どうも。
今回は少し短めです。
前回の続きからですね。
では始まり始まり。
「【碧の巫女】の搜索……?」
サリシャはそう呟いた。
そしてフィリアにサリシャは問い詰める。
「つまり、その巫女が見つかったというわけですか?」
アカツキがそれに対し、答える。
「いや、見つかった。というより【それらしきものを探知した】と言った方が正しい。」
雪菜は不思議そうな顔をしながら言う。
「どういう……事ですか?」
フィリアはその問に答える
「アカツキさん、頼めますか?」
はいよ、とアカツキはスクリーンから部屋の中心にあるホログラム端末へと歩を進めながら説明する。
「つい1ヶ月前の事だ。
はっきりとした理由は分からないが、派遣中の隊員が突如【謎の狭間】に吸い込まれ、そのまま行方不明。
それが日が立つにつれ、段々とその不可解な現象が増加していた。
私は例の【邪封結社】の陰謀かと思い、調べてはいたが、それとは関係性がなかった。
消えた隊員達の座標、僅かな原子の軌跡を辿り
先日、それらの結びつける【未開拓の世界】を発見した。
その世界に【碧の巫女】らしき反応があった。」
なるほどねぇ……とランディは頷く。
「つまり、その未開拓に巫女さんがいる訳で
俺らはそこへ殴り込みって事か!」
「まぁ待ちなさいな、そう急かしなさんな。
フィリア殿下、その世界の情報はまだ収集してはいないのですよね?」
「いえ、小百合さん。
それはもう先日の夜、アカツキさんが済ませております。
アカツキさん、情報を開示、提供をここにいる皆さんへお願います。」
「分かりました。」
アカツキはホログラム端末のブリーフィング画面を起動した。
そして、説明を始める。
「皇女殿下が話したとおり、先日の夜に偵察型伝言鳩をその世界へ送り、偵察を開始した。
あまり偵察時間がなかったから、大まかな情報しか手に入れていない。
まず、生命体の確認は出来た。
どうやら意外な事に人間、妖怪、神、天人や鬼。
その他の種族も確認されている。
しかも共存しているという情報も確認されていた。」
スリアはそれに反応する。
「ここのオシリスと同じような成り立ちという事ですか。人工物の建物もあるのですか?」
「いや、それらしき街や都市は発見していない。
というより、人間がそもそも少ない。
人里という場所が一つだけだ。」
「ということは、この世界よりは文明は劣っているということですか。」
「まぁ、そういう事だ。」
流石にナレはこういうやり取りがまだ分かっていないので話を聞くだけだった。
ナレは拳を握り、こんなにも私は無力なんだと改めて確信した。
そうしているうちにも話は進む。
ランディはアカツキに問い掛ける。
「なぁアカツキ。情報はだいたい分かったが、どうするんだ?俺らも突入準備もあるし、なによりもう少し作戦を立てた方がいいだろ?」
だな、とアカツキはそう答えたが、次に意外な言葉を発する。
「今、話しながら考えていた。
皇女殿下には申し訳ないが、
この突入は私一人でやる。」
フィリア、その他の全員が驚いた。
まず先に口を開いのはフィリアだ。
「やはりその考えで行きますか……。
いいのですか?アカツキさん?」
ええ、とアカツキは答えた。
だが、雪菜やランディ、小百合達が反対する。
「待てよアカツキ!一人で捜索するなんて無茶だろ!
向こうで大勢の敵を相手にできんのか!?」
小百合も険しい顔をする。
「そのとおりです。アカツキさん、いくら対話で解決するにせよ、護衛もなしでは蜂の巣ですよ?」
流石にナレも反対した。
「そ、そうですよ!せめて2人は護衛させた方がいいです!」
だが、フィリアはある言葉を発した。
「残念ながら、その世界は二次元世界と違い【現実世界】とリンクしているのです。
いえ、もっと分かりやすく言うと。
二次元と現実が重なっていると言ってもいいでしょう。
厳しいことを言いますが、
これには流石に力無き者に務まる任務ではありません。
ここはどうか理解してもらえると……。」
し、しかし!と小百合達は反発していると、
アカツキは大きく手を上にした。
「ギャーギャーうるせぇよ。
そんなに上官へ反対するのなら……」
そして巨大な剣を展開し振り下ろす。
「今ここで、私を倒してから言えよ。」
ガタガタと空間が振動した。
全員が重力に逆らえなくなり手が、体が地面につく。
力を入れても立ち上がれなかった。
まるでアカツキがこの部屋の空間を操っているかのように。
フィリアが口を開く。
「アカツキさん、やり過ぎですよ。
【異能力】を解除してください。」
はいはい、と言った瞬間。
空間を支配していた謎の力はどこかへ消え、全員が己の力で身体を動かせるようになっていた。
アカツキが口を開く。
「分かったか?上官命令だ。
これは1度私、一人でやらせてもらう。」
は、はい……と全員が納得するしかない状況になってしまった。
「それで、殿下。
その世界に名はあるのですか?」
アカツキがそう言うとフィリアはそれに答えた。
「はい、たった今その情報が入りました。
【幻想郷】……というらしいですね。」
お疲れ様です。
次回、ようやく幻想入りします。
迷い込む……ではなく殴り込みします。