やっと今回は大志君の登場です!
ではどうぞー!
もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
case66 比企谷小町4
「あれ?お兄ちゃん?」
「お、おう…小町。どうしたんだこんなところで…」
「あー、ちょっと友達の…!?」
「ど、どうした?」
サッ!
「下がってお兄ちゃん!」
「?」
「あなたたち、私のお兄ちゃんに何をしたんですか!それとも今から何かするつもりですか!?」
「こ、小町落ち着いて…」
「もしかしてお兄ちゃんに無理矢理奢らせようとしてるんですか!?そんなことはこの小町が許しません!」
「だ、だから小町…」
「それともお兄ちゃんに危害を加えるつもりですか!?だったら小町が相手です!お兄ちゃんには指一本触れさせませんよ!例え女性でも容赦はしません!」
「小町聞いて…」
「あはは…。僕、男なんだけどな…」
比企谷八幡は妹を説得する。
比企谷小町は兄を守るためなら年上でも怯まない。
戸塚彩加はやはり女性と間違われる。
case67 比企谷小町5
「ごめんなさい!話も聞かずに…」
「いいのよ小町さん。あなたが比企谷君を心配してるのはよく分かったから。」
「いえ、雪乃さんのことは知っていたのに本当にごめんなさい。」ペコリ
「こ、小町…お前雪ノ下のこと知っていたのか?」
「うん。事故したその日に謝罪しに来てくれたからね。直接謝罪がしたいって言ってたけどお母さんが止めといた。お兄ちゃんのこともあったし。」
「なるほど…。」
「それでもし、タイミングがあったら謝罪しますということになったの。あ、それでどうですか?」
「ええ、遅くはなったけどきちんと謝罪をしたわ。でも、改めて…あのときはごめんなさい。」ペコリ
「もういいですよ。兄も私も十分気持ちは伝わったので。ね?」
「あ、ああ…。あれは俺も飛び出したのが悪かったし気にするな…。」
「そう…、ならいいけれど。」
「はい!これでこの話は終わり!」
「ところでもう1人の女性は?」ギロッ
「あ、どうも戸塚彩加です。八幡のクラスメイトです。よろしくお願いします。」ペコッ
「それと多分勘違いしてると思うんだけど…僕、男です…。」
「」
「えっ!?いやいやそんなまさか…」
「小町、戸塚は正真正銘の男だ…。」
「え?本当に?」
コクン
(DNA鑑定までしたから間違いない…)
「ご、ごめんなさい!てっきり女性と思って!」
「いいよ、よく間違われるから…」
(だ、だってさっきからの仕草みてて小町よりも女性らしかったなんて言えない…)
(それとさっき感じた気配は何だったんだろう?この2人ではないし…。思わず殺気出しちゃったけど。)
比企谷兄妹は改めて謝罪を受ける。そして彼女は彼が男性なことに驚愕している。
雪ノ下雪乃は彼らに改めて謝罪する。
戸塚彩加は女性に間違われることは日常茶飯事である。
case68 川崎大志
「そ、それで小町。そいつは?」
「ん?ああ、こっちは…」
「どうも川崎大志っす。」
「大志君からお姉さんのことで相談されてね。それをここで聞こうかなと言ったところかな。」
「なるほど…」
「それでどうしたの?」
「俺の姉の名前が川崎沙希っていうんすけど実は最近、やたら帰りが遅いんでどうしたらいいかなと思って。それで上がいる比企谷さんに相談しようかなと。」
「八幡…」
「ん?」
「川崎さんって僕たちと同じクラスだよ。」
「あ、姉ちゃんは総武高ですからそれであってると思うっす。」
「そうなると私たちも関係ないわけじゃないわね。同じ学校なわけなわけでしょうし。」
「それで沙希さんは何時に帰ってくるの?」
「朝の五時ごろっす。」
「ご両親は何か言わないのか?」
「うちは両親が共働きで、姉弟も多いので強く言えないんです。姉に言っても、関係ないって言われて…」
「お姉さんの帰りが遅くなったのはいつ頃かしら?」
「えっと、2年になってからですかね…」
「何か2年になってからあったのかしら…」
「それで昨日、姉のバイト先だというところから電話があったんっすよ!エンジェル・何とかって言う店からで…。俺、心配で…」
「ならせめて理由だけでも分かればいいんだな?」
「お兄ちゃん?」
「よし!俺に任せろ!大船に乗った気でいろ!」
「本当っすか!?お願いしますお兄さん!」
「おう!」
「でも大丈夫お兄ちゃん?沙希さんは女性だけど…」
「あ…」ガタガタ
「大丈夫!僕も協力するよ!」
「私も微力ながら手伝うわ。」
「い、いいのか?」
「ええ…」
「うん!」
「皆さんよろしくお願いします!」
比企谷八幡は下を持つ者として彼の依頼を受ける。
雪ノ下雪乃と戸塚彩加はそんな彼に協力を申し出る。
比企谷小町は彼の味方が増えて嬉しく思う。
川崎大志は彼らに依頼をする。
case69 会計
「じゃあ会計は私がしておくわ。」
「あ、じゃあお金先に渡しておくね。」
「俺も…」
「ええ、先に行ってて頂戴。」
カラン
「…っと。そういえば由比ヶ浜さん結局戻って来なかったわね。せめてお金置いてって欲しかったわね。後日きっちり請求…あら?」
「これは由比ヶ浜さんのお財布かしら?…学生証も入ってるし間違いないわね。」
「……」
雪ノ下雪乃は由比ヶ浜結衣の財布を後日、彼女に返した。その中身からはきっちり彼女が注文した分のお金が消えていた。
しかし彼女はそのことにまったく気づかない。