異常なまでの恐怖症   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回からは戸塚君の特訓が始まるよー!
ではどうぞー!


8※

 

 

 

 

もし、比企谷八幡が極度の女性恐怖症だったら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

case26 戸塚彩加4

 

「それで戸塚さんの依頼はなんなのかしら?」

 

「あ、あの僕、男なんだけど…」

 

「え!?あ、ごめんなさい!」

 

「いいよいいよ、気にしないで。」

 

「そう…。ならいいのだけれど…。」

 

(この姿と雰囲気で完全に女性かと思っていたわ…。あ、でも女性だったら比企谷君が普通に話したりしないわよね。雪乃、納得…)

 

「あ、でね。テニスの練習を手伝って欲しいんだ。」

 

「テニスの練習?」

 

「うん、僕が練習して強くなればテニス部のみんなもやる気を出してくれると思うし、入部希望者も増えるかもしれないから。最初は強くしてって言おうとしたけど、それは人任せにしちゃうみたいで嫌かなと思ったからね。お願いします!」

 

「ど、どうだ雪ノ下…?」ガタガタ

 

(それなら奉仕部の理念に反してないし、戸塚にやる気があるなら大丈夫そうね。そして何より、比企谷君が私に頼って来てくれたし…///)

 

「そうね、その依頼お受けします。」

 

「本当!ありがとう!」

 

「よかったな戸塚!」

 

「うん!」

 

 

比企谷八幡は彼の依頼を全力で引き受ける。

 

戸塚彩加は依頼を受けてもらい嬉しく思う。

 

雪ノ下雪乃は彼が男性であることに驚く。そして彼の依頼を引き受ける。

 

 

case27 戸塚彩加5

 

「そ、それでどうするんだ…?」ガタガタ

 

「とにかく、死ぬまで走って、死ぬまで素振り、死ぬまで練習かしら?」

 

「僕、3回も死んじゃうの…?」

 

「ま、まて雪ノ下…」プルプル

 

「?」

 

「それだとオーバーペースになってしまうから戸塚が身体を壊してしまう。だから、まずは体力作りから始めたらどうだ…?」

 

「なるほど、それは盲点だったわ…。それじゃあ、まずはそれで様子を見ましょう。」

 

「うん!お願いします!」

 

「なら明日の昼休みから開始ね。」

 

「うん!」

 

ガラガラ

 

「にゅうぶとどけ?を平塚先生に出して来たよ!これであたしも部員だよね?あ、さいちゃんの依頼受けたの?あたしもやるやるー!!」

 

 

比企谷八幡と雪ノ下雪乃は彼の依頼をどうやるべきか考える。

 

戸塚彩加はどうなるのかな?と考えている。

 

由比ヶ浜結衣は何故か空気を読まず、帰って来た。

 

 

case28 戸塚彩加6

 

「じゃあ、まずは腕立てをやるか!」

 

「うん!」

 

「戸塚1人だとあれだし俺もやるぞ。」

 

「私もやるわよ。」

 

「えー?腕立てとかちょー汗かくじゃん。あたしはいいや。そこで見てるねー!」

 

「じゃあ行くぞ!いーち!」

 

「…………」携帯ポチポチ

 

「に、にー!」プルプル

 

「…………」携帯ポチポチ

 

「さ、さーん…」プルプル

 

「…………」携帯ポチポチ

 

「しーい!」

 

「ご、ご…」プルプル

 

バタッ バタッ

 

「おい、大丈夫か!?」

 

「う、うん…」

 

「なんとかね…」ハァハァ

 

「戸塚は筋力が体力が足りないかな。ゆ、雪ノ下は筋力もそこそこありそうなのに…。なんでだ…?」

 

「わ、私は昔からやればすぐに…」ハァハァ

 

「できたのだけれど…」ハァハァ

 

「そのせいで…」ハァハァ

 

「長くやったことがなかったから…」ハァハァ

 

「体力だけは自信がない…の…」

 

バタッ

 

「ゆ、雪ノ下!?」

 

「雪ノ下さん大丈夫!?」

 

「……………」携帯ポチポチ

 

「」チーン

 

比企谷八幡は彼女に体力がないのにかなり驚く。あと特訓中は雪ノ下相手だとあまりビビっていない。

 

戸塚彩加はあまり腕立てが出来ない。

 

雪ノ下雪乃は体力が絶望的にない。

 

由比ヶ浜結衣はつまらなそうにこちらを見ながら携帯でいじっている。

 

 

case29 戸塚彩加7

 

「雪ノ下と戸塚が体力がないことに分かったからそちらを優先的にやるぞ。まずは校庭5周から!」

 

「うん!」

 

「ええ!」

 

「行くぞ!」

 

・・・・

 

「な、なんとか終わった…」ハァハァ

 

「お、お疲れ戸塚。雪ノ下は…」

 

「…の、残り1周…」ハァハァ

 

「雪ノ下頑張れー!」

 

「雪ノ下さん頑張ってー!」

 

「はぁはぁ…」ハァハァ

 

「残りあと少しだー!」

 

「頑張って!」

 

「もうちょっと…」ハァハァ

 

「あとほんの僅かだー!」

 

「いけるよ雪ノ下さん!」

 

バタッ

 

「お、終わったわ…」ハァハァ

 

「やったね雪ノ下さん!」

 

「は、初めて…5周も走れたわ…。でも、私やったわ…。やったのね…」ハァハァ

 

「ああ、雪ノ下はやったんだ…」

 

(今まではこんなことできなかったのに…。比企谷君が応援してくれたからかしら…。この達成した時のこの気持ち…久しく忘れていたわ。…ふふ、いい風ね。)

 

 

比企谷八幡は彼らを全力で応援する。

 

戸塚彩加は見事走りきる。

 

雪ノ下雪乃は彼らに応援され、かろうじて走りきる。そして達成できた喜びに満ちている。

 

由比ヶ浜結衣はお腹が空いたので購買に行っている。

 

 




今回のお話はどうでしたか?
毎回読んでいただいて嬉しい限りです!

さてさて今回は報告があります!
な、なんと今回、比企谷白良(比企谷母)を瞬木ダークサイド隼人さんが描いてくださいました!まだ下書きということですが、優しく家族を抱え込む姿がグッときました!

本当に瞬木ダークサイド隼人さんありがとうございます!

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