貴方は英雄ですか? いえいえ。まだ一般ぴーぽーです 作:カルメンmk2
ああ、それと頼光ママきましたよ! その時の一幕がこれです!
6/28、俺は運営から配布される聖晶石を受け取って、惰性のガチャをした。
狙うは源頼光…………そう、ママを狙うのだ。
1回目:風魔小太郎………疾く失せろ!!
2回目:源義経………源だけどちがーう!
3回目:風魔小太郎………知っていたさ。俺には縁が無いんだろう?
俺は絶望した。あと一回しかない。スマホを持つ手から力が抜けそうになる。けど、歯を食いしばった。そして―――
虹色の光に目を奪われたのだ。絵柄はバーサーカー………。
「こんにちは、愛らしい魔術師さん。
サーヴァント、セイバー……あら? あれ?
私 、セイバーではなくて……まあ。
あの…… 源頼光 と申します。
大将として、いまだ至らない身ではありますが、
どうかよろしくお願いしますね?」
俺は右手を天高く掲げて、小さな声でつぶやいた――――
「ばぶぅ」
と…………。
やあ、皆! 久しぶりだね。ダンまち界のアイドル、ヘスティアだよ!
本当ならもっとお話しや、主に家族の巻き起こす騒動について愚痴を聞いてもらいたいんだけど………あれ? 聞きたくないの? 女心が解っていないなぁ。女性はね、意味のない話を聞いてくれる存在を求めるものさ。
おっと、話がそれたね。聞いてもらいたいのはやまやまなんだけど――――――――
「神ヘスティア、私の顔に何か付いていますか?」
「ナ、ナンデモナイヨー」
「いや、なんでもありましょう。話せないことなのでしょうか?」
「うっ………いや、だって…………ねぇ?」
彼女の主神、アルテミスと言ったらそれはもう……………すっごいとしか言いようがない? みたいな? オリオンだってアレだし………。
「そ、そこは私も気にしている所でして。崇拝する神があんな……あんなスイーツ系だったとは……」
「やっぱ、嫌なんだ」
「もっと厳格なお方だと思っておりましたので。カリュドンのこととか」
「あー………あの時ね」
供物を捧げないから滅ぼしてやるー! なんて、軽い感じで猪を放って軽く神々同士で殺し合いが起きそうだったやつだね。だって、他の神の加護を受けた都市の子どもが居たわけだし。
「彼女は基本的に人間が嫌いだから仕方がないよ。塵芥にも劣るとしか思っていないもの。オリオンは別だけどさ」
「私としてはあのような軽い男は相応しくないと思いますが……」
「神々の間で噂になったし、女神たちが聞きに行ったよ。まぁ、みんな途中から苦いものを供物に捧げよ! なんて神託を出すぐらいだったけど」
のろけ話なんて聞くもんじゃないね。アレは聞かせるものだ。
「というか、どうして君が? もう死んでいるよね? 獅子に変えられて―――――あれ? 僕は何を言っているんだろ?」
アルテミスは知ってるけど、彼女は地上に降りてきてはいないし…………あれぇ?
「――――その辺りはお気になさらず。此度は少し、願いを聞き入れてもらいたく参りました」
「んん! 何かな?」
我がファミリアは財政難のため、お金関係はどうにもできない。むしろ貸してください。
「そうではございません。しばしの間、ご
「………なぜだい?」
「この廃教会が戦場になるやもしれません。何卒、深くは聞かないでもらいたい」
――――――それはダメだね。
「なぜ?」
「家族が帰ってくるんだよ? 僕の家族はみんな寂しがり屋だから、お帰りって言ってあげないとね。」
なんだかんだで目が離せない子たちだ。
ベル君に至っては更新したステイタスも相当なものになっていたし、シグレ君は……………大きな悩みを抱えているのはスキルに現れている。無くなったスキルもあるけど、この問題には僕が関わるべきじゃない。自分で見つけなければいけないものだ。
「そうですか」
「そうだよ。というか、ネメシスのところの子どもたちが闇討ちでも仕掛けてくるのかい?」
「理由は言えません。何卒、お考えを改めていただきたい」
「その理由次第だよ。君ほどの腕をもってして僕一人を守り切れないぐらいかい?」
「…………業腹ですが……」
「じゃあ非難するね!」
「はい?」
「君は優れた狩人だ。鼓舞する戦士なんかと違って、自分の力量をよく
「褒められているのですか?」
「君は見栄っ張りじゃないって言っているのさ。出来ないことは出来ない。出来ることは出来る。それに理由も言ってくれたからね」
「嘘かもしれませんよ?」
「神は嘘を見抜けるから大丈夫さ。君は事実は言っていても、本当のことは言っていない…………けど、理由は言ったからさ」
「本当のことを言ってもいないのに?」
「君みたいに高潔な子が悪さをするなんて思いもしないよ。だから、僕はこの教会を空けよう」
碌でもない神々が多いギリシャ神話において、ヘスティアは真っ当な分類に属するものだ。
家庭を意味する竈を司り、家を守護する女神。
それはアタランテの願いでもある、”幼子が優しく暖かく愛され、愛された子たちが親となって、我が子を愛する”という願いを体現する女神であった。
――――――――――――――――――――――――
――――今日は稼ぎが無かった、という家族の二人と仲間を連れてヘスティアは豊饒の女主人で騒がしくも美味なる夕食をしていた。
何のことはない、ちょっとしたへそくりを崩せば、一食分ぐらい贅沢しても大丈夫なのだ。
まあ、四人分となるとへそくりを崩すどころか消滅しそうなのだがそれは仕方ない。家族の中で一番の問題児、時雨永嗣の専属鍛冶師が会って話がしたいというのだから仕方ない。
「急な願いを聞き届けていただき申し訳ありませぬ」
「気にしなくていいよ」
ヘスティアにとっては、彼女の申し出は非常に意味のある―――いや、助かるものであった。
なんせ、二人は一日中人探しをし続けて終ぞ見つからなかったのというのだ。それはそれは大層気落ちしていたのだった。
彼女自身、自分たちの
前もって予定していた教会の修繕のため、外泊することにした、といって誤魔化すのには苦労しなかった。
「見ての通り、気落ちしているからさ」
「そのようで」
「まあ、こういう時は大いに食べて飲んでいればどうにかなるさ」
――さあ! じゃんじゃん頼んでいいよっ!
ヘスティアの言葉に甘える、というよりも件の二人の反応が薄いために鍛冶師の
「二人も食べなよ」
「……………そうだな。いただこうとするか」
「じゃあ、軽くで…………」
「一日中走り回っていたんだからガーッと行きたまえよ、チミ達ぃ!」
余計に意識させてどうするのか? トーリは空回りしているヘスティアに天を仰ぎたくなった。
咄嗟の判断ゆえか、彼女も自分の言葉を思い出して、脂汗を浮かせている。ちなみに二人は重い溜息をはいて、テンションはだだ下がりだった。
「えー………オッホン! それで、トーリ君は何の用なのかな!?」
「は? あ、ええっと…………時雨殿!」
「ん?」
「最近、刀の澱みが酷くなっていますが………まだ解決できないので?」
―――おぃいいいいいいい!!!?
―――しまったぁあああああ!!!!?
デリカシーが無いというのはこのことか、あるいは融通が利かないということか。トーリは今の彼にとって、一番の触れてほしくない部分に触れたのである。いや、
重い沈黙が賑やかな店内のごく一部を支配する。
やべーよやべーよ、と彼女らが焦る中で当の彼、
「気を使わせてるみたいだな。すまん、見損なったか?」
「いえッ、そんなつもりでは………!」
「君の契約した剣士っていうのは、俺の完成形だ。今の俺は未熟も未熟、どうしようもない少し強いだけの剣士だよ」
――――――――――――――――――――――――
などと自嘲気味に言うがそれは違うとトーリは思った。
思っただけで口には出さない。
言葉にしても慰めとしか思われないだろうからだ。
「………では、剣に不満があるわけではない?」
「合う合わないの問題はあっても、品質は満足しているよ。俺みたいな半端者には勿体ないぐらいだ」
「そうですか(貴方のような方が半端者なら、
剣姫が彼と同じレベルと同じ武器で同様のことができるのか?
否である。彼女にはできない。
以前―――というより、怪物祭の騒動の後、彼女は店に訪れている。
開口一番に言ったのは”あの人と同じ武器を見せてほしい”と、一級の武器を持っておきながら言うのだ。
細剣という刀と扱いが全くもって違う武器を使っておきながら、入門用の武器でなく実戦用を売れと言ったのだ。
彼と同じ武器を売ってくれと
(剣姫の武器、確か【デスペレード】は見事な出来だった。しかし………)
持ち主はあくまで道具として大切に扱っているだけに過ぎない。
片手剣というカテゴリーであれば、形状も重さも種類もなんでも同じだと思っている。
到底、許せるものではなかった。
(刀はレベルで扱える代物ではない。彼女の技は細剣に適用したものだ)
これがサーベルを作ってほしい、というのであればトーリは神ゴブニュから許しは貰ったのか聞いたうえで
剣姫の細剣は形状と用途から言えば、刺突主体の幅の少ない片手両刃剣。サーベルは細剣から派生したものの為、慣らしをすればほぼ同じに扱えるだろう。
(しかし違うのだ。サーベルも刀もその本質は鋭く斬ること。切り裂くとは違う)
彼女が未熟者だとは思わない。むしろ、オラリオではよく研鑽を積んでいる分類になる。
だが、それだけでは足りない。今となってはそれだけでは駄目なのだ。
よく研鑽を積んでだけではダメなのだ。
トーリ自身も一定レベル未満かつ、お眼鏡に叶うものでなければ売らない。わずかな例外を除いてだが……。
その点で言えば、目の前でもそもそと食事をする剣士は、わずかな例外の中の天のきまぐれというべき確率で現れた極上の剣士だった。
(彼女は剣の強度と品質に魔法を重ねて、切り裂く。かつての彼はどのような品質であれ斬れる)
ラキアのクロッゾが鍛った刀は素材ですらオラリオで流通するものに劣り、レベルに至っては高くても3でしかない。鍛冶師ではレベル1がせいぜいだろう。
丁寧に鍛たれたものであるが、自分がやれば同等の素材で3段は上の出来になる。
剣姫に
「貴方は貴方です。それ以上でも、それ以下でもない。貴方なのです」
「………だが……」
「別にいずれあの時に至れるから専属になったわけではないんです。むしろ、あの強さを実感しさらに成長できる剣士と巡り会えた。正直なところ、わくわくしてます」
レベルでも魔法でも武器の良し悪しでもない。
ただひたすらに、技量でもって斬り伏せていく剣士。
冒険者としてではない、人の強さを魅せてくれる人。
未熟な私と共に成長していく相片。
「願わくば、末永く鍛たせてほしい。末後に我が剣士は最強であると、最強なんだと誇らせてほしいんです」
生まれた時から最強だなんて存在しないのだ。
共に今は未熟者。いずれは最強に至るのであれば、彼はそれで満足などしないはずだ。
――――――――――――――――――――――――
気恥ずかしくなったのか、エールを一息に飲み干してトーリは追加のエールを頼んでいる。
顔の赤さは飲み始めたぐらいのエールで紛らわせるものではない。
(最強かぁ………そうだよね。目指す背中はそうであってほしい)
少し気の抜けたエールを呷って、僕は目の前で黙々としている彼を見る。
前なら軽口位を返してたけど、少しの愛想笑いを返して食事に戻ってしまった。
(神様、どうにかしてくれないかな?)
縋るように、黒髪ツインテールの主神にちらりと目を向けるが、我関せずと一口一口を噛締めて食べている。ああ、神様の奢りだったんだ。
とはいえ、家族に何も言わないのはどうかと思う―――けど、神様には神様の考えがあるのだろう。
(僕ができることは少ない。けど、力になりたい)
とすれば、雰囲気のせいで忘れかけていたリリのことを考えてみる。
あの冒険者―――名前は何だったか?
(覚えてないや)
ま、いっか! 名前も言ってなかったと思う。多分そうだ。
あの人曰く、魔石やら道具やらを盗まれたとか言っていたけど………。
どう考えても自業自得だ。むしろ、理解できない。
(僕らなんて、平均15万は固いのにどうしてだろう? 強いというのもあるけど、あの人はオラリオに来て長いはずだろうし、そんな
いや、
稼いでるんなら暮らしは楽になるはずだけど……………。
(買い揃えたり、教会の修繕の貯金にしたりで最低限しか残っていない)
朝、上に上がったら水浸しとか勘弁してほしい。
隠し部屋はロマンあふれるけど、階段の上り下りは潜ったあとだと億劫だ。
(――――あれ? 何を考えていたんだっけ……………ああ、あの冒険者とリリのことだ)
僕の第一印象は、あの冒険者は
その後でリリとパーティーを組むことになったけど、今日の事を思い出すとあの小人族の人はリリだということになる。言ってきたことはなんというか………。
(山賊みたいなものだったな。追剥するから協力しろだなんてどうかしてる)
魔石を盗まれたとか、不相応の報酬を要求されたとか。
前者はともかく、後者は納得できない。リリの仕事はそれに見合うだけのものがある。
だとすれば、あの冒険者はそこまで稼げなかったということだろう。
運が悪かったのかはよくわからないけど。
「シルさーん、パスタ追加で」
「はーい♪」
「ベルくーん!?」
難しいことを考えていたらお腹が空いてしまった。ごめんなさい、神様。
僕の頭はカロリーを必要としているのです(キリッ
――――――――――――――――――――――
(気を使わせているなぁ)
今のままではいけないが、かと言って受け入れていいものかと思うこの記録。
受け入れて強くなることを約束されるか、弱くもなるし強くもなるかもしれない拒否する道。
(………拒絶か甘受か。あるいは―――)
―――――――すべてを受け入れて、
(もしも……もしも戦争に行かず、桜と平和に暮らしていたら………俺はあそこにi行けたのか?)
嵐を
この瞬間だけは鮮明であって、憧憬を抱かずにはいられない。
―――美しく尊いものの一つ。
(………誓いを胸に……)
―――――――――――――――――――――
無名なりとも剣に捧げし我が人生。
この身は自分すら定かではない。佐々木小次郎という役柄を演じるだけの、名の無い使い捨て。
世捨て人の剣士にすぎぬのだ。
欲と言えば、誰かに剣を振るうこと。それも叶ってしまった。
───しかし、だ。
こうも機が見えてしまうと欲深になってしまった。
無名だ。私は無銘でしかない。
佐々木小次郎を演じるだけの役柄―――――の
世捨て人であればよかった。鎬を削れる英雄と刃を交えるだけでよかった。
だが、どうだ。其方が居る。ここに
名もない亡霊の私もここに至り、願ってしまった。
無名のまま死んでいった“私”に、もし、許されることがあったとしたら………―――――
――――――憶えていてほしい。
名乗って見せよ、小僧。剣士であるなら……この私の弟子を名乗るのであれば………!!
そこに
―――――――――――――――――――――
(―――――誓いを胸に……)
誓いを胸に、自分はそう
剣士と剣士の約束事だ。絶対に譲れないものであるはずだ。
(立ち振る舞いは深山の流水が如く静謐に、攻め筋は雷光のように煌き、夢幻華麗なるかなその足運び)
あの剣士は今の自分の原点だ。
立ち振る舞いに、剣に、その頑なさに憧れたのだ。
「――――――うん。無様は晒せない」
「な、なんか嫌な予感が……?」
主神のヘスティアがなにかを言っているが、まあ――――その通りだ。
「串焼きとポテトの盛り合わせ、あと果実酒を頼む。あ、串焼きとポテトは大盛で」
「あいよ!」
「シグレくぅううん!!!? 君ってやつはぁあああ!!」
「か、神ヘスティア! 私も出しますからっ」
「俺だって金ならあるさ。それに心機一転するには前祝が必要だ!」
「前祝って………うん。そうかい、そうなんだね?」
割り切ったわけじゃないが、今は虚勢でも空元気でも出すしかない。
自慰行為と言われても、それを出すしかないのだ。
「時間が解決するさ。なに、時間はあと何十年もある。開き直って、上を目指すには十分すぎる時間だ」
「無茶はダメだよ?」
「荒野を恐れずに進むのが人間の………限りある命を持つ者の特権だ」
「――――それでも僕は心配だ。なんてたって家族だからね」
―――――――――――――――――――――
あの後、少しは前向きになった永嗣に釣られるように各々は好きなように飲み食いを始めた。
主に一名、懐に大打撃を与えて絶望の顔をしていたのは無視しよう。もちろん、頼もしい眷属らはポケットマネーである程度負担したのは言うまでもない。
トーリを家まで送り、三人は本日の仮宿へと向かったのである。
理由は述べていたかもしれないが、教会の修繕で一時的に家を空ける――――という建前の避難だ。
ヘスティアにとって、アタランテは凄腕の弓使いでありその実力は千年前の英雄たちすら勝る実力を誇るだろう。
その彼女が手ごわいと言うのだ。守る対象が一人だけでも厳しいというのに、三人もいたら誰かが犠牲になるかもしれない。
彼女は逃げるということに忌避感はない。
いや、逃げてはいけない戦いと逃げてもいい戦いを弁えている。
これは逃げてもいい戦いだ。
それ故にヘスティアは逃げることを選んだ。英雄と呼ばれる彼女に任せたのだ。
ぶっちゃけ、彼女位の腕前ならそんな被害もなく終わるよね! なんてことを考えていたのだ。
――――――――その結果が廃教会からグレードアップ(?)していたのは何故だろうか?
前書きは当たった瞬間に書きたいと思ったネタです。ばぶぅなんて言ってませんよ? ガッツポーズはしましたけどね!
今回の話については賛否が分かれるでしょうがご容赦ください。質問やご意見は受け付けます。
前回の進捗状況を描いた活動報告の通り別段、ダンまち勢を貶めるつもりはありません。ただ、アイズに対しては幼少期に冒険者になった節が見られるのでこういった措置となりました。
P.S
解説では一言コーナーはお休みします。
『時雨永嗣』
問題は何も解決していないが前向きになろうと意識し始めた主人公。
山門の決闘は彼の人生に大きな影響を、あるいは呪いを残したともいえる。
本来であれば勝てない相手だが、致命傷の上に力もわずかしか出ないという幸運が重なって勝利した。
今際の際の言葉は記録にある桜との思い出並みに鮮明に残っているほどであった。
『ベル・クラネル』
原作とは性格が乖離し始めている。なんというか無頓着で、興味のないことについては覚える必要もないというスタンスだったりする。
また、稼ぎ具合からアドバイザーの間では期待のルーキーとして認知されており、担当のハーフエルフは一喜一憂しているとか。
簡単に稼いでしまえることから、大人数のパーティー(6名以上など)は上層でも一回の探索で百万以上は稼いでくるのだと勘違いしている節がある。
『ヘスティア』
気苦労の多い主神、でも家族の為なら頑張れる、そんな徳は高くないけど善い女神。
処女神仲間というのは、アルテミスなどを筆頭とする身持ちの硬い女神たちのサークルみたいなもの――――決して婚期を逃したとかおや? 誰か来た――――
その麗しき女神の眷属に陳言され、廃教会を空けたのだが………あんなのってあんまりだと思います!
『正村トーリ』
主人公に鍛冶槌を捧げることを密かに決めた極東出身の女鍛冶師。
プライドはそれなりに高く、例え剣姫であろうとも未熟者と呼べるほどに目が肥えてしまった。彼女曰く、オラリオで刀を取り扱えるのは両の指で数えられるぐらいだという。
以前の主人公を崇拝――言いかえれば、畏れていたが今の状態となってからは剣の極致の体現者であろうと若かりし頃は未熟だったのかと、浅慮な自分を恥じていた。そしてともに成長しようと決意したのである。
『アタランテ』
Fateシリーズより、唯一の真名で登場。彼女の場合、その姿はギリシャの神々に多く知れ渡っており隠す必要もなかったというのもあるが、下手に隠して機嫌を損ねると何をしでかすかわからないといった、ギリシャの英雄特有の神々への諦観からくるもの。
廃教会を破壊した張本人でもある。
『佐々木小次郎』
主人公は弟子と勝手に名乗っていることだが、名乗りたくば好きにしろと諦める。最後、言葉にはできずとも技と想いを託したと消えていった。
強者と競うことが聖杯戦争に参加した理由だったが、それも叶い、果てに自分はここで誰にも知られずに消えていくのかと嘆いてしまった。
それは、時雨永嗣という天賦の才のなか、さらに天に愛されたと言わんばかりの才を持つ彼に出会ったことで生まれたもの。満身創痍の中で燕返しを放ち、それを迎撃され斬り伏せられた。
その時、亡霊は思ったかもしれない。彼にこの剣を魅せるために自分はここに現れたのだと…………。
『主人公と剣姫の差』
現状ではほとんど差はない。むしろ、レベル差を考慮すると剣姫のほうが強い状況にある。簡単に言うとキャスターの援護を受けていない小次郎vsバサクレスのようなもの。
作中において、剣姫の剣術は冒険者としてのものであり、明確な対人戦を主体に置いたものではない。魔法という非常に強力な追加効果をもって巨大な敵を粉砕するという、得物の長さにそぐわない破壊能力を持つ。
つまり、魔法のない剣姫は上位の相手に対して決定打を欠くことになる。
対して、現状の主人公は魔法が使えないが神域と呼ばれるほどの技量でもって斬り伏せる技量型である。反面、真空刃や得物の長さ以上の攻撃範囲を保持しないため大型モンスター相手には致命傷を与え難いともいえる。
ただし、今際の際の主人公であるなら――――――どうなるだろうか?