浮世絵町の妖怪たちと馴染みまくる妖怪ろくろ首ではなく中学生になった細川美樹がなんとなくぬらりひょんの孫世界にいるお話。

pixivにも投稿しています。

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ややおとなしめデイダラボッチやケセランパサラン仕様の細川美樹inぬらりひょんの孫。

妖怪に仲間認定されたり手下認定を受けたりと少し残念な所は相変わらずのまま浮世絵中学3年生になりました。

暇潰しにどうぞ


首が伸びてこんちには

小学校卒業を期に童森町からかなり離れた浮世絵町という町にあたしは引っ越した。

 

 

あれから約二年程経つ、童森には霊的な力が強い町で悪い妖怪も悪霊もたくさんいた。

 

 

それに比べたら浮世絵町はすごく平和だ…

 

 

この浮世絵町には組というものがあった聞くところに夜と任侠の世界つまりは妖怪ヤクザらしい

 

 

人間のヤクザと違ってこの浮世絵町を仕切っている組はすごい。

 

 

この町も童森ほどはないらしいが霊的地場が強い土地なのにあまり悪い妖怪や悪霊の噂がない、この私細川美樹の耳に入ってこないならなお更で非常にうまく妖怪と人間が共存している町だなと常々思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツカツカツ

 

 

 

 

足音が廊下にやけに響いて聞こえるのは病院内だからだろうか?

 

 

ふつふつとここ二年を振り返りながら月に二度ほど病院に通っているためもはや見慣れた院内を歩き目的の場所までたどり着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもちょっともの足りないのよねぇ?どう思う玉藻先生?」

 

 

「私は中々興味深い町だと思いますよ。あそこまで霊的力が強い土地なのに悪霊や妖怪による被害が少ないよっぽどここを仕切っている組は変わりものなんでしょうね」

 

 

診察中も軽口に付き合ってくれるのはもはや四年もの付き合いになるためだろうか最近ずいぶんこの人も砕けてきたよなと思うと自然と笑みが浮かぶ。

 

今の浮世絵中学のあたしじゃなくぬ〜べ〜クラスでのあたしを知っていているこの人の前だとついつい昔に戻ったような錯覚を覚える。

 

「でもぬ〜べ〜クラスにいた身としてはもうちょっとなんかあってもいいと思うんですよ玉藻先生」

 

「美樹ちゃん君は相変わらずですね郷子ちゃんに怒らときますか?」

 

「うっそれはいいです…」

 

「まさか鵺野先生の教え子の君が霊能者として開花するなんて皮肉でしたよおかげで晒さないで良いところまで見られるはめになりましたからね」

 

「私も見ないで良いとこまで見てしまえるようになり残念玉藻先生って端からみたらすごく素敵だもの」

 

「それは誉めてますか?」

 

「ウフフ嫌味に決まってるでしょ先生」

 

 

「それは手厳しい」

 

「ふーんだそんな困ったような笑い方したってひっかかるようなあたしじゃないですよーだ」

 

「ふふっさあ霊的器官には異常なしです、あとあまり訓練だからとかでケガしないように」

 

「ありがとうございますいやぁついつい試したくなっちゃって」

 

「まったくもうすぐ中3になるんですから少し落ち着いても」

 

 

「お説教はまたこ・ん・ど!じゃ玉藻先生またね?っ」

 

 

「…逃げましたねはぁしょうがない子だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鵺野先生あなたの教え子は随分化けましたよ…まぁ時々うたた寝して轆轤首になるのはいただけませんが彼女も中々面白い人間になりました観察のしがいがありますよ」

 

 

 

 

 

 

 

妖怪ですか?幽霊ですか?

 

いいえ人間です

 

 

 

 

幽体離脱するのは得意

 

でもうっかりするとあたしは相変わらず

 

 

 

 

「オウオウろくろ首のお嬢ちゃん駄菓子くれよ」

 

「ろくろ首わたしいちごの飴…食べたい」

 

 

ふと気づいたら目の前には唐傘を差した少年と着物の幼女がいた。

 

 

どうやら寝ていたらしい。

 

 

またやってしまったつい外で千里眼開花!という野望というか目標を実行するため日々霊的磁場が強い場所で瞑想で精神統一していたはずがついまたうたたねをしてしまいうっかり夕暮れ…逢魔ヶ時だ

 

 

そしてはあたしはもはや癖になってる不完全な幽体離脱…ろくろ首になっていた

 

あたしはあれ以来うっかりするとろくろ首になってしまうことがあり玉藻先生に相談したら高度な技術『千里眼』を身に付けコントロールしたらどうだと進められ現在進行形で習得中。

 

 

幸いなことにわたしは霊力をコントロールを多少身に付けたので霊感が強い人以外には幽体離脱もどきをしているあたしのすがたは見えない。

 

 

あと見えるとしたら

 

 

「菓子くれよ」

 

「おかしー」

 

 

そう妖怪くらい…かれらはただの子供ではない妖怪だ、彼らは何故かあたしを人間扱いせず仲間扱いする。

 

 

(首が長いだけなのに理不尽なやつらね)

 

 

時にはには危ない目にも合うが…

 

 

「こらおまえらまたろくろ首を困らせてるなそこまでだ」

 

 

「あっササ美!」

 

 

「っち余計なのが着やがった」

 

 

「余計なのはあんたらよ、ササ美見回りご苦労さま?」

 

 

結構このまちの妖怪はいい人、基良い妖怪がわりと多く引っ越して二年すっかりわたしは妖怪にお友達もしくは手下認定されてたりする 。

 

 

そしてササ美はわたしの中でいい妖怪筆頭だなんど助けられたことか解らない。

 

「助かっ「「だ〜め」」

 

 

安心もつかの間、チビ二人はがっしり私に張り付いてきた。

 

「二人とも美樹から離れなさい」

 

 

「「ヤダ!」」

 

 

 

 

 

「あーもぅめんどくさいわね!マシュマロしかないわあげるからあっち行きなさいよ!」

 

 

「もっと出せろくろ首」

 

 

「マシュマロ…キャラメルがいい」

 

 

「毎度毎度菓子をねだるだけねだってもんくたぁいい度胸ねあんたたち」

 

 

「まあ美樹落ち着きなさい相手は雑鬼よ」

 

 

「だってササ美こいつらこの間あたしの買いだめしてきた一週間分のお菓子を人が寝てる間に完食して悪びれもせずまずかったおかわりとかいうのよ」

 

 

その瞬間ササ美から表情が消えた。

 

 

「……あんたたちいつもつららに菓子ねだってさらに組の子でもない美樹にもねだってるの?」

 

 

「んだよササミ錫杖かまえてやんのかコラ」

 

 

「…ササミってかたいけど美味しいよね」

 

 

「…あんたちには再教育が必要みたいね?」

 

 

 

 

 

氷のように冷たく笑うササ美は錫杖を構え素振りを軽くしながら雑鬼たちに錫杖を容赦なく降り下ろした 。

 

 

「わっ」

 

「きゃあ」

 

「母さまの教えです教育はしっかりと」

 

 

「ひどい…幼児虐待」

 

「俺はもう軽く五十年は生きて…」

 

「…うっさいだまれ唐笠」

 

「なっ扇お前なんか江戸から生きてるだろこの若作り」

 

「…なんですってこの若造」

 

 

「…仲間われはそれぐらいですよ?」

 

 

「ひっまってくれよササ美これは扇が」

 

 

「まって…全部唐笠が悪い私は悪くなきゃあああ」

 

 

 

目の前で畏ろしい妖怪の教育指導が始まった。

 

 

「…ササ美あたしかえるね」

 

 

「ちょっとまてよろくろ首これとめえわうわああササ美ごめんやめ」

 

 

「うわーんっろくろの裏切り者ぉ」

 

 

「よそ見しない!美樹また今度会いましょう…ほらキリキリ正座なさい!!」

 

 

「「はいぃぃっ」」

 

 

「…あははじゃあね?」

 

 

 

 

 

 

 

(足早に去るのは畏れているせなんかじゃないのよ絶対!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

 

 

 

 

 

 

 

「ササ美がこわかった」

 

 

「…それを言うためだけに君は首を伸ばしたのか?」

 

「黒羽丸ササ美がこわい」

 

 

「…あれは母上似だからな」

 

「お母さん?」

 

「あぁ父は家にかえるたび縮み続けている」

 

「妖怪夫婦も大変ね…」

 

「そうだな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

ササ美と黒羽丸とは顔見知り

 

 

ササ美→まだ中学生一年のときうっかり夜寝ててかなり長ーい幽体離脱もどきをしてササ美の見回り経路を塞いで寝相の悪さを注意することがかなりあったから、それから美樹の霊感コントロール訓練が日課になるようになった。

 

でもうっかり惰眠を貪り森でうたたねして夕方になり雑鬼絡まれることになるどこか残念クォリティは健在

 

黒羽丸→暇だった美樹が幽体離脱で散歩中うっかり電柱に絡まり救助された恥ずかしい過去があるおそらく繋がれた犬のような光景だったと想定される

 

 

 

浮世絵町は今日もそこそこ平和です

 

 

 


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