ダンガンロンパ ~reality~ 空想で少女は何を見る   作:超高校級のネタ体質

3 / 9
区別しにくいと思うので今回から台本表記にしました。


プロローグ Part3

 

…まあなんとなくは分かっていたよ。ここに来たってわかった時にちらっと思ったよ。でもさぁ…、

 

「あ、また誰か来たよ!」と明るい声で喋るのは超高校級のスイマーの朝日奈葵。

「お、今度は二人組じゃん。」と赤い髪を弄りながら言うのは超高校級の野球選手の桑田怜恩。

「もしかして君たちも新入生なのかな…?」と少し気弱そうに尋ねるのは超高校級のプログラマーの不二咲千尋。

「もしかしてキミ達も…?」と不安そうに尋ねるのは苗木君。

「はい、私達も希望ヶ峰学園の新入生なんです。」と苗木君の質問に応えるのは超高級のアイドルの舞園さやか。

 

……ここの皆、ルックス良すぎでしょー……。

 

ここでorzポーズにならなかった私はすごいと思う。いや本当に。

山田「これで16人が集まりましたな。少々中途半端な数字ですが全員集まったと考えてよろしいでしょうな。」

石丸「そんなことより!集合時間はとっくに過ぎているだろう!」

苗木「ああ、ゴメン!ちょっと色々あって眠っちゃったり驚くことが遭ったりして…。」

江ノ島「あんた何言ってんの…。この状況なんだしたかが数分ぐらい別にいいでしょ。」

 

さすが超高校級の風紀委員と言われるだけあるなぁ…。時間や規則には手厳しい。

 

石丸「何を言ってる!とても重要な事ではないか!いいか…

 

 

 

 

 

 

 

 

小学生が見ている前で時間を守らぬとはどういうことだね!そこの彼女が真似をしたらどうするんだ!」

明石「すいません、私高校生です。れっきとした同年代です。」

石丸「な、何…!?失礼した!」

 

ちょっと待て、若くみえるのは認めるが小学生ってなんだ、小学生って。

流石に小学生には見えないはずだし…

 

腐川「………。」

セレス「まあ…。」

十神「な、なん…だと…。」

大和田「マジでか…。」

明石「え、なんですか、そのこの世には有り得ないものを見てしまったような顔は。ちょっと、なんで皆さん目を逸らすんですか!」

葉隠「世の中、知らない方がいいもんもあるんだべ。」

 

それって皆小学生だと思ってた事実を知るべきではないってことか、そうなのか!!

さっきまで一緒にいた苗木君やあの噛ませ眼鏡様こと十神白夜まで驚くってどんだけなの?!

てか葉隠さん止めてください、少しかがんで肩に手をおいて温かい目で見るの。

貴方背が高いから余計に小さく見えちゃうから!!

 

朝日奈「まあそれはさておき、」

 

はいこの話題強制終了されましたー。

 

朝日奈「ねえ、改めて自己紹介しない!?遅れてきたそこの二人のためにも!」

 

設定集の中身は全部暗記してるから自己紹介は必要ないんだけど、まあ一応乗っておくか。

そして、朝日奈さんの提案により私たちは自己紹介を行うことになった。

まあ、他の皆はやって行ったから私と苗木君が彼らと行うような形だけど。

苗木君はどうやら舞園さんと自己紹介を行っているようだ。

取り敢えず、私は一番背が近い不二咲さんと行うことに決めた。

 

不二咲「どうも、はじめまして…不二咲千尋ですぅ…。」

明石「明石玲香です。一応もう一度いいますが高校生です。私のことは好きに呼んでください。」

不二咲「なんだか…自己紹介って照れるよねぇ…。これから…よろしくね…。」

 

ここまでは原作通りなのか。私が特に変な行動をしなければ原作通りに進むんだね。

変に混乱させないためにもあんまり変な行動は避けよう。

 

 

明石「はい、よろしくお願いしますね。ちーくん。」

不二咲「ちーくん?!」

 

あ、やべ、いきなりやっちゃった。

 

明石「あ、すいません…普通に名字のほうが良かったですよね?」

不二咲「う、ううん、ちょっとびっくりしただけだよぉ。明石さん、そう呼ぶイメージじゃなかったから…。」

明石「そうでしょうか?」

不二咲「うん、なんというか…もっと大人しそうで丁寧なイメージだったかな…。」

明石「えー、そうなんですか?私意外とがさつな方だと思いますよ。中学とか普通に先生生徒とか気にせずあだ名で呼んでましたし。」

不二咲「そうなんだぁ…、すごいなぁ…。」

明石「職員室でもあだ名で先生のこと呼んでましたし。」

不二咲「そこでは気にした方がいいと思うよぉ!」

明石「…『フレンドリーなのは良いけど、場所を考えましょう』って注意されました。」

不二咲「そりゃそうだよ!」

 

そんなもんなのでしょうかね?

 

明石「まあ取り敢えず、こんな感じですがよろしくお願いしますね、ちーくん。」

不二咲「う、うん、よろしくね。」

 

まあ、こんなことも有りながらも、なんとか私は原作通りに自己紹介を済ませた。え、詳細?そこら辺は原作を見てください。

 

十神「おい、そろそろ本題に入るぞ。」

苗木「本題?」

舞園「さっき色々あって眠っちゃったって言っていたじゃないですか。あれ、私達も一緒なんです。」

明石「一緒、ですか…。」

桑田「この玄関ホールに入った直後に気が失っちまって、気がついたらこの校内で寝てたっつー訳!」

苗木「一体どうして…。」

大和田「それが分かってたら困ってねぇだろうがっ!」

 

すいません、私分かってて困ってるんですけど…。

ここで、私が知っていることを全て彼らに話せばなんとかなるのだろうか…。いや、止めておこう。絶対怪しまれるし。

ぼんやりとそんなことを考えていると、葉隠の「どうせ学校側が企画したオリエンテーションだべ!」という言葉が聞こえて来た。それで終結させるつもりらしい。

桑田君が一眠りをつこうとしたその時、ダンガンロンパをやったことのある人間にはお馴染みの、あのチャイムが鳴り響いた。

 

 

 

キーン コーン カーン コーン

 

『あー、あー、マイクテス。マイクテス。 校内放送。校内放送。大丈夫?聞こえてるよね? えー、ではでは。 新入生の皆さん。今から、入学式を執り行いたいと思いますので、 至急、体育館へお集まりくださ~い。』

 

 

それは本当に場違いとも言える程、脳天気な声だった。何回もゲームを繰り返し、聞き慣れているはずだが、直接聞く立場となるとやっぱり違和感を感じる。殺人現場や、事故現場で、それをあざ笑うかのような声が聞こえるような。

 

江ノ島「は…?なんなの…今の…?」

十神「俺は先に行くぞ。」

江ノ島「ちょっと!なんで先に行っちゃうの!」

葉隠「入学式ね…なるほど…。これらは全部入学式の催し物だったべか…。こりゃあリアルに笑えんべ! 爆笑ものだべ! よし、俺もさっさと行くとすっか。」

 

十神くんと葉隠くんが行ったことにより他の面々も体育館へと向かい始めた。そんな彼らを見送るうちに苗木君とまた二人っきりになった。

 

苗木「明石さん…。」

明石「ここで何もしないと特に進まなさそうだし…、行きますか。」

 

そして私は体育館へと向かっていったのであった…。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

いくらゆっくりと進もうがストーリーは無情にも進むものだ。

私と苗木はゲームのプロローグを終わらせる、あの体育館へとたどり着いた。

 

葉隠「ほら、俺の言ったとおりだったべ!見たトコ普通の入学式だべ!」

 

皆は知らない。この後どんなことがここであるのかを…。

 

 

「全員集まった~!?それじゃあ、そろそろ始めようか!」

 

 

そんな能天気な声をあげ、教卓の方から飛び出したのはあの、白黒のクマだった。

 

不二咲「え…ヌイグルミ…?」

モノクマ「ヌイグルミじゃないよ!ボクはモノクマだよ!キミ達の、この学園の学園長なのだっ!!」

 

やはり、ゲームで行うのと現実で行うのとはかなり違う。

 

モノクマ「ヨロシクねっ!」

 

ゲームではなんともなかったのに、ここではあのモノクマの脳天気な声を聞いただけで私の中でモノクマに恐怖した。

 

山田「ぬ、ヌイグルミが喋ったぁぁぁっ!」

朝日奈「だ、大丈夫だよ!き、きっとヌイグルミの中にスピーカーが入っているだけだよ!」

モノクマ「だからぁ…ヌイグルミじゃなくて、モノクマなんですけど!学園長なんですけど!」

腐川「ヒィィィィィィ、動いたァァァ!」

大和田「ど、どうせラジコンかなんかだろ…!」

モノクマ「ショボーン、子供のおもちゃと一緒にしないでよ。深く深く、マリアナ海溝より深く傷つくよ…。ボクにはね、NASAも真っ青な遠隔操作システムが搭載されててね…って夢をDESTROYするような発言をさせるなクマー!」

セレス「クマ、とはベタですわね。」

明石「因みにマリアナ海溝とは太平洋、マリアナ諸島の東にある世界で最も深い海溝で、水面下およそ10,911mと計測されています。」

葉隠「誰に喋ってんだべ?」

 

そりゃあもちろん画面の向こうの皆さんに。テレビか小説を見ている方に。

 

モノクマ「……。」

明石「…何でしょうか?しつこく言っときますが私は小学生ではなく高校生!ですからね。」

腐川「アンタ、結構根に持つタイプよね…。」

石丸「なんか本当に、済まない。」

 

別に気にしてないよ?

ただ何回も言わないと多分忘れられると思うので繰り返しているだけだからね?

 

モノクマ「…まあ、とにかく進行も押しているからさっさと始めるナリよ!」

江ノ島「キャラを固定しなさいよ…。」

モノクマ「静粛に静粛に、ではでは…。」

大神「…諦めたな。」

モノクマ「起立、礼!

 

オマエラ、おはようございます!」

石丸「おはようございます!」

明石「モノクマさようなら!」

桑田「切なっ!!」

腐川「と言うか挨拶してどうするのよ、挨拶して。」

 

良いことでしょ、挨拶。

 

 

モノクマ「オマエラのような希望あふれる高校生は世界の希望に他なりません!そんな希望を保護するために、オマエラにはこの学園ないだけで、共同生活をしてもらいます!

その共同生活の期限を言いますと…ありません!つまり、ここで一生暮らしてもらいます!

それこそが、オマエラに課せられた学園のルールなのです!ついでに、予算はたっっぷりあるのでオマエラを不自由にさせることはないよ!安心して共同生活を送るように!」

 




中途半端かもしれませんが一旦切ります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。