今回は材木座君が出ますよ!
ではどうぞー!
もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…
case11 不審者
「…………」じーっ
「…………」じーっ
「お、おい…何してるんだ…?」ガタガタ
ビクッ!
「ひぃ!?」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
カクッ
「」
「え?比企谷君!?ごめんなさい!しっかりして!比企谷君!!」ユサユサ
「え、ヒッキー!?」
比企谷八幡は女性に驚かれ悲鳴を上げられても気絶する。
雪ノ下雪乃は自らの失敗を受け止め、今はただ彼の心配をする。
由比ヶ浜結衣は気づくのが遅く、雪ノ下雪乃が彼を介抱する姿を見てやっと気づく。
case12 材木座義輝
「で…、何をやってたんだ…?」ガタガタ
「部室に不審者がいるのよ。」
「不審者…?ま、まあ開けるぞ…。」ガタガタ
ガラガラ
「クククッ、まさかこんなところで出会うとは驚いたな。…比企谷八幡!」
「な、なんだとっ⁉︎」
「てか、材木座なんでここに?」
「平塚教諭に願いを叶えたければここに行け!と言われたのでな。まさか、八幡がここにいるとは思わなかったのだがな!」
「そうかそうか!いやー、待たせて悪かったな!」
「良い良い、我が早く来すぎただけだからな。八幡は何も悪くないから安心せい。」
「そうか?」
「うむ、そうだ!」
「………」
「………」
「「ははははははは!」」
「え、何これ…」
(比企谷君が笑ってるなんて新鮮だわ…。なんかよくわからないけれどもいい…///は!何考えてるの雪乃!?…それにしても男性だと話すのは大丈夫なのかしら?)
比企谷八幡は男性と話すときは普通に接することができる。
雪ノ下雪乃は彼の笑顔に惹かれるが慌てて否定する。しかし、顔はほんのり赤面中。
由比ヶ浜結衣はよく状況がわかっていない。
case13 材木座義輝2
「ところで八幡、奉仕部とはここでいいのか?」
「ああ。」
「部員はお主だけか?」
「え、いや俺だけでは…」チラッ
「ぬ?もしやその女子らも?」
コクン
「何!?おい!お主ら八幡に何かしとらんだろうな!!」
「へ?」
「ふぇ?」
「や、やめろ材木座…」ガタガタ
「止めるな八幡!お主にまた何かあったらどうする!?こやつらがお主に何かしたのかもしれないのに黙っておれん!」
「だ、大丈夫だ…。今のところ何もされてないから…。」ガタガタ
「しかしこれからするのかもしれないのに我はほっとけぬ!」
「だ、大丈夫…。ゆ、雪ノ下は今までの女性とは何か違う感じするから大丈夫だ…。」ガタガタ
「ぬ?お主がそう言うならいいが…。」
(え!?何か私、比企谷君に他の女性とは違って特別扱いされてる!?なにかこの胸が熱くなら感じは何?…けど悪くないわね///)
比企谷八幡は自分ことを心配してくれる彼を嬉しく思う。
材木座義輝は彼を傷つけようとする者には例え苦手な女性だかろうが彼のために怒る。
雪ノ下雪乃は彼の言葉で胸が熱くなり嬉しく思う。
由比ヶ浜結衣はまだ状況についていけていない。
case14 材木座義輝3
「それで依頼はなんなのかしら?」
「…これは紙?」
「小説の原稿だな…。」
「如何にもそれはライトノベルの原稿だ。とある新人賞に応募しようとしているが、友達がいないので感想が聞けぬ。読んでくれ。それが我の願いだ。」
「何か今とても悲しい事をさらりと言われた気がするのは気のせいかしら…。」
「らい…とらべる?…??」
「投稿サイトとかスレとかに晒したほうがよくないか?」
「それはすでにやった。彼奴等は容赦ないからな。酷評されて一度死んだわ、我。」
「あなたも自分なりには頑張ってはいるのね…。わかったわ、この依頼お受けします。」
「感想だけでいいんだな?任せとけ!」
「むー、感想か…。が、頑張る!」
「おおー!お願いする!」
比企谷八幡は彼の依頼に全力で応えようとする。
材木座義輝は依頼を受けてもらい嬉しく感じる。
雪ノ下雪乃は彼が努力していることを認め依頼を引き受ける。
由比ヶ浜結衣はライトノベルがよくわかっていないが、了承した。
case15 比企谷白良2
「ただいま…。」
「おっかえりー!八幡ー!」
ぎゅーっ
「た、ただいま母ちゃん。そして胸当たってく、苦しい…」
「あ、ごめんー♪さてと、ご飯にする?お風呂にする?それとも…わ・た・し?」
「母ちゃんのご飯で。」
「りょーかい!ちょっと待っててねー?」
トントン
ジュー
マゼマゼ
グツグツ
ザクザク
「「いただきます!」」
「どう?」
「うん、美味い…。さすがは母ちゃん。」
「そう?そう言ってもらって嬉しい!どんどんお食べ!」
比企谷八幡は何故か女性の中で母親の料理だけは食べられる。
比企谷白良は息子が美味しそうに食べているのを見て嬉しく思い、頬が緩む。
case16 材木座義輝4
「さて、では感想を聞かせてもらおうか。」
「ごめんなさい。私にはこういうのよくわからないのだけど……。」
「構わん、大丈夫だ。」
「つまらなかった。読むのが苦痛ですらあったわ。想像を絶するつまらなさね。」
「げふぅっ!」
「けれども、文法は全然ダメというわけでもないわ。少しは勉強しているようね。でも地の分が長くて少し読み辛いからそこを治すことがまずは大事ね。」
「りよ、了解した…。アドバイス感謝する。」
「次はあたしか…。え、えーと……む、難しい言葉をたくさん知ってるね。」
「ぐはっ!」
(そもそもこんなの漢字読めなくて無理だし!)
「は、八幡は…?」
「そうだな…、前見たときよりは少しよくはなったがまだまだ直すところがあるな。こことか…ここな。」
「ふむふむ…。」
「あとはこの紙に書いてあるから。」パサッ
「おー!感謝するぞ八幡!」
「それと…」バサッ
「これは?」
「ああ、俺の母親がお前の作品を読んで改善点とか感想とか色々。参考になればって。」
「…おお!1つ1つ良いことと悪いことが書かれていてわかりやすい!それにポイントまで!」
「これは…!」
(要所に要所に綺麗な字でとてもわかりやすく解説しているわ!さすがは比企谷君のお母様ね…。私も見てて参考になるわ!)
比企谷八幡は彼にアドバイスをする。
雪ノ下雪乃は彼の母親を尊敬している。
由比ヶ浜結衣はそもそも読んでおらず、適当に感想を言う。
材木座義輝は読んでくれたことに嬉しく思い、感謝する。
比企谷白良は息子の友人のためなら人肌…一肌脱ぐ。そして彼女は謎が多い。