どうも三國志のシーラカンスです   作:呉蘭も良い
<< 前の話 次の話 >>

18 / 67
久々の頭空っぽのお馬鹿回です。

この時代に、正確な日付をどうやって知っただの
古代中国は暦の読み方が違うだのはスルーして頂けるとありがたいです。


閑話 初めてのメリー苦しみます

-蒼夜 十一歳 十二月二十四日-

 

クーリスマスがことしもやぁてくるー。 っと。

 

……あー、フライドチキン食いてぇー。

知識としては知ってるけど、食った事ねーんだよなぁ。

……いや、まてよ?

その気になれば作れなくも無いな。

小麦粉もあるし、鶏もいるし。

 

……よし。

りょうねる げんだーすに俺はなる!ドン!

 

ってーな訳で、

 

「冥琳、知ってるか? 明日は羅馬では聖人の生誕として特別な日らしいぜ?」

 

パーティー開いて食べよう。

 

「ほぅ? 初耳だな。 どういう日なのだ?」

 

まぁ、本当にこの世界でもそうなのかは知らんがな。

でも騒ぐ口実にはピッタリだ。

 

「何でも、神の子と呼ばれる人が生まれた日らしい。 それで、その事を祝って祭りをするらしいぜ? 例えば赤い服着た長い白髭のおっさんが、子供達が寝てる間に玩具とかを子供に配るんだとさ。」

 

いやまぁ、サンタの発祥はもっと後の時代だけどね?

まぁ、多少はね?

 

「……何だそれは? 一体、その聖人の生誕とどんな繋がりがある。」

 

「知らんがな。」

 

まぁ、そもそもサンタと生誕祭は別枠ですし。

 

「まぁ、それは置いといて。 俺達もそれに乗っかって雪蓮でも誘って馬鹿騒ぎしようぜ。」

 

「……はぁ。 ただでさえ奴は騒がしいのにわざわざ騒ぐのか。……まぁ、良いだろう。 雪蓮には私から伝えておく。」

 

「おぅ、よろしく。 料理とか飲みもんは俺が用意するから夜までにはウチに来てくれ。 あ、あと贈り物の交換をそれぞれでするから、その事も伝えておいてくれ。 久し振りに三人のみで騒ごうぜ?」

 

「わかった。 しかし贈り物か、ふっ、楽しみにしておけ? 私も楽しみにしておく。」

 

「ほぅ? 思わせ振りじゃねーか。 ま、明日を楽しみにしとくわ。 じゃあ、また明日な。」

 

 

_____

 

 

さて、料理は別に明日作りゃ良いから、プレゼント選びだな。

 

まぁ、最初から決まっているけど。

んなもん服一択しかない。

 

何故ならば、あいつらここ最近身体のあちこちが大きくなって来たから、服の新調が激しい。

……そして、ここからが重要な事だが、……ここ最近のあいつらの服は胸元から臍下までがっつり空いてる露出服なのだ。

 

……一体何が哀しくて親友と言っても差し支え無い友人達の露出姿を見なきゃならんのだ。

 

いや、目の保養にはなるよ?

けどさぁ、あんなんさぁ……。

 

まぁ、とにかく、今は真冬で寒い時期だ。

風邪をひかれても困るし、暖かい羽織でもプレゼントしよう。

 

 

_____

 

 

と言う事で、俺は服屋で良質な布地の羽織を六種も買って来た。

 

しかし、これでは芸が無い。

ここは物書きとして、この羽織の背中部分に文字を入れよう。

前世の知識にも、文字Tシャツとかあるしな。

 

……ただ、刺繍するとなると面倒だなぁ。

まぁ、いいや後でそういう服の店に頼もう。

 

それよりも、何を書くか。

……一人三つか。

 

まぁ、雪蓮は簡単だな。

まずは、『虎娘』これだろ?

んで次に『我が生涯に一片の悔い無し』

最後に『働かない』

……うむ、良い出来だ。

 

問題は冥琳だな。

……さて、何て書こうか。

とりあえずは『美周郎』だな。

そんで『知識の探求者』これは入れとくか。

最後に何て書こうかなぁ。

……なんか、ネタ枠が良いなぁ。

……冥琳、冥琳。

あっ、いや、……でも、……まぁ俺にしか通じないから良いか。

『黒髪眼鏡の女教師』

うむ、素晴らしい。

実に冥琳らしい言葉だ。

 

 

_____

 

 

-十二月二十五日-

 

今日は朝から割りと忙しかった。

掃除と料理だけで、日が傾き始めてる。

 

さて、そろそろ冥琳達も来るだろうな。

 

「蒼夜、来たぞ。」

 

「蒼夜、きたわよー。 さぁて、騒ぐわよー!」

 

早い、早い!

まだ騒ぐな!

 

「へい、らっしゃい! 飯は出来てやすぜ? 早速食べますか?」

 

「まぁ、食事は頂くが、……何だ? その食事処の店主の様なしゃべり方は?」

 

まぁ、なんだかんだ俺も初めてのクリスマスパーティーだからな。

知識としては知ってるが、正直テンションが上がってるんだよ。

 

「おぉ! この料理、蒼夜が作ったの? 初めて見るけど、美味しそうね!」

 

そうでしょう?

なんたってフライドチキンだからね?

……俺も今日初めて食うけど。

 

「んじゃ、とりあえず飯食おうぜ?」

 

アーユーレディ? レッツパーリー!

 

 

_____

 

 

「これ、美味しいー! 何て料理なの?」

 

え? フライドチキン。

……何って言ったら良いんだろ。

 

「あー、……揚げ鳥?」

 

「何で疑問系なんだ。 お前が作ったのだろう?」

 

いや、そうなんですけどね?

 

「まぁ何でも良いけどね? これ沢山食べて良いのかしら?」

 

「おぅ、好きなだけ食え。 なんなら持ち帰って良いぞ?」

 

冬だし多分明日までは持つでしょ。

 

「しかし、この揚げ鳥? 以外の料理も美味しいな。 腕を上げたな蒼夜。」

 

そりゃどうも。

 

「よし、そろそろ贈り物の交換会をしようぜ?」

 

ふっ、こいつら俺のプレゼント貰った時にどんな反応するかな?

 

 

_____

 

 

「じゃあ俺から渡すな? ほいっ、雪蓮、冥琳。」

 

「おー、ありがとう。 ん?」

 

ふっ。

 

「あぁ、ありが……何だ?」

 

よしよし、良い反応。

 

二人は貰った時は普通だったが、文字を見て変な顔をした。

 

「……これって。」

 

「……お前。」

 

「面白いだろ? 一応暖かい良い質の羽織だから、寝間着にでも使ってくれ。」

 

いやー良いネタプレゼントになった。

 

「ちょっとぉ! 『働かない』って何よ!」

 

「いや、それに関しては実にお前らしいだろう雪蓮。 それよりも、何だこの『黒髪眼鏡の女教師』とは?」

 

それも実にお前らしいぜ?

エロい所とか。

 

「まぁ、深く気にすんなよ? 適当に書いたから。」

 

「あ、でもこの『我が生涯に一片の悔い無し』ってのは良いかも。 この言葉好き。」

 

おぅ、そこに反応すんのか。

……まぁ、一応お前も将来は小“覇王”だかんな。

 

「私も、この『知識の探求者』というのは好きだな。」

 

それは特にネタでも無いけどな。

でも意外と文字羽織受けるなぁ。

 

「まぁ、気に入ってくるたなら良かった。 好きに使ってくれ。」

 

「あぁ、ありがとう。」

 

「大事に使うわね?」

 

適当に扱っても構わんよ?

 

「じゃあ次は、私が出すわね?」

 

雪蓮のプレゼントかぁ。

まぁ正直期待してないけど。

 

「冥琳にはこれ。」

 

そう言って雪蓮が玄関の方に置いてあった、大きい麻袋から出したのは、鞭だった。

鞭ってあんた。

……似合うなぁ。

……これから冥琳の事を女王様って呼びそう。

 

「……お前は、……はぁ。 まぁ良い、ありがとう雪蓮。」

 

「どういたしまして。 蒼夜にはこれね?」

 

俺も武器系か?

 

雪蓮が取り出したのは案の定武器でした。

……けど、これ、

 

「おぉ! 格好いいなこれ? ありがとう雪蓮。」

 

雪蓮が俺にくれた武器は、双頭槍だった。

 

「蒼夜は槍系とか棒系が得意でしょ? この武器はウチでは使ってる人いないから、蒼夜にあげるわ。 これで今度やりましょ?」

 

まじかぁ。 嬉しいなぁ。

 

「おぅ、慣れたら一戦頼むわ。」

 

今度山に籠ろう。

 

「さて、最後は私だな? 雪蓮にはこの髪飾りだ。」

 

冥琳がそう言って渡したのは綺麗な髪飾りだった。

うわぁ、値段高そう。

 

「ありがとう冥琳。……どう? 似合うかしら?」

 

「おお、割りと似合ってる。」

 

「あぁ、私の目に狂いは無かった。」

 

「そう? 良かった、ありがとう。」

 

何か雪蓮が一気に大人っぽくなったなぁ。

 

「さて、蒼夜にはこの着物だ。」

 

冥琳が俺に渡した物は、黒と蒼色の混ざった着物で、星空みたいな模様があしらってある物だった。

これは……。

 

「ふっ、お前の真名にちなんだ着物だ。 言っただろ? 期待しておけと。」

 

「お、おぅ、ありがとう冥琳。 凄い嬉しいわ。」

 

こんな良い物を貰って良いのだろうか?

俺なんてただのネタ羽織だぞ?

……不味い、何か他にもプレゼントしなきゃ。

 

「こんな良い物、……羽織だけじゃあれだから何か他に欲しい物あるか冥琳?」

 

「ふむ、別に羽織だけで構わないのだが、……折角だ、お前の新刊を頂けるか?」

 

そんなんで良いの?

 

「わかった。 今ある世に出してない分を全部持ってくる。」

 

三巻分はあったはずだ。

 

「えー? 私には追加は無いの?」

 

「今度闘うでしょ?」

 

「あ、そっか。 じゃあいいや。」

 

ね? 貴女にはそれが一番のプレゼントでしょ?

 

 

_____

 

 

よーし、プレゼント交換会も終わったし、本命を出すか。

 

「さて、雪蓮さん、冥琳さん、私は今日お酒を用意しました。 って事で飲もうぜ!」

 

初めてのお酒。

お酒は二十歳になってから?

そんなルールはここに無い。

 

「おぉ! 流石蒼夜、私飲んでみたかったのよねー。」

 

「酒か、……初めて飲むな。」

 

「おぅ、俺も初めてだ。 まぁ楽しむ程度に軽く飲もうぜ。」

 

まぁ、アルコール度数低いし大丈夫でしょ。

 

 

_____

 

 

-二時間後-

 

うひゃひゃひゃひゃ!

 

「あー、お酒って美味しー! 祭が好きな理由もわかるわぁ。」

 

「全くお前達は、いつもそうだ、……クドクドクドクド……。」

 

「あっははは! 冥琳の話がなげぇーぞぉー。」

 

「そうだぁ! 長いのよー!」

 

「うるさい! 黙って聞け!」

 

「「あっははは!」」

 

「クドクドクドクド」

 

 

_____

 

 

-翌日-

 

うぅ、頭が痛い。

誰か、華佗を呼んでくれ死にそうだ。

 

「……み、水ぅ。」

 

「あー、何これ、……気持ち悪い。」

 

雪蓮、お前もか。

 

「……雪蓮、蒼夜、どうやら私はここで死ぬようだ。 周 公瑾、お前達に出会えた事に感謝しているぞ。」

 

やべぇ、冥琳が最後の言葉を残していやがる。

 

「死なないで冥琳。 私、貴女が居なくなったら困るわ。」

 

「……雪蓮、……すまない。」

 

「冥琳? 冥琳、めいりーん!」

 

もう、そんな小芝居良いから、大きな声出さないで。

 

……もう酒は飲まん。

 




次回から十二歳です。

年始年末は忙しいので、更新出来ない日もあると思います。
申し訳ありませんが、ご了承頂けるとありがたいです。







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。