今回は少し登場人物が多く出ますが、東方感は無いです。
キャラについてですが、基本的にアカツキとナレだけ覚えてれば大丈夫です。
他のキャラはアカツキ側の別ストーリーで出ますので。
一体何年になるのだろう。
それくらい年数が経っている。
「ハァ……ハァ……。」
少女は走る。
大きなビルが立ち並ぶ間の大きな通りを。
人、車、空を飛ぶ飛行船。
何でもありの街。
人々は賑わっていた。
「うわぁ〜ん!ちゃんと時間通りに時計をセッティングしたのに、まさかの寝坊〜!何で誰も起こしてくれなかったの〜!!」
彼女の名はナレ。
まぁ……そこら辺にいるようなただのJKみたいなキャラだ。
「ちょっと!まるで私が馬鹿みたいな発言しないでよ!」
いきなり叫ぶ。
っていうよりこのナレーションに突っ込んでいるようだ。
おお、メタイメタイ。
「ってそんな事より、遅刻しちゃう!またあの人に怒られちゃう〜!」
バタバタと賑わっている人々の間をすり抜け走る。
現在、世界標準時刻23時00分。
真夜中になる時間帯。
そんな時間でも街はネオンのような明るい光に包まれていた。
まるで大いなる旅立ちを祝うかのような……とても綺麗だった。
街の雰囲気に心を打たれつつも急いで、とある指定場所へと走って行く。
ここは世界連合王立国家「オシリス」
ついに成し遂げた、夢見た世界。世界平和を手に入れ、様々な文明、領土、種族、民族が共存する世界。
いうなれば長年夢見た人々の理想郷。そんな世界。
ついには他の異次元世界。通称「ワールド」を行き来出来る超未来国。
そこで人々は争いをせず、政治、対話で解決する国になっている。
武力の無い国だ。
そんな世界で今日歴史に大きな名を残す重大な式典があった。
彼女はその式典を見届けるため、急いで彼女の仲間と一緒に指定した集合場所まで向かっているのだ。
30分後。
待ち合わせである指定場所へと到着した。
とあるビルの最上階。
そこから見える景色は国のほとんどを見渡せるぐらいの高さであった。
最上階はVIPルーム扱いなので当然限られた人達しかいない。
ナレはその1人で仲間が特別に予約制で取っていた。
最上階VIPルームの屋上。
そこまで階段で登り屋上へと通じるドアの前に立つ。
ナレは息を整え、服装の確認。
「ど、どこもおかしい所はない……よね?」
独り言。
「うん!……たぶん大丈夫。よし、行こう!」
ガチャ。
ゆっくりとドアを開ける。
ドアの先には仲間達が待っていた。
仲間達の真ん中に経っている1人の男が
ナレが来たことに感づいて後ろを振り返る。
「3分遅刻だ。新入り。下っ端の分際で堂々と遅れてくるとは……。」
「ご、ごめんなさい。で、でも3分遅れただけですし……。」
「黙れガキが!軍規を乱す者は仲間を失う事になる!!」
男がそう怒鳴るとその横にいる優しそうな女性が男に言う。
「まぁまぁ、今回は戦場に行くというわけでは無いですし。許してくださいな?」
男は言う。
「甘やかし過ぎると死者が出る。」
「まぁ私に任せてください。」
優しそうな女性がナレに近づき言う。
「でも遅刻はダメですよ?確かに昨日、最終訓練をしてお疲れのようだけどね?」
「はい……ごめんなさい……」
シュンと落ち込むナレ。
優しそうな女性はニコッと微笑み
「でもナレちゃん可愛いから……」
手をナレの頭に向けデコピンをした。
「ひぅっ!?」
「これで許します。もうダメよ?」
ナレは唖然とした。
でもすぐ我に帰り笑う。
「はい!」
「じゃあ行きましょう。教官が待ってるわ。」
そう言いナレと共に仲間達へと歩く。
仲間達の元に着き、教官である男に頭を下げる。
「今回は私の身勝手な理由で皆さんに迷惑を掛け、申し訳ありません!
こんなことが無いよう精進します!」
教官は言う。
「次から気を付けるようにしろ新人。」
「あの……私はナレって何度も言ってるんですがアカツキさん。」
この教官の名はアカツキ。
ナレの上司であり仕事熱心でかなり酷い罵声を浴びる。
でも本心は結構優しく、気遣いできるいい上官である。
ナレの恩人でもあり、この人には頭が上がらないのだ。
当たり前だが戦闘技術は凄く強い。
服装は黒い軍服、青い線が所々入っておりボタンは全開。髪は長く前髪には一部だけ青い色が入っている。
っていうかボタン全開って上官としてどうかと思うけど……。
ナレの頭の中でそう思った。
「まだ新人だろ。1人前までまだまだ先だ。」
「かぁーっ!厳しぃね〜!女の子には優しくしねぇとよ?」
アカツキに言う男。
この人はランドリオ・フレイ。
長ったらしいのでアカツキがランディと呼び名を変えて呼んでいる。
結構チャラいです
「はぁ?優しくしたところで意味ねぇだろ。よくできまちたね〜?って言えってのか?馬鹿馬鹿しい……。」
「はぁ……お前って何でそんなに柔軟な発想が出来ないのかねぇ……お兄さん悲しいぜ。」
「タメだろうがアホか。」
アカツキさんと同い年である。
「ほら雪菜ちゃん、スリアちゃんどう思うよ?コイツホンットに人生損してるよな〜?」
ランディがそう言うと2人が反応する。
「い、いえ……アカツキさんに説教されるのは嬉しい限りです!わ、私にも叱ってくれませんか?」
「別に私は興味ないです。」
この説教欲しがる人は雪菜さん。
結構アカツキさんにベッタベタな人で、なんといっても罵倒して欲しいというドM発言をする人。
そして冷静に拒否している人はスリアさん。
物事を冷静に判断する人で笑顔を全然見せてくない。
というより1年で数回程度らしいです。
私も未だに見たことないんだよなぁ……。
と、ナレが思い込んでいると同時に叫ぶ声がした。
「貴方達!五月蝿すぎです!式典の前なのですから静かにできないんですか!?」
この叫んでいる女性はサリシャさん。
すごく真面目な方で、この国では有名な貴族のお嬢様。
その名家の歴史はとても古く、サリシャさん家の主人らは、この国の国王、女王と古くからの御友人である。
「ギャーギャー喚くな。うるせぇよ。ガキかてめぇは。」
まぁ名家とか関係なしでアカツキさんはいつも通り。
「うるさくなぁぁぁぁぁぁい!!」
サリシャはそう叫びながらジャンプし、腰に着用している細剣を抜け出す。
アカツキの頭上から細剣を振り降ろしたのと同時に、横から槍が飛び出てサリシャの攻撃を受け止める。
槍を手に持っているのは、あの優しそうな女性だ。
「おやおや、楽しそうでいいじゃないですか。楽しい事はいいことですよ?」
さっき私を助けてくれたこの女性は、私の目指す女性であり目標の、小百合さん。
いつもニコニコしていて皆の励まし役の人。
実はここだけの話……。
ナレが説明している途中で小百合が口を開く。
「でも、貴方までもが叫んじゃうと静かに殿下のお言葉が聞けませんわ。そして上官に剣を向けるような事は許されませんよ?ここでブチ殺してあげましょうか?」
怒らせるとすごく怖い。
「うっ……すみません。少し熱くなりすぎました。」
「いいのよぉ〜、分かってくれれば。」
2人は互いの武器を納めた。
「たくっ、やかましいヤツだ。」
ギリッ
サリシャがアカツキに睨む。
(うわぁ……サリシャさんすごい怒ってる。)
この仲間達6人と私を入れ、計7人1組でいつも特訓、サポートする仲間だ。
ううん、【家族】と同然だ。
そんなこんながあり、ついに式典時間となる。
ここのビルの屋上から前方約数キロメートル先に大きな巨大城がある。
あの城にこの国を治める国王陛下らが住んでおり、その城の前の大きな広場に、式典場が設備されていた。
「あそこで式典が始まるんですね。」
ナレがそう言うとスリアが反応する。
「はい、そしてまもなく式典が開催されます。」
「ついに、この時が来たんだな。」
ランディが関心そうに言う。
「えぇ、本当に実現するとは……さすが殿下。」
サリシャは嬉しそうな顔になっている。
そして、式典時間になったのと同時に
城の鐘が街中に響いた。
今回はここまで。
次回は式典開催です。
少し話が難しい内容になりますが、どうかお付き合い下さい。