不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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なんか気分が乗ったため書いているのでどうだろう?自分でもよくわからない。


原作壊始
第16話 侵食された物語


そして年月が流れ、とある燃えている村にて、

 

 

「くそぉ!ネギ!何処だぁ!」

 

 

金髪の少年が自らの兄を探していた。

 

 

「見つけたぞ!小僧!貴様も大人しく石と成れぇ!」

 

「させんぞ!魔族ども!」

 

「させません!」

 

「お爺ちゃん!お姉ちゃん!」

 

「アラン!逃げんるんじゃ!」

 

「アラン!逃げて!」

 

「うわぁぁぁ!」

 

 

金髪の少年は祖父と姉に送り出されこの場を離れようとした。だが、祖父は魔族の部下のスライムを封じたが魔族により石化され、姉は少年を庇い足が石化した。少年が絶体絶命の危機に晒されたとき、赤毛の魔法使いが現れ、魔族どもを殲滅した。彼は少年のもとに行き、

 

 

「お前がアランか?お姉ちゃんを守っているのか?」

 

 

少年は初心者用の杖を持ち、倒れた姉を庇うように立っていた。彼は少年の頭を撫で、

 

 

「大丈夫だ。ネカネは無事だ。」

 

「お父さん?」

 

「ああ。お前にはこの杖をやろう。」

 

 

そうして彼は自分の持っていた杖を渡した。そうして彼は、

 

 

「もう時間か。こんなことを言う義理は無いかもしれないが立派に育て!ネカネとネギをよろしくな!」

 

 

そう言って赤毛の魔法使いは虚空に消え去った。

 

 

「お父さん?お父さーん!」

 

 

これは悲劇の物語だ。だが、又も彼らは選択を間違えたのだ。もう一人の子を探し見つけていればいずれこの子達に降りかかる悲劇を逃れていたかもしれないのに。

 

 

「この子が英雄と言われている物の子供かね?」

 

「ああ。その通りだ。これから先はお前がやるんだろ?審判者(ラダマンテュス)?」

 

「その通りだ。この子には新たな蝋翼(イカロス)となってもらう。」

 

「楽しみだなァ!」

 

「光の英雄よ!再び誕生せよ!」

 

「「光輝く未来のために!」」

 

 

 

そして再び月日は流れ、

 

 

 

「リヒト・ブリューゲル!偽りの英雄の息子が麻帆良に向かうようだ。かの地に向かい、密偵として行動せよ!」

 

「は!」

 

「ただし、魔法使い側の信頼を得る必要はない。魔術及び陰陽師のもとに所属するように!」

 

「は!」

 

「裏の仕事を行うときは配布した軍服と血染処女(バルゴ)の部隊証の着用を義務とする。」

 

「はい!」

 

「総員!彼を盛大に送り出せ!」

 

「「「了解」」」

 

 

ここは旧世界に4年前に設立された組織である星辰アドラーのエリート部隊である血染処女(バルゴ)の執務室である。リヒト・ブリューゲルを激励しているのがこの星辰アドラーの設立者であるギルベルト・ハーヴェスだ。彼は魔術師達の家系でありながら魔術回路を持たないもの達を集め、彼の持っていた新たな技術により魔術師、陰陽師等の者達の他に新たに星辰奏者(エスペラント)と言う分野の者達を作り出した。彼らは望んでいる。光のために。未来のために。自分以外の誰かのために!

 

 

「楽しみだな。」

 

『目的を忘れるな!』

 

「ああ。勿論だ。英雄の名を汚すものは許さない!」

 

『その通りだ。だが、』

 

「まずは見極めが必要だからな。」

 

『まぁ、何にせよ。』

 

「勝つのは()だ!」

 

 

この()()は、リヒト・ブリューゲル。炎の中、光の英雄に助けられた若者である。彼の憧憬にはハッキリと刻み付けられている。彼の憧れの金髪で顔に大きな傷の入った軍服の男の姿が!

 

 

 

麻帆良

 

 

「そろそろ物語が始まるそうだ。」

 

「そうですか。しかし我等は動くのですか?」

 

「この星に害をなさなければ放っておいて良いだろう。」

 

「念のため、防衛を強化しておきましょう。」

 

「余はこれまで通り産業でバックアップしよう。」

 

「主殿、主殿、首は?」

 

「まだいい。」

 

「そうですか。」シュン

 

「我が王!もっと落ち着いてください!」

 

「何をいっているんですか?わ、私は落ち着いています!」

 

「はぁ、落ち着けてませんよ。」

 

「まぁ、何かあったらサンソンに任せればいいだろう?」

「そうですね。」

 

「そうでしょうね。」

「「その通りだな。」」

 

「・・・」シュン

 

「何故ですか?と言うか牛若丸は何時まで落ち込んでいるんですか!」

 

「「「向こうで英雄に成っただろうが!」」」

 

「それならヴィレムもでしょうが!」

 

「アイツは帰ったぞ?」

 

「え?還ったの?」

 

「暇だったらまた来ると言ってましたが。」

 

「ええ!」

 


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