《ツイスターロジック》タータンチェックの君とグレンカートの僕は。 作:白米と私。
「え!?まじで!?」
「うん。決めたから。」
「おま!えっ、決断はっや!」
「まあね」
「お、おう。頑張れよ…!」
言われてみれば、確かに早すぎる。「好きになってから5日で告白する」というのは。
はたから見ても、こう見えて決断の早い僕は今までの人生で物事における選択肢を選ぶ時、迷ったなんてことは無い。だからこういうこともあっさり決まってしまったのだ。
隆からは、「早すぎない?」と心配されたが、もう決めたこと。自分の気づいてしまった気持ちにはもう勝てやしないのだ。だから僕は、ある一つの結果に至った。
「ねえ、隆。」
「お、おう…?」
「告白する相手になってよ。」
「はぁあああぁぁああぁ!!?」
「いいでしょ?」
「嫌だわ!馬鹿かお前!?」
「だって信頼して出来るのお前ぐらいしかいない…。」
「いや、そうだとしてもな!?」
「隆が告白するときは僕も協力するよ!」
「そ、そういうことじゃ無いんだよ!」
「え〜、ケチ〜。」
「この問題にケチもクソもあるか!」
この考えに最初こそ猛反対していた隆だったのだが、僕が頑張りに頑張って、説得完了。手伝ってもらうことに成功した。
が。
「告白って…」
「「どうやんの?」」
「いやいや!そこは調べとけよ!」
「何で?」
「『Hei!si●i!』とか!『ok.Goo●le』とかで!」
「マジか…。」
「だって俺ら告白すらされたりしたことのない童貞なんだかんな!?そこちゃんと確認しとけよ!!」
「はーい…」
隆の大きな声が放課後の教室に轟く。…うるさいなぁ。
「おい。声に全部出てる。」
「えっ」
「うるさいなぁとはねぇ…。」
「あっ、あのー、違うんですよこれはですねー」
「いいから黙れ!」
「あーーーーーーーーー!!!!!」
まあ、この後のことをざっくり説明すれば、あの後ちゃんとsi●iとかGoo●leとかで調べて、個人的に落としやすそうな方法を選び、メモに書いて隆に見せました。
ん?こんな調子で大丈夫か、だって?
あはは、見くびってもらっちゃあ困る。僕だって「男」だ。そういうことぐらいある程度は知っている。隆の前でわからないふりをしたのは、隆の「本当の好きに『なってしまった』人が僕は分かってしまったのだ。昨日、隆の好きな人は栞ちゃんだと言った。確かにそうだったのだ。《僕の中では。》
でも、昨日見てしまったのだ。僕が隆と話した後、トイレに行った。その帰り道の途中、教室へ行くと、そこでは、隆が、〈羽奏ちゃん〉の道具箱を漁っていたのだ。
これは本当にやばいことだと思った。恋を応援してくれていると思っていた親友が、実は恋のライバルだったんだ。実にありきたりな話だったが、紛れも無い事実だった。
羽奏ちゃんの道具箱を漁る隆は、僕の知っている隆ではなかった。
(どうしよう…!)