東方暁空幻郷   作:AKATUKI011

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長いです。

今回は演説がメインなので進展はありません。

※演説の内容に「ガンダムUC リカルド氏の演説」が多く含まれます。
というよりそれを参考にして書きました。

では始まり始まり。


東方 暁空幻郷 第1章 3話

現在、世界標準時刻23時32分。

 

 

街中に鐘が響き鳴り終わると、街中に何個もセッティングしてある巨大モニターに画面が映る。

 

画面の中は背景に例の巨大な城があり、手前には式典場が映っている。式典場には台座があり、女性が台座に上がってくる。

 

それを見ていたナレは1発でその女性が誰であるか、すぐに分かった。

 

いや、誰でも知っているのだ。この世界において、あの女性を知らない人がいないくらい。

 

その女性は、この世界をこの国を治めている国王陛下、女王陛下の娘。

 

 

 

フィリア・フォン・ニューワード皇女様だ。

 

 

フィリア様はこの世界で【世界の宝玉】と呼ばれており、絶大の美女でありながら天使のような可憐さも兼ね備えており、世界住民から絶大な人気を誇っている。

王位継承第1位であり、ナレが通っている学院にフィリア様も通っているのだ。

歳もナレとともに一緒で同い年である。18歳だ。

 

 

アカツキは軍服のポケットから通信端末を取り出し、手すりに端末を置いた。

 

端末からホログラムのような映像が飛び出す。

 

その映像は先ほど巨大モニターで見た、フィリアの姿が映っている。

 

 

 

台座にあるマイクをフィリアは持ち。口に近づける。

 

 

ナレは様々な式典や就任式等を家のテレビで見たことはあったが、この式典の規模はとても大規模だった。

 

 

そして、男性アナウンサーが語り出す。

 

 

「現在、世界標準時刻23時35分。

 

式典台座にてフィリア皇女殿下による【改暦宣言】を執り行われます。

 

今、この瞬間において我々人類は新たな時代の幕開けを目視できます。この時間は後に歴史の名に大きく記されることになるでしょう。

 

今宵、我々は奇跡の傍観者となります。

この奇跡をこの世界と住む人々と分かち合い、歴史に名を残してきた西暦に感謝し、新しい時代、新しい世界に胸を張ましょう。」

 

 

その報道アナウンスがそこまで言い終えると、フィリアは顔を上げ、目を真っ直ぐに住民の皆に目をやる。

 

 

アナウンスは最後の言葉を送る。

 

 

「今までありがとう【西暦】。そして……」

 

 

 

 

 

「ようこそ【世界暦】。」

 

 

 

 

 

街中に拍手が響き渡る。

 

 

 

 

そう、この式典は人類が新たなる1歩を歩み出す式典であり。

そして、時代が変わる重大な事例なのだ。

 

 

 

 

すごい拍手の音がする。このビルの高さはかなりあるのに、四方八方から拍手の声援が聞こえる。

皆、待ちわびていたのだろう。

 

この瞬間を、この時を。

 

 

 

拍手が静まるとフィリアは口を開く。そして、語り出した。

 

 

 

 

 

「人類は新たなる歴史に、時代に足を踏み入れる手前まで来ました。」

 

 

 

その一言はとても透き通っていた。

 

 

 

 

 

「この世界と、他の世界に住む全ての民族、種族のみなさん、こんにちは。

 

 

ご存知の方もおられるでしょうが、改めて名乗ることをお許し下さい。

 

私は世界連合王立国家初代首相、王位継承第一位、次期王女になる、フィリア・フォン・ニューワードです。

 

間もなく西暦という我々の象徴である栄誉が無くなり、新たなる幕開けと称して、【世界暦】が始まります。

 

この瞬間の奇跡を、世界の皆さんと対話することで迎える時代に感謝と感慨を持って、祝いたいと思います。

 

 

約十年前……私がまだ、幼少期だった頃。この国オシリスはどの国にも劣らない経済力、兵器による武力、圧倒的権限力がとても強い国であったことは、

ここにいる皆さん、この映像をご覧の方々は知っている事実です。

 

 

ですがそんな大国のオシリスでも、ある大きな災害に直面しました。皆さんもご存知の方が大勢おられるでしょう。思い出すのも辛い方もいらっしゃれます。ですがここであえて言うことをお許し下さい。

 

その災害は【天地大切断災害】といい、後に歴史上一番になる程の大災害をもたらします。その名の通り何らかの自然現象により空の雲、地上がまるで神による審判のような大切断を引き起こしました。

この災害により、多くの国、街、植民地、緑ある自然の森、果てしなく続く海までもが切り裂かれ、食料資源の枯渇、環境による熱汚染、他国の伝染病、経済の悪化等の問題に直面しました。

 

私たちの住むここ、オシリスもその影響を受け経済不幸が滞っている状態に陥ります。

 

いくら武力や人口が多い国でも自然災害には勝てるわけがありません。

 

ですがそんな災害が起きた後、私のお父様。この国の国王様はニューワード家に伝わる代々の掟、【他国の手を借りるべからず】を破り、他国の協力のもとこれらの問題を克服し、現代の世界が成り立ちました。

 

この事実から私は考えを改め直し、我々の一つ一つの意識改善が必要不可欠だという事を教えられました。

 

一国民、一民族に属する【我】ではなく、人類という一種族に属する【我】として、別の視野に入れなければ我々人類は今日という日を迎えられることは無かったでしょう。

 

人口増加による環境破壊、年々と増加する環境温暖化、経済問題と未だ多くの問題を抱えつつ時が過ぎていきますが、それでも我々はいつの日か、それらの危機を乗り越え【人類最後の到達】を果たせる日が来ることでしょう。

 

この改暦宣言を過ぎ、本格的に展開される世界連合法定が設立され、戦争という人々を力でねじ伏せ権力を増やすのではなく、【対話による解決策】を用いり世界に新たなる風として吹いていく事を信じております。

 

過去の歴史では他国の領土を踏みにじる行為の理由に、人口増加による土地制限があり他国の領土を占領、共有化する事で何とか人口爆発を逃れてきたのですが、今の我々は対話による意識改善で、この先待つ神の試練に受けて立つことをここに誓います。

 

現在、我々はこの国オシリスや他国を対話で共有化し、ここに式典台座の周りには実に数100カ国の代表達が集結しています。

 

戦争がなくなった今、人類が長年願った【真なる平和】を手に入れ、このオシリスと他国の人達が共に暮らす事を当たり前と思う日が来ることでしょう。

 

平和を手に入れた我々は、新しい次なる目標へ向け足を踏み出します。

 

ではその次なる目標は?

 

 

 

 

人類世紀、Being century(ビーニング センチュリー)

 

 

 

 

人類という事で、普通ならHuman centuryという翻訳がされると思いますが、我々はあえてBeingを持ち出しました。

 

このBeingには様々な意味があり、本質、人生、存在、人とありますが、これらを全部取り入れBeingとしております。

 

Beingには人の総意すべてが詰まっており、これから先の時代に必要不可欠な器になり得ることだと思い、我々は制定しました。

 

人は未だ内なる可能性がまだまだ秘めており、その心を一人一人が意識することでより高みに近づけることだと思います。

 

もし、この先。

神による最後の審判が訪れるとするのなら、それは我々が呼び寄せた心の破綻となるのでしょう。

 

全ての運命を我々が決めるのです。

 

 

 

現在、世界標準時刻23時59分。

 

 

 

もう間もなくです。

 

我々は未知なる時代に足を踏み入れます。

 

その行為を我々一人一人が一種の種族として、意識改善をすれば、更なる平和へと繋がることでしょう。

 

 

 

皆さん、黙祷を。

 

 

 

 

この先、人類に新たなる風が吹くことを願い。

 

輝かしい未来を、光ある時代を信じ。」

 

 

 

 

そして、時刻が00時を指す。

 

 

 

フィリア皇女は最後の言葉を口にする。

 

 

 

 

 

「ここに、改暦宣言を宣言します!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、人類、他の種族に新たなる風が吹く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ナレは全ての国に、世界に透き通る風が吹いた気がしたのだった。





お疲れ様です。

次回は少し時系列が飛びます。

東方要素はもうちっと先になります。

では次回また出会いましょう。
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