日本軍。ロボット部隊、作戦会議室。
そこでは現在の戦況についての報告が行われていた。軍人だけではなく、政治家の姿も存在している。
現状報告を聞いた面々は、皆眉をしかめることとなった。
敵国の隠れ家を攻めていたロボット部隊三名が死亡した。それが、新人の報告係から伝えられた内容である。
「・・・それは本当なのか?」
身体の芯に響く、ドッシリした声の持ち主。見るからに聡明そうな、気だるげに椅子に腰掛けている短髪の青年。
名を、大柳和泉。若くして中尉の肩書きを持つ青年の一言で、会議の場は凍りついた。
「我が日本国が所持するロボットは、いまや核すらも凌駕する兵器だ。それが三台も、ただ一度の戦闘で全滅したってことかい?」
もう一度、報告係りに確認をとる和泉。別に聞こえていなかったわけではない。
ただ、ロボット三台が、ロボットをもたぬ敵国に破壊されたと事実を認めることが容易ではなかったのだ。
「はっ。報告に訂正すべき点はございません。」
上官を前に緊張しながらも、新人は先ほどの報告の正しさを強調する。
はたから見ている分には後輩をいびっているようにも思える光景である。
「ど、どうするのだね大柳くん!!我々日本国が血反吐を吐く思いで造り上げたロボットが・・」
「そうだ!!君は、貴重なロボットを、あろうことか敵の手中に・・・」
凍りついていた政治家達が、和泉へと一斉に不満をぶつけだした。
そのような文句など眼中にないのか、和泉はどこ吹く風とばかりに涼しい顔を崩さない。
一度高級な椅子の背もたれに思い切り体重をあずける。ギィ・・・と椅子が軋む音が鳴ると、騒いでいた政治家達の怒りがますますエスカレートする。
「やはり君のような若造が、作戦の指揮を一任されるなどあってはならないことだったのだ!」
「この度の我国の損害、どう責任をとるつもりだ!!」
和泉はまだ三十路にも達していない若輩者だ。が、ロボットの操縦技術が優れていたため中尉の地位を与えられた彼を、快く思っていないものは少なくない。
故に、此度の先行部隊の全滅は、和泉を叩く絶好の機会でもあった。
本人が表情すら崩さないので、罵詈雑言を浴びせていた政治家連中は、一度言葉を発さなくなった。どこからか舌打ちが聞こえてくるが、それすらも和泉の耳には届いていない。
「・・・・・・」
パラパラと、今回の報告書をめくる和泉。ふと、その手が止まる。
「戦車部隊、エルク・ラゼル少佐・・・。」
敵国の実力者として知られる男の資料。それをくまなく確認した和泉は、視線は資料に向けたまま
言い放った。
「これから敵秘密基地へさらに攻撃をしかける。その際、部隊は俺が率いる。
これより作戦内容を伝える!!」
あまりに突然な和泉の言葉に、全員中途半端な声を漏らさないようにするのが精一杯だった。
かなりゆっくりな更新です。しかも駄文。大変申し訳ありません・・・