今回は前回の感想で多かった言葉を言った人が分かります!
ではどうぞー!
もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
そしてその彼がキレてしまったら…
case38 怒り
「おい…今なんつった…?」
「は?」
「今、お前戸塚の事なんつったって聞いてるんだよ!!」
グラグラ グラグラ
(な、なんなのこのとてつもなく重いプレッシャーは…。これが比企谷君なの!?)
「は、はあ!?戸塚が練習したところで意味ないじゃんっていっただけじゃん!な、何言ってるし!」プルプル
(な、なにが起こったし!?さっきまでとはまるで別人だし!それにこの背筋が凍るような威圧感は何だし!?)
「ほぅ…、意味ないといったなお前。だったら部活で練習していても意味がないんだな?」
「そ、そうだし!」
「へぇ…、だったら葉山が練習したところで意味がないんだな?」
「はぁ!?なんでそうなるし!意味分からんし!」
「だってそうだろ?練習したところで意味がない。そうなると部活しているやつも練習しているところで意味がない。そして葉山はサッカー部に所属している。すると葉山も練習したところで意味がないってことだろ?」
「ち、違うし!隼人は別だし!」
「へぇ…、じゃあ他の連中は意味がないんだな?練習しても。」
「それが例え親が料理の練習していても…」
「そ、それは…」
「え、何だって?はっきりいいやがれ!」
「くっ!」
(ああ、俺生きて家に帰れるかな…。)
比企谷八幡は戸塚を馬鹿にされキレている。
雪ノ下雪乃は彼の変化に驚いている。
三浦優美子は彼の威圧をもろに食らっている。
葉山隼人は現実逃避を開始した。
case39 怒り2
「あー、もう!何なんだし!うるさいうるさいうるさい!!こうなったら勝負しろし!そして勝った方がコート使えるってことで決まりだし!」
「へぇ…、受けてやるよ!」
「それと試合は男女ペアでやるし!同性同士はダメだし!あーしは隼人とやるし!」
「へ?俺…?」
「は?」
「いや、なんでもない…。」
「うん!あ、あんたは組める奴なんていなかったっけ?あはは、ごめんごめん!今なら降参してくれてもいいけど?」ケラケラ
(あいつは確か女が苦手なはずだから組めるやつなんていないはずだし!あーし最高に冴えてるしー♪)
「そっか…なら…」
「雪ノ下頼めるか?」
「「「「「「「「え…」」」」」」」」
「ダメならダメで…」
「大丈夫よ!任せなさい!」
「そうか、頼むぞ!」
「ええ!」ニコッ
(比企谷君が頼ってくれた!比企谷君が頼ってくれたわ!それも直接わ、私に…///天にも昇る気持ちとはこのことね…///)
比企谷八幡は彼女に頼む。
雪ノ下雪乃は誰もが見惚れるほどの笑顔でこれを了承する。そして心の中では彼から頼まれたことで浮かれている。
三浦優美子は予想外のことに困惑する。
葉山隼人は現実逃避真っ最中。そして巻き込まれる。
case40 試合
HA・YA・TO!
HA・YA・TO!
HA・YA・TO!
HI・KI・GA・YA!
HI・KI・GA・YA!
HI・KI・GA・YA!
HA・YA・TO!
HI・KI・GA・YA!
HA・YA・TO!
HI・KI・GA・YA!
HA・YA・TO!
HI・KI・GA・YA!
「じゃあ、先に3セット取ったチームの勝ちだし!」
「分かった。」
「サーブ権はそっちに譲ってやるし!」
「お、そうか?ならありがたく…」
『試合始め!』
「あーし、これでも中学じゃ県大会出じょ…
バゴーン!
「へ?」
『15-0!』
「何か言ったか?」
「ボールがフェ、フェンス突き抜けて…」
(ああ、もうやだ…。)
「じゃあ、次行くぞー。それ!」
「いや、ちょ、まっ…」
バゴーン!
(フェンスを突き破るなんて…。さすがは比企谷君だわ!)
比企谷八幡はまだまだ本気を出していない。そしてサーブだけで1セットを取った。
雪ノ下雪乃は彼のサーブを見て参考にする。
三浦優美子は彼を見誤ってしまった。
葉山隼人はもう帰りたいと思っている。
戸塚彩加は審判をしている。
case41 試合2
「こ、今度はこっちからのサーブだし!」
パコーン!
「任せて!」
パコーン
「どうにでもなれ…」
パコーン
「ふっ!」
バゴーン
「くっ!」
(なんなしこのボール!あーしの今の全身全霊をかけてやっと返せるくらい重い!)
パコーン
「もらったわ!」
パコーン
『30-0!』
「っち!」
(…それにしてもさっきから私ほとんど位置を動かずに打っているのだけれど偶然?…まさか比企谷君が私の体力がないのを計算して!?ちょっと待ってそういえば比企谷君もほとんど位置が…)
(!もしかして比企谷君は全て計算して打って自分や私の手元に来るように仕向けているのとでもいうの!?どこでそんな技術を…)
比企谷八幡は全て計算している。この技術は父親がWI◯しながら教えたものである。そして2セットも取った。
雪ノ下雪乃は彼が意図的にやっていることに気づき、驚愕する。
三浦優美子は2セット取られてかなりイラついている。
葉山隼人は黄昏ている。
case42 試合3
「くっ!ちょーしに乗るなし!」
パコーン
「…」
パコーン
「はぁ…」
パコーン
「ふっ!」
パコーン
「はぁはぁ…」
パコーン
「よっ!これで終わりだ!」
ドゴーン!
「ま、負けるかーー!」
カスッ
「あ…」
『ゲームセット!比企谷・雪ノ下ペアの勝ち!』
比企谷八幡と雪ノ下雪乃は試合に勝利する。
三浦優美子は一点もとることができなかった。
葉山隼人は蟻と戯れている。
case43 2-Fの男子達2
「なんだこのとてつもないプレッシャーは….」
「あーあ、比企谷がキレちゃったな。もう勝ち目なしだな三浦は。」
「え?どういうことだ?」
「ん?中学のときも一回だけあったんだが、比企谷が友達(男子限定)を馬鹿にされてキレたんだわ。そしたら次の日、そいつらは比企谷を見ると怯えるようになっていたんだ。何をやったのかは知らんが…」
「あれか?普段怒らんやつが怒ると怖いっていう…」
「そうそう、そんなもん。それにしてもなんか比企谷の最後のセットだけ何か動きが三浦と同じ動きだったような…」
「まさか比企谷のやつ三浦のプレイを真似たのか!?」
「いや、あれは真似たというよりは模倣…。!違う!あれは!三浦のプレイを進化させている!」
「は!?」
「どういうこと?」
「三浦のプレイをそのまま真似るだけでは隙が生まれる可能性があるが、比企谷を見ろ!一切動きに無駄がなく、一回一回鋭い!比企谷はただ真似ただけじゃなく何十歩も先に進化させたんだ!」
「ということは三浦は自分に負けたということか?」
「そうか!あえて三浦のプレイをして追い詰めたんだな!やるな比企谷!」
彼らは彼のことを良く見ている。
case44 試合後
「すごいよ比企谷君!」
「そんなことはないさ。ただ、戸塚を馬鹿にしたのが許せなかっただけだから。」
「雪ノ下もありがとな。」ニコッ
「ええ…///」
「くっ!勝ったからってちょーしに乗るな!」
バゴーン
「「比企谷君危ない!」」
ピタッ
「なっ!指2本だけで!」
「おい三浦…」ギロッ
「ヒィ!?…お、覚えてろー!」
タッタッタッ
「ふぅ…あ…」クラッ
バタッ
「「比企谷君!?」
「スゥスゥ…」
「「寝てる…?」」
比企谷八幡は疲れが出たのか寝てしまった。その後、心臓が止まったこともあり念のために彼女らと共に西木野病院に行った。
雪ノ下雪乃は彼の寝顔を見てドキドキしている。そして、心肺蘇生のときに緊急時とはいえ彼にキスしたことを思い出し悶えていた。
戸塚彩加は彼に感謝しきれない。後日、三浦優美子が比企谷八幡に負けた腹いせに勝負を挑んできたが、彼に特訓を受けていたおかげもあり勝利した。
三浦優美子は勝負に負けた。後日、他の生徒からの事情を聞いた先生により、テニス部の妨害をしたとされ反省文10枚とテニス部のボール拾いをやるように言われる。
葉山隼人は生きていてよかったと思っていた。
「保険室の先生と話していたら遅くなっちゃった!」
「救急箱持ってきたよー!」
シーン
「あれ?」
キーンコーン カーンコーン
由比ヶ浜結衣は忘れた頃にやってきた。そして授業にも遅刻した。