最近立て込んでおりまして、更新できませんでした。申し訳ないです!また来週から忙しくなりますので、滞る可能性大です、、、泣 ですが、それを乗り切ればこっちのもんです!
それでは第13話スタート!!
「取り....引き.....?」
「そう、取り引きだ。」
取り引きの内容はこうだ。雪ノ下と家族ぐるみの仲であるこいつに、雪ノ下が抱いている問題を聞き出し、こいつには俺のスパイ要員として動いてもらうということだ。正直雪ノ下は自分の問題は自分で解決すると言っていたが、なんやかんやで俺も雪ノ下が心配なのである。あいつは確かに雪ノ下さんの影を追うのをやめたと言っていたが、人間根本から変わることなどできない。ソースは俺。あいつの家庭環境を詮索するのは、プライバシーに関わることだが俺は少しでも雪ノ下の力になりたい。
「それはいいが、もしもこのことが雪乃ちゃんや陽乃さんにバレてしまったらどうするんだい?」
「その時はその時だ。まあ雪ノ下さんにはバレるだろうな。彼女の気分次第で俺とお前が消されるかもしれんな。」
「お、恐ろしいことを言うなよ比企谷....俺も彼女のことは十分知っている。上手くやってみるよ。」
「ああ、助かる。頼んだ。」
「それより、君は俺の依頼に対してどうやって解決するんだい?」
「俺ら奉仕部は依頼を待ってる間、受験勉強をすることになっている。現状由比ヶ浜のアホに雪ノ下がマンツーマンになっていて、雪ノ下の勉強が疎かになりかねん。そこでお前には由比ヶ浜の勉強を教えるという口実で、雪ノ下に近づくんだ。」
「つまり、俺も奉仕部の一員になれってことかい?」
「いや、それは違う。一色もたまに顔出しに来るんだ。それと一緒だ。それに奉仕部に入部なんて雪ノ下以前に、サッカー部の連中が許さんだろ。だからお前は頻繁にとは言わん。少なくとも週に2、3回程度でいい。そこらへんは俺も上手くやる。」
「君の狙いが分かったよ。つまり俺と雪乃ちゃんの関係を戻し、雪乃ちゃんから直接悩みを聞き出せってことだろ?俺の依頼より一朝一夕に解決する問題じゃないだろそれ。」
「まあな、俺が聞いたところであいつは自分で解決すると言うだろうからな。お前は腐っても雪ノ下の幼馴染で家族ぐるみの仲だ。仲を取り持てば1番話しやすいのはお前なんじゃないか?」
「そうかな?彼女は逆に親しい者には負担になると思うんじゃないかな?」
「は、もう親しくなるの前提なのかよ。」
「俺は少なくとも、君の実力だけは買ってるからね。」
こうして俺たちは、奇妙な共同戦線を張った。
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ここで少し、協力者が必要だ。もちろん協力者とはあいつ、そう材木座だ。
「材木座、ちょっといいか?」
「どうした八幡、我に何か用か?」
「いや、やっぱいいや。」
この状態のこいつとは全く話が進まないのは自明の理。ここは一旦冷たくあしらう。
「は、八幡?絶対用事あったよね?ごめんちゃんと聞くから!」
「初めからそうしろ。お前に頼みたいことがある。」
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さてと、授業も終わったし部活にでも行くか。あとは手はず通り頼んだぜ、材木座。
「うーっす。」
「ヒッキーやっはろー!」
「こんにちは、比企谷くん。」
いつも通り指定席へ着き、参考書の問題を解き始める。そこに雪ノ下が紅茶を注ぎ、それが終わると由比ヶ浜からの質問責め。本当に雪ノ下は全く自分の勉強が手に付いていない。俺も由比ヶ浜に教えれば良い話だが、今回は葉山との契約もあるからな。さて、そろそろか.......
「頼もー!!」
「ゲ、中二!?」
「材木座くん、入る時はノックを。」
「なんだよ材木座。また罵声浴びるために小説持ち込みに来たのか?」
ここで俺はあえてしらを切る。もちろん材木座とは打ち合わせ済みだ。
「えー、それは引くし.....」
「ち、ちがーう!!八幡よ、頼みを聞いてくれ。」
「だから何のだよ。」
「我に勉強を教えてくれ。」
「いやいや、俺は確かに国語は学年3位だが、国語なんてもん教えて成績が伸びる教科じゃない。それに由比ヶ浜はアレだし雪ノ下は由比ヶ浜に付きっ切りでな。悪いが帰れ。」
「アレってなんだし!!ていうかヒッキーそれはさすがに中二でも可哀想だよー!」
「そうね、いくら彼でも可哀想ね。」
良し、食いついた。雪ノ下の言い方はアレだが、これなら上手くいきそうだな。....それより材木座どうした?今の打ち合わせ通りだよね?雪ノ下の言葉で傷付いて泣いてんのお前?
「分かった。ならアイデアを出そう。俺に良い案があるんだが、聞いてくれるか?」
俺は2人が頷くのを確認し、アイデアを出した。
「現状としては俺と由比ヶ浜は戦力外と言ってもいいだろう。しかし唯一の主戦力である雪ノ下は、由比ヶ浜がベッタリだ。つまり外部から講師を雇うというのはどうだ?」
「それってつまり、平塚先生を呼ぶってこと?」
「先生も暇じゃない。さすがに1人の生徒にベッタリという訳にもいかんだろう。教師としての立場的問題もあるしな。俺が言いたいことは、成績優秀な生徒をここに呼ぶということだ。」
「なるほど。あなたの言いたいことはよく分かったわ。でもいくら成績優秀者と言えども、自分の勉強時間を削ってまで見てくれる人なんて中々いないと思うのだけれど。」
「ああ、それは分かっている。だからこそ週に2、3回程度依頼するんだ。これなら自分に掛ける勉強時間も抑えれる。由比ヶ浜も材木座と受ければ一石二鳥だ。」
「それなら講師は私だけでも十分ではないかしら?」
「材木座のことも考えろ。今迄女子と会話なんてできた試しのない男だぞ?それはこいつにとってもハードルが高い。」
「では比企谷くんは誰が適任だと思うのかしら?」
「葉山だ。あいつはこういうの断れない性格だってこと、去年一緒にいた由比ヶ浜なら分かるんじゃねえか?」
「確かに、隼人くんならやってくれるかも!!でも.....」
由比ヶ浜はやはり雪ノ下を見て目で確認を取っている。まあ分かりきっていたがな。
「はあ、分かったわ。依頼を受けるのが奉仕部の役目だもの。それに彼なら材木座くんと同じクラスな訳だから、受け持ってもらえそうね。」
「分かった。明日葉山に直接頼んでみる。」
「ヒッキーよろしくー!」
俺は誰にも見られないように、小さくガッツポーズをした。
話数が増えてきて、今何話なのか書いてる途中で忘れてしまいます笑
それでは次回もお楽しみ!