ゲームのアーマードコア5のストーリーの後の主人公の話です。

こんなことがあったらいいなという感じで書きました。

主人公は女という設定です。

ゲームの方はうる覚えで表現が間違っていたりするかもしれないです。



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ゲームのストーリーの後の話です。

ゲームをやっていたら書きたくなったので、こんなことがあればいいなと言った感じで書きました。

主任と最後に戦ったあとから数年後の話です。

駄文です。

それでも良い方はおたのしみください。


アーマードコア5 主任との戦いの後

 コックピット内にいるというのに、それでも感じる火薬の匂い。コックピット内に空気を送り込む際に通るフィルターの交換を忘れていたのを思い出す。

 ガガガガガガガガガガガガガッ!!!!

 私は右手に持つミニガンが敵に向けて秒速六十発という速度で弾丸をばらまく。しかし、私が撃っているのは人間に向けてではない。

 厳密に言えば人間に向けて撃っているわけだが、私が撃っているのは巨大な鉄の塊だ。

 アーマードコア。通称AC。

 それを操作しながら私はそう思った。

「………」

 いや、違う。今回の整備は整備班に任せていた。たぶん時間がなかったとか、忘れていたとかそんなところだろう。

 やはり、自分が扱う機体というものは自分で整備をしなければいけないな。

 私はそう思いながら体のあちこちについている小型のジェットから燃料を消費してジェットの炎を吹かし、機体を持ち上げて地面をすべるようにアーマードコアを動かした。

『いつもよりも動きが悪いようだけど、大丈夫かしら?』

 耳に付けているヘットフォンからオペレーターのフランシス・バッティ・カーチスの声がする。仲間の間ではフランと呼ばれている女性だ。

「………」

 私は無言でほとんど壊れかけているビルの影に隠れて敵が飛ばしてきたミサイルを避けた。

 背中のジェットを吹かし、隠れていたビルの影から飛び出し、外の景色を映し出す画面の中央に敵のACを捕らえ、右手のミニガンと左手の内部電力を消費してエネルギーを連続的に撃ち出すことのできるプラズマガンで敵ACをハチの巣にする。

 しかし、敵ACはAP(アーマーポイント)の多いタンク型だ。戦車とACの上部の接合部が回転し、オートキャノンと呼ばれる大型の機関砲を複数台備えた銃を右手と左手に一丁ずつ持っており、それらで私をハチの巣にしようと弾丸をばらまく。

 しかし、敵のオートキャノンは威力ばかりで精度を全く上げていないらしく、五割以上は私の上を飛んで行ったり、地面に当たってしまっている。

 そして、さらに弾丸の三割が私の通った後の空間を通っていく。

 残りの二割の弾丸が私の操作するACの装甲に当たり、甲高い音を発する。

 コックピットの近くだったらしく、あまりの強烈な音に頭がくらくらした。しかし、私は操作する手を止めずに針を通すような操作で敵の弾丸をかわしていく。時折フェイントをかけて相手の偏差射撃をかわす。

『化け物かよ!くそが!』

 敵がACを通して私に向かって罵る。

 スピーカーから出る敵パイロットの声を無視して私は右肩についているミサイルを起動。

 画面の中にいる敵ACをロックオンするとLOOK ONという文字が小さく隅に表示され、私は迷うことなく引き金を引く。

 ボン!

 空気圧で射出された二発のミサイルが肩から飛び出した。そのままでは十数メートル進んだだけで地面に当たって爆発してしまうが、コンピューターで制御されているミサイルは空中で噴射口から炎を出して上空に向けて煙をまき散らしながら飛んでいく。

 今回、情報で敵ACがタンク型だと聞いて持ってきていてよかった。全員とは言わないが、だいたいのタンク型ACは両手にオートキャノンを持ってこちらに弾丸をばらまいてくるため、撃った場所から敵に向かって直進するタイプのミサイルはオートキャノンのすさまじい弾幕に撃ち落とされてしまうのが関の山だ。

 そのため、私が今回持ってきたのは垂直方向に射出されるミサイルで、敵の死角となる上空から対象に向かって降下するのだ。

 シュゴォォォォッ!!

 と煙をまき散らして飛んでいくミサイルが敵ACに二発とも直撃する。

 敵ACの右手にうまく当たったらしく、装甲が剥げて中の回路が爆発の影響でショートして火花を散らしている。右手が使えなくなったことで、代わりの武器を装備することすらできなくなった。

 だが、敵のACはまだあきらめていないらしく左手に残ったオートキャノンで私に大量の弾丸を撃ってくるが、両手に持っている時ですら五割は的外れな方向に飛んで行っていた。私の方向に正確に飛んでくる弾丸など一割もない。

 今の私にはこのACはさほど脅威ではない。

 鼬の最後っ屁といえる攻撃を相手が仕掛けてきた。あましていたミサイルやオートキャノンを撃ってくるが、制度の悪いオートキャノンではかすりもしないし、ミサイルもミニガンとプラズマガンで残さず撃ち落とす。

 そうしていると敵ACからミサイルが飛んでこなくなり、右肩のミサイルが収納されていて穴が開いている部分に装甲が覆いかぶさり、装甲で収納されたことで弾切れだということが分かった。

『くそっ…くそっ!!』

 敵ACが罵りながら私から距離を置こうとし始める。時間稼ぎのつもりだろうが、意味のないことを私はそう思いながらACのモードを通常モードからスキャンモードに変えた。

 ACのカメラがとらえる映像が薄い青色に加工されて画面に映し出される。

 敵ACをスキャンすると敵のコンピューターをハッキングして、どれだけの損傷が出ているのかをデータでまとめて推測のAPの量が画面に表示された。

 残り四千と言ったところらしい。相手がタンク型ということでだいぶ時間を食ってしまった。

 右手のミニガンを予備の武器に変えた。

 機械が動く音がして、ミニガンが画面から消え、代わりにパイルドライバーといわれる武器が姿を見せる。

 名の通り、くぎ打ち機だ。

 掘削などに使われるのとは根本的に構造などはちがう。それと他のパルスガンやレールガンなどの武器と比べてずいぶんと原始的だが、威力はどの武器と比較してもずば抜けて高い。

 巨大な鉄の杭を巨大な薬莢の爆発で撃ち出す仕組みでごく単純だが、これに貫けない物はないだろう。どんなに硬いACでもこのパイルドライバーの前ではガラスに近い。

『パイルドライバーの残り弾数、二発です』

 フランの声がヘットフォンのスピーカーから聞こえる。

 何発か敵ACにお見舞いしたが、うまいことかわされてしまったため、今まで温存していたのだ。

 ジェットを吹かして逃げる敵ACに再度ロックオンをして巡航ミサイルを発射する。敵に背を向けているのだ。撃ってくださいと言っているようなものだ。

 一昔前の錆びた車などをキャタピラでつぶして進んでいたようだが、二発のうち一発が背中のジェット機を破壊、もう一発がキャタピラの履帯を爆破して切断した。

 ガリガリガリガリッ!!

 ジェット機が壊れてしまったことと履帯が切れてしまったことにより、タンクの重量を小さなジェット機で支えることができなくなってしまい、コンクリートの地面と機体がすり合わさって摩擦で火花が散る。

 私は全速力で後ろから近づき、パイルドライバーで敵の左手を撃ち抜く。

 ガギンッ!!

 甲高い金属音を発し、敵ACの巨大な機関砲のオートキャノンがパイルドライバーの威力に左腕を根元から引きちぎって吹き飛んでいく。

 ドォッ!

 遠くでコンクリートに打ち付けられて火花を散らすオートキャノンを視界の端に収めながら、私はタンク型の特徴の前面に突き出された戦車の上に乗った。

 重量二脚の全体重に、さすがのタンクの装甲も大きくゆがむ。

 ギギギギギッ…

 とても耳障りなうるさい音がこちらまで聞こえてくる。

 プラズマガンを投げ捨て、コックピットのハッチの開閉部分をACの左手で敵が逃げられないように押さえた。

 パイルドライバーの杭が元の位置に戻り、空薬室から薬莢が飛び出して新たな薬莢が薬室に装填された。

 ガランッ!

 人間の胴体ほどもある巨大な薬莢が敵ACのタンクの上に落ちて金属音を発した。

『頼む!見逃してくれ!あんたにはもう近づかない!』

 敵ACのパイロットがそう懇願してくる。

 あんたにはもう近づかない、か。

 そう言って復讐してきた連中が過去にはごまんといる。その言葉はもう信じないことにしている。

 私や私の仲間を殺そうとする連中は誰であろうと、この手で殺す。

 パイルドライバーの杭が突き出ている銃口を敵のコックピットに向けて構える。

「………」

 パイルドライバーの引き金を引いた。

『まっ……!?』

 ぐしゃっとパイルドライバーの杭が敵ACのこれまでの戦闘で防御力の下がった装甲をまるで豆腐のように貫き、後方の壊れたジェット機のあたりまで貫通した。

 敵ACのパイロットの通信が途絶え、ACもまるで糸の切れた人形のように動かなくなる。

 ガシャッ!

 杭が元に戻り、から薬莢が排出された。

「…………」

 敵ACに向けて手を伸ばし、壊れた腕から専用の導線で回路を繋いで一瞬のうちにACをハッキングして敵の情報を抜き取り、ジェネレーターをオーバーヒートさせた。

 すぐにACを操作してその場から離れてタンク型のACが爆発するのを確認する。

 こうしなければ、こいつの仲間が回収して新しいやつを連れてくるか、他の連中が拾ってそいつらが使う。そうなれば、私はへたをすれば同じ機体と二度も戦うことになる。それは面倒であるため、私はこうやって壊して修理できないようにするのだ。

『スキャン。敵影無し…お疲れ様、今回は結構時間がかかったわね』

 フランが敵がいないことを確認して私の労をねぎらう。

「……」

 二枚のブレードが絶妙なタイミングで回る昔の人から見れば異形のAC輸送用の巨大なヘリコプターが飛んでくる。

 私の真上でヘリはホバリングすると、ACを持ち上げる部分を展開してこちらに向かって降下してくる。ACに接続するとロックを完了させてヘリのメインローターが作り出す推進力で機体を持ち上げた。

『今回はあまり目立った外傷もないし、報酬は弾むわね!』

 無線でロザリィの声が聞こえた。

 私のACの弾丸の補給などを担当してくれる整備士だ。

「……」

『さてと、私たちの基地に帰還しようか』

 フランがそう言うと、ヘリが旋回して基地に向けて飛び始めた。

 また、退屈な移動時間が始まる。

 私はそう思いながらマイク付きヘットフォンを外して目を閉じて眠りにつく。

 

 

『…お寝坊さん…そろそろ基地につくわよ』

 フランの声がヘットフォンではなく、コックピット内にあるスピーカーからノイズ交じりで聞こえた。

「……」

 私はヘットフォンをつけてACのメインカメラを起動すると、目の前の画面には私たちが築き上げてきた基地が見える。

 ゆっくりと基地の地下につながる格納庫の上にヘリが降下していく。わずかな衝撃と共にACの足が地面についたことを知らせる無線が入ると、金属が擦れる音を発しながらヘリから分離された。

 ヘリはそのまま別の格納庫に向かって飛んでいき、私が乗るACは地下に向かって格納庫が移動を開始した。

 ボタンをいくつか操作すると、コックピットのハッチが開き、新鮮な空気が流れ込んできた。

 地下に近づけば近づくほど、整備の油や焼けた鉄の匂いがどことなく漂ってくる。

「……」

 長時間、同じ体勢で座っていたため体が痛い。

 地下につくと同時にACのコックピットから降りる。

「お疲れ様です」

 ミッションが終わった私に整備士や技術者たちが言いながら私のACを決められた場所に格納した。

「おう、お疲れ!武器の補給は私がやっておくから安心しな!」

 私よりも十センチも長身で、すらりとした足や出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいる。まるでモデルのようにきれいで整備士ではもったいないと思えるほど美人の女性。ロザリィが豪快に言いながら私の頭をくしゃくしゃに撫でる。

「……」

 私はコクリとうなずき、自室に戻るためにその場を離れた。

「相変わらず無口だねぇ」

 と後ろでロザリィが言っているが無視することにした。

「…いつものように報告書を23:00時までに提出してください」

 ロザリィと同じぐらい体型がいい美人さんが私に言った。

「……」

 私が下を見下ろすと、何の抵抗もなく地面に視線が通る。なんだろうかこの煮え切れない気持ちは。

 私は何とかフランにうなづくことで了解したということを伝えて歩き出す。

 現在時刻、午後三時。23時までは時間があるため、少し自室で休むことにした。

 鉄でできた床を速足で歩き、自室に向かう。個室の自分の部屋につくと同時に足を延ばして寝れるベットにむけて私はバンジージャンプでもするように飛び込む。

 ベットがふかふかであるためボヨンと一度飛び跳ね、重力に逆らって上に体が動くがすぐに柔らかい布団に落ちた。

 柔らかく、ふかふかの布団に石鹸のいい匂いがして、すぐに眠気が私を襲う。

 ACの中では狭いし、ヘリのローターの音やいつ敵が来るかわからないため、あまり眠れない。だから、こうやってベットで寝るのが楽しみの一つである。

「……」

 目を閉じて、意識を睡眠というものにゆだねようとしたとき、ロザリィが言っていいたことを思い出した。

 相変わらず無口だなと言っていた。

 喋れないのではなく、喋らないからそう言うのであるわけだが、考えてみれば最後の喋ったのはいつだろうか。

 一時期企業と少しかかわったことがある時期があって、その少し前あたりからだからだったはずだ。

 なぜ話さなくなったのかは覚えていない。

 くだらない理由だった気がする。まあ、私がしゃべらなくてもフランやロザリィなどの何年も一緒にいる仲間が私が言いたいことを理解してくれて別に不自由はない。

 …企業か。あの時戦ったあいつらも、この広い世界のどこかで戦っているのだろうか。

 ぎゃははと豪快に笑う青い機体を思い出すが、眠気で何も考えられなくなってくる。

「……」

 私はそう思いながら今度こそ睡眠にその身をゆだねた。

 

 ゆっくりと脳が覚醒し、目を閉じたまま周りの環境を処理し始める。

 周りは全くの無音で、存在する音と言えば巡回する兵士が歩く音がするだけだ。瞼を通してあたりが暗いこともわかった。

 まだ寝足りず、眠い目をこすって腕時計に目を落とすと時計がさしている時間は1:30。午後一時であれば昼間のはず。しかし、あたりが暗いということは時間は午前1:30ということだ。

「……っ」

 提出しなければならない書類があったのを思い出し、眠気が一気に覚めてガバッと起き上がると、視線の先にある私の机の上に誰かが座っているのが見えた。

「ようやく起きたようね」

 フランの声が響く。

「……」

 やばいという、感情が私の中で渦巻く。

 フランはとくに書類に関してだけは厳しい。

「まったく、23時までに出せと言ったのに…」

「……」

 とりあえず、私は謝罪の意味をこめて頭を下げた。

「…まあ、今日の戦いはだいぶ疲れたでしょうし…今回だけは見逃してあげるわ…明日の昼までに報告書を提出しなさい」

 フランがそう私に伝えると、座っていた椅子から立ち上がり、私の部屋から出て行った。

「……。…。…」

 フランに対して申し訳ないという気持ちが沸き上がるが、それ以上に眠気が襲ってきて私はベットに横になるとまたすぐに無意識の世界に落ちた。

 

 次の日、十一時に目が覚めて急いで報告書を書いて時間ぎりぎりで報告書を提出した。

「……」

 報告書を提出し終えた私は、次のミッションまではフリーであるため最高で一週間、最低で二日は休めるわけだ。

 であるため、屋上でのんびりと風に吹かれて日向ぼっこをしているさいちゅうである。

「……♪」

 甘ったるい飴が先端についた棒を口にくわえながら空を見上げる。

 この基地にはAC乗りは私しかいない。

 仲間にしてくれと頼まれたり、仲間になれと言われた時期もあったがすべて丁重に断った。

 この場所は私やこの基地にいる人間しか知らない。なぜなら軍を除く個人の傭兵は自分の基地のある場所を知られるのを極端に嫌がる。

 基地の場所を知ったそいつがスパイであれば、裏切られて基地を破壊されかねないからだ。

 だから、個人の傭兵は仲間を作ったりはしない。

 共闘することはあるが、それっきりだ。

 そのため、この基地にはACはいくつかあるが乗っているのは自分だけだ。

「おっ!いたいた」

 ロザリィの声が聞こえた。

「……?」

 私が振り返るとロザリィとフランが屋上に来るための鉄の梯子を登ってきた。

「三日後、新しいミッションに行ってもらうかもしれないわ」

 フランがミッションの内容が書かれた紙を眺めながら言う。

 二日でなかっただけましと言えるだろう。凄い時には一日も休みがなかった時もあるから、今はだいぶゆっくりできる。

「……」

 私は上を見上げながら手を少し上げて了解と促した。

「そうそう、それから昨日ACとやりあった場所から数百キロ東でとあるACがこの頃、暴れてるらしいわよ」

 フランが私にそう言った。

「……」

 私の動きがピクリと反応して止まる。

「青い機体に巨大なライフルを装備している…機体名はハングドマン」

 フランがそう言うと、ロザリィが驚いたような顔をする。

「あいつ、まだ生きていたのか…」

「ええ、わざと起こしたようなこの騒ぎ…私たちをおびき出そうとしてるわね……戦うか戦わないかはあなた次第よ」

 フランがそう言いながら私を見つめる気配がする。

「……」

 いつものように二人は私の態度や行動でYESかNOを判断しようとしている。

「…そうねぇ……そろそろ、あいつとも決着をつけようじゃない」

 私は数年ぶりに声帯を震わせて言葉を口に出した。喋るのをやめた時から一切変わっていない声が聞こえる。

「「…!」」

 後ろの二人は驚いている様子で、ちょっと嬉しそうにしている。

「……やりますか」

 私はそう言いながら口に含んでいた飴をかみ砕き、立ち上がった。

 




完全に私の想像でしたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

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