貴方は英雄ですか? いえいえ。まだ一般ぴーぽーです   作:カルメンmk2

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 酒染奴(しゅせんど)と書いてあっても、出るとは言っていない!!

 私個人も書いてアレだなー、と思っていますが主人公は士郎くんとは違うこと。彼のように壊れてはいなかった為だと前もって言わせてもらいます。





爺と兎と灰被りと|酒染奴《しゅせんど》ども

 あのあと犬人族(シアンスロープ)の少女、リリルカ・アーデと正式に雇用契約を結んで、もう1週間近くが経った。

 どこか、ほくほく顔の彼女はその体格にそぐわないほどの巨大なバッグを背負い、かつては老人のような印象を周囲に持たせていた青年、時雨永嗣(しぐれえいじ)と兎のような少年、ベル・クラネルらとともに本日の仕事を終えて、長い長い螺旋階段を他のパーティーたちとともに登っていた。

 

 石がこすれる音がするたび、周りの冒険者は発生源のリリルカに目を向け、邪な考えを抱いていると永嗣に気づいて目をそらす。こんなやり取りが何度か続いている内に、誰もこちらに関わろうとはしなくなった。

 リリルカはこの気前のいいお邪魔虫に感謝していた。

 

 

(僥倖です。仕事の邪魔をするヤツだと思っていましたが、ここのところで私が彼らのパーティーだと認知されて、日々平穏です。まぁ、私の注意深さの賜物でもありますが……)

 

 

 レベル6を殺したと噂され、ロキファミリアが擁護に回ったとされる噂の冒険者。やっかみこそ当初はあったが、調子に乗ったレベル2を返り討ちにしたら静かになった。

 続く、レベル3と4も何のこともなく一方的にやられ、ついには誰も手を出さなくなり始めた。

 なんとも素晴らしいことだ。

 

 

(ああ………このまま行けば、脱退金だって半年以内に集まり―――――ああ、それじゃあ遅いです)

 

 

 ここのところ、毎日の換金額が30万以上となっていた。彼らには23万と偽っているが、切り詰めれば毎日15万以上の貯金ができている。虎の子の魔剣を売却し、金時計や宝石類を売れば、おおよそ半年………もっと早くて、3か月で自由の身になれる。

 そう――――――――――このまま契約が続けばの話だ。

 

 

(ここ数日で彼らの噂はかなり広まっている。お零れにあずかろうとする連中が後を絶たない)

 

 

 現に、サポーターはどうかと売り込みに来た連中がいたぐらいだ。リヤカーを引っ張り、数名で押しかけてきていた。私が背負うバッグより多く運べるそれを見て、嫌な汗が出たものだ。

 

 

(断りましたが自分の立場が危ういのは事実です)

 

 

 彼らによって安穏とした日々を送った分、あの悪夢たちは酒が飲めていないはずだ。もし、ここで打ち切られたら―――――考えたくない。

 ただじゃ済まない。絶対にタダじゃ済まない。

 仲間と認知されていて、疫病男(ポプヌス)の信者たちにも目をつけられている始末だ。ノームの万屋で大体の物は手に入るが、今となっては表通りで調達するのは絶望的だろう。下手をすれば、ファミリアの連中がほかの冒険者(クズ)共と結託して襲ってくるかもしれない。

 

 

(盗むしかありません。それで終わり。冒険者が困ったって私には関係のないことです)

 

 

 心が痛むのは気のせいだと思いたい。

 あばら屋同然の仮宿で、リリルカはローブを抱きしめるように丸くなった。

 妙に震えるのは今夜が特に寒いだけだと自分に言い聞かして―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(またか………鬱陶しい)

 

 

 早朝も早朝、東の空がぼんやりと明るくなりはじめる時間帯。永嗣とベルは日課となっている鍛錬を行っていた。一週間前にようやく自由に動けるようになった永嗣にベルは遠慮も容赦もなく挑んでいく。

 銀量に天と地ほどの差のある両者だが、永嗣の動きはすこぶる悪い。

 

 

(身体と記憶の記録と技術が噛み合わない)

「でやあああ!!」

「くっ、おぉおお!!」

 

 

 ちらつく記憶の記録――――自分だけど自分ではない何かが自分を動かす。酷く馴染む動きはそれが最適解だと告げている。

 けど、それが気持ち悪くて仕方ない。ひたすらに気持ちが悪い。

 知らない自分の記憶を無理やり見せつけられている気分だった。

 

 

「ふっ……!!」

「くぅ……!!」

 

 

 視界が記憶とベルと互いに映し出し、まるで極彩色の幾つもの輝きが明滅する。襲い掛かってくる。

 ベルと思えば、血走った目でこちらに銃を向ける兵隊。

 銃を舞構える中東衣装の誰かだと思えば、小太刀を構えて姿勢を低く突っ込んでくるベル。

 蹴り飛ばして距離を取ると、うっすらと紫がかった空がもっと不愉快だ。

 

 

(―――――――どうして、桜が死ぬ姿を覚えているんだッ!!? これはなんだ!!? なんなんだよッ!?)

 

 

 不愉快だ。不愉快すぎる。それなのに糸で操られたように動きは洗練され始め、記録(知らない自分)が塗りつぶそうと記憶(おれ)を不快にさせる。

 まるで野生の兎のように軽やかなステップで左右を跳ねていくベルを永嗣はすでに捉えていた。左右と言うのは語弊かもしれない。正しくは縦横無尽に跳んで駆ける。

 鞘に入った小太刀、ヘスティアブレードが足を打ち抜こうと迫ってくる。

 

 

「しゃあああッ!!」

「あぐぅ!!?!」

 

 

 苛立ちと回避は出来ないと踏んで、鞘に入った刀、【虎徹(こてつ)】を肩に向かって振り下ろしてしまった。

 鈍い音と悲鳴に我に返る永嗣へ、ベルは止めないでと痛む肩を抑え、脂汗を流して飛び退く。だが、永嗣はそれを良しとはしなかった。

 

 

回復薬(ポーション)を使え。昼から潜るんだろ」

「でも…………」

「俺も気分が悪い。こんな状態じゃあ、師匠に顔向けできないよ。頼む」

「……………じゃあ、朝はここまでで」

「すまない」

 

 

 ――――――ああ、こんな無様を晒すなんて………俺は本当にどうなっちまったんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 陽が昇る少し前から鍛錬をするのが日課となっている僕たちは、絶賛の不調だった。それは少し離れたところで苦い顔をして瞑想している仲間、シグレさんがある日を境に弱くなってしまったからだと思う。

 

 

(………僕じゃ頼りになりませんか?)

 

 

 あの日まであの人は天上の人だった。常に余裕を持ち、穏やかでお爺ちゃんみたく、ユーモアもあった。いや、たまにすっごい恐くなる時があったけど………まぁ、尊敬できる人だ。人だった。

 それが今はどうだろう? 見るも無残な姿になっている。

 一度だってかすりもしなかった蹴りが直撃すらするようになった。

 紙一重で躱していたのに、慌てて躱すような醜態をさらし始めた。

 力任せに刀を―――これもちゃんと言うように言われた―――振るうように成り果てた。

 見る影もない。一週間前のほうがもっと強かった。

 

 

(スキル、なのかな? それとも疲れているのかな)

 

 

 前者はありえそうだけど、後者はないと思い、じわじわと効いてくる青の薬舗オリジナルの回復薬のむず痒さに身もだえする。即効性よりも持続性を優先させた、と団長さんは有料で渡してくれた。

 戦闘前に飲めれば、冒険者の生命力も相成ってそう簡単には死なないようになるのではないだろうか?

 ―――いや、そうじゃない。今はそんなことを考える必要はない。ならば……。

 

 

「シグレさん」

「………なんだ?」

 

 

 低い声でこちらに目を向ける。その圧力というのはどこか暴力的なもので、前の彼よりも随分と人間味を感じる。お爺ちゃんみたいな時はどこか達観した、そうだ、村の最年長のおじいさんが死ぬ少し前の気配に似ていた。そう考えてみると、今の彼は人間味を増していると言えるだろう。

 

 

「動きが悪いですよ。前は――――」

「………………やっぱりか」

「…………はい」

「そうか………」

 

 

 そう呟くと陽が昇り始めた空を見上げる。今日は雲が少ない、心とは違って晴れ晴れとした空になるだろう。

 僕はさらに言葉を続けようとしたが、シグレさんはぽつりと呟いた。

 

 

「記憶がさ……すごい曖昧なんだ」

「記憶ですか?」

「俺はこの歳………24ぐらいなんだけど――なんだその顔は? もっと若く見える? まぁ、俺らは良く言われるな。ええっと……その24から先の記憶が流れてくるんだ」

「はぁ………?」

 

 

 というのはアレだろうか? 記憶喪失?

 

 

「記憶喪失とは違うと思う。知らない自分の知らない記憶を植え付けられている、技術も植え付けられて、思い出して最適化しようとしている」

 

 

 強くなることに悪いことなどあるだろうか?

 僕たちは冒険者だ。強くなければダンジョンで命を落とすだけだし、何より夢も叶えられないではないか。

 

 

「なんというかさ、………嫌なんだよ」

「どうしてですか? 強くなれるのに」

「その(みち)を辿れば俺は前みたいになれるだろうさ。でもさ? そこまで(・・・・)なんだ」

 

 

 僕からしたら、その道を辿っていけば強くなれるんだ。アイズさんやシグレさんに追いつきたい。助けてくれたあの人たちに追いつきたい。

 そんな簡単な道を行くのがどうして嫌なんだろう?

 

 

「――――超えられないじゃないか」

 

 

 ――――――――あ………。

 

 

「同じ道を辿っても、同じにしかならないんだったら意味なんてない。その先に行きたいんだ。あるいは………」

「あ、あるいは?」

「…………ん、言葉にできない」

「ええ………あんまりですよぉ」

「仕方ないだろ。言葉にできないんだ」

 

 

 そそくさと帰ってしまったわけだけど、シグレさん。僕が間違っていました。

 追いつくだけじゃダメなんだ。並ぶだけじゃダメなんだ。

 越えなければならないんだ。

 超えなければならないんだ。

 

 

「ありがとうございます。やっぱ追い越さないと!」

 

 

 並ぶだけで満足なんてできない。目指すは頂点、オラリオの英雄たちの先頭へ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――――――しくじった。リリルカは痛む体を引きずって、帰路に就いていた。

 すっからかんにしなびたバッグと裏町(スラム)特有の汚水に汚れた装備。幸い、貴重品の類は信用のできる預かり屋に一括しているため、所持金とくすねた魔石以外の被害はない。

 …………被害はない。

 

 

(馬鹿なのはカヌゥ達だけと思っていましたがそれほどですか)

 

 

 あの厭らしい下卑た顔の狸オヤジはやっぱり自分の手で………と、後悔してももう遅い。すでにカヌゥはこの世にはいない。取り巻き諸共、ダンジョンでモンスターのエサになった。

 復讐が怖いし、垂れ込まれたら厄介だとあの子に頼んで動けないようにしてもらった。そして――――

 

 

(――――――吐きそうです。あんな汚い断末魔なんて、思い出すんじゃなかった)

 

 

 今回の襲撃で味を占めたはずだ。私が彼らに告げ口をしたとして、彼らは動くと思わせるように行動していたがそんなことはない。振舞っていただけでそうなるとは思ってもいない。

 彼らからすればサポーターが減るだけで、他のを雇えばいいだけだ。自分に守るだけの価値なんてない。今までの言葉だって、おだてればよく働く程度の考えでしかない。でも、もし本心からだったら―――

 ………………やめよう。期待を抱いた分だけ辛くなるだけだ。冒険者なんてみんなクズだ。ゴミだ。カスだ。悪魔だ。鬼畜だ。ヒトの皮を被ったモンスターだ!!

 

 

「おねえちゃん」

「………ああ、ジャックですか? 隠れてないといけませんよ?」

「心配だから来たの。大丈夫? 治療する?」

「大丈夫ですよ。お姉ちゃん、弱くても冒険者ですからっ」

 

 

 本当は痛い。自分よりも格上に強かに打ち据えられて大丈夫なわけがない。

 報復は出来る。この子――――兎のような彼とはまた違った髪の色のこの子を利用すればいい。恩恵もなしにレベル2ですら行動不能にできる彼女なら、あんな酔っ払い共なんて一掃できるだろう。

 

 

「―――解体するよ?」

「ッ……………ダメです。絶対にしてはいけません」

 

 

 悪魔が囁く。報復しろと。報いを与えよと。

 上段じゃない。それでは奴ら(両親)と同じではないか。道具のように扱う奴らと一緒に手を汚す私は違う。違うったら違うのだ。

 

 

「さ、宿に帰りましょう。ジャックにも手伝ってもらうことになりますから」

「そうなの?」

「そうですよ。でも、いつも通りです。殺しちゃいけません。解体もダメです」

「うん。動けなくすればいいんでしょ?」

「ええ。それだけでいいですよ」

 

 

 もちろん、ダンジョンの中でそんなことになれば結末なんて目に見えている。でも、それは貴方たちが蒔いた種です。これまでの行いの結末がそれです。だから悪くはないのです。私たちは何も悪くない。もっと被害を出す前に処理しているのです。人助けのためにやっているのです。

 ―――――――神が何もしないから、神に代わってやっているのです。

 だから私たちは悪くありません。悪くありません。絶対に悪くありません。

 

 

「――――――ねぇ」

「はい?」

「兎さんと幽霊さんもやるの?」

「は? 幽霊、ですか?」

「あの男の人だよ。私たちみたいなんだよ」

 

 

 あの男の人、迷子なんだよ!

 ジャックの言葉の意味が解らなかった初日と比べると腕は劣っていたがどういうことなのだろうか?

 迷子?

 何かが変わっている?

 

 

「相手にできますか?」

 

 

 しかし、肝心なのはこの子が足止めをできるかどうかだ。あの猫人族(キャットピープル)のような弓使いと同レベルなら、この子でも手古摺るかもしれない。分断できず、合わさったままだと―――

 

 

「できるよ。だって、すっごく弱いもん」

「そうですか」

「そうだよ。えっへん!」

「ふふ。じゃあ、その時は頼みますよ」

「うん!」

 

 

 この子がそう言うのだ。ならば、大丈夫だろう。

 最後だ。これで私たちは――――私は自由になれる。あとは外に出て、ジャックと一緒に暮らせばいい。この子と一緒なら、弱い私も生きていける。

 

 

「さ、今日は一緒に寝ましょうか」

「やったー!」

 

 

 ―――――――だから両手で()を覆おう。私の醜さが彼女(ジャック)の瞳に写るのが見えないように…………。

 

 私は耳を塞ごう。彼ら(両親)呪い(笑い声)が聞こえぬように。

 

 私は口を塞ごう。助けを呼ぶ資格なんてないのだから。




 と、このようになっておりますが広げた風呂敷をまとめられるか不安ですわ。
 現段階の主人公はかなりの弱さになっています。精神的にも技術的にもです。いうなれば、記憶も心も体もぐちゃぐちゃで整理の付いていない状況です。

 また、リリは殺人は行っておりません。動けなくなった冒険者を見捨てているだけです。

 感想・ご意見、誤字脱字。質問その他受け付けております。
 後書き解説行くよー。あと、今回の一言はない!!


『時雨永嗣』
 壮絶な弱体でベルにすら一撃を入れられるほど。UBWにおいてアサシンに修業をつけてもらう――という名の粘着行為をしていた時のほうが断然強い。
 理由は、見たくもない記憶が流れ込み、糸で操られているみたいに身体が動こうとするため。しかし、悪評だけは健在のため、睨み付けると相手は逃げるので親しい者以外に弱体化は知られていない。
 ちょうど、24の頃は妻の時雨桜(旧姓、間桐桜)と結婚して一年近いぐらいだったため、彼女の死は相当なダメージになっている。また、描写はされていないが印象深い記憶というものは鮮明に残り、そのシーンが脳裏に焼き付いていくのでさらに不安定になっている。


『ベル・クラネル』
 順調に強くなっている兎さん。現時点で、レベル2になりかけるぐらいのステイタスがあり、ヘスティアを戦々恐々とさせている。
 日課となっている模擬戦では、生傷が絶えない。その分、耐久力がどんどん上がっていて描写外ではゴブリンの打撃を受け止めるなどの荒業も繰り出している。
 代わりに自分の攻撃が徐々に当たり始めている永嗣に対して、自身が成長したというよりも不調なのでは? と思うなど自信の無さがうかがえる。彼にとっては十全の状態の永嗣に見てもらい、褒められることで自身の実力を認知できるのかもしれない。


『リリルカ・アーデ』
 永嗣の恩恵―――悪評に恩恵を受けていたが彼女のファミリアはそんなことは関係無かった、とリンチに遭ってしまった。
 悪徳をするのも彼女なりの吟じがあり、絶対に自分達では殺めないというルールを設けている。今まで死んだ連中は無力なまま(・・・・・)にモンスターに食い殺されている。一種の意趣返しだが、生来の彼女の性根は優しい女の子であるため、悲鳴が幻聴として聞こえることもしばしばである。
 今回の襲撃により、もう抑止力になりえないと判断して強硬手段に訴えることを視野に入れてしまった。


『ジャックと呼ばれた少女』
 ベルとはまた違った白髪の少女。顔やむき出しのお腹に大きな切り傷がある。
 普段からマントを羽織っているが、その下にはもう下着というか娼婦が着ていそうな格好をしており、見た目も相まって犯罪臭がヤヴァイ。
 主人公らよりも強く、やろうと思えば解体できるけど、姉と慕うリリルカが悲しむためやらない。これは他の知らない人たちに対しても同じである。


『カヌゥたち』
 リリルカを花屋から追い出したり、引きずっていった男たち。
 内も外もどうしようもないクズであり、ギルドの罰則も頻繁に受けていた守銭奴。
 ファミリアの作る酒に心酔していて、常に金を求める金の亡者でもある。
 2章が始まる前、およそフィンがフレイヤファミリアの刺客を返り討ちにしたころにリリルカとジャックに嵌められて、7層名物のキラーアントにばりばりもぐもぐされてしまいましたとさ。めでたし、めでたし!


『猫人族のような弓使い』
 (みどり)色が特徴的で、古めかしい言葉を使う女性のこと。何かと二人に構い、過ちを諭そうとしつこく行っている。


虎徹(こてつ)
 中層域に現れるサーベルタイガーと呼ばれるモンスターの犬歯を参考に造った刀。
 並の防具で犬歯は防げず、容易く貫通することから鎧通し(タンクキラー)と恐れられる。犬歯自体にも返しが幾つもついているため、一度貫き、引き抜くとより深く傷つけられる。この特性を意図的に盛り込んだものが虎徹である。
 ただ、そういった機構が永嗣にはそぐわなかった為、サブウエポンとして保管されている。
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