深夜1時。ガレージの中は寒く、時折、一瞬だけ消える古い電球が、中を鈍く照らしていた。
その光の下で、るりまはかじかんだ両手を口に近づけ、息を吐いて暖めると、氷のようにつめたいスパナを手に取とり、オマンコのチューニングを始めた。
ただ静かに、もくもくと作業を進めていると、ドアが開く音がし、顔を向けるとドアの奥に課長が立っていた。
「るりま……まだいじっていたのか」
課長がそう言うと、るりまは黙ってうなずき、作業を続けた。
課長は中に入り、オマンコをいじるるりまの背中を静かに見つめて、つぶやいた。
「やめたほうがいい」
るりまが手を止め、振り向くと課長は続ける。
「あの峠は……何人もの人間が死んできた……あの本――」
「オマンコだよ!!」
るりまは課長の言葉をさえぎり、鋭い視線を課長に向けた。
課長は眉をひそめ、その目を黙って見ていた。
正直、課長には、オマンコだよ、の意味は分からなかった。ただ、彼女の意思が固いことはよく分かった。
数秒の沈黙が流れた後、課長は小さくため息を吐いて言った。
「そうか、分かった」ゆっくりとドアに向かい、部屋を出てドアノブをつかむと、るりまの顔を見た。「るりま……死ぬなよ」
ドアが閉まる音が、ガレージの中で響くと、るりまはまた黙って、作業に入った。
先にカーブを抜けたのはるりまだった。しかし、すぐさま後方から童貞チンポコ先生は現れた。
「オマンコ!オマンコ!オマンコ!オマンコ!オマンコ!オマンコ!オマンコ!」
るりまが直線でスピードを上げると、童貞チンポコ先生との距離はゆっくりと離れていく。
だが、その次に入ったカーブ、速度を落としつつ曲がる、るりまの後方から、巧みなチンポリングで童貞チンポコ先生は距離をつめた。
すぐさま横に並んだ童貞チンポコ先生をるりまは見る。
「この匂いは」るりまは鼻をひくつかせながらつぶやいた。「精子、精液、ザーメン、ザー汁、金玉汁、赤ちゃん製造ミルク……さてはチンポコしこってたな!」
そう、童貞チンポコ先生はこの勝負に備え、チンポコをしこっていたのだ。
このままでは負けてしまう。
そう思ったるりまは、また直線で速度を上げると、次のカーブ、思い切り陰毛を切り、オマンコをドリフトさせた。
オマン痕を道路に描きながら、強引にカーブを曲がる。
危険だが、童貞チンポコ先生と対等に走るには、この方法しかなかった。
両者一歩も譲らない走りを続け、ついに最終カーブである、本社カーブが見えてきた。
過去、数々の走り屋が、このカーブに備え付けられてあるNCNC本社に追突し、爆死してきた。
このカーブを制したものが、この勝負を制する。
直線、るりまは速度を上げ、童貞チンポコ先生を突き放す。しかし、このままでは本社に突撃してしまう。
「オマンコ中出し……」るりまは一瞬、目を閉じて課長の顔を思い浮かべると、目を見開いてカーブを凝視した。「OKだし!!」
カーブに入る直前、陰毛を切ると、オマンコは火花を上げ、速度を落としたかの様に見えたが、普通にそのまま本社に激突、爆発した。
課長はるりまの墓の前で叫んだ。
「オマンコ壊れた!」
おわり。