やはりレベル5は友達が居ない   作:レッドレイン

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どもです!先日からの誤字報告感謝いたします!久しぶりなので感覚取り戻すのに少し時間がかかりそうですが、なるべく無くす努力しますので温かい目で見てくれると嬉しいです…

さて!話しを本題に移します!今回でシスターズ編終了です!
色々キャラ崩壊しまくりですが、まぁこんな世界もあったんだろうな。ぐらいで見てくれると嬉しいです!

ではではどうぞ!


決着

八幡「見た事無い天井だ…」

 

一度は言ってみたい名言のうちの一つを言えて少し満足したところで、自分が改めて病院に居る事に気づいた。

 

八幡「あの後、誰かが運んでくれたのか?」

 

まぁ、普通に考えたらそうだろうな。でも誰が?御坂?いや、いくらなんでも俺を運ぶのは無理じゃないか?救急車?いやなんとなくだがそれも違う気がする…まさか…?いやまさかな?

なんて事を考えてるとドアのノック音が聞こえる。

 

八幡「どうぞ」

美琴「ん」

八幡「おう」

 

そこから10分程無言が続いたが、今はその無言が心地い。

 

美琴「ねぇ」

八幡「なんだ」

美琴「実験はこれで中止だって」

八幡「何でそんな事知ってんだよ」

美琴「妹がね、言ってたの」

八幡「そうか」

美琴「ようやく終わったわ」

八幡「ああ。あいつもこれで少しは救われるかもな」

美琴「あいつは実験を楽しんでたんじゃないの?」

八幡「いやそれは無い。あいつが実験を始める前に色々話したりもしたが、本来のあいつはもっと優しい」

美琴「想像できないわね」

八幡「雰囲気は基本あんな感じだったが、人の話しは聞くし無益な戦いはしない奴だ」

美琴「じゃあ何であんな実験を…」

八幡「戦闘中言ってたろ。あいつはもう引き返せない所まで来てたんだよ。1人でも100人でも殺してしまった事に変わりは無い。だからこそLevel6なればそれは、罪じゃ無くなると考えたんだろうよ。そして妹達を道具と言ったりしてたのは、人だと思うと本物の人殺しだと自分で認めちまう事になるとでも思ったんだろ」

美琴「そんな…あいつも被害者みたいな解釈…」

八幡「いや実際俺は正直一方通行を被害者だと思うぞ。お前の妹達は無抵抗では無く、一方通行を殺そうとしていた。ある種正当防衛みたいなもんだ」

美琴「じゃああの実験をあんたは認めるの!?」

八幡「いや。これも戦闘中に言ったが俺にも妹が居る。一方通行がいくら殺されそうになったからと言って俺の妹を殺せば俺は間違いなく一方通行を殺す。だから一方通行は間違いなく加害者でもある。俺は今回一方通行だけを責める事は出来ないと思ってるんだよ」

美琴「わからなくもないかな…」

八幡「ただ俺はお前が一方通行を許さないって気持ちは持つべきだと思う。あいつはそれくらい許されない事をやったんだからな」

美琴「わかってる。この想いは一生消えないし消させない」

八幡「それでいい。ところで俺をここに運んでくれたのは誰だ?」

美琴「アイテムの絹旗って子。それにしてもあんた腹に穴開いて血が止まるってあれも能力か何かなの?」

 

絹旗だったのか。後でお礼言わないとな…ん? 血が止まる? 待て…俺の能力にそんな力は無い。まさか…

 

八幡「一方通行…」

美琴「え? 何?」

八幡「いや…何でもない」

 

御坂に話す事でも無いか…実際どうかもわからないしな。

 

美琴「本当今日ありがとうね…大きい借りができたわね!」

八幡「気にするな。ちょっと思う所もあったからな」

美琴「そっか。また明日お見舞い来るわね」

八幡「お、おう。サンキュ」

美琴「何よ。不満そうね」

八幡「ばっか。どう反応していいかわからねぇんだよ」

美琴「そっか。じゃあまた明日ね」

八幡「ああ。お疲れさん」

 

そう言って御坂は病室を後にした。さて流石に寝付けないうえに暇だし屋上でも言って風でも当たるか。

そんな事を思いつつ微糖の缶コーヒーを持って階段を上がる。

 

八幡「流石にきついな…それに千葉のソウルドリンクが無いと来たもんだ。学園都市はそこを見直す必要がある」

 

そんな事を言いながら屋上に着くと既に先約が居た。

 

八幡「一方通行」

一方通行「…」

 

見たくせにシカトですよこの人…

 

八幡「何たそがれてんだよ」

一方通行「お前も似たような事しようとしてんだろ」

八幡「実験中止だってな」

一方通行「お前にやられて計算に狂いが出たンだとよ。再計算しようにも、ツリーダイアグラムが存在しないなら計算出来ねェしな」

八幡「これで良かった。あんな実験誰も救われねぇだろ」

一方通行「ハッ。おめでたい頭だな」

八幡「は?」

一方通行「元々俺は救われていい人間なンかじャねェんだよ」

八幡「だろうな」

一方通行「クローンだろうがなんだろうが人殺しは人殺しだ。結果は変わらねェ」

八幡「お前はずっと妹達の罪を背負って生きろ。後今後妹達を守るのはお前の役目な」

一方通行「は?」

八幡「当たり前だろ。残りの1万の妹はほったらかしかよ。お前の実験の為に生まれたならお前が責任取れ」

一方通行「贖罪ッて事か…」

八幡「ああ。それがせめてもの罪滅ぼしだろ。罪は一生消えないけどな」

一方通行「チッ。ンな事お前に言われなくてもわかッてんだよ」

 

そこから無言が続いた。風が心地いい。今日1日何も無かったような気分にさせる。しかしあったのだ。今日俺はこの隣のウサギと戦った。何とも不思議な気分になる。

 

八幡「おい」

一方通行「なンだよ」

八幡「止血助かった」

一方通行「あァ?」

八幡「止血だよ。お前が俺の血を逆流させてくれてたんだろ?何でだよ」

一方通行「別に。ただの気まぐれだ」

八幡「ツンデレウサギかよ」

一方通行「潰すぞ」

八幡「すいませんでした」

一方通行「チッ。ある種の礼みたいなもんだ」

八幡「は?」

一方通行「俺はもうあの時引き返せ無かった。だがお前に負けてようやく終わった。その礼だ」

 

やっぱり俺の考えはあってたか…。こいつはやりたくて実験をやってた訳じゃ無い。やるしかなかった。他に道が無かった。一方通行も間違いなく被害者なのだ。だが…

 

八幡「例えそうでもお前はやってはいけない事をしたけどな」

一方通行「わかッてンだよ」

八幡「だが俺はお前も被害者側だと思ってる」

一方通行「本気で言ッてンのか? 随分おめでたい頭してンな」

 

こいつは一々罵倒しないと喋れないのか…

 

八幡「妹達は無抵抗じゃ無かったんだろ。向こうも武器を持ってお前を殺そうとした。それも紛れもなく事実だ」

一方通行「クッだらねェ。あいつらが武器を持とうが結局俺が殺した事に変わりはねェだろうが」

八幡「ああ。だからお前のやった事を正当化するつもりも無い。だからこそ罪は罪と認めて今後生きて行けばいい。死んだ1万の妹達の為に今後お前は生きてる1万の妹達を守る為に生きて行く。これがお前の生きる理由だ」

一方通行「ハッ。ヒーロー様は言う事が違うじャねェか」

八幡「俺がヒーローなんて柄かよ。今回は知り合いが絡んでたからたまたま動いただけだ」

一方通行「そうかよ」

八幡「新学期からはちゃんと来いよな」

一方通行「あ?」

八幡「学校だよ」

一方通行「行くわけねェだろうが」

八幡「いや何堂々とサボり発言してんだよ。田舎のヤンキーかよ」

一方通行「学校行ッてる間に妹達になンかあッたらどうすンだよ」

八幡「ああ。なるほどな。それなら勘弁してやるか」

一方通行「なンで上からなンだよウゼェな」

 

ええ…この子根本は変わってないのね…

 

一方通行「ありがとな…」

 

小さな声で、誰にも聞こえない程の声で一方通行はお礼を言って屋上を出て行った。俺がボッチで聞き耳スキルが高く無かったら聞こえ無かったろう。そして、今辻褄があった。一方通行との戦いの中気を失う前にお礼を言ったのは間違いなくあいつだった。

誰かに救って欲しくて、でも誰も助けてくれなかったのだろう。これからのあいつはきっと妹達を守る為に生きていく。自分の命より妹達の命を優先して動くはずだ。あいつはきっとこれから変わっていくのだろう。もちろん各々色々な想いはあるだろうが、今回はこれで完全に決着がついた。

残りの1万の妹達も安心して生きていける事だろう。御坂も安心して妹達と学園都市で暮らせるだろう。そして一方通行も…

 

八幡「微糖苦げぇ…」

 




いかがでしたか?キャラ崩壊が止まりません!(すいません)
書いてる本人ムッチャ楽しいですw

ですので今後も設定自体はこんな感じでいくのでよろしくお願いします!
一方通行はもちろん今後も出すので楽しみにしててください!

ではまた!ありがとうございました!!

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