今回は白良さんが主かな?
ではどうぞー!
もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
case93 比企谷白良10
「よし!じゃあみんな帰ろっか!まだ早朝だし、ここに長居してもあれだしね!八幡たちは先に車の方に行ってて!私は会計しとくから♪」
「わかった。」
スタスタ
「あ、沙希ちゃんはちょっと残ってね。」
「?」
スタスタ
「何か…?」
「あ、一応1人の親としての注意と助言をね…」
「……」
「今回は沙希ちゃんがバイトしていた場所はたまたま運がよくて何もなかったわけだけどもしかしたらがあったかもしれないわ…」
「はい…」
「でも、大志君が言ったようにもしかしたら危ないところで仕事をしている可能性だってなかったわけじゃない。」
「それは私だってちゃんと…」
「たしかに沙希ちゃんはよく調べたかもしれないわ。けれども世の中には警察の目を欺いて違法なことをしている店もある。だから注意が必要なの。」
「……」
「あと家族には心配をかけるようなことをしないこと!バイトやるにしろ両親にはちゃんと相談はしなさい。もし、貴方に何かあっても誰も事情を知らないと動くに動けないこともある。それは覚えといてね。」
「はい…」
「それとよく考えて行動すること!沙希ちゃんの行動は沙希ちゃんだけのことじゃないときもある。沙希ちゃんだけに負担をかけないように下の弟妹たちが危ないことをする可能性だってあったんだよ?」
「あ…な、なんてことを私は…。もしかしたら大志や京華たちが危険な目に合う可能性もあったのに…」ガタガタ
「うん、でも人間は失敗をする生き物。今回失敗したことを次にやらないようにすることが大切だからね。今回沙希ちゃんは間違ったことをしたかもしれない。でも、沙希ちゃんの周りには貴方を間違った道から正しい道へと戻してくれる人たちがいる。」
「だから…」
「貴方が信頼している人たちを頼りなさい。例え貴方が兄弟姉妹で一番上でも頼ってはダメということはないんだから…ね?」
「っ!」
「さあ話はおしまい…。八幡たちのところへレッツゴー♪」
スキップ スキップ ランランラン♪
「…」
「……」
「………」
「…頼って…いい…」
川崎沙希は比企谷白良から話を聞く。
比企谷白良は彼女に子を持つ親として話をする。
case94 比企谷白良11
ピンポーン!
「はーい!」
ガチャ
「お待たせしました、どちら様で…」
「あ、こんにちは〜♪」
「」
「ん?誰か来たのか?おいどうした…」
「こんにちは〜♪」
「」
「ん?」
「「ひ、比企谷白良さん!?」」
「はい!比企谷白良です!」
(えっ!?えっ!?どういうこと?何で白良さんがうちに!?とりあえず冷静に冷静に…)
「あ、えっと今日はどうしたんですか…?」
「あ、ちょっと話が…」
カクカク シカジカ
「なるほど…沙希が…」
「ええ、私からも少しお話をしときましたので…。沙希ちゃんから言って来たらしっかりとお話を聞いてあげて下さい。あ、ちなみに私がこのことを言ったのは内緒で♪」
「わかりました。しかし…」
「ええ、沙希がそこまで思っていたなんて…無理させていたのね…」
「ああ、借金を返そうと頑張って働いていたが、それで家族のことをちゃんと見てやれなかった…!」
「ん?借金?」
「あ、ええ…見苦しい話ですがこの家を建てるときに少し…」
「…その書類あったり?」
「あ、はい。…これです。」
「ふむふむ…これは…!」
「「?」」
「川崎さん、これ少し預かっても?」
「は、はい。」
「じゃあまた後で返しに行くね〜♪」
後日、川崎家の借金はなくなった。さらに過払金が発生したため川崎家に支払わられた。
比企谷白良はやはり謎だらけである。