そして俺は世界をそれぞれの時代を巡った。基本ランダムに回ってたのでイベント的な物があっても行くことができなかった。日本にいるとき、
『あ~!旅中失礼!』
「英雄王?」
『ギルで良いぞ!こちらの我の記憶も統合しているからな!』
「じゃあギル何かようか?」
『貴様は覚えてないだろうがこの世界に必要なものが現れる要因がなくなった。故に今送るこの地に木を植えてくれ!』
ギルの要請で跳んだ。
『そこにマーキングしておいた。マークの有るとこに木を植えてくれ!』
ちょっと先にマークしてあるところがあったので、真ん中に旅中でもらった槍をぶっ指した。そこから大樹が生え、成長しかなりの巨木となった。
『そこには貴様の神殿を建て、定期的に信者どもの願いを叶えろ。旅をしたいなら定期的に帰ればなんの問題もない。その地周辺の者達には貴様がこの地上に残った最後の神だと神託しておいた。』
ギルが言っていた通り神殿を造るとこの地の人間が神殿に参りに来た。陰陽師の集団が来て、
「神よ!我々に加護をいただけますか?」
何をすればいいだろうか?やはり呪紋を与えるべきか。ならどんな呪紋を創る?相手は陰陽師=術師近接等は苦手だろう。そうだ!神となったときに使えるようになった地球の記憶の呪紋を渡そう。トリガーは気、能力はランダムでいいか。この呪紋は遺伝として残る用にしてっよし!
「陰陽師達よ!我が加護を与えよう!」
「おお!感謝します。」
俺は呪紋を陰陽師達へ送った。彼らは歓喜し何度も頭を下げている。彼らにこの力は子孫まで遺伝すると伝えると、泣きながら感謝してきた。そうして彼らや彼らの子孫との交流が始まったのだ。彼らの中の一部をこの地の守り手と選び、代々この地を守ってもらった。妖怪の一部は酒や食べ物でこちらに下った者もいる。
それから数百年が経った。そしてこの地も陰陽師だけでなく海外の魔術師達も神秘の研究やってくるほど神秘を扱うもの達にとっての聖地となった。ある時、ローブを来た集団がこの土地に向かっているのを確認した。故に陰陽師や魔術師達を集めた。彼らの前に立ち、
「現在この地に向かって進行している者達がいる。お前達何か知っているか?」
「は!我が神よ!それは異界より来た自称魔法使い供だと思われます。」
「魔法使いだと!ならばそんなに多くいるのか!」
魔術師達が答え、陰陽師達が反応した。それに魔術師達が、
「自称と言っただろ。根源に何も関係ない。奴等が使っているのは精霊魔術だ!魔法と名乗っている自体で我等にとっては腹立たしいがな!」
「そうか。奴等が我々の聖地を汚すというなら我等は徹底抗戦に入るべきだ!神よ!貴方の友にこの戦でてもらえませんか?」
「良いが。自主的に行きたい者だけだぞ。」
「ええ。それで構いません。」
「でなんだ?行きたいものはおるか?第一戦は蹂躙すべきだが?」
霊基たちへ呼び掛ける。すると、
「余が行こう。我らの威光がわからぬ愚か者達に裁きを与えよう!」
「ファラオであるお前が行くのか。我らの信奉者達よ!この者の下に付き、奴等が侵略者ならここを攻めたことを後悔させるのだ!」
「「は!」」
そして土地の内と外との境界線
「止まれ!汝ら何故ここに参った!」
「我々はメガロ・メセンブリアの者である!この地を明け渡せ!」
「この地は我等にとっては聖地、貴様達のような見ず知らずの蛮賊風情に渡すわけにはいかん!」
「もう一度勧告する!我々はメガロ・メセンブリアの者である。速やかにこの地を明け渡せ!」
蛮賊どもがふざけたことを言っている。
「明け渡さないのなら奪うまで!かかれ!」
「うおおおー!」
蛮賊どもが向かってきた。すると、我らの後から、
「貴様ら下がれ!この愚か者には余が裁きを降そう!」
「オジマンディアス様!」
「出でよ!我が僕!
一瞬のうちに彼らの前には8体のスフィンクスが鎮座していた。自称魔法使い供は一瞬怯んだが、
「見せかけだ!食らえ!雷の暴風!」
彼らの精霊魔術が一体のスフィンクスに当たり首を吹き飛ばした。
「ほら見ろ!あんな脆い物、我らの的ではないは!」
「隊長あれ!」
「ん?なんだ?・・・何?何故だ?何故頭がある。先ほど吹き飛ばした筈だ!ならばもう一度食らえ!」
彼はスフィンクスに向けて同じ精霊魔術を放った。先ほどと同じように頭部を吹き飛ばしたが数秒後には再生し完全な状態で佇んでいた。
「やれ!」
オジマンディアスの号令で8体もスフィンクスが精霊魔術師に向けて襲いかかった。彼らにとってスフィンクスは不滅の化け物だ。恐怖で戦線は総崩れし、逃亡者も出た。逃亡者は彼らを包囲するように陣取っていた魔術師や陰陽師達によって捕縛、捕虜とかした。彼はこの地の主であるシュマのもとへ連れていかれた。
「貴様ら我が地での暴責、許されるものではないぞ!」
「ハッ!貴様こそ我が国に逆らったんだ。指名手配になるに決まっている。今のうちに降参しろ!」
「こやつらは何を言っている?そこの!」
「は!」
俺は近くの魔術師を呼び止め!
「各国の王や指導者に通達しろ!このようなもの達が動きを見せたら捕らえるようにとな!」
「御心のままに!我が神よ!」
「また、こやつらは神秘の秘匿について行おうとしてない。故にこの地に滞在している聖堂教会の者達へ引き渡せ!」
「御意!」
「おい!貴様!何を勝手に!」
「連れていけ!」
魔術師が捕虜達を連れていき一人になったので神殿の奥へと戻った。ここは一般者や魔術師、陰陽師も入ることは赦されない場所だ。
「くあ~!疲れた~!なんだよ!アイツら、異界より来たのに向こうの法がこっちでも使えるみたいに思い込んでよ~!」
「ハッハッハ!何事も蛮賊とはそういうとものだろう!余の神獣に蹂躙されても尚あの様に吠えていられるとは道化としては良いものよ!」
「では!次来たときは私の軍で返り討ちにして見せますとも!あのような弱卒我がスパルタの兵相手には一般人と変わりません。」
「主殿、主殿。先ほどの奴等の首取ってきましょうか?」
「その通りだなレオニダス、次は頼む。あと牛若丸、首は今はいい。」
「任せてください!」
「そうですか。」
「他の奴等はどうしてる?」
「余は知らんが。」
「私も。」
「では!私から説明しましょう!アルトリア殿とベディヴィエール殿は陰陽師達小飼の神鳴流剣士の調練に!ヴラド三世殿は町の女達に刺繍の稽古をつけに出ています。そしてサンソン殿は捕虜内の少女のうなじをじっと眺めていました。」
「サンソン以外はよくやっているな。しかし諜報面での担当者が必要だな。」
「確かにそうだな!英霊を召喚してお前の宝に繋げておけばよいだろう!となると必要なのは聖遺物か。」
家に居るものでアサシン適正があるのはサンソンだがアイツ諜報に向いてないからな!
「それはおいおい考えるとして飲むか!」
「今はいいか!余にも寄越せ!」
「「私も!」」
こうして宴会が始まり、それぞれの用事が終わったアルトリア、ベディヴィエール、ヴラド三世も帰ってきて宴会に加わり騒いだ。
余談だがサンソンが帰ってきた時には全員寝静まっていた。
疲れた。