不死者と英霊達のネギま録   作:羽撃鬼

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第43話 各勢力の考察と動向

魔術師・陰陽師勢力

 

 

「あれは何なんだ!」

 

「観測の結果、凄い力を発していることしか解りません!」

 

 

魔術師や陰陽師達はこのような事態自体が初めてなため、その対応がわかっていなかった。

そこに、

 

 

『こちらで観測した結果から特異点を形成するものだと言うことがわかった。』

 

 

カルデアのダヴィンチちゃんから通信が届いた。

 

 

「おおぉ!さすがは人理の守り手ですな。」

 

 

その成果に一人の魔術師が声を上げた。

 

 

『結論から言うとあれは危険だ。あれの発する力の特徴は願望器の特徴と一致する。あれを放っておいたらこの世界は改変することは避けられないだろう。』

 

『藤丸くん、再度言うがこの特異点がどう成ろうと私達の世界には何の影響もない。それなのにこの世界に残るのかい?』

 

 

ダヴィンチちゃんのその言葉に藤丸立香は愚問とばかりに、

 

 

「ええ、勿論。今度はドクターもいますしね!」

 

「うん。藤丸くん、僕も全力で手伝おう!」

 

 

カルデアの最後のマスターとこの世界で再び出会った魔術王は魔術師や陰陽師達の希望となることを宣言した。

 

 

精霊魔術師勢力

 

 

「学園長!このままでは、情報統制が難しくなります!」

 

 

一人の魔法先生がそう言った。

 

 

「何を言っておる!そんなこと!もう成っておる!今は一般人の避難を優先せよ!」

 

「それは行っています!しかし、記憶の改変に手間取っています。何分人が多いもので。」

 

「こんなときまでそうしておるのか!それはいいから早く彼らを逃がすんじゃ!」

 

 

あの光の柱や今もなお存在する空の亀裂は世界中から観測されている。それはもう麻帆良だけの問題ではない。それでもなお、一部の人間に秘匿の対処を行っていることに学園長は苛立った。

 

 

「それについては本国の者達を派遣してもらっておる名簿のみ作って後から対処せよ!今はこの土地に起こった問題じゃ!」

 

 

アドラー

 

 

「ふむ。新たな極晃星(スフィア)の誕生か。」

 

 

ヴァルゼライドは空に浮かぶ亀裂を眺めてそう言った。

 

 

「ええ。貴方と神星のもの模して作ったものです。私が調整したといえ光の柱に入った者達はどうなるかは私には解りませんな。」

 

審判者(ラダマンテュス)。貴様がそれを言うのか?」

 

 

魔星となっている男に対してヴァルゼライドはそう言った。

 

 

「すみません、閣下。御察しの通りあの光の柱に入った者は魔星と成るでしょう。そして、煌翼(ヘリオス)にはかつての魔星の知識を埋め込んであります。故に適正が高ければその者はかの神星の配下だったもの達の姿と力を得るでしょう。」

 

「そうか。」

 

 

ラダマンテュスの説明にヴァルゼライドは短く答えた瞬間、

 

 

「む!これは!」

 

 

ヴァルゼライドは何かの気配を感じとりその方角に顔を向けた。

 

 

「どうしました閣下?」

 

「いやなに、我が宝具を使うべき相手が現れたようだ。」

 

 

小太郎達

 

 

「なぁ、小太郎。慶一や薫、あいつらどうなったのかなぁ?小太郎?」

 

 

達也がそう聞いてくるのが小太郎の耳には聞こえてなかった。

 

 

「(あの亀裂を見ていると胸が騒ぐ。俺はあの光を認めない。認めることが出来ない。あの光は!)」

 

 

その時、別次元のとあるものと彼は同調した。

 

 

「『決して存在してはいけないのだから!』」

 

 

小太郎の中に闇の冥狼(ケルベロス)が降り立った。

彼と相性が良かったのか、冥狼の一部だったとはいえ彼らは完全に同調した。本体である滅奏者が彼の肉体を借りてこの世界に降りてきたのだ。

 

しかし分霊としてだが彼らが降りてきたことで疑似サーヴァントの様になったのだ。

姿はかの人狼と同じ姿になった。

 

 

それを見ていた他二人は遂には気を失った。

人狼は、

 

 

「それじゃあ、行くか!ヴェンデッタ!小太郎!」

 

『ええ、ゼファー。行きましょう!』

 

『おう!あいつらを必ず連れ戻す。』

 

 

超鈴音達

 

 

「どう言うことだ!こんなの理解の範疇を超えている!」

 

 

彼女の叫びを眺めている者達は、

 

 

「ふむ。あのすっとんきょうと、ミスター・マキリも逝ったか。」

 

「しかし、我々の、手に終える、ものでは、無くなってしまった。」

 

「ウウウゥ!」

 

「ああ。君はここの電力を供給を頼む。それ以外は我々が担当しよう。」


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