貴方は英雄ですか? いえいえ。まだ一般ぴーぽーです 作:カルメンmk2
お久しぶりです。カルメンです。
非常に遅ればせながら、新年のご挨拶と今後についても活動報告で乗せさせていただきます。
いつも通りのファッ〇ンクオリティですか優しい気持ちでお願いします。
ご意見・感想お待ちしております。
―――作戦決行日となるその日。ダンジョンには一切の関係もないが晴れた日だった。
悲しいかな、未だに手付かず………ではなく、地下への入り口が野ざらしにならない程度の小屋を新築し、周囲を撤去もされていない瓦礫の山状態であるヘスティアファミリアの
――――涙が出そうです、とは主神のヘスティアのお言葉なり。
その主神たる女神が暴挙を行おうとする家族に強く言い含めている最中であった。
絶対に無茶はしないこと!
危なくなったら逃げること!
バレるへまをしないこと!
絶対に犯人だと分からないようにすること!
………つまり、三行で説明すると―――
「無理するな
バレるな
目撃者は始末しろ」
「最後が違う!」
「犯人だと分からないようにしろって言ったじゃないか」
「どこをどうすれば殺〇にな、って隠している意味ないじゃないか?!」
いったい何に対してツッコんでいるのだろうか?
などと友割れているのも知らず、ヘスティアは深いため息をついて、物騒なことをいう眷属という名の家族に目を向けた。
碧色の綺麗な大曲剣―――オオダチとか言っただろうか、それを背中に担ぎ、腰には普段使いのカタナを携えている。衣服も最近できた
こう言っては何だ、親バカみたいに思われるかもしれないがよく似合っている。決して優男の顔ではない彼が着るとなんというか…………うん。凄腕の用心棒みたいな雰囲気が感じられる。
そのことを言ったら―――
『友人の彼女からも言われたよ。なんというか醤油顔だって』
ということだが、ショーユとはなんだろうか?
どんなものなのか非常に気なる。
「んんぅ? ああ、そうだ。今更だけどいいかい?」
「なんですか、神様」
「君らの探しているリリルカ某って
「ど、どうしてそんなこと言うんですか?」
「君らも言っていただろ、ソーマファミリアの団員だって。…………バイト先やヘファイストスなんかにも聞いたけど、いい噂は皆無じゃないか」
「そういえば言っていたな。でも、今言うことか?」
「タケ―――極東の神なんだけど、彼に”勝って兜の緒を閉めろ”ってのを教わったんだ。………君なら意味はわかるよね、シグレ君」
彼女が事の元凶ではないのか? ボクはそう言いたい。
二人が信用した件の人物を疑いたくはない―――だが、ソーマファミリアの関係者というこれ以上ない判断材料があるのだ。
件の存在を捕まえた瞬間に…………なんてことにはならなければいい。
ただ、連中はそういったことに慣れているというのは噂でわかる。
曰く、必ずと言っていいほど換金所で問題を引き起こす。
曰く、一般の市民や店に恐喝まがいのことをしている。
曰く、何も知らない冒険者を騙してすべてを奪う―――無論、命も………。
疑問なのはこういった噂や疑惑があるのに
検討したという記録はあるけど真偽不明とかなんとか………ということはつまり―――
「いざとなったら―――できるかい……?」
―――僕らが対峙、あるいは退治しようとしている相手は存外、怪物なのかもしれない………。
「………それは、リリ
「うん」
―――どうやら理解はしているようだ。
「………そういう記憶があるのは理解しているし、すでに………な?」
「前の君じゃないよ? 今の君の事だ。
「そうではなくて………学せ――――ベルより少し年上の頃にやっているんです」
「………………じゃあ、今度もできる?」
「規模も何も違うかもしれませんがやるしかないでしょう」
「そうかい。―――なら、もう何も………いや、二人が望む最良の終わりであることを祈っているよ」
シグレ君もいつもの口調じゃなくて、丁寧な物言いとなってるのは葛藤しているんだろう。
でも彼なら少ししか知らない赤の他人と
「いってらっしゃい。首尾よく終えたらパーティーでもしよう!」
「―――はいっ!」
「人数増えるかもしれないからよろしく」
「被害者の会とかつくらせないようにね? 神様との約束だよ?」
とはいっても守る気もないんだろうなー………なんて思ってしまうヘスティアであった。
二人が大通りに行くのを見送ると、ヘスティアは小さくつぶやいた。
「いるよね?」
「――ここに」
「いやー! 居てくれてよかったよ。ボクも柄にもないぐらい天罰モードに突入しようかと思っちゃったんだ(黒笑」
ガタガタ………!
「――――じゃあ、よろしくね?」
「は、はいッ! 神ヘスティア様!!」
「そんな脅えなくてもいいよぉ………失敗したらアレだけど」
「ピィっ!!?」
「
「身命を賭して完遂させて見せます!! で、ですのでどうか…………どうかそれだけは……!」
「うんうん。でも弁明している間に二人は危ない目に―――」
残像を残しかねないほどの速度で彼女は消えた。
多分これで大丈夫だろう。ヘスティアはクールにバイトに行くぜっ!
「………ほんと、頼んだよ。アタランテ君」
―――――――――――――――――――――
作戦はこうだ。
ギルドでアドバイザーから今日遠征する上位ファミリアの情報を入手する(無くても決行します)。
1~2階層で霧を待つ。
発生したら人の多い方へと逃げていく(戦っているうちに方向感覚が惑わされなくなったらしい)。
押し付けて疲弊したところを捕獲、あるいは撃破する(あっさりやられたら………決戦しかない?)。
下手人捕まえて、誰の手か尋も――――拷問する(これ大事)。
もしも…………その時は腹をくくるしかない。
「今思うとすごいクズっぷりですね」
「みんなで不幸になれば犠牲者もいないんだよぉ」
「詭弁ってやつですね! お爺ちゃんが女性の人に詰め寄られたときに言っていたと思います!!」
「……………でも、大好きなんでしょ?」
「はいっ。こうされるのも男のロマンだって言ってました!」
その爺さんは永嗣さん的に碌でもないと思うの。
つーか、そのころはもっと幼いのに、子供に何を見せているのだろうか。
「お爺ちゃんは言ってました。大きいの小さいのも―――――みんなウェルカムだって。漢を見ましたよ」
「えー………」
俺がその爺さんへの印象下落ぶりを言葉にする必要などあるまいよ……。
「お前の爺さんの話は置いといて、どこのファミリアもいなかったのは失策だったな」
「ちょっと前から少人数で潜り続けているとからしいですよ。大体、僕らが襲撃されているころはそこより深くいるらしいです」
「ということはアレだな。ギルド方面にも顔を出しているか潜伏しているってやつか」
「戻って聞いてみますか?」
「そんな簡単に足は掴ませないと思うぞ」
「行き当たりばったりですね」
「人生とはそういうものだと学べたろ」
「これも作戦を考える人が居ないからなんですね。はぁ………」
「とりあえずこっち見てため息ついたことは不問にしてやる」
――ギルドだけではなく、ダンジョンへの道すがらも見られていたと考えるべきかもしれない。
ベルは気づいていない、というよりも永嗣自身も今気づいたことがあった。
(リリルカ・アーデといったら、幅だけで身の丈ほどはあるリュックだ。それにフード付きのマント………)
そのイメージが強すぎて、他の姿を思い浮かべる至らなかったことを悔やむ。
一流の武人は気配で察知するというが、記録の自分ならいざ知らず
いや、神ゴブニュとの対話で多少なりとも覚悟染みたものは出来上がりつつあるが………。
それはおいておくとして、フードをはずした顔も覚えているこちらが見落とすことはあるだろうか?
さきの気配についても、それは見えない範囲の事であって目視していて顔も分かっている状態なのにわからないなどということはあり得るだろうか?
(―――もしかして魔法が使えるのか?)
顔を変える変装というと噂になっていたハリウッドの特殊メイクぐらいしか思い浮かばない。
だが、この世界には魔法というものがある。
つまり、そういった変身するような魔法があってもおかしくないのではないだろうか?
体格そのものか、一部を変える程度なのかは定かではないがゼロではないと思う。
いっそのこと、体格ですら変えられるぐらいの想定をしておくべきだ。
「神様の助っ人はどんな人なんですかね」
「ロキファミリアの関係者じゃないことは確かだろう。惚れた相手が駆けつけてくれなくて残念だったな」
「ほ、ほほほ惚れてなんてないですよ!? ただ、憧れたというか………お付き合いしたいなぁって……」
「それを世間一般じゃ一目惚れっていうのさ」
「なんかシグレさんに一般常識を学ぶの如何なものか?」
「試し斬りに兎でも殺るか、んん?」
「ごめんなさいっ!」
コントみたいな掛け合いをしていれば、あっという間にダンジョンへ。
潜り始めてほんの少し、まだまだいる場所は序盤中の序盤で新参者やそれを教育しようと熱心さ溢れる先輩風吹かした
その中で二人はというと、何をするでもなく適当に人通りの多いい正規ルートでたむろしていた。
ここはどんなに強大なファミリアであろうとも必ず通る場所。今はどんなファミリアが来るのか?
その中にリリルカ・アーデらしき人物が紛れていないかを見ているのだ。
「―――やっぱりいませんね」
「ハブられているとかいうファミリアの連中といるのか………姿を変えているのか」
「ホントにリリなんですかね。僕体を狙っているのは」
「行方をくらまして数日と経たないうちに巻き込まれ始めたからな。それにあの…………なんだったか?」
「どこかの冒険者の男でしたっけ? そういえば何か言ってましたよね」
「盗んだとか騙されたとかな」
―――となると口封じともとれるな、そうですね。
なんて他愛なさそうに話しているが聞く人が聞けば軽すぎるだろう!? と反応するに違いない。でも、実際に
これ以上は埒もあかないし、わき道にそれておびき出そうと見切りをつけた。
二人はまたも他愛ない話で盛り上がる。
やれ、最近感じな無くなって来ていた視線を感じるようになったとか。
ああ、保存食が無くなっていてネズミに齧られているのかとか。
それ、神様です。
よし、逆さ吊りにしてやろう、そうしよう。
下らない話をしていたら、案の定、霧が出てきた。
ということはやはり、すれ違ったもしくは追い抜いていった連中の中に混じっていたのだろうか?
「一級に押し付ける作戦は失敗ですよねー」
「話に浮かれすぎて主導からそれなり、だな」
「主導に引きつつ、切り抜けましょう」
「高度に柔軟な対応をし、広い視点で機を見る」
つまり、
「今更だが、スキルってすごいな」
「前なら火傷ぐらいしていたものが、今となっては虫が這い回っているような感じですよね」
「ナチュラルに気持ち悪い例えを出さないでくれるかね?!」
「虫嫌いなんですか? 農民なんて虫と獣との戦いですよ?」
「そういうのとは余り縁がなかったの! 黒いのとかマジ無理DEATH!」
「意外だなー」
有史以来、人類と闘争を繰り広げてきた奴らだ。
ある意味ではモンスター以上のタフさを誇るだろう。サイズ変わっただけで、それ以外の変化がないとかマジパネェっす。
「………一つ思ったんですけど………いいですか?」
「気を抜かなければいいぞ」
「あの時、誰が叫んだんですかね?」
「絡まれた時の?」
「はい。僕らのファミリアがどんな立場かわかりましたよ」
命の恩人殺したような奴―――それも
考慮すればこっちが恨まれるのも当然といえば当然だ―――
しかし騒ぎを助長した
そのことについて謝罪をすると、ベルは永嗣に向かって――
――別に気にはしてないです。なんていうか慣れましたし。
と、苦笑しながら受け入れた。
「シグレさんはシグレさんですし、僕は僕です。ファミリアだってそうですよ。何も悪いことなんてしてませんから」
「すまない」
「いいですよ」
ベルは、あははと苦笑しているが永嗣のほうは申し訳ない気分でいっぱいだ。
目指している英雄像からは遠く離れた立ち位置となってしまったからだ。
英雄になる主役へのイメージは少なくとも人間の敵から始まるものではない。人間に愛され、慕われる存在だ。
だが、彼らを取り巻く環境は大多数の人間が敵となっている状況だ。女神であるヘスティアに害を成そうとするものはまだいない。
しかしそれがいつまで続くかなんてのはわからない。
もしその懸念が実際に起きてしまえば、ヘスティアファミリアはオラリオから退去せざるを得ないだろう。
と、すればベルの夢は叶わなくなる。ダンジョンで出会いを求め、アイズとかいう少女に懸想しているベルは金輪際会うことは出来ないだろう。
ゆえに記録でしかないとはいえ犯した過ちについて今更ながらに後悔するのだ。
そうともなれば、口数も減り無言の状態が続いてしまう。
先ほどまでの勢いは陰りを見せてしまった。故にそこを狙ったのであろう。
「来た!」
わずかな風切り音とともにベルと比べて大柄な永嗣に向けて、一対のナイフが飛来した。
どこで覚えたか、それとも偶然か同じ軌道に乗せて放たれたナイフを打ち払い、長柄で弾き落とすと飛んできた方向へ、ジジジッと音がする丸い物体を投げつけた。
玉が霧の向こうへ消えて一呼吸後ぐらいだろうか。
ボンっ!と音を立てた。
「横穴は右に一つ。帰り道に敵!」
「俺が相手をするから、先へ。横穴は隙を見て行く」
「任せます!」
ベルがわき目も振らずに駆け抜ける。
それに気が付いたか、明らかにベルを狙って小さいものは妖しく光るメスから、大きなもので鉈に手斧と先ほどよりも勢いも速さも段違いで迫っていく。
「バカめ、と言ってやろう」
そんなことをするということは、
打ち払った凶器の数々が地面に壁に天上にと落ち、刺さり、ぶら下がる。
ふと霧の向こうからはっきりとした人影が近づいてきた。まるで子供のような人影だった。
「一人で行かせていいの? お兄さん」
「おうさ。お前さん後ろで自由にさせるほうが怖いのなんの」
「私たちは悪いことなんかしないよ? お姉ちゃんにいいこいいこしてもらいたいからね」
「だったら、そのお姉ちゃんのところに連れて行ってくれないか。ちょっとオハナシがしたくてね」
「ダメだよ」
霧に覆われた空間で金属音が響いた。
「お兄さんもひどいことするんでしょ?」
返事は風切り音で応じたのは言うまでもない。
調子を取り戻しつつある今日この頃です。精進していきたいと思います。
『時雨永嗣』
正村トーリから貰った刀をフル装備してダンジョンに挑む。その姿は総額億越えの新人!
などと、心無い冒険者は陰口をたたくが猫に小判、豚に真珠とそいつらに相応しくない逸品を持つ僻みでしかない。
リリを殺せるかという点で、ヘスティアに忠告を受けているがそんな事態にならないことを切に願っている。
そして、ようやくサーヴァントとの対決が始まった。その行方は如何に!?
『ベル・クラネル』
お爺ちゃん大好きなちょいと汚れはじめた少年。主に同僚からの汚染を受けているのかもしれない。
当初の英雄願望、いわゆる一般的な
リリのことを助けたいと思う気持ちは確かなもので、最悪の事態は避けたいと思っている。そのためなら――――
『ヘスティア』
女神を怒らせるとはなんともオロカナ……。
滅多に怒らないし、怒り慣れていないので被害は甚大となるかもしれない。
大切な子供たちが心身ともに無事に帰ってこれることをバイトしながら祈っている。
あ、そこで(*´Д`)ハァハァしている男神は事務所に来いよ。イイナ?
『アタランテ』
アイエエエエエエ! メガミゲキオコ!!? MK5ナンデ!!?
神様怒らせると本当にヤバイから俊足を生かして接近中。
実力からして永嗣が応戦すると確信しているため、
『ジャック』
露出多めな幼女。北米版は全身タイツに変わっていて、作者的には扇情感が爆上げだと思っている。
もはや霧は意味をなさないと確信しており、正面からの対決に乗り出したが………殺すつもりはないらしい。もしかして―――