不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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二つ目更新です。


第26話 大和からの来た少女

麻帆良某所

 

 

そこには立香達が九郎に連れられ立ち入り禁止の場所へ向かっている映像を見ている少女がいた。

 

 

「む!やはりキタカ。カルデアとか言う奴らガ!」

 

 

カルデアは彼女が目的を果たすためには彼らは邪魔になるのだ。

彼女がこの地この時代にいるのは彼女の時代の悲劇を無くすためである。

彼女のいた時代は化石燃料は枯渇し、魔法世界との戦争もありあらゆるエネルギーがそちらに優先される。彼女の時代の科学者はエネルギー問題を解決するため宇宙で発見された粒子である星辰体(アストラル)を使った星辰体(アストラル)式新型核融合炉を現在建造している。彼女達の世界はそれほど追い詰められておるのだ。彼女はそれを使わなくてもすむようにこの地に舞い降りたのだ。

星辰体(アストラル)はまだ人体が使う方法は確立されていない。故に彼女はこの世界に存在する星辰奏者(エスペラント)から技術を盗もうとしているのだ。

彼女はこの地に舞い降りる前に事前に情報を得ていたが異なる箇所が多いのだ。

例えば【千の呪文の男(サウザンドマスター)】の仲間にイアン・ジャゴーダという人物はいなかった筈だ。それに魔術師とか言う勢力、聖堂教会とか言う勢力、更には記録とは違う場所にある世界樹の根本に構えている現代に生きる神、自らの先祖であるネギ・スプリングフィールドが死亡扱いになっており、存在しない筈の弟が麻帆良に来ている。情報では担任として彼女の教室に来る筈が同級生として来ており、【闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)】との戦いは無く。京都に修学旅行で行った時、【完全なる世界(コズモ・エンテレケイア)】の残党が襲ってくる筈なのに、修学旅行がハワイ行きになったりとかなりの食い違いがあるのだ。

そんなことよりも今はエヴァンジェリンが星辰奏者(エスペラント)側に着いたことから、

 

 

「アアアアー!」

 

 

叫んだ。何故こうも思い通りにならない。それに聖杯で呼んだアイツラは!

 

 

「だから!そこは!こうするべきだ!解っているのか?テスラ博士?」

 

「何を言う!そこは!そうせず!こう!するべきだ!貴様こそ解っているのかね?ミスター・エジソン?」

 

 

彼女にとっても偉大な偉人が喧嘩しながら計画に必要な物を造っているのも、

 

 

「素晴らしい、ワタシは、そう感じている。」

 

「ウウウ!ウウウ~!」

 

 

明らかに人形じゃない物とも花嫁のような格好した者が話しているのも許容できる筈だ。

いや、やっぱり無理だ。エジソンは明らかに人じゃない。何だあれは!ライオンヘッド!何で!あんなになっているんだ!それにバベッジもだ元は人なのに明らかにロボットだ!

しかも戦いは前衛?貴方はキャスターでしょうが!

この通り彼女は爆発寸前だった。

彼らの召喚時は、

 

 

「貴方達の科学で魔法に打ち勝ってみないカ?」

 

 

と、発言していたが彼らは癖が強すぎたのだ!

天才が集まったのだ。求めるものは出来た。

だが、それで天才達は納得しない。更なる強化を求めて改良を重ねているのだ。その過程でニコラ・テスラとトーマス・アルバ・エジソンがぶつかっているのだ。

しかし、天才は彼らだけではない!ワタシもそうなのだ!故に、自らの考えよりも自分達を優先している彼らに対して爆発した。その案件に加わり、彼女は天才達との口論を案外楽しんだのだった。

 

 

 

図書館島最下層

 

 

麻帆良の名物、湖に浮くように作られた巨大な図書館。通称図書館島、この図書館島の生徒が辿り着けない最下層に彼らはいた。

 

 

「しかし、地脈が少し歪んでますね。」

 

 

数多の本に囲まれた部屋にいるフードを被った男がそう言った。

 

 

「僕なら元に戻せるけど、この地の神に許可を求める必要があるから無理だけど。」

 

 

褐色でゆるふわ系の男がいた。

 

 

「ああ。貴方は無断で入ってきた身ですからね。」

 

「貴方もでしょうが!」

 

 

フードを被った男の発言に褐色のゆるふわ系の男が突っ込んだ。

 

 

「そう言えばアル。君は学園祭どうするの?」

 

 

褐色のゆるふわ系の男が尋ねた。尋ねられた男のアルビレオ・イマは、

 

 

「友との約束を果たします。貴方はどうします?ソロモン?」

 

 

アルビレオはソロモンという男に対して尋ねた。ソロモンは、

 

 

「僕はこうやって変装して祭りを楽しむさ!」

 

 

ソロモンはかつてロマニ・アーキマンと呼ばれていた姿に変わった。それを見てアルビレオは、

 

 

「では、お互いに楽しみましょうか。」

 

「そうだね。」


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