やあ、二階堂紗知です
太陽が今日も元気に私の顔に光を浴びせる
やや寝不足ということもあり普段からまぶしい太陽がより一層まぶしく感じられる、
高校生という身分でなければさっさと二度寝をしているところなのだができれば三年連続皆勤賞を一時の気分で水の泡にはしたくない
だからは私は今日も今日とて登校している
しかしそうは思ったものの正直外に出ただけで
(あー眠い、帰りたい)
そんな思いが私のなかを埋め尽くした
そんな気だるさが私の背中に覆い被さっていると、後ろから聞きなれた声が聞こえた
「さっちゃんおっはよー!」
その声に私は後ろを振り向く
後ろからやって来たそいつは手をブンブン振って朝から無駄に元気に挨拶をしてくれた、やや高校生で三年生というには少々小柄であるがしっかりと出るところは出ている、
はあはあと息を切らし私のところに駆け寄ったそいつは
小学校からの知り合いの一ノ瀬葵
元気はいいが今の寝不足の私にとっては騒音でしかない
「あ、おはよう」
私は寝不足の頭を回転させ騒音の種へと挨拶を交わした
「さっちゃん、朝から元気がないぞー?」
先ほどまで息を切らしていたが、そんな事を気にさせない笑顔で私に話しかけてきた
「…葵みたいに朝からそんなに元気には私は作られてないのよ、ほら行くわよ」
私は葵の屈託のない笑顔に少々後退りしながらもどこか安心している自分がいるのに私は気づいた
(「切らないでください」)
今朝からこの声が私のなかで引っ掛かっている
一体誰の声だったのだろう
今は恐怖よりも好奇心の方が私の中の大部分を占めている
私はふと考えながら歩いていると
不意に視界の端で葵が何かしている
「えいっ!」
急に下半身が冷えた
見ると葵は私のスカートを盛大にたくしあげていた
「…はぁ?」
私は急いでスカートを正した、そして周り…誰もこの状況を見ていないことを確認した
「いやー絶景かな絶景かな」
当の本人スカートをたくしあげた犯人は「今日は白か…」などと下らないことを言っていた
「葵…一体何のつもり?」
誰にも(葵以外)見られてはいないのは良かったが、ってそういう問題ではない、それに正直葵にすら見られたら困るわ!
「なんか考えごとしてたから、頭を柔らかくしてあげようかなーって思ってね」
どうやら彼女にとっては公共の場でパンツを見せることが頭を柔らかくするために必要なことだと思っているらしい
「葵、あんたね…」
葵を怒ろうとした私の声は葵の次の言葉で途切れてしまった…
「ほらほら、急がないと遅刻しちゃうよー」
そう言って葵は逃げるように走っていった
「お、おい…クッソ、待て葵ぃ!」
私も葵を追いかけるようにして走った
…余裕で学校に着いた
なんで走ったのだろうか、あのバカに乗せられ汗までかき私は、
走った原因のバカは学校に着いたと同時に捕まえこっぴどく怒ってやった
「もうしません…」
「うむ、よろしい」
校門前で葵は目の周りをごしごしとして泣いていた
ほう?コイツ今ので泣くのか?
小学校からの付き合いである私たちはどのくらいで泣くのかを熟知している
(カマかけるか)
私は誰もいない方向を指差し
「あ、祐也だ」
と一言
神林祐也とは、葵が憧れている同級生だ
まだ一度も話したことはないようだか
本人の葵いわく「まだ時期じゃない」
ここ一年その言葉しかきいていない
「え!祐也くん!どこどこ!」
先ほどまで泣いていた彼女の目は爛々と輝きさっきまで泣いていたのが嘘のようだった、てか嘘泣きだがな
「いねーよ、てか葵…涙はどうした?」
私はわざとらしく葵に聞いてみる
きっと今の私はニヤニヤと笑っているに違いない
「……う、うぇーん」
また葵は泣き出した
「アホなことしてないで行くわよ」
パコーンっと葵の頭を叩くと玄関に向かって歩いた
「さっちゃんー待ってよー、それに叩くのは無しだよぉ」
葵が後ろからとてとてと走ってきた
私たちは、教室に一緒に入った
「「おはよう」」
だいたいの人が「おはよう」と返してくれる
私と葵は自分の席に座り、私はすぐに机に突っ伏し葵が寝ている私の前の席まで来て携帯を弄っている
いつもの様子だ
ありがとうございました