第3話です!
年始という人間がダメになるこの時期だからこそ
頑張って投稿しようと思います!!
あの日のことを振り返る。
そう、2週間前に私たち奉仕部は由比ヶ浜さんの提案で水族園へ行ったあの日のことを....
「私はもうゆきのんの解決方法が分かったよ」
「私が全部貰う」
「それでいいよね?ゆきのん」
今思い返すと私も参っていたのね。
まさか由比ヶ浜さんがあんなことを望むだなんて....
彼女らしくないわ。
そういえば由比ヶ浜さんイヌザメを触ってる時に比企谷くんに言ってたわね。「私らしいって、なんだろう」って。
それは私自身にも言えることかもしれないわね。
学校では色々言われてるようですし。
私のことなんて何も知らないのに。
本当は本物なんて物ないのかもしれない。
由比ヶ浜さんや私の親しい人物、そう比企谷くんから
「らしさ」を言われてしまったのだから。
結局は誰も自分自身のことを相手に伝えなければ伝わらない。由比ヶ浜さんも言っていたわね。
だからこそ行動に起こしたのでしょう。
今だから少しだけ彼女の気持ちが分かる。
これで壊れてしまうのなら、そこまでの関係だってこと。
だから私からの依頼は.....
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奉仕部はいつも通り由比ヶ浜はケータイを触り、雪ノ下と俺は読書を嗜む。そして静寂が支配するこの空間にコンコンとノックする音が響き渡り....
「どうぞ。」
いつも通り雪ノ下の澄み渡る声は、この静寂な空間にピッタリ当てはまる。
そして....
依頼者ではなく....
「こんにちわー!」
「いろはちゃんやっはろー!」
「やっはろーです、結衣先輩!」
「こんにちわ、一色さん。」
「こんにちわです、雪ノ下先輩!」
一色いろはである。彼女は....説明は面倒くさいのであざとウザい後輩ということにしておこう。うん、そうしよう。
俺は挨拶せずに無視でも決め込もうかと思ったが、何やかんやで一色も奉仕部の一員のようなもんだ。
仕方なくアイコンタクトだけで済ませる。
「せ〜んぱいっ♡」
「なんだよ、だからあざといんだよ。」
「あざといってなんですか!?先輩の方があざといですよ!!」
「はあ....さいですか。」
「本当に失礼な先輩ですね、こーんなに可愛い後輩が話し掛けてあげてるというのに。」
「なんでいつも上から目線なんですかね、このあざとウザい後輩は。」
「え、ウザいって酷くないですか?雪ノ下先輩、先輩がいじめてきます。」
「おいちょっと待て、別にいじめてなんてない。俺はだな、ただ客観的な意見を言っただけであって....」
「問答無用よ、比企谷くん。女性に対してウザいとは何事かしら。大体あなたには友達がいないでしょ?世間から外れたレールを走っているというのに、客観視なんて出来るわけがないじゃない。」
酷い言われようである。
「そうだよヒッキー!いろはちゃんに謝って!!」
ぐっ、由比ヶ浜まで....。女が結託するとロクなことがねえな本当に。
「す、すまんな、一色」
「えー、でもー。先輩ウザいだけじゃなく、あざといとも言ってきたじゃないですか〜」
「それお前も俺に言ってるけ「比企谷くん」はいすみません。」
雪ノ下に横槍を入れられ萎縮してしまう俺。
なんでいつもこんな虐げられるんですかね。これってイジメだよね?そうだよね?八幡悪くない。
「じゃ〜あ〜、先輩、今度の土曜日デートして下さい♡」
「「「え!?」」」
一色さん、これ以上荒波立たせないで下さい.....
第3話も無事終了です!
ゆきのんの依頼により
奉仕部の関係が緩和されたと解釈して下さい。
依頼内容はまたきちんと書こうと思ってますので悪しからず、、、
それでは次回もよろしくお願いします!