今回は前回に引き続き戸塚の特訓です!
ではどうぞー!
もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
case30 戸塚彩加8
「よし、今日は実際にボールを使っての練習だ。」
「うん!」
「ええ!」
「Zzz…」スヤスヤ
「じゃあ、とりあえず俺と戸塚がやるから、その後で雪ノ下と戸塚でやる感じにするぞ!」
「分かった!」トコトコ
「あ、それと雪ノ下は…これを…。」ガサゴソ
「これはビデオカメラ?」
「あ、ああ…。これで俺たちがやっているところを撮ってくれ。ああ、俺のカメラは触りたくないならか、構わないけど…」ガタガタ
「いえ、大丈夫よ。しっかりと撮るから安心して。…それにしても、このデザイン初めて見るのだけれど?」
「ああ…、だってそれまだ発売されていないやつだからな。」プルプル
「え!?なんでそんなものが今ここに?」
「それ来月から発売されるんだが、最終チェックも兼ねて母親がもらったらしい…。で、どうせなら使った方がいいと言われたから借りてきた…。」プルプル
「え、でもそんなもの私が持ってて大丈夫なの…?」
「ああ、雪ノ下なら大丈夫かな…って。」
「そ、そう…///」
「比企谷君ー!早く早く!」ブンブン
「おうー!今行くー!」
タタタッ
「……///」
比企谷八幡は彼の特訓に付き合う。
戸塚彩加は彼らに応えられるように頑張る。
雪ノ下雪乃は彼が自分を信用してくれていることを嬉しく思う。
由比ヶ浜結衣は練習に参加せずに爆睡中である。
case31 戸塚彩加9
「よし、じゃあビデオを見てみるぞ。」
「そういえばビデオ撮ってどうするの?」
「それは見てれば分かる…。まずこれが戸塚だな。」
「うん。」
「で、こうして見てみると…ほらここ。フォームが崩れているところがあるだろう?」
「あ、本当だ!」
「あとはここ。見た感じは大丈夫だがわずかに体幹がズレてる。こうしたちょっとしたところを直せばもっと上手くなる。」
「そうなの!?」
「ああ、だからこうやって自分のことを客観的に見ることが大事なんだ。どうしても主観的に見てたんじゃわからないこともあるからな。」
「なるほど…」
「次に雪ノ下のを見てみよう。雪ノ下はフォームも綺麗だし、体幹もほとんどズレていない。後半は体力がなくなってきてるせいで崩れてはいるが、体力ある状態だと崩れてない。基礎がしっかりと出来ているからだろう。」
「ええ、体力さえあれば…」
「だから、まず雪ノ下のフォームを見てからどうやったらこうなるかを考えて実践して見ることだ。これからはボールを使いながらやっていって、時たまビデオでチェック。どうだ?」
「うん!わかった!」
「ええ、問題ないわ。」
「Zzz…」スヤスヤ
比企谷八幡は彼のためにアドバイスをする。
戸塚彩加は彼の言葉を聞き、やってみようと思う。
雪ノ下雪乃は彼の的確なアドバイスに感心し、実行してみようとする。
由比ヶ浜結衣はまだまだ爆睡中。
case32 戸塚彩加10
バタッ
「いった…」
「戸塚!大丈夫か!?」
「大丈夫戸塚君?」
「うん…ちょっと転んで擦りむいただけだから。」
「…ん?あー!さいちゃんどうしたの!?」
「ちょっと転んじゃって。」
「ちょっと待ってて!あたしきゅうきゅうばこ?取ってくるから!」
タタタッ
「じゃあ彼女が来るまで待ちましょう…。」
「いや…」
「「?」」
「大丈夫だ、物はここにある…。」
「「え?」」
「まずは消毒と…それから包帯で…これでいいだろ。」
「わぁ、比企谷君ありがとう!」
「手馴れているのね…。」
「あ、ああ。俺の母親がもしもがあったときに対処できるようにって。だから物もすぐ近くにあるようにしているんだ…」プルプル
比企谷八幡は応急処置を心得ている。
戸塚彩加は彼に応急処置してもらい感謝する。
雪ノ下雪乃は彼の母親が何をしている人なのか気になる。
由比ヶ浜結衣は人の話を聞かず救急箱を取りに行く。
case33 由比ヶ浜結衣3
「保健室ー!保健室?」
「結衣ー、どこ行くの?」
「あーさいちゃんがテニスしてて怪我したから保健室にきゅうきゅうばこ?を取りに行く途中ー!」
「へぇ…、そうなんだ。」
「うん!じゃあまたね!」
タタタッ
「テニス…ね。」ニヤッ
由比ヶ浜結衣は彼らの知らないところで問題を無意識に作ったようだ。