不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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第30話 二つの光

観客が集まる龍宮神社境内

 

 

「これより麻帆良学園武道大会を始めるネ!」

 

 

その声に観客が「うぉぉぉーーーっ!」っと声をあげる。あげる声は人によってまちまちだがその盛り上がりは熱気に満ちていた。この大会の主催者の超鈴音はマイクを持ち、

 

 

「と、言いたい所だガ。流石に実力者が偏りすぎてるネ。予選を行う前に予選内容を説明するヨ!ミスター・ライオンヘッド、お願いするヨ!」

 

 

と言った。彼女の言葉に応じて、アメコミな服装の男が現れた。ただ、頭部はリアルなライオンそのものだったが。

 

 

「はっはッは!よろしい!では、私から説明しよう!」

 

 

そうして彼はナニカを出した。

 

 

『ノッ、ブ~!』

 

『ノ~!ブ!』

 

『ノノノ、ブブブ。』

 

 

珍妙な生物達が現れた。

 

 

 

「ハッ!マシュ!この特異点、ぐだぐだ時空化してないか!?」

 

 

立香は通信機に向けて叫んだ!

 

 

『いえ、周囲にぐだぐだ因子は確認されていません。しいて言うならばMr.エジソンから確認されました。あと、個人が数人ほど。』

 

 

と、マシュは答えた。ならば、最終的にぐだぐだになるかもしれない!あの超鈴音とか言う人可哀想に。

 

 

 

ライオンヘッドは説明を続けた。

 

 

「君達には!こやつらを!倒してもらう!場所はこの龍宮神社の観客席を除いた全てだ!時間制限内に倒し続けよ!だが、いくら倒しても時間内に戦闘不能になったものは予選敗退となるので注意しろ!何、安心しろ!こやつらは一定のダメージを受けると、謎のエフェクトを残して消える。皆、好きなように殲滅せよ!」

 

 

そう言って彼は後ろに下がろうとして立ち止まった。

 

 

「ああ!いい忘れていた!この予選では武器の扱いは許可しよう!本選で決めるのは真の勝者だ!今回は何の制限もない!選手達よ!皆、全力を尽くせ!以上だ!」

 

 

 

そして、武道大会に参加を望む者達は戦いに赴いたのである。

 

 

 

「はぁぁぁ!せい!」

 

『ノ~ブ~。』

 

 

槍を扱う魔拳士はその槍の一突きを持ってちびノブを穿ち、

 

 

「食らえ!」

 

『ノノノ、ブブブ。』

 

 

黒の騎士王は黒き聖剣でノッブUFOを切り裂いた。

彼らは英雄、故にこそ珍妙な生物とはいえ人形のものとの戦いを馴れているのだ。

だが、この戦いに望んだ殆どの生徒達や格闘家達は傷付けることは試合などであるかもしれないが、このような実戦では意味を為さない。故に、

 

 

『ノッ!ブブブ!』

 

「何だこれ、防げるかよ!」

 

 

弾幕を張るちびノブ戦車の攻撃を受けリタイアしていく。

この学園を守っている自称正義の魔法使いは彼らを守り、傷付きリタイアを迫られていく。

だが、そんな彼らを進んで守る者がいた。この戦場に二ヶ所も、

 

 

 

ここに一人の精霊魔術師が一般人を守り耐えていたが敵の増援が現れたのだ。

 

 

「くそぅ!これは!大会なんて!生優しいものじゃない!これは!」

 

『ノッブ~!』

 

『ノ~ブ~!』

 

 

そこに光明が差した。

 

 

「どけぇぇぇーーーっ!」

 

 

黄金の光を纏い、赤髪の男が現れたのだ。

 

 

「あれは!リヒト・ブリューゲル!彼も参加していたのか!」

 

 

リヒトは彼を襲っていたノッブ達をその光を持って消し飛ばした。そんなリヒトをこの男と男に守られていた者達は眩しく見えていた。

そうして、リヒトはこちらに手を伸ばし、

 

 

「立てるか?」

 

 

彼はその手を掴み、

 

 

「ああ!ありがとう!」

 

 

と、言おうとすると

 

 

「貴方達は下がってください。ここは自分が殲滅します。はぁぁぁ!」

 

 

と言って飛び出していった。

 

 

 

そしてこことは反対側の別の場所では、

金、銀、チョコのでかノブ達に数多の人達が襲われていた。

 

 

「何だこいつらはさっきまで居たのとは完全に違う!」

 

 

彼らは次第に押されていった。

すると、敵の中の金のメカノッブ(でか)の目が輝き、

 

 

『ノッブ~!』

 

 

キュイーン、ビーーー!

 

 

光線を放ったのだ!彼はもう駄目だと思い目をつむった。そこに、

 

 

ザッ

 

 

と、彼らの前に現れる人影があった。

 

 

「ふん!」

 

 

その人影の持つ黄金の光に包まれた刀の一閃によって光線は防がれたのである。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

彼らは自分達を救ってくれた男を見た。彼は金髪で軍服を着ており、七つの刀を持った。顔に刀傷を持った男だった。




書くときにやっぱりBGM合った方が書ける気がする。

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