古明地さとり
種族不明、一部噂では覚妖怪とのこと
能力、不明
人間への好感度、良好
危険度、皆無
現在確認されている妖怪の中で最も行動が読めないと言えば真っ先に上がるのは古明地さとりであろう。
人間に対してはものすごく友好的と言われ、現在とある山奥の人里で共存していると言われている。
また、目撃情報が確認され始めたのは奈良に都があった時代からでありその頃も人間と交流があったとされている。その時の詳しい情報は関しては文献や伝記には記載されておらず詳細は不明。
しかし人間側として妖怪を倒すこともあれば逆に人間を脅かしたりするなどどっちつかずの状態だったらしい。
現在においては人間の里に住むなど比較的人間とは近い距離にいる。だからと言って人間側かといえばそういうわけでもない。事実山の妖怪や土地神と繋がりが確認されており人と妖怪の狭間を生きていると言われている。
戦闘を好まない性格のようだが一方では鬼とよく戦っているとも言われている。戦闘力に関しては不明。噂では酒呑童子と互角と言われている。
未確認情報としては妖怪退治の一行がさとりによって追い払われたとの噂もある。同時にさとり妖怪ではとの噂も出回っているがどちらも詳細は不明。さとり妖怪に関しては後述する。
性格はいたって温厚。ほとんど激怒することもなくだからと言って暴れるわけでもない。
よく人里で料理を振舞ったり野菜の育て方を教示していたり祭り事への積極的な参加と人間味がある。何も知らない状態では妖怪とは思えない非常に人間に近い珍しい妖怪。
さとり妖怪とは人の心を読むと言われる、飛騨や美濃の山中に住む超能力妖怪。しかし偶発的なアクシデントには弱いらしい。
詳しくは分からないが相手の心を読み自在に操ることに長けていると言われ妖怪、人間の双方から恐れられている。
特徴としては体のどこかに独立した第3の目を持ちそれを介して相手の心を読んでいるらしい。
どの程度読めるかなどは不明。
人間への害はなさそうに見えるがこちらの考えていることなどは全て見透かされるため害しかないと言っていい。
安易に近づくのはやめておくのが良いだろう。
また妖怪の合間では心を読み卑劣な手を使うものとして特に鬼などから嫌われているとされている。
いずれにせよ古明地さとりとは全く反対であるとしか言いようがない。
状況から察するに古明地さとりはさとり妖怪では無いと見て良いだろう。
古明地こいし
種族不明、
能力、不明
人間への好感度、良好
危険度、皆無
古明地の名を持つことからさとりの姉妹関係に当たると思われるが詳細は不明。
100年ほど前にとある山奥の里にさとりとともに現れる以前は目撃情報もなく全てが謎である。
見た目は10代前半で常にコートを被っている。
しかし人里での評価は良好でどちらかといえば人間に味方する事の方が多いらしいが前述のさとりと同じく陰陽師達を追い払うなど妖怪側につくこともある。
性格は無邪気で明るいらしく誰にでも気さくに話しかけるとのこと。
比較的温厚らしくあまり怒ったりはしない。何か事があってもその場を和ませながら怒る為か彼女の周りでは揉め事が起こりにくいと言われている。
文献への記述には今の所似た特徴の妖怪は見当たらない。
また書物のようなものを持ち歩いている姿が多々目撃されている。
詳細は不明。未確認情報ではその書物から攻撃を行なっていたらしく付喪神の一種ではと考えられる。
しかし性格が穏やかな為ほとんど戦ったりはしないようで悪霊の一種とされる付喪神とは根本から異なる。
前述のさとりと同じく知らないで接していると妖怪だと気づくことすらできない。
妖怪同士では天狗とよく一緒にいるところが目撃されているが詳細は不明。
ルーミア
種族、常闇妖怪
能力、闇を操る力
人間への好感度、最悪
危険度、高
人類が生まれる前から生きていると言われている大妖怪で多くの文献、言い伝えに登場。
人喰い妖怪でありむやみに近づくと食べられる。
また、常に空腹のことが多くその食欲はよくわかっていない。
一説には村や集落が一つ滅んだとも言われている。
無闇に近づくと非常に危険である。同じ妖怪すら捕食すると言われ十数年前には討伐隊が向かったものの返り討ちにあい壊滅したと言われている。
少し前まではさとりとよく一緒にいる姿が目撃されているが詳細は不明。ただしさとりが食事を出しているところがあったらしく普通に食事をする仲なのではと思われる。
つい最近鬼を追いかけていった討伐部隊が駆逐したとの情報が入っている。しかし生存してるとの噂もあり暗闇には十分注意して欲しい。
性格はよくわからないが基本的に怒ったり泣いたりはしないらしい。
人間を食うのもお腹が空いたからと言う単純な理由のようである意味最も妖怪らしい。
実態のない闇を使った攻撃をしてくる為視界に頼って行動するのはやめた方が良い。というか辞めないと生きて帰れない。
幸いにも向こうも闇の中では何も見えないらしいので本気で捕食するときは闇を纏わない。
纏っている時に会ったのであればその場から直ぐに立ち去ることをお勧めする。
火焔猫燐
種族、猫又または火車
能力、不明
人間への好感度、中
危険度、低
黒猫が妖怪化したと思われる。普段は大人しくしていることが多く至って害はない。
性格は猫らしく気まぐれで猫の姿の時もあれば人型の時の姿もある。
人との関係は概ね良好でよく世間話をしていたり屋根の上で寝ていたりと行動が掴みづらい。
さとりのすぐ側にいることが多くおそらく飼い猫が妖怪になったものと思われる。
尻尾が二又であるところと人に化ける事が出来るところから猫又と専ら言われているが、死体を漁る姿を見たとも言われていて今のところ詳しい種族は不明。
状況からして死体をなんらかの理由で持ち去っているようだが食事のためだろうか。どちらにせよ死体を持ち去るのであれば火車である可能性が高い。
最近では筒のついた箱のようなものを持ち歩く姿が確認されている。偶に筒の先に小さな剣が付いているようで武器なのではないかと言われている。
あと可愛い。今度会うことがあれば撫でたい。
猫又とは年月を重ねた猫が化けたもの。 (一説によれば20年)
外見はおおよそ猫そのものだが、尻尾が二又に分かれているのが特徴で特筆して大きな体を持っていたり、人間に化ける能力を持つものも居る。
性格は人間に似て多種多様。凶暴で人畜に害を為す猫又も居れば、元の飼い主に恩返しをする穏やかな性質の猫又も居る。
火車は、葬儀場・葬列・墓場に現れ、死体を奪い去るとされる妖怪。
日本各地に伝承があり地域によって呼び名が違う。
よく猫のような姿をしている場合が多く猫又の一部が変幻したのではないかといわれている。
猫と死者の俗信については省略する。
天魔
種族、天狗
能力 気圧を操る程度の能力
人間への好感度、低
危険度、低
天狗の長とも言われ全ての天狗のまとめ役として君臨している天狗の事を指すもので妖怪個々を指すものではない。
細かくは不明であるが何度か代替わりしており、現在は鴉天狗出身の者が勤めている。
天魔になる場合その時点で元々の名前と種族を全て天魔と言う概念に奪われる。その為本人の意思が生きていようがいまいが、単一個体では無く集合思念体の一種と考えて良い。
現在はどうなのかわからないが先代の天魔は話しやすく普通に話のわかる妖怪であった為集合思念体であるとは初対面では分からない。
中略
現在の天魔については詳しくは分かっていないが先代の情報を元にある程度の仮説を立てている書物は多い。
人間と相互不可侵条約を結ぶなど何方かと言えば穏健な部類に入るがだからと言って安心していいわけではない。
いくら本人が穏健とはいえ天狗社会は人間の政権と同じようなものと言っていい。
配下に置いている天狗がどの様な事をやっているのかまでは制御することは出来ない。
噂ではあるが少女を時々連れさらうなどの事は現在でも継続中らしく天狗には十分注意してほしい。
以上の妖怪に関しては今後詳しい情報分析を行う為接触を計る必要がある。
幻想郷縁起 997年改定第2巻44項より抜粋
以降の改定は稗田…(損傷が激しく解読不能)