ここは魔王城の玉座の間!?ま、魔王様!!?」

魔王「も、萌ええええええええ!!!!!幼女、幼女ぉおおおおおおお!!!!!萌ええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」

ロリ牛魔人「う、うわあああああああああああああああああああ!!!!!!!!???」

 

 

村人くん「北海道なんて行けるわけないじゃないか。魔王城に送り届けて一生幼女にさせてやるんだ」

魔導書『かなしい』

剣士くん「いやまぁ、うん。うん……」

 

アイドルちゃん「助けてくれてぇ、ありがとぅ村人くぅん」

村人くん「はぁ……はい。はい。」

剣士くん「良かったなアイドルちゃん」

魔導書『なんでかわかんないけどすごい消化不良感あるわ』

アイドルちゃん(ふふふ。村のみんな、いいえ、全人類は私のことが大好きだけど、村人くんだけは普通に対応してくれる……。なんだろう、この感情、ううん、わかってる)

アイドルちゃん(―――この不届き物を如何に落とすか、それが私にとっての人生の命題!)

アイドルちゃん「村人くぅん。手ぇつないで帰ろ?」

村人くん「さっきからうるさいぞ糞女!!!その小さい胸を大きくしてから発言しろこのタコ!!!!!」

アイドルちゃん(ふふふ、照れちゃって。絶対口説き落とすんだから、覚悟してね)

村人くん(おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい)

魔導書『やっばいすごい話かみ合ってない気がするわぁ』

 

こうして、村人くんの冒険は終わりを告げたのでした。

そしてその日、村人くんは夢を見たのです。

美しい女の人が、村人くんに微笑んでいるのです。

「聞こえますか、村人くん」

村人くん「?!」

「私はこの世界の女神です……。あなたにお告げをもたらしに参りました」

村人くん「……」

女神「村人くん。あなたは選ばれたのです。あなたは今後勇者として生き、魔王を倒すのです!」

村人くん「は、嫌だわ」

女神「え」

 

村人くんはすっかりやさぐれていて、聞く耳を持ちませんでした。

 

女神「え?ゆ、勇者ですよ?すごい名誉なんですよ?」

村人くん「巨乳には勝てない」

女神「あ、あぁ!?もしかして怖いのですね、命の危険とか。安心してください。勇者というだけで国中から寄付金が募り、ケガや病気のサポートが一生涯続くんです。今ならなんと保険料無料ですよ。お給料もよくて」

村人くん「うるさいって言ってるだろ!!!巨乳になってから出直してこいこのぺちゃぱい女!!!!!」

女神「ぺちゃぱい女!?」

村人くん「というかさぁ、お前あれだろ?剣士くんに変なこと言って唆したやつだろ」

女神「え、えぇ?いや、彼には素晴らしいスキルを差し上げて世界最強になれる力をですね……」

村人くん「そのせいで村の労働をしないで剣一筋になったんだぞ!村の労働力の昨今の低下なめてんのか貧乳おぅい!!!!」

女神「ひぃっ、な、なんでそこまで怒ってるんですか!?それに、私の名前は女神で!貧乳でもぺちゃぱいでもありません!!!」

村人くん「うるさいぞ女神!!!お前なんか横山輝之助で十分だ!!!!!!!」

女神「横山輝之助!!!!?」

村人くん「おい横山輝之助!!!!お前のせいで剣士くん変わっちまったんだよ、責任とれよ!!!あとさぁ、お前なんで12歳の子どもに能力与えまくってんの?知ってんだぞこっちは。この世界12歳から13歳の間に神様からスキル貰えるって」

女神「い、いや。その、他意はなく……」

村人くん「ショタコンだろ」

女神「!?」

村人くん「お前ショタコンなんだろ。そうやって子どもの心に入り込んで楽しんでるんだろ。違うか?」

女神「いや違」

村人くん「うるせぇ!!!巨乳になってから出直してこいこの変態女!!俺ぁ勇者なんざやらねぇってばよ!!!」

 

やさぐれた村人くんはそのまま消えてしまいました。

女神さまの瞳には、涙―――。

 

女神「……諦めませんよ、村人くん。あなたを絶対に、勇者にするまでは!!」

 

 

それから数日。

 

 

お父さん「えぇ!?旅に出るのかい!?」

村人くん「うん。魔導書がうるさいから……」

魔導書『村を守るためにも必要なことよ。また村が襲われてしまうかもしれないから、今度はこっちから打って出るの。あの魔法陣を使って、魔王の住まう地域、魔界へと旅立つの!』

村人くん「ということなんだ。一か月くらいで一回帰るから!お願い!」

お父さん「そうか……でもお母さんがどう思うか」

お母さん「ただいまぁ!いやぁお茶会楽しかったわぁ……あれ?どうしたの村人くん」

魔導書『かくかくしかじか』

お母さん「そうか……。行ってきなさい村人くん。私もあなたくらいの年にはクマ狩りに良く出かけたものだわ」

お父さん「え、知らないその情報」

村人くん「ありがとうお母さん!じゃあ行ってくるよ!」

 

 

村の外

村人くん「おまたせー」

剣士くん「遅いぞ!」

村人くん「へへ、ごめんごめん。じゃあ行こうか!」

アイドルちゃん「あーん待ってぇ。私も行くのぉ!」

村人くん「馬鹿な、撒いたはずなのに!」

剣士くん「えぇ……」

アイドルちゃん「私もぉ、冒険に行くのぉ!行くのぉ!!」

魔導書『面倒くさいし連れて行きましょうよ』

アイドルちゃん「えへへぇ。ありがとぅ!」

アイドルちゃん(やったぜ。村人くんを落とすまでは村人くんから離れたくないもんね!)

村人くん「それじゃあ行こうか。幸先不安だなぁ」

魔導書『大丈夫よ村人くん。あなたは一人じゃないんだから……!』

 

 

昔々、あるところに村人くんという少年がいました。

この話は、村人くんが勇者と呼ばれるまでのお話。

これはその始まりの始まりにすぎないのです。

 

魔導書戦記 ヒクゼ=ロリコン     完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村人くん「あれ?魔法陣の前に誰かいる?」

牛魔人「ぅ……ぅう……ひっく……うぅ……」

剣士くん「男泣きしてる……」

牛魔人「もうやだ、魔王様についていけない……。もう嫌だ……家族と北海道したかった……」

アイドルちゃん「お、おう……」

村人くん「……、ねぇ、一緒に行く?」

牛魔人「…………へ?」

 

 

 

 

 

 

終わり

 




何だこれ

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